程々にありふれた職業で世界最速(ガバがないとは言っていない) 作:神影 森羅
予約投稿忘れてた…。
ちなみにまだ奈落には落ちません。
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…?
どことなく、目覚めが悪い。
まぁ、今のところ問題ないから後ででもいいだろう。多分。
とりあえず起きよう。……起き……両腕重い。重いってか痺れるあだだだだ!?
「うぐっ………ああ、そういえば。」
すやすや眠る我がハーレムメンバー。
両手に花を通り越して両手に花束である。
(事前にハーレムを)強化しすぎたか。
あっ待って今寝返りうったら腕が、あだだだだだだ!?
time 15:29:42:176
◆◇──────◇◆
早速訓練と座学が始まった。いいことである。
まず、集まった生徒達に十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られた。皆さんご存じ、最大の運ゲーにしてルートの確定をする最大の選考基準である。不思議そうに配られたプレートを見るクラスメイト達に、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた。
騎士団長が訓練に付きっきりでいる訳だが、メルド団長本人も、「むしろ面倒な雑事を副長(副団長のこと)に押し付ける理由ができて助かった!」と豪快に笑っていたくらいだから大丈夫だろう。もっとも、副長は大丈夫ではない可能性があるが……
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽な喋り方をするメルド。彼は豪放磊落な性格で、「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」と、他の騎士団員達にも普通に接するように忠告するくらいだ。
クラスメイト達にとってはやりやすいだろう。勿論私もだ。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ。」
「アーティファクト?」
⑨勇者が問いかける。
アーティファクト……本来は凄いものなのだが、某魔王が原作で量産するから(貴重な物感は正直)ないです。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな。」
国宝級……まぁ、本来はな……。(遠い目)
団長の言葉になるほど、と頷きクラスメイト達は、顔を顰めながら指先に針をチョンと刺し、プクと浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、魔法陣が一瞬淡く輝いた。私も同じように……あっ思ったより力加減がっいってえ!?
……大丈夫だ。問題ない(涙目)
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早霜新 17歳 男 レベル:1
天職:時計師
筋力:30
体力:3
耐性:3
敏捷:30
魔力:3
魔耐:3
技能:体内時計・歯車制作・言語理解
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ステータスピーキースギィ!
物理火力と速度以外全捨てじゃねえか!
一般人の30%ってお前なぁ……。
……奈落行くか。
ピーキーで尚⑨比30%はいけない(戒め)
クラスメイト達もマジマジと自分のステータスに注目している。
ハジメも少しホクホク顔だ。もっとも、恐らくこのあと落ち込むことになるだろうが…。
「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない。」
じゃあレベル???はどうなるんでしょうか、とは言えない。
そんなバグのような数値はまだ存在しないのだ。多分、きっと、恐らく、メイビー。
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」
鍛練よりも神水で魔物の肉無理矢理食ったほうが絶対早いと思います。
なんせ一口で⑨の初期ステータス超えられるからな。
「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな。」
時計師は一体どれだけいるんだろうか。錬成師よりレア度が下とかはやめてくれよ…?
「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな。」
メルド団長の呼び掛けに、早速、⑨がステータスの報告をしに前へ出た。そのステータスは恐らく、皆さんご存じオール100……
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:150
体力:150
耐性:150
敏捷:150
魔力:150
魔耐:150
技能:全属性適性・全属性耐性・全属性効率上昇*1・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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なんで??????
いや、わりとマジで。
オール100だろ?なんでオール150?
後から聞いた話では、全属性効率上昇とは(*2)という効果。つまり全属性適性、全属性耐性と合わさると全ての属性を使えてかつ全ての属性の攻撃を軽減、さらに全ての属性の消費魔力半減、威力1.5倍。
それなんてチート?
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に俺の半分か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは……。」
まて、てことは最終予測値は2250、氷雪洞窟での戦いでは全ステ1.5倍、属性火力さらに倍プッシュ、融合ステも上昇。
やだなぁ……氷雪洞窟までに叩き直すとか無理そうだしなぁ。松岡〇造が「諦めろよ!」って言いそうなレベルで。
やっぱり、どいつもこいつも戦闘系天職ばかりなのだが……。
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南雲ハジメ 17歳 女 レベル:1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・言語理解
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よかった、進化前魔王のままだ。
これに乗じて私も……。
今まで、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。
その団長の表情が「うん?」と笑顔のまま固まり、ついで「見間違いか?」というようにプレートをコツコツ叩いたり、光にかざしたりする。そして、ジッと凝視した後、もの凄く微妙そうな表情でプレートをハジメと私に返した。
「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛治職のことだ。鍛冶するときに便利だとか……。時計師ってのは王国の専属ではなかなか聞かないが、基本的に個人でやるところが多いからで、何となくの時間とかが判るとか、これも鍛冶職に近いやつだな……。」
そして勿論集まるヘイト。
…私側のほうが多いな。
「おいおい、南雲に新。もしかしてお前ら、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ? メルドさん、その錬成師と時計師って珍しいんっすか?」
「……いや、錬成師は鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな。時計師はさっきの通り絶対数は少ないが、それでも十五人に一人は……。」
「おいおい、南雲に新~。お前ら、そんなんで戦えるわけ?」
「……。」
ハジメは黙ってしまった。
「いや、わからんぞ?初期ステータスが弱くて、加速度的に強くなる、という設定のキャラクターは珍しくない。」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
「お前俺の話聞いてたか?初期ステータスなんてなんの証明にも…」
「いいから寄越せよ!」
あ、盗られた。
紙装甲で抵抗は危ないからね仕方無いね。
「ぶっはははっ~、なんだこれ!ほとんど一般人以下じゃねぇか!」
「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供、いや赤ちゃんより弱いかもな~。」
「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!豆腐だ豆腐!」
まぁ、なんとでも言っていろ。
そのうち君らは、五桁を見ることになる。
time 19:19:19:810
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次回、奈落行きの前にオリジナル展開。
そろそろ奈落行き。どうする?
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オリジナル挟め(主にヒュドラ強化)
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そのままでいいから(良心)
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いいから続きあくしろよ(作者過労強化)