五等分の花嫁と五等分のジョジョ   作:Pに花咲かない

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第2話 刹那

五月「いやぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

ダッ!!!!!

 

赤髪でロングヘアーの女子はタオルを片手に滑りやすい浴室の床をまるで短距離走のスタートダッシュかのように地を蹴って浴室を飛び出して行った。

 

 

ジョナサン「待て!落ち着くんだ!!」

 

仗助「いやぁジョースターさん。あの状況で落ち着くなんてとてもじゃないけど無理だぜ、いきなりスタンド攻撃食らった時と同じくらいの衝撃のはずっすよ」

 

承太郎「仗助、呑気に語ってないであの女を追うぞ」

 

仗助「えっ?追うんですか!?どうせならこのまま逃げちまいましょうよ!」

 

ジョルノ「いえ、このまま僕たちが逃げれば確実にこの世界で生き辛くなる。もしもDIOのような強敵がいるのならそれは非常に厄介だ!ダメ元でも彼女と話し合って説得する!!」

 

仗助「わ…わかったぜ!」

 

 

5人は先程の少女の後を追いかけた。

 

 

二乃「五月!?どうしたのよ!!」

 

五月「不審者!!不審者です!!今すぐに119を!!」

 

三玖「119じゃ消防車が来ちゃうよ」

 

一花「不審者って言っても…ゴキブリとか蛾とかじゃないの?」

 

五月「違います!人間の不審者です!!それも複数人!!」

 

一花「ええ!?それホント!!??」

 

三玖「いつかは来るとは思っていたけど、こんなにも若くして身の危険を感じることになるとは……」

 

四葉「不審者って!?このマンション警備もしっかりしてるって書いてあったのにどうやって入って来たのぉ!?」

 

一花「うーん、それよりもまずは不審者の退治から…かな?」

 

一花はホウキを、二乃は包丁を、三玖は厚本を、四葉はちりとりを、五月はけん玉を持って不審者達がいる浴室の方向へと目を向けていた。

 

そして対面の時は来た。

 

 

ジョジョ5人「「「「「!?」」」」」

 

中野五姉妹「「「「「!?」」」」」

 

 

リビングに構えている五姉妹は5人全員険しい顔をしていて……ジョジョ5人には同じ顔が5人いるように思えた。

 

 

中野五姉妹(((((この不審者、デカい!!!!)))))

 

ジョジョ5人(((((こいつら、全員顔が同じだ!!!!)))))

 

 

 

五月「この人です!この人達が!!!!」

 

二乃「何が目的!?お金なら無いわよ!親なんて帰ってこないんだから!」

 

一花「それとも浴室に陣取っていたってことは…私達の身体目当てかな?」

 

四葉「成仏できてない幽霊さんならお経唱えてあげますので呪わないでください!!」

 

 

ジョナサン「ま…待て!これは誤解なんだ!!一回話し合おう!!」

 

三玖「不審者と話す舌なんて持ってないから」

 

仗助「だーかーらー!!誤解なんだって!俺たちは不審者じゃねえ!!」

 

一花「ほぉ〜、ならば君達が不審者じゃないことを証明してみせてよ。私達が納得するように」

 

承太郎「目が覚めたらここにいた、それだけだ」

 

二乃「ねぇ、アンタ馬鹿なの?嘘つくならもうちょっとマシな嘘つきなさいよ!!」

 

ジョルノ「だから、皆さん一旦静かにして話し合いましょう」

 

五月「話し合うことなんてありません!!!!」

 

ジョセフ「Oh!!No!!こいつら全く人の話を聞かないぜ!!とんだバカちん野郎共だぜ!!」

 

四葉「この状況わかってそういう事言ってるんですか!!??」

 

 

一花「とりあえず二乃と三玖はこのマンションの管理者にこの話をつけて来て!私と四葉と五月は近くの警察署まで避難しよう!!」

 

二乃「そうね、アタシ達じゃ太刀打ちできるかどうかわからないしひとまずののマンションを後にした方が良さそうね」

 

五月「ちょっと待ってください!!私服着てないのにこんな姿で外なんて——」

 

三玖「五月、そんなこと言ってる場合じゃない」

 

 

五姉妹はそう言うと武器を捨てて玄関の方へと猛ダッシュした。

 

 

承太郎「……ちょっと手荒くなるが悪く思うな」

 

仗助「承太郎さん、やるつもりっすか」

 

承太郎「あぁ、奴らをこの家から出すわけにはいかねえ」

 

 

承太郎「スタープラチナ・ザ・ワールド!!!!」

 

 

ズォオオオオオオオンンンンン

 

 

承太郎を基準に世界が灰色になる、先ほどまで必至に逃げていた5人の動きが止まったが焦りと不安の表情を一切崩していない。

この空間を感じさせることは五姉妹にはもちろん他の4人にだって出来ない。そう、DIOが消えた今、この世界は承太郎だけの世界。

 

 

承太郎「スタープラチナ」

 

ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ!

