デート・ア・オルガ   作:宮本竹輪

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オルガ「久しぶりだなぁ!鉄華団団長オルガ・イツカだぞ」

士道「ほんっとに久しぶりだな。なんでこんなに投稿遅れたんだ?」

オルガ「何でも作者が色々忙しかったんだってよ」

士道「なるほどな」

オルガ「それは置いて、前回のあらすじ!前回俺たちは街で出会った少女と空飛ぶ人間と謎のロボットとの戦闘に巻き込まれてしまった!」

士道「あの子、一体なんであんな所にいたんだろうな?」

オルガ「さぁな、もしかしたらコスプレイヤーなのかもしれねぇな」

士道「いや、それは無いだろ!コスプレイヤーだったら、なんであの空飛んでた人たちと戦ってんだよ!」

オルガ「確かにな.....!」

士道「今気づいたのか!?どうなる第四話!」

オルガ「無理矢理いったな」



第四話 人類の脅威

「.....はっ!ヴァァァァァァァァ!?」

 

オルガは目を覚まし、すぐさま叫び声を上げた。

 

オルガの目の前で見知らぬ女がオルガの瞼を開いて、ペンライトのようなものを目に光を当てていたのである。

そして驚いたオルガはベッドから転げ落ちた。

 

「....だからよ。止まるんじゃねぇぞ....」

 

「....ん?目が覚めたかね」

 

女はぼうっとした声でそう言った。

 

「......大丈夫かい?」

 

「......こんくれぇなんてことはねぇ」

 

オルガはそう言って身を起こし、女を一瞥する。

軍服らしき服を着た、眠そうな女だった。先程起き上がったときにベッドから転げ落ちたせいで女の顔が見えなかった。

 

「だ、誰だ....あんた?」

 

「....ん?あぁ自己紹介がまだだったね。....ここで解析官をやっている、村雨令音だ。免許こそ持っていないが、簡単な看護くらいはできる」

 

「(ま、まるで安心できねぇ)」

 

「俺は鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ.....」

 

オルガは周囲を見回す。

周りには医療器具やベッドが並んでいた。

最初はあのあと病院か医療機関にでも運ばれたと思っていたが、天井を見ると、病院などにはあまり相応しくない、鉄パイプや配線が剥き出しになっていた。

それに、無免許の看護師がいる時点でそうではないのだろう。

 

「ところで何処ですか?ここ」

 

「.....〈フラクシナス〉の医務室だ。気絶していたので勝手に運ばせてもらったよ」

 

「あぁ?〈フラクシナス〉....?てか気絶ってそうだ。確か俺らは戦いに巻き込まれて」

 

頭をくしゃくしゃとかきながら、声を発する。オルガの中で違和感があった。

 

「あっ、士道は無事なんですか!?それに琴里も!あの馬鹿、空間震警報が鳴ってんのに街んなかにいて....」

 

「....落ち着きたまえ。彼なら君の隣のベッドで寝ているよ。起こしてあげるといい。それに、もう一つの件だが、彼女は無事だ。」

 

「本当ですか!?」

 

「君たちに紹介したい人がいる。悪いが、どうも私は説明下手でね。詳しい話は指令に聞くといい」

 

言って令音は出入り口へと向かった。

オルガは士道を起こして、令音のあとについていった。

 

向かう最中オルガは士道に琴里は無事らしいということを話した。

 

道中で令音が三十年間も眠れておらず、大量の睡眠薬を躊躇いなく飲んでいたりして、この人本気で死ぬんじゃないかと思ってた。

 

そんなことがありながら、着いたのは電子的なパネルのついた扉だった。

令音がパネルを操作する。

するとパネルが軽快な音を鳴らし、扉がスライドする。

 

「.....さ、入りたまえ」

 

言われてオルガと士道は扉の中に入る。

扉の向こうには、船の艦橋のような場所だった。

 

半楕円形の空間が広がっており、その中心には館長席と思しき椅子が設えられている。

さらに滑らかな階段が延びており、そこから下りた下にはコンソールを操作しているクルーたちがいた。

 

