気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める 作:生徒会長月光
それではごゆっくりどうぞ。
???
「うう~あちこちに散らばった××の書の回収はできてますが半分しか集まってないです。悪用されたら大変なことになっちゃうです。」
そう言いながら彼女は探す。世界の秩序を守るため。何より歴史を守るために。
「別の世界の私から流れてきた感情と記憶、あんな悲しいことが起こらないように私がやらないと。…にゃあ」
そうして彼女は探す場所を次の町へと変える。
その町は未来の住む地域だ。
こんにちは、魔王とミルちゃんを見守る会会長の未来です。最近はミルちゃんに渡した媚薬作用のあるものと素直になれる薬で休日、魔王と半日楽しめたとミルちゃんと満更でもない魔王に言われ満足してます。
唐突ですが実は最近何かの視線を感じることが多々あります。しかし、敵意があるわけではなく観察するような感じがするものです。
最初はベルフェゴール辺りがやってるのかと思いましたが本人に確認したところ違うとのこと。
まぁ分かってたことですけれども、だって
「…にゃあ…う~」
今も電柱から見ている隠れようとしているけれども獣耳と尻尾がスゴいチラチラ見えてるんですから。
こんな格好ベルフェゴールがやるとも思えませんし。
一先ずなにもしないだけでは進展しないので行動を起こしてみる。身体強化の魔法でその場から消えるように動く。
「にゃっ!いなくなっちゃったです。あの人別の私の記憶の人と同じお姉ちゃんなのかな?」
「興味深いですね。是非その話しを聞かせてもらえませんか?」
「にゃ?にゃあ?!」
「むっね、猫ですか……」
「な、何かようですか?」
「それは此方の台詞です。何日も私のことを見ていたのは貴女でしょう。」
「おお姉ちゃんのき、気のせいです。」
「それにこんな可愛い娘にストーキングされる覚えもないですし、………良く見るともっと可愛いですね。」ナデナデ
「にゃあ。ゴロゴロ。もっと撫でてください。」
「可愛い猫さん貴女のお名前は?」
「……雫と言います。」
「可愛い名前ですね。私は未来と言います。」
「?未来…ですか?」
「どうしたの?」
「にゃあ、知り合いにとても似ていたので、驚きました。」
「そうだったのですか。」
「あの私、あるものを回収していてこの街の何処かにあると感じて来たのです。未来お姉ちゃんからその気配が凄いしたので見てたのです。」
「あるものですか?それは一体?」
「
「っ!!」
「時空の書には時空間を渡る魔法が書いてあるのです。もし悪い人に悪用されてしまうと歴史が大変なことになってしまうので回収しているんです。」
「…どうして貴女が回収を?」
「私は時空の悪魔で何処の悪魔の勢力にも属してないない中立の悪魔なんです。それと時の死神とも言われています。」
「時の死神?」
「私という存在は過去、現在、未来の中でも唯一の存在なのです。そして時空間を操る力を持っているのです。だからこそ時空の書の魔法がどれだけ危険なのか知ってるんです。」
「……………」
「未来お姉ちゃん何か知りませんか?」
「……私も…知らないですね。すいません」
「…そうですか。もしかしたら無意識に時空の書を触ってるかもしれないので、もし見つけたら無闇に触らないようにしてくださいね。私は暫くこの街にいるので見かけたら教えて下さい。それでは」
ヴゥン
「消えた!!……時空の悪魔ですか。気を付けないといけませんね。」
スッ
未来は懐から一冊の本を出す。それは先ほど話していた、時空の書だ。
「これだけは絶対に渡せません。…唯一兄様につながる手掛かりなのですから」
そうして何もなかったように歩き出す。そうして信号を待つ未来。しかし、何時までたっても信号が変わらない。可笑しいと思った未来は周りを見る。
車にバイク、歩き途中の人、鳥が羽ばたく寸前で全て停まっていた。
ヴゥン「やっぱり持ってました。」
!!!