 

5秒という限られた時間の中で承太郎のスタープラチナは確実に五姉妹の首元を片手で叩く。弱攻撃だが女5人を気絶させるには他愛もない。

 

 

承太郎「時は動き出す」

 

 

ピカッ!!

 

 

5秒を過ぎた途端、承太郎が見ていた世界に色彩が再び周りのものに色を与え始め、止まっていた時計は動き出し、この部屋にいる承太郎以外の9人の人間も石の石像が動いたかのように不自然なく普段の世界へと戻った。

 

バタッ!!!!

 

そして時が動き出した瞬間、先ほどまで逃げようと玄関先まで走っていた女達が一斉に倒れた。

 

 

ジョセフ「野郎、時止めしやがったな」

 

ジョルノ「相変わらず凄い能力だ、そして僕の父親もこの能力を……」

 

仗助「すっげえええ!流石承太郎さん!!」

 

承太郎「とりあえずこいつらの目が醒めるまで待つとするか」

 

 

ジョナサンは気絶した5人を一人一人抱えて部屋の中心にまとめておいた。

 

 

ジョナサン「ゴメンよ、こんなことして…」

 

 

 

 

 

——————————————————————————

 

 

数時間後

 

 

 

一花「う…う〜ん…首痛っ…」

 

一花「って……ええ!?この状況なに!?」

 

 

一花が目を覚ますとそこには最近住み始めたマンションの一室にいたことは確認できたが身体が紐で縛られていて身動きが取れないのとその近くには5人で円を描くような形で縛られている他の4人が未だに目を瞑って気を失った状態であることに驚きを隠せなかった。

 

一花「起きて二乃!ほら他の3人も!」

 

一花は必死に身動きの取りにくい身体を動かして横や後ろにいる妹4人を起こそうとする。

 

四葉「うーん…なに一花?…ってうわぁああああああ!!拘束されてる!!」

 

二乃「うるさいわねぇ…って、え?なにこれ?」

 

四葉の大声で二乃 三玖 五月も目を覚ます。

 

 

承太郎「ようやく目を覚ましやがったか、やれやれだぜ」

 

 

拘束されている五人の近くには大きく股を開き前屈みになりながら両手を合わせている承太郎がソファに座っていた。

他のジョジョ達の姿は見えない。

 

 

四葉「えっ、目が醒めるまで待っててくれたんですか?不審者の割に意外と優しい人ですね」

 

三玖「四葉そういう問題じゃない……私たちに何する気?」

 

承太郎「黙っていれば何もしない、そして俺たちが不審者じゃないということをお前たちが理解してくれたら解放してやるし俺たちもここから姿を消す」

 

一花「へ〜?もし騒いだ場合はどうするの?」

 

承太郎「その状態のまま窓からお前達を投げ捨てる」

 

二乃「ほとんど脅迫じゃない!!この高さから投げ捨てられたら死ぬわよ!!」

 

五月「そもそも貴方ですよね?私たちを気絶させたの」

 

承太郎「そうだ、お前らが話を聞かないで1歳児の赤子みたいにギャーギャー喚いているからあてみを食らってもらった」

 

一花「家の中に見知らぬ人が5人もいたら誰だって喚くんじゃないかなぁ、あはは…」

 

三玖「結局目的が何かもわからないままだしね、ちょっとの間は黙って聞いてあげようか」

 

承太郎「いい判断だ」

 

 

承太郎は立ち上がると右手の人差し指を部屋の床へと向けた、その床の位置は最初に承太郎が倒れていた場所を指していた。

 

承太郎「一から説明してやる、まず俺たちはこの家に入りたかったわけじゃねえ。いつの間にかここにいたんだ」

 

承太郎「今指を指しているこの場所で倒れていてな」

 

五月「……いや、意味わかりませんよ」

 

