気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める   作:生徒会長月光

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今回はミルの現状となります。

それではどうぞごゆっくり


デビルズデッドGP 14節

遂に始まってしまったレース大会。

 

スタートの合図と共に爆音が鳴り響きミクルは真魔王、フィラは茫然となる。

 

果たしてどうなるのか…

 

 

「ミル…ミルゥゥゥゥゥ」

 

「ミクルさん…」

 

「くそっ!間に合わなかったってのかよ…」

 

「お父様…ミル様が…私お母さんに…託されたのに…」

 

「リエルッ」

 

三人とも後悔が募る

 

そこに

 

「ミクルよ。まだ諦めるには早いぞ。」

 

と現れたティナ。

 

「ティナさん…?ティナさんっ!」

 

とミクルはティナに抱き付く

 

「ミルが…私の大切な…娘が…」

 

「大丈夫じゃミクルよ。お主の娘は主の方が向かっておる。そろそろ連絡が…」

 

Pipipipipipipipi

 

ヴゥン

 

「主よ。そちらはどうじゃ!」

 

「……ナ き…えて」

 

「ノイズがすごいのぅ…ならば儂の能力で」

 

となにやらいじると

 

「ティナ!聞こえてるか!」

 

「聞こえとるぞ!そちらはどうじゃ!」

 

「間一髪だが間に合った!!!」

 

「え…?」

 

「おかーさん!」

 

「ミル…ミル!無事なの!怪我は…」

 

「は、はい!怪我もなく大丈夫です!」

 

「今どこに…」

 

「うにゅ~ミクルちゃんなの!」

 

「メシシ~」

 

「ヒメちゃん!?どうしてヒメちゃんが!」

 

「ミルの嬢ちゃんのお母さんか!俺が間に合ったのは…ヒメのお陰なんだ。」

 

「えっ!?」

 

「ヒメがミルの嬢ちゃんを呼び続ける声で気が付けて間に合った。

 

しかしミルの嬢ちゃんに生体リンク魔法で何か掛けられていてな。

 

無理に解いて支障が出るよりは詳細を把握しつつこの会場全体に掛けられたのを解除しなければならないらしい。

 

その条件の一つがミルの嬢ちゃんが優勝することだ!」

 

「ミルがカーレースで優勝…!」

 

「取り敢えずは何とか…あぶねっ!?」

 

「わわわわわっ!ゆ、ユーさん!前見て運転してください!自動運転じゃないんでしょ!?」

 

「といっても説明しないことには混乱してだな」

 

「メシシ~」

 

「わーい!早いの~!」

 

「…もしかして自動運転じゃないの!?」

 

「何だか全ての車両が自動運転になってたから逆に不自然で自前のやつに乗り換えた。そしたらピットの方で爆発が起きてな。

 

多分どの車両にも爆弾が仕掛けられてたんだろうな!」

 

 

 

時は少し遡り

 

ミルとヒメちゃん、青年の頭に乗ったドラちゃんらは車両を選ぼうとしていた。

 

(さてどうしたものか…通常なら安全そうな奴に乗るんだがどれも怪しい…ならば自前のやつにするか…というかここ火薬臭いんだよな…)

 

「よし…こいつで行くか」

 

と青年…祐希は四次元バッグよりどうすれば入るのかというツッコミが入る程の物…レーシングカーを取り出した。

 

「ふぇ!?どうしてバッグから車が!?普通入りませんよ!?」

 

「うにゅ?どせいさんのマークがあるの!」

 

「メシ~」

 

「取り敢えずコイツに乗ってくれ。このどせいさんたちと共同で開発したスペースマシンならば耐久力もあるし様々なギミックがあるからなんとかなる筈だ。」

 

「どせいさんと知り合いなんですか?」

 

「まぁな。色々共同で物を作ってるからな。」

 

と、祐希はスペースマシンの運転席へと入る。

 

そのままミルも反対側に乗り込みヒメちゃんはミルの膝に座る。

 

ブロロロロローン

 

とエンジンを掛けてそのままコースの指定場所へと就く。

 

「あれ?ユーさん…自動運転ですよね?どうしてハンドルを握って足を動かしてるんですか?」

 

「ん?いや普通じゃないか?自動運転なんて危なっかしいのと事故起きたときとか誰の責任になるんだ?」

 

「………へ?」

 

と自動運転を全く信用していない祐希の発言にミルは唖然とする。

 

ビッビッビッビッ ピィーーーー!

