そして遂に、俺たちは大魔王バーンの玉座に辿り着いた……!!!
しかし、そこには誰もいなかった。
探さないでください。
ただ、そう書かれた置き手紙だけがあった。
「帰るか」
「うーん」
俺たちは来た道を戻り、ハドラーとフレイザードと合流した。
ザボエラは死んでいた。
ジャッジ空間に消えたミストとキルはいろいろと確証がないため、その件だけが懸念だが、とりあえず戦いは終わった。
俺たちは勝ったのだ。ゴメちゃんも生きてるし。
勝った……。勝った。
なんか釈然としない感じはあるが……。
「首は? バーンの首は????」
フレイザードがしつこいし。
「ねえ、バーンはたぶん魔界に逃げ帰ったと思うのよ」
レオナが言う。
「だから、魔界に殴り込みましょう!」
「それもそうだな。オラァ!!!!!!!!!!!!!!」
俺は大魔宮を掘り始めた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラl!!!!!!!!!!!!!!」
地下の更に地下へ。地底へ。それすら超えて――大地の下の暗い空に出た!
魔界だ。
大魔宮が魔界へと落下していく。
「ドルオーラーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
地表に届く前に、搭載されたピラァの黒の
これでもう安全だ。
「行くぜバーン! 俺たちの戦いはここからだ!!!!!!!!!!!」
数日後、俺たちはバーンを発見した。
ガッシ! ボカッ! バーンは死んだ。
スイーツ(笑)
数百年後――
「ついに最強の軍団の完成だ! 地上に打って出るぞ……! この大魔王バーン2世がな!!! 今度こそ地上を消し去ってくれる!!」
気炎を揚げる魔族の青年の前に、ふと、少年が立ちはだかった。
額にゴリラの紋章を輝かせて――
「げえーっ! ゴリラの騎士!!!」
「俺は勇者ダイナ。地上の平和は俺が守る!!!」
地上の平和を脅かす者は、ゴリラの力、ゴリラの魔力、ゴリラの心を併せ持つ究極の存在、ゴリラの騎士に退治されるという。
その開祖は
人は皆ゴリラなのだ。心にゴリラを飼っている。
暴力の衝動を。筋肉で全てを解決したい気持ちを。
心のゴリラを解放しろ!
「オラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はぐおがあああああああああああああああああああああああああああああああ」
悪は滅びた。
完!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!