二乃「さっきも言ったけどなんでここでいつの間にかここに倒れていたという状況が出来てんの?どう考えてもウソじゃない」

 

承太郎「スタンドにも石仮面にも会わずに生きてきた人間ならとても信じられる話じゃねえのはわかるがこれは事実だ、俺たちはいつの間にかここに転送されていたんだ」

 

四葉「んん??今さりげなく専門用語が入ったような…」

 

三玖「そこまでいつの間にかって言うなら…証拠は勿論あるんだよね?」

 

二乃「そうよ!!そんなバカみたいな話、決定的に証明するものがない限り信じないわよ!!」

 

承太郎「ああ、勿論だ。これを見ればお前達も納得するはずだ」

 

 

そう言うと承太郎はテレビの方へと向かった。

リモコンを掴み大きなテレビの画面をつけるとDVDプレイヤーに承太郎がポケットから出したディスクを入れて再生し始めた。

 

 

三玖「この状況で何を見せる気?」

 

承太郎「このディスクにはお前達が嘘と決めつけた俺の話を真実にする映像が映っている」

 

 

そう言うと真っ黒だった画面が彩りを作り始め、そして5人にとっては見慣れた光景がテレビ画面に映し出された。

 

 

一花「えっ、これもしかして私たちの家のリビング?」

 

承太郎「そうだ今日の夕方の監視カメラの映像だ。この時間帯はお前らは勿論俺たちの姿も無い。当たり前だがな」

 

三玖「このマンション、部屋に一つ一つ隠しのカメラがあるんだ。気づかなかった」

 

承太郎「警備員も常に監視しているわけではないらしい、緊急の自体が起きた場合のみのカメラらしい」

 

その映像をつけて数分が経ったが5人にとっては見慣れたリビングの映像がずっと動きを見せずに垂れ流されるだけだった、唯一動いているものは当時の時間と秒数を数える数字のみ。

 

五月「あの…これいつまで見るんですか?」

 

承太郎「黙って見ておけ、もうすぐ俺たちが出現する」

 

二乃「ほー、どっから入ってくるのか見ものね」

 

一花「というか監視カメラの映像なんていつの間に……」

 

承太郎「お前らが気絶してる間にこのマンションの警備員と交渉しただけだ……そろそろだぜ」

 

 

その時だった

今まで動きを見せていなかった映像が遂に行動を起こした。リビングの床の一部が突然金色に光だした。その光は徐々に面積を広げていき、最終的に人が何人か入るくらいにまで広がっていった。

 

四葉「うわわわ!!なんですかこれ!カメラバグってませんか!?」

 

承太郎「カメラは正常だ、状況的にはバグっているがな」

 

そしてピカッ!!と床の金色の光がカメラ越しでも眩しいくらいに光った直後、人の姿をしたものが5つ横たわっているのが確認できた。

 

 

五月「なななっ…なんですかこれ!?」

 

一花「転送…たしかに、ピカッと光った直後に人が現れたね…」

 

三玖「映画のワンシーンでも見てるみたいだった…」

 

承太郎「理解したかお前ら。これが真実の映像だ、横たわっているのが俺と他の4人」

 

二乃「………ありえないわ」

 

承太郎「……なに?」

 

4人が口を開けながら映像を見ている中二乃は承太郎を睨みながら口を開いた。

 

二乃「どうせアタシ達が気絶してる時にでも映像の加工して作ったんでしょ!こんなのありえないわ!非現実的よ!!」

 

承太郎「……非現実的…か」

 

 

承太郎はテレビの電源を落としポケットに手を突っ込みながら円の字で拘束されている五つ子の元へと歩いて行った。

 

承太郎「なら俺が今この場でお前にとっての非現実的なことをやればこの映像を信じるか?」

 

二乃「何よそれ…出来るもんならやってみなさいな」

 

承太郎「…………………」

 

 

その時、机の上に置いてあったリンゴの山のうちの一個が突然命を吹き込まれたかのように宙を舞いはじめた。

 

 

二乃「……えっ?」

 

 

そしてそのリンゴは承太郎の手の中へとストンと落ちた。

承太郎にとってはスタープラチナを発動させ机の上にあったリンゴを掴んで自分の手元へと落としただけだが非スタンド使いには奇妙な光景を見たと十分に言えよう。

 

 

五月「今…何をしたのですか?…何故、リンゴが突然…」

 

承太郎「どうだ女、これは非現実的だろ。信じる気になったか?」

 