 

ドガーーーーーーン

 

とピット付近にて爆発が起こるものの祐希が出した自前のやつのためこうしてミルは最悪の未来を回避した。

 

キキィィィィ

 

ブロォォォォォン

 

ガッッガッ

 

と祐希はハンドル操作、アクセルを噴かせると勢いよくスタートを切った!

 

「ゆ、ゆゆゆゆゆ、ユーさん!?まさか自動運転搭載してなかったんですか!?」

 

「そんなものレースじゃ邪魔だろうしこっちの方が安心だ!」

 

「おわわわわわっ!ユーさんスピード出てますぅぅぅ!」

 

「大丈夫だ!何とかなる!」

 

という一幕があった。

 

 

 

「…どうしてミルを助けてくれたのですが…?」

 

「そんなもの俺が助けたかったからじゃダメか?それにティナから頼まれてたからな。友人になった娘を助けたいってな。」

 

「ティナさん…ティナさぁぁぁんーーーー」

 

「おぉ落ち着くのじゃミクルよ。」

 

とティナがミクルを落ち着かせる間に

 

「「祐希/さん!」」

 

「その声は…魔王とフィラちゃんか!」

 

「あぁ!祐希聞いてくれ!レース大会でミルが狙われてこのままだと遠くない未来で戦争が起きちまうらしいんだ!」

 

「未来から…魔王の娘で未来さんの娘でもあるリエルさんが命懸けで伝えてくれたんです!」

 

「…ん?未来の娘…?どういうことだ?」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!未来ちゃんのむすめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

ミヤムさんに続いてリエルさんも娘だったんですか!?」

 

「ちょっと待ってくれるかミルの嬢ちゃん!?今の言い方だと未来から来た未来の娘以外で娘がもう一人いるのか!?」

 

「そうですよ!未来ちゃんに!ってユーさん前!前!」

 

「うぉぉぉぉっと!!あぶねぇ動揺してたぜ」

 

「あの!ミル様を…ミル様を助けて頂きありがとうございます!」

 

「良いってことさ。成り行きではあるがやってやるさ。」

 

「それにしてもリエルさんは未来ちゃんの娘だったんですね~……はっ!未来さんの旦那さんは誰なんですか!?私興味があります!」

 

「えぇぇと…その」

 

「あぁ悪い今はそれよりそっちは祐希がいるから良いとしてこっちで出来ることはあるか!」

 

「そうだな…俺が変装したやつの表層意識を軽く読んだがどうやら自立崩壊魔方陣とやらが各四ヶ所。

 

そしてその装置全部を線で結んで交差した場所に最後の装置の場所が現れるみたいだ。

 

肝心の場所までは時間なくて読めてなくてな。控え室に誰かしらいってその変装した奴を見つけて吐かせてやってくれ。

 

自白剤とノッキングで二日は動けないようにしてあるから逃げられはしない筈だ。」 

 

「分かったぜ!」

 

「ユーさーん!」

 

「エルルル~」

 

「その声は…エレキか?」

 

「そうだよ~!ミルのことありがとう!あとロックお姉ちゃんのコアも修復してくれてたんでしょ!本当にありがとう!」

 

「気にしないでくれ。俺がやりたくてやっただけのことだからな。エレキは自分のパートナーが見つかったみたいだな?」

 

「そうだよ~ミクルが私のご主人なんだ~!」

 

「良いパートナーに出会えたんだな。」

 

「エルルル~」

 

「もふもふさん?王様の主って?ユーさんのこと知ってるの?」

 

「取り敢えず控え室に行ってくれ。こっちの様子は逐一報告出来るようにはしておく!」

 

「お父様!急がないと!」

 

「あぁ!」

 

「…?あれ?どうして魔王先輩をお父様と?未来ちゃんのことはお母さんだし…もしかして…リエルさんの父親って…先輩!?先輩、未来ちゃんとの間に子供を作っていたんですか!?」

 

「あ~そのややこしいみたいですが…リエルを産んだのはルシファーさんらしくルシファーさんが魔王と未来さんと交わってそれで二人のが同時に受精したみたいで…なので未来の魔王とルシファーさん、未来さんの三人の子供なんです。」

 