「.....連れてきたよ」

 

「ご苦労さまです」

 

館長席の横に立った男が礼をする。

ウェーブのかかった髪に、日本人離れした鼻梁。耽美小説に出てきそうな風貌の男だった。

 

「初めまして、私はここの副司令、神無月恭平と申します。以後お見知り置きを」

 

「....俺は鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ」

 

「.....はぁ」

 

オルガはいつもの調子で自己紹介をして、士道は小さく礼をした。

 

神無月は体を館長席に体を向け話しかけた。

 

「司令、村雨解析官が戻りました。」

 

するとこちらに背を向けていた、館長席がこちら側にゆっくりと回転した。

 

「_____歓迎するわ。ようこそ、〈ラタトスク〉へ」

 

「.....」

 

そこには『司令』と呼ばれるには少々幼いような声を響かせた少女と無言で館長席の横に立っていた少年がいた。

 

大きな黒いリボンで括れられた二つの髪と小柄な体軀でどんぐりのような丸っぽい目。口にはチュッパチャプスをくわえていた。

 

一方少年は黒髪で中性的な、少し小柄な体軀をして、こちらをジッと見ていた。

 

士道とオルガは眉をひそめた。そこにいた少し女と少年はどう見ても_____

 

「....琴里?」

 

「....ミカ?」

 

そう、少年の方は士道とオルガの友人である

三日月・オーガスだ。

 

そして恰好、口調、それに全身から発する雰囲気など、違いは数あれど、その少女は間違いなく士道とオルガの可愛い妹・五河琴里だった。

 

 

   陸上自衛隊・天宮市駐屯地

 

「.....五河士道、オルガ・イツカ」

 

鳶一折紙は小さく呟き、頭の中で彼の姿を思い浮かべた。

 

間違いなく、今朝彼と共にいた少年だ。

何故、彼らがあの場にいたのか気がかりだった。

あの戦場で〈プリンセス〉とASTとの戦いに巻き込まれたはずだ。

しかし、いつの間にかいなくなっていたのだ。

もしかしたら、あの場から逃げることができたか、それとも.....。

いや、そのようなことを考えても拉致が明かない。

折紙はその考えを脳裏から振り払った。

しかし折紙は先程の戦闘を思い起こし、小さく呟いた。

 

「また、邪魔された。」

 

先程の戦闘で上空から飛来した巨大ロボット。

折紙たちがあのロボットを見たのは初めてではない。

 

_____モビルスーツ

 

世界を殺す災厄、精霊の観測から十年後に造られた対精霊用のパワードスーツ。

モビルスーツは着用型接続装置《ワイヤリングスーツ》と異なり、魔術師《ウィザード》の適性がなくても運用することができる。

そのため対精霊部隊には基本的にモビルスーツが配備されている。

その中でも初期に造られたといわれているモビルスーツ。

 

それがガンダムフレーム。

 

悪魔の名を冠するモビルスーツ。

ガンダムフレームが設計された当時は技術もあまり発展していなかったため、その数も僅か72機だった。

しかし、その72機のうちほとんどの機体が搭乗者への負荷が大きいなどの様々な理由で後に解体されることになる。

 

だが、1年ほど前から失われたはずのガンダムフレームのうちの一機がこの天宮市で精霊の出現とともに出現し、魔術師(ウィザード)に敵対していた。

そのため精霊討伐への障害になると上層部は判断し、件のガンダムフレームには現在、破壊命令が出ていたのであった。

しかし、折紙はこの命令に対し、今一つやる気が見いだせなかった。

今回の件だってそうだ。〈プリンセス〉との戦闘で上空から飛来したガンダムフレーム。

 

ASW-G-08 ガンダムバルバトス。

 

この機体名はガンダムフレームを開発した組織からの情報提供で得た名前だ。

 

この機体は一度ならず、何度もASTと精霊との戦闘に割り込んできた。

もちろん折紙もこの機体に挑んだことはある。

だが、ガンダムに対して並大抵の装備の攻撃では効いている様子はなかった。

 

しかし敵はガンダムフレームだけではない。

_____世界を殺す災厄・精霊。

 