二乃「ふっ、ふん!どうせ目の錯覚とかで見えない紐でも使って移動させたんでしょ!?そんなのテレビの中でマジシャンがやってるわよ!そんなものでアタシが信じると思ってるのかしら?」

 

承太郎「やれやれ、面倒な野郎だ」

 

承太郎「……お前ら5人、俺を見ろ」

 

四葉「え?」

 

承太郎「いいか、瞬きをするんじゃねえぞ」

 

 

承太郎が口を開き5人の視線が一気に注目する。

そしてその時、一瞬の時間のうちに彼の姿に変化が起きた。

 

 

五つ子「「「「「えっ」」」」」

 

 

五つ子は素の意識していない声が自然と漏れた。

先ほどまでは制服のポケットに手を突っ込んで仁王立ちをしていただけだったが一瞬でその姿は変化し、ポケットの中に突っ込んでいた右手はいつの間にか缶の飲料水を持っていた。

 

 

一花「い、今おかしかったよね?ポケットに手を入れてたのに…一瞬のうちに飲み物なんか持って」

 

四葉「私瞬きしてないよ!凄いですね!!」

 

 

カチャ!!

 

承太郎はその飲料水の蓋を開けて飲み始めたが先ほどの奇妙な光景に5人は口をぽかんと開けてその姿を見つめていた。

 

承太郎「不味いなこいつは」

 

五月「」ポカーーーーーーーン

 

承太郎「どうだ?これでも非現実的じゃないと言うのかお前は」

 

二乃「ふ、ふん!5人がたまたま瞬きした時を見計らってポケットから取り出しただけでしょ!いきなり出てくるなんてあり得ないわ!」

 

三玖「二乃。それは流石に無理がある…」

 

承太郎「……はぁ、やれやれ」

 

 

承太郎は二乃の目の前に立つとそのまま座り込み、持っていた缶ジュースを彼女の方へと近づけ、最終的に二乃の頰にくっつけた。

 

ピタッ

 

二乃「冷たっ!!!ちょ、ちょっと何すんのよ!!」

 

承太郎「冷たい…と言ったな、二乃とやら」

 

二乃「えっ?」

 

承太郎「俺が制服のポケットにこいつを仕込んでいたなら冷たいはずがない。既にお前らが目を覚ましてから何十分と経っているからな、確実に緩くなっている」

 

承太郎「冷たいに決まっている、何故ならこの缶ジュースはそこの冷蔵庫から今取ってきたものなんだからな」

 

二乃「なっ!…そ、そんなのどうやって!!嘘よ!そんなのでっち上げだわ!!」

 

承太郎「なら他にどのような方法がある?「冷たい」とお前が言った時点で制服から取り出した説は否定されたぜ」

 

二乃「そ……それは………でも、そんな冷蔵庫から一瞬で取り出すなんて、どうやって……」

 

承太郎「過程はどうでもいい、結果的にこれは非現実的だろ」

 

二乃「うっ…………」

 

承太郎「あの映像も真実だと言うことだ、わかったかお前ら」

 

一花「まっ…まああそこまで貴方に見せられたら信じるしかないよね〜、はぁ。この夢いつ覚めるんだか…」

 

四葉「凄い!こんなことが本当に出来るなんて!テレビ出た方がいいですって!!」

 

五月「まあとりあえず、この拘束されている状況で貴方が何も私たち5人に害を与えていない時点で本当に不審者ではないんでしょう。私は信じます」

 

三玖「………………」プクッ

 

一花「み…三玖どうしたの?頬膨らまして」

 

 

三玖と呼ばれたその女性は頰を膨らまして睨みつけている、その先には缶ジュースを持った承太郎の姿がある。

 

 

承太郎「なんだお前、お前もまだ納得していないのか?」

 

三玖「冷蔵庫から取ったんでしょ?それ」

 

承太郎「あぁ、そうだ」

 

三玖「その抹茶ソーダ……私の」

 

承太郎「…………………………」

 

 

承太郎は抹茶ソーダを見る、確かにそこは小さい字で『三玖』と記載されていた。

 

 

三玖「今日帰ったら飲もうと思って楽しみにしてたのに」

 

承太郎「……お前好きなのかこれ、不味いぞ」

 

三玖「私は好きなの」

 

承太郎「………………」

 

 

 

 

——————————————————————————

 

 

 

ブチッ!!!!!!!

