気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める   作:生徒会長月光

56 / 64
ミルの現状とドロップキックとドラゴ流交渉術と魔王たちの様子になります。

今回で会場全体にとある仕掛けがされていらことが発覚し、それが原因でリエルの未来世界での出来事に繋がってしまう可能性があることに気付きます。

それではどうぞごゆっくり


デビルズデッドGP 13節

前回メル、マルを保護したドラゴ。

 

残るミルを探すミクルたち。

 

刻一刻とレース大会の幕が切って落とされようとしている。

 

トテトテトテ

 

「うにゅ~ミルお姉ちゃん何処かな~」

 

「メシシ~」

 

あの時ミルの後を追いかけていたヒメちゃんはドラちゃんと共にミルを探してレース大会の控え室付近を歩いていた。

 

「ミルお姉ちゃんと一緒にレース大会?見るの!」

 

「メシィ~」

 

そうして歩いているとふらふらと覚束無い足取りで歩くミルを見つけた。

 

「うにゅ!ミルお姉ちゃん!」

 

「メシシ!」

 

と声を掛けるのだが返事がないのでミルに近付いてもう一度声を掛ける。

 

「ミルお姉ちゃん!ヒメだよ!」

 

「メシシシ!」

 

しかしそれでもミルは返事をしない。

 

ミル自身に催眠術が掛けられているためか意識がなくただレースの車両に乗るという催眠に掛かっていた。

 

「うにゅ…ミルお姉ちゃん何か変なの…どうしよう」

 

「メシシ!」

 

とドラちゃんがミルの顔に抱き付くもそれでもミルは進んでしまう。

 

ふとヒメちゃんはレジアイスたちと出会ったダンジョンにて祐希の見せた霊力の話しを思い出す。

 

「うにゅにゅにゅ~…うにゅーーーー!!」

 

と両手に見える程の霊力を身に纏いヒメちゃんはミルにペシィと触る…

 

バキィィィィィィィィィィィン

 

と何かが割れるような音が響きわたる。

 

「…っ!あれ…私…一体なにを…」

 

「ミルお姉ちゃん!」

 

と漸く返事を返したミルに抱き付くヒメちゃん。

 

「ヒメちゃん?ドラちゃんも…」

 

「メシシ~」

 

「ミルお姉ちゃん呼んでも返事がなかったの!だからにーにぃが教えてくれたれいりょく?でミルお姉ちゃん触ってみたの!」

 

「ありがとうヒメちゃん…先輩の所に戻らないと…」

 

「それは困りますね。」

 

と声がするとそこに一人の青年が立っていた。

 

「!そうだ。私あの時何かされて…」

 

「まさか強力な催眠術式が破れるとは…少々侮っていたようですね…しかし今度はそうはいきません。これも魔法界のひいては世界の発展のため…」

 

と手に魔力を込めミルににじりよる青年。

 

「うにゅ!ミルお姉ちゃん逃げるの!」

 

「メシィ!」

 

「逃げられませんよ。もし逃げたとしてもあれが掛けられてしまっているのです…それが作動すればこの会場全てが無にきす程……」

 

とその後に言葉が続かなかった。

 

何故なら

 

ドンガラガッシャーーーン

 

と物凄い勢いで走ってきた何者かにドロップキックを喰らいそのまま後ろにあった控え室に二人とも消えたからである。

 

「…へ?い、一体何が…?」

 

「うにゅ~?」

 

「メシシ…?……メシシシィ!」

 

暫くドタバタ音が続いていたもののすぐに静かになり、ガチャっと一人が出てきた。

 

「ふむ…ぁあー…ゴホン まぁそう言うわけで付いてきてもらえると助かる…」

 

先程の声音と同じ喋り方であるのだが雰囲気が違いすぎる。

 

「い、行きません!何を企んでいるのかは知りませんが私は帰らないと…」

 

「メシシシィ~!!」

 

とドラちゃんが青年の顔面に勢い良く抱き付く。

 

「ドラちゃん!?」

 

「うにゅ~?………うにゅ!」

 

とヒメちゃんは何かを確かめるように青年に抱き付く

 

「うにゅ!やっぱりそうなの!会いに来てくれたの!」

 

「え?ヒメちゃんどういう…」

 

(すまんな。どうやらレース大会に出なければならないみたいだ。

 

さっきの奴が仕掛けた術式はどうやら催眠術式だけじゃなく生体リンク魔法が君と何かしらの術式と繋げられているが

 

先程のヒメが霊力で解いた時に君と繋がったラインの中で生死に関わる部分が解けている

 

しかしこのレースで優勝しなければ解けない仕組みらしい。

 

解除に時間が掛かるプラスでこの会場全体が危機に陥る…)

 

(!これって念話…さっきの人とやっぱり違う…でも)

 

(頼む…ミルの嬢ちゃん。)

 

「!!もしかして貴方は…」

 

「おいなにやってる!もう始まるぞ!」

 

「あぁすぐに行く。」

 

「…分かりました。行きます…」

 