折紙たちがいく束になってもガンダムフレーム以上に傷一つ、つけることが叶わない異常。

どこからともなく現れ、気まぐれに破壊を撒いていく、天災的怪物。

 

「.......」

 

結局、今日の戦闘もガンダムの乱入によって、精霊の消失(ロスト)により幕引きとなった。

 

消失(ロスト)といっても精霊が死んだわけではなく、この世界とは違う別世界・臨界に移動した。

要は、精霊に逃げられたのである。

そしてまた、ガンダムも精霊の消失(ロスト)とともにいつの間にかその姿を消していた。

 

書類上はASTの働きによって精霊とガンダムの撃退に成功した、ということになるだろうが____折紙を含め現場で直接戦っている隊員たちは皆、理解していた。

ガンダムのパイロットがこちらをどう思っているかは分からないが、少なくとも精霊は、こちらを何の脅威とも思っていないことは分かっていた。

 

「........っ」

 

表情を変えず、折紙は奥歯を強く噛み締めた。

 

「折紙」

 

格納庫の奥から声が響いてきた。

無言で振り向くと、そこにはAST隊長日下部燎子一尉が立っていた。

 

「ご苦労さん。よく一人であの精霊とガンダムのニ体を撃退してくれたわね。取りあえず、後で離脱した二人には私からきつく言っとくわ。全く折紙一人にあのニ体を任せるなんて」

 

「撃退なんて、していない」

 

折紙は静かに言うと、燎子は肩をすくめた。

 

「上にはそう伝えときゃなんないのよ。モビルスーツ相手で撃退でも成果は出てますって言わないと予算が下りないの」

 

「........」

 

「そう怖い顔しないの。褒めてんだから。実際あんたがモビルスーツを相手にしなきゃ、それこそ死んでた人間もいたかもしれないの。あんたは充分頑張ってるわよ」

 

言って、息を吐く。

 

「ただねぇ」

 

燎子は視線を尖らせ、折紙の頭を掴んで自分に向けさせた。

 

「あんたは無茶しすぎ。―――そんなに死にたいの?」

 

「........」

 

燎子は折紙に視線を向けたまま言葉を続けた。

 

「あんた、自分がどんな怪物相手にしてるかわかってるの?バルバトスはただのモビルスーツじゃない、ガンダムフレーム。うちにあるモビルスーツと全く違うものよ。そのうえそこら中を破壊する天災の精霊も相手にしなきゃいけない。最低限被害は最小限に抑えなさい。少なくともこっちは化物をニ体も相手にしてるんだから無駄な危険は起こさないこと」

 

「___違う」

 

折紙はまっすぐ燎子の目を見つめ返すと、小さく唇を開いた。

 

「精霊を倒すのが、ASTの役目」

 

「・・・・・・・・」

 

燎子が眉根を寄せる。

彼女はASTの隊長。対精霊部隊の名の意味を隊長として最も理解しているはずだった。

だからこそ彼女は言ったのだ。

 

____自分たちには、被害を抑えることしかできないのだと。

 

「────私は精霊を倒す。そのためにガンダムが私の前に立ちはだかるというのなら、それさえもねじ伏せてみせる。」

 

「.......」

 

燎子は息を吐くと、折紙の頭から手を離した。

 

「・・・・別に、あたしは個人の考えに口出すつもりはないわ。あんたの好きにしなさい。――でも、戦場で命令に背くようなら、部隊から外すわよ。さっきも言ったけど、あたしたちはガンダムと精霊の二つを相手にしないと、いけないんだから」

 

「了解」

 

折紙は小さく答えると、身体を起こし、そのまま歩いていった。

 




どうも、お久しぶりです。宮本竹輪です。

前書きでも伝えましたが、忙しくて投稿する時間が本当になく、1週間近く期間が空いてしまいました。

本当に申し訳ありません!

しかし、投稿が復活した私を止めるものはいない!(多分)

ということで、また頑張らせて頂きます!

感想コメントをどうかお願いします。投稿のモチベーションがアップするので。

それでは皆さん、また次回~。
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