気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める   作:生徒会長月光

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短編第1話です。どうぞ、ごゆっくり


短編第1話

このままずっと幸せが続くと思っていたが祐希が亡くなったことによりそれは崩れ去った。

 

兄のいなくなった世界を受け入れられず、涙が枯れ果てるまで嘆き悲しんだあと、徐々に実感が湧き、兄のいなくなった世界に居たくないと学校から自ら飛び降り命を断った。……はずだった。

 

次に気づいたときそこは彼女の知る世界ではなかった。彼女は第二の人生を歩むことになっていた。

 

彼女の生まれ落ちた家は魔法使いの一族であり父が亡くなり、母親との二人暮らしであった。母親から厳しくも愛情を注がれ育つものの生前の兄のことがどうしても離れず、常に彼女の表情には陰があった。

 

そんな彼女に転機が訪れる。それは偶然家の魔道書にあった伝説とされている時空間を渡る魔法であった。

 

時と空間を同時に操る超高度な魔法であり、大昔に存在したかもあやふやな代物であったが未来には関係なかった。

 

そこから彼女は魔法にのめり込んでいった。母親の魔法をみるみる内に習得し、時と空間魔法を調べ論理的に詰めていく。

 

彼女が15を過ぎる頃には母親と並び立てるほどの実力を身に付けていた。

 

そうして魔法ばかりな娘を心配した母親が誰か一人でも友を作って欲しいと願い、普通の魔法学校へといれた。

 

未来自身どこにいても魔法の研究は出来ると気にすることなく通うことになる。

 

そこで悪魔王サタンの力を継承する普通の人間とその先輩に会う。

 

サタンの魔力、支配を完全に継承していたので七大罪の悪魔を仲間にし、後輩と共にサタンの継承者は偶々事故で未来に支配の魔力を当ててしまう。

 

後輩が慌て、サタンの継承者はやっちまったと思うものの、全く効いてる素振りがなく何かしたのかと逆にそちらを見る始末。

 

それに興味を抱いた先輩後輩は従妹を尾行し彼女が何者かを突き止める。

しかし彼女自身周りに興味がないので周りから余り話を聞くことができなかったので、最終的にはその母親に話を聞きに行くことになった。

 

母親は娘の友達であるといった先輩後輩に昔から陰があったこと、魔法も最初はそこまで興味を持っていなかったがある時を境にのめり込んでいったと話す。

 

そうする内に帰宅する未来。そうして今度は意図的に支配の魔力を使い本人から何かあったのかを聞こうとする。

 

しかし今度もまた彼女には効かなかった。そして魔法の研究の邪魔だと追い返される二人。

 

家へと戻る二人の頭には今までなかった支配の魔力が効かなかった事実に驚いていた。そして帰宅し何があったのかを家に住んでいる悪魔たちに話すと七大罪の一人がレジストされたのかそもそも効かなかったのか或いは何かに守られているのかと気になり後日もう一度未来宅に訪問することになった。

 

そして次に訪問した時に、怠惰の悪魔が未来を見た瞬間に理解をした。

 

彼女の魂が他のものよりも神聖で、器がとてつもない大きさで更に加護のようなものに護られているからであった。

 

例えであるが支配の魔力を川と例えるなら彼女自身の器が海であったとすると、どんなにやってもその器を満たし支配することが不可能である。

 

そしてその事実を知った帰り道、家へ帰る途中に生前のサタンに恨みを持つものたちから襲撃される。

 

応戦する先輩だが流れ弾が後輩へと向かい当たるかと思われたそれは障壁により防がれた。

 

丁度甘いものを買いにいった帰りの未来である。そして軽く彼女が指を鳴らすと襲撃者全てを爆炎が包み一瞬で灰塵へ帰す。

 

そうして帰路に着く未来であるが強力な魔法に憧れた後輩にお礼と言われ家へと半ば強引に連れていかれる。

 

そしてそこで彼女の家系も有名な魔法使いの一族であったと知る未来。

 

そんな家系に生まれたものの余り魔法の才能がなくコンプレックスに感じていた後輩に自身の生前の記憶を元に作ったデバイスを渡し、試しに使うとトンでもない威力の魔法が放たれ驚く二人。そうして後輩ちゃんは未来と仲を深めていき親友と呼べる間柄になる。

 

その関係上、先輩とも関わり合うことになるものの、そこまで関心がいかなかった。

 

更に後輩ちゃんから恋愛相談をされるものの、押し倒してしまえばいいのにというものの恥ずかしくて出来ない後輩。

 

ふと後輩ちゃんは未来にどういうタイプの人が好きなのかと聞く。そこから約三時間かけて兄の容姿から考え方、自分を受け入れてくれる器量の持ち主であるかを延々と語られることになった。

 

後輩ちゃんはそんな見たことのない一面を見ても態度を変えずに接してくれていたので未来も心を開いていきました。

 

後輩は未来に話を聞いていて思ったことをいう。まるで謝りたい様だと。

 

そして彼女は気付く。自分は兄と話をしたかったのだと。一言謝りたかったと、後を追うように死んでしまったことを。

 

そんな彼女に後輩は手を差し出す。友達になろうと。

 

そして人見知りな未来に初めて友達が出来たのであった。

 

これ以降魔法にのめり込み過ぎず友達を大切にするようになっていく未来。後輩が行くところに、サタンの継承者の先輩が殆んど着いていくので次第に普通の会話をする関係になっていった。

 

更には前に訪れた際に魂を見た怠惰の悪魔に目をつけられたり、前世が神社の娘で神特に太陽神を奉り大切にしていたのがあるせいなのか、良く太陽神やその娘更には太陽に関係するものたちに安心するからと抱きつかれたりした。

 

前世よりも彼女の交友関係が広がり世界に目を向けるようになる。

 

そんな最中に異変が起こる。

今だかつてない程に世界を混乱させる災厄の女神。その根底には愛があった。しかし自分勝手な歪んだ愛である。

 

そして次々に取り込まれていく仲間。

 

完全体となる災厄の女神。

 

そんな中、世界からの呼び声に応え現れる一人の青年。

 

未来と別れた後輩ちゃんが襲われているところに助けに入り窮地を抜け出す。

 

そうして拠点にしている場所に向かう二人。そこは未来の家であった。

 

こうして別れた道が再び交わる時、災厄の女神を倒す反撃の狼煙が上がる。

 

ブレイブルーに転生したので気楽に生きてみる。劇場版へと繋がる。

 




出すかもしれない短編第2段です。プロローグのようなものを出しました。未来は祐希にゾッコンでいつも襲ってくれるようにあの手この手を使うものの大体上手く捌かれている。

祐希自身、未来の性癖に気づいているものの寛容に受け止めている。

未来自身、転生特典を何も貰わずにいたものの、生前の祐希の縁と神社の家系だったため強力な状態無効の加護と器の大きさが素で祐希の倍以上なためとても強い。

上記のことがあるため、器の大きさに興味を持った悪魔や生前の神社で奉っていた太陽神から興味を持たれていたり、側にいると安心するため抱きつかれたりと日常茶飯事となっている。

支配の魔力はあらゆる感情を自分に向けるように支配したり周りの魔力そのものを自分のものにし攻撃、防御に使うことができるチート級の力であるものの自身よりも格上や従妹のような協力無比な加護があるものには効かない。
七つの大罪の魔神王の魔力をベースにしてます。

さてそんな彼女が死んでしまったはずの祐希と会うとどうなるかを書くかは未定です。
前世と今世の名前はどうしようかと悩み中なのでアイディアがあったら参考にさせていただきたいです。

こんな駄文でしたが読んでいただきありがとうございました。

女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)

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