気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める   作:生徒会長月光

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今回はある三人がダンジョンへと飛ばされそこで出会いがあります。そして未来マジギレ寸前

それではどうぞごゆっくり


不思議なダンジョンでの出会い

良く晴れた寒空の日のヒーロー部の部室

 

「はぁそれにしてももうクリスマスなのか…今年は色々あったな。」

 

「そうですね。もう先輩と恋人になって一年たったんですね♪」

 

「ほらそこの魔王夫妻イチャつくのは家でお願いしますね。」

 

「そうだな。それにしても近頃は魔物もそうだが悪魔も活発的になってきたな。」

 

「そうですね。学園の依頼で魔物退治もありましたけど、最近は先輩の知り合いの悪魔も何かを確かめるような感じでそわそわしてますね。」

 

「最近は部室に顔を出してなかったので知りませんでしたがそんなに増えてるのですか?」

 

「そうなんだよ。若い世代の悪魔はそうでもないみたいなんだがどうもその上の世代が進出してきてるみたいなんだ。」

 

「ヒーロー部に関わりの深い淫魔のリリスさんやイルミが言うには彼女らのお母さんの世代らしいです。」

 

「知り合いの天使も何かを警戒してるのか最近はピリピリしてるみたいだ。未来ちゃんも気を付けてな。」

 

「そうですね。何事もなければ良いのですが…」

 

そうしていると学園の放課のチャイムがなり部室鍵を返しそのまま帰宅の途につく。

 

そうして歩いているとベルフェゴールがベルゼブブと共にいるのを確認する。

 

「おーいベルフェ、レナス!」

 

「あら魔王様にミルに未来じゃない。今帰り?」

 

「あぁ。二人はどうしたんだ?」

 

「この間出来たばかりのパフェの美味しいお店にベルゼブブと一緒に行ってきたのよ。ベルゼブブったら今度魔王様たちと行きたいって言ってたのよ。」

 

「ベル姉~言ったら駄目だよぉ。魔王様と王妃様をビックリさせようと思ってたのに。」

 

「ふふっ♪ありがとうレナス♪今度先輩と一緒に三人でいきましょう!」ナデナデ

 

「そうだな………今月足りるかな」ボソッ

 

「はぁ…魔王」

 

「どうしたんだ未来ちゃん?」

 

「はい、今度の二人とのお出掛けの軍資金です。ちゃんとエスコートするんですよ。」ポン万札10枚

 

「ウェ 未来ちゃんこんなのもらえないぜ。」

 

「気にしないでください。そのお金はある意味貴方のお金のようなものですから」

 

「ん?一体どういう」

 

(魔王とミルちゃんを見守る会での会費と二人の幸せ写真は結構高値で取引してるので結構貯まっていますからね…これは二人の結婚式の時にでもご祝典で渡すつもりですから問題ないです。私は私でこの間のスベスベオイルの収益が更に入ってきて潤ってます。このお金はアマテラスやヒメちゃん、雫との食べ歩き、母様へのプレゼントにハデスが良く寝れる安眠枕にチルの毛繕いのブラシなど買うものは多いですが経済を回すのには必要なことですしね。)

 

と考えていると

 

「ねーねぇ!」ダキッ

 

「ヒメちゃん!今日も来てくれたのですね♪」ナデナデ

 

「うにゅ♪」

 

「相変わらず仲が良いわねぇ。」

 

「ヒメちゃんも嬉しそうですね先輩♪」

 

「本当だな。あぁしてるとなんか姉妹というか親子に見えなくもないな。」

 

「…ほぅつまり私は年が一回りぐらい違うと言いたいのですか 」ゴゴゴゴゴゴ

 

「いやいやいや未来ちゃんそういうことじゃなくて凄い包容力があるなと思ってだな。」

 

「そうだよ未来ちゃん(;゜0゜)そういう大人の魅力があるって言いたいんだよ!」

 

「まったくそういうことにしておきますね。」

 

「うにゅっ!ミルお姉ちゃん!」ダキッ

 

「ヒメちゃんはいつも可愛いですね♪」

 

といつも通りの光景であったが、

 

「魔王ー」

 