「今世界の時を停めました。この中で動けるのは私、そして時空の書の魔法を会得しているものに限られます。」
「何故私が持っていると?」
「未来お姉ちゃんが話したときに動揺がありました。だからこそ何か関係があると思って姿を消して見ていました。時空の書を渡してください。」
「すいません。これは渡せないです。悪いことに使う訳ではないのです。だから」
「それは出来ません。時空の書は使い道を誤れば周りに多大な被害を及ぼします。そうならないように回収をしているのです」
「…すいません。これは私にとって唯一の希望なのです。」
「過去へ戻って誰かに会いたいのですか?それとも何かを変える為ですか?」
「私は会って話をしたいのです。その為ならこの人生を捧げても良いと思ってるのです。」
「交渉決裂ですね。仕方ありません。渡してくれないのならば力づくで…にゃあ」
カシャンとその背にした鎌を未来へ向ける
「これだけは絶対に渡せないのです。」
と言い未来も自身の魔導デバイスを構える
そうして戦いの火蓋は切られる。
「にゃっ」
雫はその姿通り素早い瞬発力で未来に接近すると、鎌を振り下ろす。
ガキン
「くっ見た目に依らず重い。」
「女の子に重いは酷いです。」
シュッシュッ
重そうな鎌を自在に操りながら迫る雫に対して未来も応戦する。自身の周りに展開した弾幕をそれぞれ放つ。
「ファイアっ!」
当たれば動きを止めてそのまま追撃をかける準備をするが
ヴゥン「危ないです。」
雫は空間転移しながら安全圏に離脱する。
「空間転移もできるのですか!」
「時空を操るのです。なので空間内ならどこへでもいけるのです。」
「じり貧ですね。」
ヴゥン
「また!今度は一体何処に!」
嫌な予感がした未来は自分の背後に構える。
ガキン
「良くわかりましたね。」
「グッ空間の揺らぎと自分の勘を信じたのです。」
戦いが始まり30分ばかしずっと雫は未来の死角になるところから攻撃し、それを未来がかわして迎撃をするというのが続く。
ザッ
「ここまで粘られたのは初めてです。大抵の人は最初の一撃か空間転移の一撃で倒せますから。」
「はぁはぁっ!そうですか…」
「…未来お姉ちゃんはどうしてそこまで頑張るのですか?時空の書を読んだのなら分かるはずです。普通の人がそれを完成させようとすれば相当な時間が掛かること。そして完成したとしても任意の時間に遡って過去を変えても自分の世界の時間が変わらない可能性が高いということを。なのに何でですか?」
「例え何も変わらなくてもそれでもあの日に私にとって大事な人が何もできないで死んでいくのなんて堪えられないのです!!!!!!!!私は、私にとって命と同じぐらい大事な人だったのです。私はあの人に救われたのです。まだ何の恩返しもできてないのです。兄様は私の光なんです。その光を取り戻したいのです。その為なら私は…わたしは……」
「……」
スチャ
「どういうつもりですか。」
「…中立の悪魔は誰かに肩入れしすぎるというのは本当はダメ何です。今まで時空の書を使おうとした者たちは皆自分のためにと自己的な理由でした。でも未来お姉ちゃんは自己的に見えてその大切な人を助けるために使おうとしいる。」
「そんなに大層な理由ではありません。結局は自分のためなのですから。」
「それでも他人を思いやる優しい気持ちを持っているのです。本当はダメなのですが特別に時空の書を持っていることを容認します。」
「!本当ですか?!」
「でも約束してください。絶対に悪いことに使わないと。」
そう言いながら小指を出す雫
「これは指切りですか?」
「死神との指切りです。破ったら魂を抜きます。」
「…分かりました。やります。」
「ゆびきり~げんまん~嘘ついたら、魂ぬ~きます。ゆびきった!」
指切りすると未来と雫の間に見えない赤い糸が繋がれる。
「この糸は私と契約した印になります。なので他の死神が時空の書を渡せと言っても、私と契約してると知れば引き下がります。」
「ありがとうございます。」
「あの未来お姉ちゃんの持ってる書は何か書いてありますか?」
「私が持ってるのはいわゆる時空の書上巻なのです。なので詳しい時空の渡り方などは載ってないので自力で調べてるのです」
「そうだったのですね。…では私からこれを貸します。」サッ
雫が持っていたのは時空の書中巻であった
「!?良いのですか?私に渡して。」
「未来お姉ちゃんは悪用しないと言ってくれたのです。それは貸してあげます。なので研究し終わったら返してくださいね。」
「っありがとう。雫」バッ
「っふにゃあ。ゴロゴロ、温かいです。ふにゅう。」ナデナデ
そうして未来は雫を撫で回すと一度離す。
「すいません。感極まってしまって。」
「…もっと撫でてくれても良いのです。」
「それはまた今度にします。」
「それではお姉ちゃんまた何処かでお会いしましょう。」ヴゥン
「……中々良い子でした。それに漸く進歩が見えてきました。これで兄様に会える確率も上がります。」
そうして時が動き出した道を歩き出す未来。彼女は今日も魔法を研究する。全ては愛しい兄に会うため。
「……それにしても拒絶反応が出なかったです。他の猫と何か違うのでしょうか?それとも悪魔だったからですかね。……猫は好きになれません。だって兄様が亡くなってしまった原因なのだから。でも…楽しかった記憶もあるので嫌いにはなれません…会いたいです。兄様…」
こうして帰宅した未来。母ミヤビはどうやら今日は早いようで家にいる。
ガチャっ「ただいまです。」
「おかえりなさい未来。」
「未来おかえりなさぁい。フワァ」
「お帰りですお姉ちゃん。」
ん?