 

 

鈍い紐の千切れる音と共に五つ子を縛っていた物が消え、拘束からようやく解放された。

 

 

五月「本当に何もしないんですね?」

 

承太郎「最初から言っただろう、不審者じゃねえって」

 

五月「まあ私の裸を見られたことには変わりありませんけどね、この変態」

 

承太郎「…………事故だ」

 

五月「私が気を失ってからいつの間にか服も着せられてるんですがこれも貴方がやってくれたんですか?」

 

承太郎「俺じゃねえ、服を着させたのはジョルノだ」

 

五月「なるほど、そのジョルノって人が私が巻いていたタオルを取って裸を見た挙句服を着させてくれたのですね」

 

承太郎「やれやれ……こいつも面倒な野郎だ」

 

二乃「というかアンタいつまでいんのよ、不審者じゃないのはわかったけどこの家とは何も関係ないんだから早く出て行きなさいよ」

 

承太郎「あの4人が帰ってきたらすぐに出て行ってやるからもう少し待て」

 

一花「というか名前聞いてなかったけど、なんて言うのかな?」

 

承太郎「………空条承太郎だ」

 

一花「クウジョウ ジョウタロウ君ね、いきなり我が家に転送されてきた人の名前。しっかりと覚えておくね」

 

四葉「空条さーーん!お茶入れておきましたので飲んで行ってください!」

 

承太郎「………助かる」

 

 

ガチャ

 

 

一花「おっ!どうやら帰ってきたみたいだよ」

 

 

ガチャ…ガチャガチャガチャガチャ!!!!!!!

 

ドンドンドンドン!!!!!!!!

 

 

五月「ちょっと!扉壊れますって!!今開けますから待っててください!」

 

 

ガチャリ!! バン!!!

 

 

五月「きゃあ!!??」

 

 

五月が鍵を開けた瞬間勢いよく扉がバンと開きドアノブを持っていた五月が吹っ飛ばされた。

 

 

ジョセフ「おーいおいおい!わざわざ扉の鍵を閉めずに出て行ったのにどこのタコスケ野郎が鍵閉めやがったぁ!!??」

 

二乃「ちょ、アンタオートロックって知らないの?」

 

仗助「壊れたのかと思ったぜ、危うくぶち破るところだった」

 

五月「壊したらそれこそ不審者確定してましたね」

 

 

ジョセフ 仗助 ジョルノ ジョナサンと入って承太郎を合わせてもう一度現段階でわかっていることを整理する。

 

 

承太郎「この5人は説得に成功した。もう俺たちの害になることはない」

 

ジョナサン「良かった、彼女達には悪いことをしたからね」

 

承太郎「お前達はどうだった?何か情報でも掴めたか?」

 

ジョルノ「いえ、残念ながら仲間は誰も見つかりませんでした。この時代に飛ばされたのは本当に僕たちだけなのかもしれません」

 

仗助「街中も異変の影響などを受けている奴とかは特に見ませんでしたね、普通に平和な街ですよ。ここは」

 

ジョナサン「ジョースターの血統を持っている人達も特には見なかったなぁ」

 

ジョセフ「バーガーショップを3つも見つけた、後は中国系の飯屋も結構あったな」

 

承太郎「やれやれ…結局情報無しか、泊まる場所とかは?」

 

ジョルノ「それも探しましたが、程よい隠れ家というのでしょうか…そういうのも特にはありませんでした」

 

ジョセフ「チッ!あの亀があればそんな問題速攻解決すんのによぉ!」

 

ジョナサン「無い物ねだりしてもしょうがないよジョセフ、とりあえず今日はどこか人気のない場所で寝るしかないよ」

 

ジョルノ「一応お金なら摂取したんですが…それでも一日とかしか持ちませんね、たったの5万円じゃあ…」

 

仗助「お、お前なぁ……」

 

 

慣れない時代、そしてこの世界に馴染んでいる仲間は一人としていない事実。ジョースターの血統を継ぐ5人は事実上積んでいた。

 

 

ジョナサン「とりあえず今日は———」

 

二乃「ねえ」

 

 

真剣な表情をして悩んでいる5人の中に突如二乃が横から入ってきた。

なにかいいアイデアを……言うはずもないのは5人ともわかっていた。

 

 

二乃「約束よ、5人揃ったんだから出て行きなさいよ」

 

五月「そうです。私達5人と貴方方5人は赤の他人。赤の他人が人の家のマンションにいることに違和感を感じずには入られません」

 