「んあれは……」

 

「今日こそはぎゃふんて言わせてやるわ!」

 

「また来たのか(。-∀-)何度やったって同じだぞ。」

 

「うるさいわね!今度は今までとは一味違うんだから。」

 

「あれは一体?」

 

「え~と、この前から先輩に勝負を挑んでくる悪魔で転送魔法を使えるエクシィさんです。会ったとき自分の魔法が先輩に効かなかったからむきになって勝負をしに来てるんです。」

 

といつも通り眺めていると

 

「くらいなさい!」

 

「そう何度も当たるかよ!」ヒョイ

 

「あっ!」

 

とその先にいたミルとミルに抱きついていたヒメちゃんと側にいたベルフェゴールへ向かいそして三人が消えた。

 

「………えっ?」

 

「エクシィなにやったんだ!」

 

「えっと私の凄さを教えるためにダンジョンに転送しようと思って…」

 

その後に言葉が続かなかった。

 

何故なら突然押し潰されたように地面に体が這いつくばったためだ。

 

「ガッ体が動かせない。」

 

「三人をどこにやったの?早く答えなさい。でなければ貴女の四肢をもいでその体を薬漬けにして洗脳してあの娘たちを戻さないと…私の気が変わらない内に早くなさい。」

 

と未来は言うがどんどん重力が重くなっていく。次第に地面に小さくクレーターが出来始める。

 

「未来ちゃんストップ!怒るのは分かる。だがエクシィしか転送した場所を知らないんだ!落ち着いてくれ!」

 

「ミラ姉!ベル姉も一緒だったからすぐには大変なことにはならないと思うけど急がないと…だから落ち着いて!」

 

ふっと魔法が解除されたのがエクシィも解放される。

 

「早く知ってることを吐きなさい。でなければさっきの10倍の威力で今度は潰します。」ハイライトオフ

 

「ヒッわ分かったわ。転送した先は異界のダンジョンだと思う。その…」

 

「何ですか?さっさと続きを言いなさい。」

 

「……誰も制覇出来たことのないって噂がある所です。カハッ」ズン

 

「そんなところに転送したですって。ふざけないでください!やはりここで潰して」ゴゴゴゴゴゴ

 

「未来ちゃん!殺気が凄いことになってる。気持ちは分かるが今は耐えてミルたちをこっちに呼び戻す方法を考えねぇと。ミルとベルフェは大丈夫でもヒメちゃんが心配だ!」

 

「…もしかしたらルシ姉とハデス先生なら何とかなるかも…」

 

「本当かレナス!」

 

「うん。私と王妃様との契約の繋がりを通じてこっちに呼び戻すことが出来るかも」

 

「それなら雫にも協力をお願いしないとですね。時空の悪魔でもある雫なら空間を渡って三人をこっちに戻せる可能性が上がります。」ガシッ

 

「な、何する」

 

「こんなことになったのは貴女の考えなし行動のせいなのです。責任を取ってもらわなければ。」ズルズル

 

「痛いいたい!歩けるから自分で歩けるから離して」

 

「未来ちゃん物凄く怒ってるな。何だろな。未来ちゃんが先に怒っちまったから逆に冷静になれたな。」

 

「ミラ姉はお母さん大好きだから。私もミラ姉が先に怒ってなかったら同じようなことをしてたかも。お母さん大丈夫かな…」

 

「ミルだってヒーロー部で俺と一緒に悪魔と戦ったりしてたし、ベルフェもいる。でもヒメちゃんはそんなこととは無縁だから心配だ。」

 

「お母さん……」

 

そうして一同は未来宅へと向かう。その間に魔王はルシファーを自分の家から未来宅へ来るように電話して急ぐ。

 

 

一方の飛ばされたミルたち

 

「あれ?ここは一体どこでしょうか?」

 

「ミルお姉ちゃん?ねーねぇは?」

 

「まずいわね。さっきの娘の魔法が当たって別の所に転移したってところね。」

 

「ベルフェゴールさん。これって帰れますよね?」

 

「……駄目ね。貴女とベルゼブブの繋がりを補強して転移しようとしても何かに邪魔されてるみたいで跳べないわね。」

 

