ライダーセレクト!!   作:i サウンド

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二話です!
いつもとは違う書き方なので慣れないです 


セレクト!思い知る今

ユウヤside

 

変身した!夢みたいだ!

 

いきなり現れた戦極ドライバーマツボックリロックシードで黒影トルーパーに変身した僕は嬉しさを抑えきれずはしゃいだ。

 

憧れていた変身ができたんだ!嬉しくないわけがない!

 

そんな喜んでいる中、周りのプレイヤーは今にも襲い掛かってきそうな雰囲気だった。

 

敵は六人か・・・。ライオトルーパー、メイジ、ライドプレイヤーそれぞれ二体か・・でもまぁ!やってみるか!

 

僕はそう思い敵に向かって行った。

 

「ハァァァ!」

 

僕は影松を振り回しながら周りの敵を薙ぎ払おうとした。がそう簡単に行くわけなく、僕は六人と距離をとることにした。

 

「くっそ~やっぱ簡単にはいかないか。どうする・・・」

 

次にどう動くかを必死に考えていると

 

『エクスプロージョン!ナウ!』

 

メイジから爆撃を喰らってしまった。

 

その時感じてしまった・・・。

 

痛みを(現実を)

 

普通の生活では感じることなどない痛みを感じてこれが現実だと知ってしまった。

 

変身できたことに舞い上がり、調子に乗っていたがもし負けたらどうする?このまま戦って勝ったとして相手はどうなる?

 

そんなことを考えていたら、僕は戦えなくなってしまった・・・。

 

それをチャンスと思ったのか、敵に総攻撃を喰らってしまった。

 

六人の攻撃は大きな火球となり僕にぶつかってきた。

 

抑えきれないエネルギーに僕は弾かれその場から飛ばされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと、僕は洞窟のような場所で倒れていた。

 

どうやら吹き飛ばされここに落ちたようだ。僕が落ちた穴から漏れる唯一の明かりが一本の道を照らしていた。

 

コッチダ・・・

 

照らされた道の先から誰かに呼ばれたような気がした。

 

僕は無意識にその声のする方へ歩き出した。足を進めていくとかすかに聞こえていた声がだんだん大きくはっきり聞こえるようになってきた。

 

コッチダ・・・コッチダ・・・

 

声がはっきり聞こえてくる場所に来てみると、そこには色とりどりの大きな宝石がついた柱がぽつんと立っていた。

 

その柱に触れてみると、目の前に黄金の炎の十字架が現れた。とても綺麗なその十字架を見て、

 

僕は無意識に黄金の炎に手を伸ばそうとしていた。すると・・・

 

「うわぁぁぁっぁぁあ!」

 

その炎が俺の身体を包みだした。

 

熱い!熱い!

 

僕はその熱さに耐えきれず、もがきつつ続けた。

 

そんな炎の中、僕の頭の中にあるイメージが流れてきた。

 

沢山の仮面ライダーが戦っている光景だった。

 

だがそれは、テレビのシーンなどではなく実際に自分が体験したかのように感じた。

 

彼らが受けた痛みが、彼らの抱えた悩みが全て自分にあったことのように体に刻まれていく。

 

苦しい・・・

 

炎の熱さ、ライダー達の苦しみそれら全てに襲われて今にも砕け散りそうになっていると、僕をこの場所に招いた声が聞こえてきた。

 

苦しいか、その苦しみはお前が憧れた仮面ライダーの現実だ・・・私はそんな仮面ライダー達の思いを形にしたものだ・・・お前に私を受け止められるかな・・・。

 

「受け止める?お前を受け止めてどうなる!」

 

私はクロスオブファイアー 炎の十字架 仮面ライダーの力の源であり悪から生まれたという罪の証である。その罪を受け入れることによりお前は仮面ライダーの力を手に入れられるだろうな。

 

その言葉を聞いて衝撃をうけた。仮面ライダーの力を手に入れる・・・こんなに辛く重い罪を背負うことができるだろうか・・・。

 

そう考えていると、またイメージが流れ込んできた・・・。

 

それは、戦いの中芽生えた友情の感情、見つけた夢の温かさといった優しい感情だった。その感情もまた自分のことのように感じられた。

 

温かい・・・なんて温かいんだ・・。

 

その時見えたイメージにいた仮面ライダー達は憧れ夢こがれた姿そのものだった。

 

「なぁ・・・本当にお前を受け入れたら、仮面ライダーになれるのか?」

 

さぁ?それはお前次第だ・・・私は善でもあり悪でもある。仮面ライダーになれるかどうかもその人間次第だ。

 

「じゃあ・・・夢が叶うかもしれないってことか・・・」

 

ほう?

 

「僕はずっと変身したかった・・・憧れの仮面ライダーに・・・だからその力がどんなものでも僕は受け入れる!うおぁぁっぁあぁぁぁぁっぁぁ!」

 

僕は叫んだ。自らに宿った熱い感情を爆発させて。

 

その叫びとともに、全身を包む炎が身体に宿っていった。炎そのものが身体と一体化するかのように。

 

炎がはれると僕の右腕には十字型の黄金の腕輪がついていた。

 

 

 




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