「それにしてもこんなに可愛い娘と知り合いだったなんてどうして言ってくれなかったの?」
「独特な力を持った悪魔だけど可愛いわね。」
「にゃあそんなことないのです。」
「…何でいるのですか?」
「実はね帰ってきたときに、玄関で猫耳出してこっちを見てたから聞いてみたら未来の知り合いのようでしたので家に招待しました。」
「温かくてぬくぬくするのです。」
「はぁーまぁ良いですか。確かに雫は可愛いですからね。」ナデナデ
「にゃあ 」
こうして我が家に猫のような死神の二人目の居候が増えました。これからどうなっていくのかは時の死神も知らない
おまけ
今私たちは凄い和んでいます。家には母様、ハデス、遊びに来たベルフェゴールとアマテラスとヒメちゃんがいます。何故和んでいるのかというと
「にゃあ」「ぽぇーん」「にゃあ」
「ぽぇーん」「にゃっ」「ぷーぷー」
「ふにゃあ」「つづくのです」「にゃあ」
目の前で雫とどせいさんがじゃれあっているのです。
雫はどせいさんのぼよーんとした感触と肌触りがよいからか猫パンチのようにシュッと素早く手をやってますが見事に跳ね返ってます。対するどせいさんは雫に群がって遊んでます。
「わぁーいどせいさんぷにぷにするー」
「もっとするのです。」
「ぷにぷにー」
「するですー」
「ぷーぷー」
「はしごごっこはごにんまで」
こちらもヒメちゃんとどせいさんが遊んでます。どせいさんは肩車するように5人で乗ってヒメちゃんにぷにぷにされてます。
「日頃の疲れが癒されるわぁ。」
「奇遇ね。術式娘ちゃん私もよ。」
「それにしてもどせいさんたちは何処から来てるのでしょうか?」
「まぁ良いんじゃない。あの子たち人なつっこいし害もないんだから。」
「そうね~ヒメもなついてるし悪い子じゃないと思うもの。」
「…アマテラス。ミヤビに近いのではないですか?もう少し離れなさい。」
「ミヤビさんに甘えてるから嫌だわ~」
「二人とも喧嘩しては駄目ですよ。」
「分かってるわ。なら私は後ろから抱きしめるわ。」ギュッ
「相変わらず母様は人気ですね。」
「貴女がそれを言うの?未来も大分私たちに人気よ。」
「ねーねぇ遊ぼ。」
「今いきますよヒメちゃん。」
こうして未来一家の和やかな1日は終わりまた次の日がやってくる。
あとがき
今回も読んで頂きありがとうございます。月光です。今回出てきた雫はデビルカーニバルに登場した時間を移動できたりする時の死神です。彼女はある出来事で猫を庇って命を落とし、その行為を認められ猫と魂が融合して死神をしています。
未来は猫があまり好きではないです。何故なら兄が命を落としたのは猫を庇ってでした。大事な存在が猫のせいでいなくなったことで昔は猫好きだったものの今では触ると手が震えるといった拒絶反応が出るということ。しかし、兄との思い出もまた猫との記憶も多かったので嫌いに成りきれていない。
猫を助けるために命を張った兄と雫。
雫の心境をまだ未来は知らないものの本能で感じ取っているからなのか拒絶反応が出てない感じです。
未来が見つけ研究していた時空魔法。扱いが難しく未完成で使えば辺り一面の空間に揺らぎが起こり空間が割れて周囲一体を飲み込む災害を引き起こすもの。
そうした関係上雫は時空の書を回収して厳重に封印をしている設定です。そして別の世界の自分の記憶と感情も共有することが出来、他の世界線で起きた悲しい出来事も知っている雫。
前回の話しに出てきた二人を知っている分この世界の彼女らしき人物が気になったのと時空の書の気配を感じて話しかけるタイミングを伺っていたという感じです。
雫はデビルカーニバル知ってる方ならばあの可愛さが分かるはず。一家に一人いてほしい可愛さが爆発してます
次回は真魔王とフィラの二人が世界に下り立つ所を書いていこうかと思います。もしかしたら変更する可能性もあります。
次回も見ていただけると幸いです。
シュッシュッシュッ
キテルグマは次回に向けてウォーミングアップしている。
女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)
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見たい
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どちらでも良い
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それよりも未来と雫の甘々Hを見る
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ティナの真魔王とフィラの見守り日記を見る