「うにゅ。帰れないの?」

 

「大丈夫ですよヒメちゃん!ちゃんと未来ちゃんたちの所へ帰れますから。とりあえずはぐれないようにしっかり掴まっててね。」

 

「うにゅ!」

 

「そうね。ここから移動して何処か拒絶の弱いところからなら転移出来るかもしれないわ。それにミルはベルゼブブとの契約の関係もあるから急がないと。」

 

「そうですね。レナスも心配しますから早く帰らないと。」

 

「貴女ねぇ何でそんなに呑気なの。自分の命かかってるんだからもっと真剣に考えなさい!」

 

「考えてますよ。でもこういう経験は何度かしている私よりもこういったことが初めてなヒメちゃんの心配をします。」

 

「…まったく器が広いのか流石魔王様の伴侶と言えば良いのか…とにかくここから移動しましょう。」

 

と三人は移動し始める。途中何度かトラップをミルが押してしまうものの何とか潜り抜け進んでいく。

 

コツコツコツ

 

ヒノ? ヒノっ!サッ

 

「まだまだ出られそうにないですね…一体出口はどこなんでしょうか?それに若干寒くなってきた気がします。」

 

「そうね。それにどうやらここは魔法の効率も悪いから何時もより多く魔力を消耗しちゃうわね。何処か休めそうな所があればいいけど…」

 

「大丈夫ミルお姉ちゃん?ヒメもっとくっついて暖めるの!」

 

「ありがとうヒメちゃん…」

 

と歩いていると何かを見つける。

 

「ん?あれは何かしら?」

 

「え~と壁に埋まってる?」

 

「ヒ、ヒノ~」

 

頭を隠してるのだが後ろが隠れていない頭隠して尻隠さずな状態

 

「うにゅ?ピョンスタスタ ツンツン」

 

「ヒッヒノ~ 」

 

「わー♪可愛い!大丈夫怖くないよ!おいでおいで♪」

 

「ヒノ?……ヒノっ!」ピョン

 

「うにゅ♪暖かいの!」

 

「この子は一体?」

 

ピン ヒノアラシ

ひねずみポケモン

おくびょうで いつも からだを まるめている。おそわれると せなかの ほのおを もえあがらせ みをまもる

 

「この子ドラちゃんと同じポケモンなのね。」

 

「もしかして私たちの足音がして咄嗟に隠れようとしたのですかね?」

 

「ヒノヒ~♪」

 

「くすぐったいの♪」

 

「早速仲良くなったようね。」

 

「ミルお姉ちゃん!ヒノちゃん暖かいの!」

 

「そうなのですか?触ってもいいですか?」

 

「ヒノ!」

 

「本当ですね。とても暖かいですぅ。」

 

「この子ここに住んでるってことは何処か安全な場所を知ってるんじゃないかしら?」

 

「ヒノちゃん知ってますか?」

 

「ヒノ」ピョイ

 

「出来れば案内お願い出来るかしら?」

 

「ヒノヒ!」ピョン スタスタ

 

「あっ!ヒノちゃん待ってー。」タタタタタッ

 

「ヒメちゃん待ってください!」

 

「早く追いかけないと!」

 

と三人はヒノアラシに付いていく。

 

暫くすると他の部屋と違って穴が空いたような場所が出てきた。そこへ入っていくヒノアラシ

 

途中でミルは自慢の健脚でヒメちゃんに追い付いたそのままに抱き抱えてベルフェゴールとともにその穴へと入っていく。

 

そこは今までの場所と違ってとても暖かい空気が流れていた。

 

「ここの部屋は暖かいですね!」

 

「本当ね♪これなら寒さも凌げて魔力も少しは回復するでしょう。」

 

「ヒノちゃんどこ行っちゃったのかな?」

 

「ヒノ!ヒノヒ♪」

 

「ソ?ソーナンス!(^-^ゞ」

 

「ヒノちゃんの他にも誰かいたのね。」

 

「一体何処に?」

 

スタスタスタ「ソォォォォナンス」

 

「わっ!ビックリした。」

 

「うにゅ?ソーナンス?」

 