「メシィ」

 

「うにゅ~」

 

と青年はミル、ヒメちゃんと頭にドラちゃんを乗せて歩く。

 

場面は代わりドラゴ、メル、マル

 

ツンツンとドラゴは何かしら知ってそうな主犯格をつつく。

 

しかし起きないので仕方なくドラゴは主からもらっていたトンでもなく辛いリル・ニトロを取り出すとそのまま口に放り込む。

 

「か、からぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー」

 

「ん…起きた…ほら早くミルの…居場所喋る…!」

 

「グァァァァァァァァァァァァ」

 

「…話しにならない…仕方ないこれなら…」

 

と今度は世界一甘いとされているグラブジャムンを口に放り込む。

 

「ぁまぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃ」

 

「…うるさい…」

 

と暫くすると喋れるようになったので話しをする。

 

「き、貴様、魔法界の発展の礎になる喜びを」

 

「どうでもいい…早くミルの居場所喋る。」

 

「ふん!貴様なんぞに喋るものか」

 

「ん…そっちのはこっちのと同じぐらい知ってる?」

 

と副リーダー的な者に喋り掛ける。

 

「…知っているが隊長が喋らないなら喋らん。」

 

「ならいい。」

 

とドラゴはメル、マルのところへひとまず行き

 

「…ヌーさん…サーナイト…」

 

「ヌォ~」

 

「サナッ!」

 

「ほわっ!サナさん?」

 

「ヌーさん…ひんやりしてる…気持ちいい」

 

とメル、マルの目を隠してもらう。

 

これからすることを見せないようにだ。

 

「それじゃ…お星さまになると…いいの」

 

とドラゴは主犯格を片手で持ち上げるとその場で物凄い勢いで回転する。

 

「主…直伝…48の殺人技…宇宙旅行……!」

 

「うわぁぁぁぁぁ助けてくれぇぇぇーーーー」

 

ビュュュューン ……キラーン

 

と主犯格は空高く舞い上がりそのまま大気圏を突き抜けて宇宙にまで打ち上げられ……星になった。

 

…この光景と断末魔はサーナイトがサイコキネシスで空気の振動率を操りメル、マルには聞こえないようにしていた。

 

「…これで…この場の責任者…お前…喋る?喋らないならさっきみたいに…星になる?」

 

「は、話す…!話すからやめてくれ!」

 

と副リーダーは喋り始める。

 

今回の出来事はミクルの予知夢の力を手に入れるために娘たちを人質にして言うことを聞かせようとしたとの事。そしてミルはもし従わなければ他の娘もこうなると見せしめしようとカーレースの最後尾にて事故を装うとのこと。

 

「……ミクル!ミル…レース会場…いる!」

 

と先程教えてもらった番号に掛けるドラゴ。

 

「ドラゴちゃん!ミルはレース会場にいるのね!」

 

「…うん。それでカーレースの最後尾に乗せて事故に見せかけるって…!」

 

「不味いわ…もうカーレースが始まっちゃう…早く止めないと!」

 

「何とか先回りしねぇと!」

 

「この距離じゃ箒で飛んでも…!」

 

ーーーーーーーー

その頃未来たちもまたミクルからメル、マルの無事を聞きミルを探していた。

 

「ミルちゃん…何処にいるんですか…!」

 

「ご主人…」

 

「はやく見付けねぇと!ミクルさんに要求なら……」

 

「魔王?どうしましたか?」

 

「可笑しいぜ…何でメル、マルまで狙ったんだ?…普通言っちゃ悪いがミルだけだって人質の価値はある筈…」

 

「…まさか…最悪の予想だけど…双子ちゃんが本命…恋人ちゃんの方を…見せしめしようとしてるんじゃ!」

 

「「なっ!?」」

 

「ミクルさんの能力目当てでメル、マルは白魔法が得意で注目してる…ミルのことは…」

 

「ふざけんじゃねぇぇ!!ミルのことをなんだと思ってやがるんだ!」

 

「落ち着いて魔王。」

 

「これが落ち着いてられるわけ…」

 

「まだ大丈夫…大丈夫です。最悪の結末にならないように力を合わせて探しましょう。」

 

とどこか不安ながらもいう未来を見て魔王も冷静さを取り戻す。

 

「悪い未来ちゃん…」

 

「いえ、ミルちゃんのことを大事に思うのなら当然の事です。」

 

「ミラ姉!」

 

「ベルゼブブ!」

 

「レヴィ姉から大変なことが分かったって!」

 

「あー聞こえてるわね未来。端的に言うわ。その会場全体に自立崩壊魔方陣が刻まれてるわ。」

 

「何ですって!?」

 

「ミヤビさん自立崩壊魔方陣って?」

 

「書き込むだけで物体を崩壊させる禁術指定されてるものよ!」

 

「そうよ。しかも魔法協会のネットワークにハッキングしたらそれを私ら悪魔の仕業にして戦争を仕掛けようとしてるらしいわ!」

 