三玖「困ってそうなのはわかるけど、それは私達には関係ないから」

 

一花「まあ…確かにいつまでも要られちゃ困るかなぁ、私達には私達の生活があるし」

 

四葉「まあそうだよね、確かに面識がない他人がマンションにいる状況って滅多にみないし…」

 

 

5つ子からド正論を食らい言い訳を言う暇もなく納得したジョジョ5人は互いに顔を見合わせてその正論を受け入れることにした。

 

 

ジョナサン「君たちの言う通りだ、すまなかった。すぐに出て行くよ」

 

ジョセフ「まあこのメンバーなら野宿でもなんとかなりそうだな」

 

承太郎「不審者という誤解だけ解けただけ儲けもんと考えるとするか」

 

仗助「俺たちといると変なことに巻き込まれそうだし、さっさとオサラバするのが一番っすね」

 

ジョルノ「勝手に冷凍食品とか漁ってすまなかったと思ってるよ。後プリン凄く美味しかった」

 

 

皆それぞれ反省の言葉を発して少しでも怒りを鎮めて出て行こうとしたが5番目の金髪の言葉が火に油を注ぐことになった。

 

 

二乃「はぁ!?プリン!!??」

 

 

ジョルノの言葉に二乃が反応し、すぐに5人から背を向けて冷蔵庫の中を漁り始めた。そして数秒後ガクッと膝から崩れ落ちる二乃の姿を9人で見つめることになった。

 

 

仗助「お前なんでそういうこと言うんだよ…余計な怒りを買うだけじゃねえか!」

 

ジョルノ「いや、自分の罪は自分で背負わなきゃいけないなと思って」

 

二乃「プリン…アタシが、朝一に並んで買った高級プリン……全部…無い」

 

 

片言の発言になっている二乃が放心状態から怒りの最上級になるまでそう時間はかからなかった。

 

 

二乃「……出て行け」ボソッ

 

ジョセフ「あ〜ん?聞こえねぇな、ハッキリ言えや!!」

 

 

次の瞬間、まるで日本の富士山が噴火したかのような爆発力と驚きが部屋の人間の全身を駆け巡った。

 

 

 

 

二乃「さっさと出て行けぇええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

 

 

二乃「二度とアタシの前に姿を現わすなぁあああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

ジョセフ「逃げるんだよぉ〜!!」ダッ!!!!

 

仗助「おい!早いとこ退散するぞ!!」ダッ!!!!

 

ジョルノ「皆さんすみません」ダッ!!!!

 

ジョナサン「僕も迂闊だった…人の大切にしているものを食べるなんて…父さんが天国できっと怒っている…」ダッ!!!!

 

承太郎「チッ………」ダッ!!!!

 

 

ガシッ!!

 

承太郎も他4人と同じく逃げようとしたが筋肉質の腕を小さい女性の手が握り立ち止まるように言い聞かせてきた。

 

 

承太郎「……何しやがる」

 

三玖「承太郎…私の抹茶ソーダ、いつ返してくれるの?」

 

承太郎「……二度とお前らの前に姿を現さない。これが弁償の代わりだ」

 

三玖「そういうことじゃ——」

 

 

バッ!!!

 

 

三玖の小さな手を振りほどき再び承太郎はこの家から背を向けた。

 

承太郎「……悪かった」

 

三玖「…………」

 

 

 

ジョースター5人は玄関の方へとダッシュをした。

しっかりと自分が履いていた靴を履き、出来るだけ部屋の中を荒らさないように。

 

 

ジョセフ「先に行ってエレベーター呼んでおくよ〜ん」

 

そして先頭のジョセフが扉を開けた、その時……

 

 

バン!!!!

 

ジョセフがドアノブを掴みそれを押した瞬間ジョセフの力とは別の力が入り扉が豪速球並みのスピードで開いた。

 

 

ジョセフ「おわっ!?」

 

 

先ほどの五月同様ドアノブを持っていたジョセフが勢いよく吹っ飛ばされた。

 

 

「はぁ……はぁ……見つけたぜ!!」

 

ジョセフ「テメエ、一体何考えて……って、お前!」

 

ジョナサン「君は!!」

 

承太郎 仗助 ジョルノ「「「!!」」」

 

 

ジョジョ5人「「「「「スピードワゴン!!!」」」」」

 

 

スピードワゴン「ようやく見つけられたぜ!ジョースターさん!!みんな!!」

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