「ソーナンス(^-^ゞ」

 

「そーなの?」

 

「ソーナンス(^-^ゞ」

 

「そーなの?」

 

「ソォォォォナンス!」

 

「うにゅにゅ♪」

 

「ソーナンス」ナデナデ

 

「とても友好的な子見たいですね。」

 

「その子本当にソーナンスって言うのかしら?」

ピン

ソーナンス

がまんポケモン

ひかりや ショックを きらう。こうげきされると からだが ふくらみ はんげきが きょうりょくに なる

 

「ほぇこの子もここに住んでいるのでしょうか?」

 

「チガウナンス」

 

「違うみたいね。」

 

「それにしてもここは一体なんなのでしょうか?」

 

「ここ以外の階層は寒いからここだけ暖かくして休憩スポットにしてベースキャンプにしてるナンス!」

 

「成る程そういうことなのですね。………あれ?今の声は一体?」

 

「今この子喋ったわよね?」

 

「そーなの?」

 

「ソーナンス(^-^ゞ」

 

「そーなの!?」

 

「ソォォォォナンス!」

 

「……きゃあああああああしゃべったぁぁぁぁぁ!?」

 

「こらミル!あんまり大きい声出さないの!」

 

「ご、ごめんなさい。」

 

「ねぇソーナンスだったかしら?この階層から出る方法知ってたりする?」

 

「ソーナンス!」

 

「知ってるのね!」

 

「ソォォォォナンス!」

 

とソーナンスが誰かを呼ぶとその後ろから重みのある音と誰かが近づいてくるのが分かる。

 

「ゴォッッッッッド」

 

「わぁぁぁおっきいの!」

 

ピン

 

ボスゴドラ

 

てつヨロイポケモン

 

すこしずつ てつの ツノは ながく なるので ながさで ボスゴドラの ねんれいが わかる。よろいの キズは たたかいの くんしょうだ。

 

「あの子角が長いような気がするわね。」

 

「ということは長く生きてる子何ですかね?」

 

「ヒノヒノ~」スタスタ ピョン

 

「ゴドォ」ナデナデ

 

「あの子たちもしかして親子みたいなものかしら?」

 

「もしかしたらおじいちゃんと孫かもしれないですね。」

 

「うにゅ!ヒノちゃん嬉しそうなの!」

 

「ヒノヒノ!」

 

「ゴドォ…ゴド」ペコリ

 

「うにゅ?」

 

「もしかして感謝してるのかしら?」

 

「うーんどうなんでしょうか?」

 

「孫を連れてきてくれたこと感謝するって言ってるナンス!」

 

「あらやっぱりお爺ちゃんだったのね」

 

「どういたしましてなの!」

 

「こんな危ないところに人が来るとは思わなかったな…」

 

「誰ですか?!」

 

スタスタスタ「初めまして俺は…」

 

「うにゅ!サンタさんだー♪」

 

「ほぇ?あっあの時の!」

 

「去年のクリスマスにダークシーカーを全滅させたあのサンタ?!」

 

「……サンタは双子の弟の方でな。しかしあいつから話しは聞いている。俺はそうだな…適当にユーさんとでも呼んでくれ。」

 

「サンタさんじゃないの?」

 

「サンタはプレゼントを分けて配る準備をしていてな。またクリスマスの時にでも現れるさ。」メソラシ

 

「……あぁ成る程。子供の夢を壊さないようにしてるのですね。」

 

「変わった人間ね。」

 

(それにしてもこの魂の輝き……似てるわね)

 

「ともかく何でこんな所にいるんだ?ここは時空の境界が不安定な場所で微妙なバランスの上で成り立ってるところだと言うのに。」

 

「実は」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「成る程事故でここに跳ばされてきたと。」

 

「貴方が言ったことが本当だとしたら厄介ね。不安定なところで無理に転移しようとするとこの空間が消滅する可能性があるなんて…」

 

「どうしましょう。」

 

「この階層の一番奥ならば転移出来る可能性はある。階層全てを熱感知センサーと空間センサーでスキャンしたところ奥のほうがまだ安定してるみたいだからな。それにそっちのミルの嬢ちゃんは急がないといけないんだったな。」

