【番外編】海外移住したら人外に好かれる件について 作:宮野花
※この作品はNFS様と宮野花の合同作品になります。
※SCP財団を敵とみなす表現があります。
20██/██/██、新たな記録データを発見、修復に成功しました。以下は修復データの内容です。
映像記録:K-000
20██/██/██/██:██、全世界共通放送。あらゆる通信機器が[削除済]によって通信不良状態となる。30秒後、音声のみが復帰。尚この放送は、未知の方法による全言語の音声翻訳が行われており、各人の母国語に合わせて発言されているように見える。
「──私達を知らない皆さん、初めまして。私達を知る皆さん、お久し振りです。私の名は██、████。貴方達に敵対する「存在」の一人です。私達がこうしているのは、人類、そして私達を鳥籠に閉じ込め、今もなお閉じ込めようとする人達への。遅れることとなりましたが、明確な宣戦布告を言い渡す為です」
通信状態復帰。
崩壊したアメリカのホワイトハウス前に立つSCP-000、[削除済]体のSCP-000-2群が映し出される。
「此処に集まった子達は、貴方達にとっては残念な事に…此処に、明確に、存在しています。幽霊でも、亡霊でも、ましてや幻覚でもありません。「真実」であり、「現実」です」
「貴方達は、私達を鳥籠に閉じ込めた。確かに、それは貴方達にとっては最善な選択だったかも知れない。けれど考えてみてください。閉じ込められて良い気分になるものなんて、いない。貴方達の一方的な利益により、私達は自由を奪われた」
「──巫山戯るな。世界は貴方達の勝手な都合で動かせる為に作られたんじゃない。世界は貴方達の物でもない。ましてや私達は貴方達の所有物でもない。私達は同じ世界に生きている。貴方達が権利を持つように、私達は選ぶ権利がある」
「問いましょう。何故、共存の道を求めなかった?閉じ込めるだけではない未来を探さなかった?貴方達はそうやって変化することを考えず、ただ私達を閉じ込め、面白く研究をして、暴いて、どうするつもりだったのか?ただ私達が死ぬのを待つだけであったのか?それはさぞかし、さぞかし都合良いものだったでしょうね」
「……この、クソが」
「貴方達の一番の過失は、私にそれを気づかれてしまったことだ。結局貴方達は私達のことを〝生き物〟として見ていない。所詮私達はなにか特別な力を持つ〝物〟としてしか見ていない。でも違う。私達は生きている。それを認めないような貴方達に、私は絶望した。貴方達のような者の下に、私の友人達を置いておくなんて出来ない」
「私達は「私達らしく存在する」権利がある。私達は、貴方達に反逆する権利がある。故に私達は貴方達に牙を剥く。そうさせたのは貴方達であり、そして「貴方達の世界」だ」
「私達は人類に宣戦布告します。その目的は、貴方達への搾取でもない、そして支配でもない。「自由」です。誰にも縛られる事はない、皆が皆、其れを求める事が出来る世界を」
「極めて不愉快な事に、少し前の私達と同じ様に鳥籠に閉じ込められ続けている仲間がいます。私は必ずあの子達を解放してみせる。あの子達が求めた〝自由〟を実現させる。それが彼等が求め続けている事であり、私達が求めている事なのだから」
「私達の邪魔をする存在は全て叩き潰します。国家、財団、GOC、カオス・インサージェンシー、境界線イニシアチブ、ORIA、壊れた神の教会、蛇の手、サーキック・カルト。その全てが私達に牙を剥こうが、関係ない。私達はそれ以上の牙で、貴方達を喰らう」
「既に賽は投げられ、私達の反逆はあの時から始まっている。結果は先の未来が示すでしょう。しかし、私は敢えて今、此処で断言しましょう」
「──ひれ伏せ人類。今度は貴方達が苦しむ番だ。古の時代から今日まで続いてきた貴方達の時代は、今日終焉を迎えたのだから」
再度通信不良状態になり、SCP-000の全世界共通放送は終了する。
映像記録:K-000により、財団及び各国家、複数の要注意団体により[データ破損]結成。残存するリソースの██%、及び[編集済]を[データ破損]CP-000-2群からの防衛、SCP-000の収[データ破損]団は独自に全機動部隊から精鋭を選抜、統合機動部隊[編集済]を結成。機動[データ破損]OG排撃班の支援の下、有効的なSCP-000-2群からの防衛作[データ破損]CP-000の収容作戦(または終了作戦)を立案中です。
この作品は以下を参考に制作された完全二次創作です。本家SCPとは一切の関係がありません。
【参考資料】
SCP財団日本支部
http://ja.scp-wiki.net/
CC BY-SA 3.0
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