「そんなバカなことをしては両陣営とも共倒れしてしまいます!」

 

「…リエルの言ってた未来が現実になってしまうわね。未来何としても恋人ちゃんを」

 

「それで計画書に…生体リンク魔法である人物と紐付けして起動させようとしてる…それを解いたらその人物も死んでしまうように…」

 

「レヴィアタン…まさか…」

 

「………それが…ミルなのよ…」

 

「早くお母さんを見付けないと!このままだとお母さん死んじゃう!」

 

「あぁ早く見付ける!それで皆で帰るんだ!」

 

そうして刻一刻とレース大会の時間が迫り…

 

遂に始まってしまった。

 

未来たちはいまだに場所を特定できずミクルたちは場所が遠く時間が掛かってしまう…

 

 

 

 

さぁ!第一回デビルズデッドGPが始まります!

 

本日の注目は魔法協会推薦の晴夢持男!

 

マシンの調整はお手の物とのことである!

 

他も注目はあり更にはあのアインハルト家からも出場しているとの事!

 

ーーーーーーーー

 

「なっ!?レース大会でアインハルト家ってまさかミル!?」

 

「不味いわ!急いで!」

 

ーーーーーーーー

 

さぁ!全員位置に付いた!

 

今ここにデビルズデッドGP開幕です!

 

ビッピッ…ピッ ピィーーーー!

 

 

ドッガァァァァァァァァァァァン

 

辺りに爆音が響き渡る……………

 

 

 

「そんな…間に合わなかった……」

 

「ァァァァミル…ミルゥゥゥゥゥ」

 

その場に泣き崩れるミクルと茫然となる真魔王、フィラ、リエル。

 

「そんな…変えられなかった…私…お母さんに託されたのに…こんな…こんなことって…」

 

 

ーーーーーーーー

 

「今の爆発!」

 

「まさか…ッんなわけねぇ…ミルが…」

 

「魔王…」

 

「爆発のあったところへ行きましょう…」

 

「…はい…でもまだ決まったわけじゃない!」

 

と魔王たちも爆発の場所へと向かう。

 

「お父様!あの…」

 

「レナス今は…」

 

「お母さんの反応ピンピンしてるから大丈夫だと思う。」

 

「…どういう事だ?」

 

「一先ず行きましょう!」

 

こうしてレース大会が始まった。

 

その裏で張り巡らされた陰謀にミルは巻き込まれてしまい未来から来たリエルのいう通り爆発が起きてしまう。

 

果たしてこの世界の命運は…どうなる!




あとがき

今回はミルの状況とカーレースの開幕になりました。

この時ヒメちゃんが声を掛けたことこそが実はこの世界のターニングポイントとなっています。

ヒメちゃんは以前ダンジョンにて祐希から見せてもらった霊力を自分なりに放出してミルに気付いてほしいと思いを込めてミルに触ると催眠状態から復帰することが出来ました。

そして催眠術式を掛けた青年が立ち塞がるものの助走をつけた見事なドロップキックをする人影と共に控え室に飛び込む形になり一人が出てきて、ミルに付いてきてほしいと頼み込む。

ミルは不審に思うがドラちゃんが抱き付きヒメちゃんも抱き付いて念話で聞き覚えのある呼ばれ方をしたので付いていくことに。

そしてドラゴは主犯格を尋問し、答えなかったので副リーダーも同じように知っているか問いかけてヌオー、サーナイトにメル、マルの目を塞がせて

キン肉マン48の殺人技の一つ宇宙旅行で星になりました。

流石のこの光景を見た満身創痍の副リーダーは情報を喋りミクルへと連絡を取りました。

そして魔王たちも捜索する中でレナスがレヴィアタンからの通信を聞かせる。

それは会場全体に自立崩壊魔方陣が刻まれていてしかもその被害を全て悪魔に擦り付けて戦争の理由にしようとしているということを知ります。

しかも生体リンク魔法でミルと同期して止めようとしたらミルの生命活動も止まるというような悪辣なもの。

一同は探すもののレース大会は始まり爆発が起こってしまい悲観するミクルと茫然とする真魔王、フィラ、リエル

しかし別の場所で魔王と行動していてミルと契約しているレナスはミルの無事を確認できているとのこと。

果たしてどうなるのか

さてデビカ追加ストーリーも解禁になり魔王とミルの関係も昔のように和気あいあいとしているものでした。

秘密結社な人物から相手への不満をぶつけてしまう魔法でミルも不満を言うものの魔王を心配しているのが分かるのと魔王も自分が好きなのはすべて言葉にしませんでしたがミルのことを指していたのでとても良かった。

これからも魔王、ミルの珍道中に期待します。

まだまだミルの新衣装、成長した姿にフィーバーが止まらなさそうなので次回も遅くならない内に投稿したいです。

今回も読んで頂きありがとうございました!

女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)

  • 見たい
  • どちらでも良い
  • それよりも未来と雫の甘々Hを見る
  • ティナの真魔王とフィラの見守り日記を見る
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。