 

「えぇ。悪魔の契約は絶対だからね。あの娘を悲しませたくないから一刻も早く脱出しないと。」

 

「一先ず少しここで休んでいくといい。そうしたら俺も共に奥まで付いていく。」

 

「今は人手があると助かるからお願いするわ。でもおかしな行動をとれば」

 

「分かってる。その時は煮るなり焼くなり好きにするといい。」

 

「…それにしても」

 

「わーいふかふかするー」

 

「ゥオオオン!」

 

「暖かいの!」

 

「オオオフ」

 

「うにゅ♪」

 

「ヒメちゃんと遊んでるあの子中々大きいわね。」

 

「エンテイというポケモンだ。エンテイは伝説のポケモンと言われている強力な力を持っているんだ。それにしてもエンテイがあそこまで大人しいとはヒメは一体何者なんだ?」

 

「うーん何ででしょうかね?ヒメちゃんがアマテラスさんの娘だからとかですかね?」

 

「アマテラス?天照大神のことか?ということはヒメは多岐都比売命?……そうか…そういうことか」

 

「なにがそういうことなの?」

 

「エンテイはあるポケモンが力を与えて甦ったとも言われているんだ。その力は生命の力の源ともいえる力。アマテラスは太陽の神でその娘のヒメからはその名残を感じて懐かしんでいるのかもしれない。」

 

「そうなのですかね…」

 

ピン

 

エンテイ

かざんポケモン

 

あたらしい かざんが できるたび うまれてくると つたえられる だいちを かけめぐる ポケモン

 

「それにしてもここが暖かいのが概念魔法の力だなんてね。とても興味深いわね。」

 

「概念魔法ではないさ、これは概念そのものの力の影響なのさ。そもそも概念とは法則やルールみたいなものだ」

 

「法則?ルールですか?」

 

「そうだ、何故我々は地面に足をつけていられるのか。重力が下に働いているから?違う、大本にあるのはそういう法則があるからだといえる。」

 

「そんなの当たり前のことじゃない。」

 

「しかしだ、もしかしたら横に重力が働いていたら我々の足場はその横の壁が基準になるものだ。」

 

「そんなこととはあり得ないわ。」

 

「それしか知らなければそうだろう。では試しにそこの壁を歩いてみよう。」

 

スタスタスタと歩き壁に近付く。

 

長く生きるベルフェゴールは勿論のことミルも歩けないと思っていたが

 

ーーーー地に足が着く

 

「嘘っ!こんなことが。」

 

「この壁は横に重力が働いているから起こりうる現象、突き詰めると概念とは、あらゆる事象の原因にある「それはそういうものだから」と言わざるを得ない部分の事。物理法則すら支配する力全ての理由の究極それが概念なのだよ。」

 

「ちなみにこれは地に足が着くという概念を適用してる。因みに声が聞こえたのは概念条文といって概念を固めてつくったものひとつひとつは微弱でも集まればこういった概念を施せる。」

 

「凄いわ!こんな画期的なものが存在してたなんて。生きていた中でもとても刺激的だわ!ゾクゾクしちゃうわ。」

 

「あはは。ベルフェゴールさん術式とか新しいもの好きだから興奮しちゃってますぅ。……あのユーさん?私からも良いですか?」

 

「なんだい?」

 

「貴方は未来ちゃんとどういった関係なんですか?」

 

「……」

 

「どういうことかしら?」

 

「前に一度未来ちゃんと入れ替わっちゃったことがありました。その時に未来ちゃんの大事にしている写真を見たんです。そこには女の子と…ユーさんが写ってました。答えてください!貴方は未来ちゃんのなんなのですか?」詳しくはヒメちゃんとの出会いと未来の闇参照

 

「…悪いがノーコメントだ。未来が答えていないのなら答えられないな…今言うことが出来るのは…俺はあの娘の永遠の味方だということぐらいだ。」

 

「…わかりました。今はそれで納得します。」

 

「あの娘のことを間接的にではあるが知っているのもそちらにいる。案外ミルの嬢ちゃんの近くにいるかもしれないな。俺から話すよりもミルの嬢ちゃんたちが知った事実の方が重要なんだ。人に言われてはいそうですかと納得は出来ないだろう?」

 

「それもそうですね。未来ちゃんのこともっと私は知りたいです。」

 

(あの娘にも友達が出来たこと…とても嬉しいことだ。)

 

「ねぇ貴方?良ければ私と悪魔契約しない?」

 

「うぇ?ベルフェゴールさん?!」

 

「ん?悪魔契約?…いや止めとく。悪魔との取引っつうのは昔からロクなことがないと相場が決まってるしな。」

 

「それなら!仮契約しない?仮契約は代償もないから本契約より手頃だしお試しでどう?」

 

「そもそも何で俺と契約しようとするんだ?そっちのメリットなんてあんまりないだろ?」

 

「そんなことはないわ!さっきの概念の話しはこっちでは聞いたことも見たこともない未知だったわ。私はねそういった未知の物を既知にしていくのが楽しみな性分なのよ。自分の知らないものが自分の物に出来たあの快感は忘れられないわ!」

 

「成る程…打算的というか悪魔らしい欲望なのか…だが悪くない。」

 

「えぇっ?!ユーさんまで何を言っているんですか。」

 

「未知を既知にする。そういった自分に素直な奴は嫌いじゃない。むしろそういった努力をするものは好きだ。物を作るものとして常に新しいものを作りたいと俺も思うことが多々あるからな。なら仮契約だったか。お試しでやろうじゃないか。」

 

「それじゃあ決まりね♪どの部分に印付ける?」

 

「うーんそうだな…所で契約の印って言うのはその刻んだ部分が消し飛んだとしても大丈夫なのか?」

 

「そうねぇ。あくまで魂の表面に刻むみたいなものだからその部位がなくなっても平気よ。」

 

「なら左手の甲でいいか。」

 

「それじゃあはいっ!」パアッ

 

「これで大丈夫か?」

 

「えぇこれで仮契約は成立ね♪私は貴方から知識を貴方は私が今まで蓄えてきた何千年もの魔界の知識をシェアするでいいかしら?」ジュルリ

 

「それぐらいなら良いぞ。知識っていうのは情報だ。それが膨大にあればあるほど対応力にも差は出るからな。」

 

「話しが分かるわね♪」

 

クイクイッ「ミルお姉ちゃん…」

 

「どうしたのヒメちゃん?」

 

「喉渇いたの…」

 

「そいつはいけない。脱水症状は大変なことになりやすいからな。」

 

とすぐさまコップを錬成し(その際ベルフェゴールがまた見たこともない錬成方法を見てこれまた恍惚な表情をしている)虚空から水筒を取り出して注いでヒメちゃんに渡す。

 

 

ゴクッゴク「うにゅっ!凄く美味しいの!新鮮な空気みたいなの!」

 

「二人も飲むといい。ここまで来るのに大分疲れたと思うからな。」

 

と二人にもコップを渡して中身を注ぐ。

 

ゴクッ「美味しい!何ですかこの透き通るような自然な飲みやすさは!」

 

「まるで森林に囲まれて新緑に包まれたのどかな飲み心地…」

 

「因みにそれは水なんだ。」

 

「えぇっ?!これがお水何ですか!?」

 

「まぁ普通の水じゃなくてエアアクアっていうとても透明度の高い水質で食材との相性も抜群なんだよ。」

 

「私の知らない未知の物がまた増えたわ!ゾクゾクしちゃうわ!」

 

そうして三人はユーと名乗った皆さんご存知な祐希と一時を過ごした。その際身は引き締まっており、脂身が少なく淡白な口当たりの中にも濃厚な旨みが凝縮されている蟹豚とびっくりアップルのシャーベットといった祐希がグルメ世界に行った時に捕獲したものをだして驚くほどの美味しさに舌がとろけるような感覚を味わいながらダンジョンを脱出するための英気を養った。

 

因みに料理は全てソーナンスが作り祐希は下拵えをするに留まったお陰で祐希特性ゲテモノ料理は出てこなかった。




あとがき
box周回の回復の合間の投稿な月光です。

今回はミルとヒメちゃんとベルフェゴールが転送魔法を使えるエクシィによりレベル測定不能なダンジョンに飛ばされてしまいました。

当然親友たちがいきなりいなくなったことで未来の怒りがそのままエクシィへと直撃します。

珍しく未来を仲裁する魔王とレナス。
三人を連れ戻すべく一同は未来宅へ向かう。未来がエクシィを引きずりながら。

もしミルたちを連れ帰れたとしてもこんなことを二度と起こさせないように調教しようとエクシィをこの後媚薬漬けにして感度100倍、絶頂する度に感度がどんどん上がっていき最終的には魔王とミルに従順な下僕へとなっていくかもしれない

大事な者がいなくなる辛さを一番よく知る未来はそれを守るためならば容赦などせず相手の牙を折って更に大切な人たちに逆らわせないよう心に魂に刻み込ませ相手を潰すことにも躊躇いはないです。

そして一方のミルたちは魔力効率が悪く寒さもあるダンジョンを探索する内に臆病なヒノアラシに遭遇しヒメちゃんが友達になりました

ヒノアラシの住み処らしき所へいくとそこは他の場所と違いとても暖かいところでした。

そこにはソーナンスとヒノアラシの親代わりの長く生きている祖父のようなボスゴドラに出会います。

そしてソーナンスが喋ったことに驚くミル。その奥からソーナンスのトレーナーでもあるあの人の登場ですがヒメちゃんたちとはサンタとして出会っていたため双子の弟がサンタと誤魔化す祐希…ヒメちゃんはそれを信じるものの他二人は同一人物だと察する。

そんな中事情を聞いた祐希も三人を無事に送り届けるべく最奥まで同行することに。

そして祐希は概念の力を二人に披露して見せた。因みにベースキャンプには四方に文字の力を概念条文化させた文字は力を持つで保温と暖かい空気が流れていかないよう循環の文字を紙に書いて四角に張ることによりダンジョンの寒さを緩和させていました。

そしてミルは前に未来と入れ替わった時に見つけた写真の人物である祐希に未来との関係を問いかけるもののはぐらかされてしまう。しかし未来のことをもっと知るためのヒントは出し自分は未来の味方だと話す。

そんな中提案されたベルフェゴールとの契約

仮契約を結んだ祐希とベルフェゴール。ベルフェゴールは祐希のもつ自分にとっての未知の知識を祐希はベルフェゴールが魔界で集めた叡智を共有することになる。

因みに知識とは即ち記憶とも言えるので未来に関する記憶も少しではあるものの共有することが出来る。祐希もノーヒントなのもいけないと思い敢えてそこは指定せずに仮契約をしました。

そして祐希はグルメワールドにも足を運んでいてそこで食材を調達して空間倉庫内に閉まっておくことでいつでも新鮮なままに味わえるようにしていました。アクアマウンテンのエアアクアとチーター並みのスピードで走る豚、蟹豚を三人に出してデザートにびっくりアップルのシャーベットを出していました。びっくりアップルはびっくり度40台のものを出した。

祐希が料理をすると大変なことになるためソーナンスが必死に祐希を止めて今回はゲテモノ料理はお預けになりました。

ダンジョンの元はポケダンの不思議なダンジョンのような形です。

次回はダンジョン脱出編になります。一体どんな仕掛けになっているのかは次回をお楽しみに。

そしてFGOクリスマスboxが始まり初の男性サンタのカルナ。良いですね。明日以降90+が解放されるのでどんどん開けていきたいですね。出来れば伊吹童子に聖杯を捧げたいです!

今回も読んで頂きありがとうございます。

おまけ

エクシィ

転送魔法を得意とする悪魔。今まで自分の魔法が効かなかったことはなく、それ故に初めて効かなかった魔王にしつこく勝負を挑むようになった。そして何十回目の時に誤ってミルに当ててしまった。これが地獄のような責め苦の始まりになるということは本人の知るよしもなかった。

女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)

  • 見たい
  • どちらでも良い
  • それよりも未来と雫の甘々Hを見る
  • ティナの真魔王とフィラの見守り日記を見る

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