「な、成る程…理解はまだ出来てないが納得した。」

 

「それでは一度…」

 

「…待って!」

 

とフィラは一度回線を切ろうとしたミルを止めて一つ質問する。

 

「祐希さん…祐希さんは……一度亡くなられているんですか?」

 

「!………」

 

「そ、そんなわけないじゃないですか!死んじゃってたら側にいるこちらの人は誰なんですかって話しですよ!」

 

「すいません…でも聞かないといけないことです。未来ちゃんがリエルに語っていたことを聞いたんです。」

 

「…それで祐希が、猫を庇って死んじまったって…それと未来ちゃんが、焦がれるほど会いたいって」

 

「……………」

 

「祐希さん…未来さんは…ゆくゆくは義妹になるかもしれないんです。だから出来るだけ力になりたいんです!教えてくれませんか…?」

 

「……そうだな。ここで全てを語れるほど悠長なことじゃない…これが終わったら二人に話せる時間を取ろう。ただ話せないこともある。それでも良いか」

 

「はい…ありがとうございます!」

 

「それと今の質問に答えるなら答えはYESだ。」

 

「「!」」

 

「ぇええええ!?どういうことですか!?」

 

「こことは別の次元で死んだけどある出来事でもう一度人生を歩ませてもらっている…所謂転生者というやつだ。今言えるのはここまでだ。」

 

「さっきのドラゴさんの話しにも出てきた転生者…」

 

「…ん?ドラゴに会ったのか?確か祭りを楽しんでる筈じゃ?」

 

「そうだ!ドラゴがメル、マルを助けてくれたんだ!」

 

「ドラゴさんが!」

 

「成る程…まずは装置の場所を割り当ててくれ!」

 

「分かったぜ!ミルを頼む!」

 

プツッ

 

「とにかく今は控え室に向かいましょう!」

 

「そうだな!祐希のやつが繋いでくれたんだ。俺らも動かねぇと!」

 

「グスン…ティナさん…すいません…」

 

「良い良い。ここまで不安じゃったろう。良く頑張ったのじゃ。ここからは儂も力になる。」

 

「ティナがいるなら百人力だな!」

 

「早く行かないと!」

 

と駆け出す前にまたミクルの端末に通信が入る。

 

「ミクルさん!」

 

「未来ちゃん!ミルは無事よ!ユーさんが助けてくれたの!」

 

「良かった…!ベルゼブブがミルちゃんが無事だと言っていたのですが確証がなかった部分もありました。」

 

「未来ちゃん今どこに?」

 

「レース大会の控え室に来てます!先程メル、マルとも連絡が取れてこちらに向かってほしいと言われたんです。」

 

「メル、マルが?」

 

「正確には…ドラゴさんが教えてくれたんです。」

 

「ドラゴちゃんが!?」

 

「恥ずかしがりながらも伝えてくれて…今尋問してるところです。ドラゴの主が自白剤を入れたみたいでスラスラと喋ってます。」

 

「ドラゴ人見知りなのに…ミルのために動いてくれたんだ!」

 

「ただ自立崩壊魔方陣の場所が四ヶ所あるんです。」

 

「そういえばさっきのユーさんも同じことを…!」

 

「それでこの青年から聞いたのですが…三ケ所しか場所を知らないんです。」

 

「そんな!?」

 

「まずはその三ケ所を壊すために人員を回そうと思います!」

 

「分かったわ!」

 

「ミクル聞こえてるわね。実はその一ヶ所に一番近いのが双子ちゃんたちなのよ。」

 

「えっ!?」

 

「双子ちゃんたち力になりたいって…だから私と術式娘ちゃんで双子ちゃんたちの方へ向かうわ。私と術式娘ちゃんが抜けてもマモン、泣き虫姫ちゃん、アマテラスがいるからバランスは取れるわ。」

 

「…ハデスさん娘を…メル、マルをお願いします」

 

「任せなさい。子供を失ってしまうという気持ちは痛いほど分かるから…必ず守るわ!青年坊やとフィラたちは今から言う場所へ向かって。そこに一つある筈だから。」

 

「分かったぜ!」

 

「カフカ~!」

 

「フカジロウ!?どうしてそっちに!?」

 

「迷子になってたみたいでこっちの坊やに付いてきてたみたいなのよ。これが終わったら一緒に連れてくわ。」

 

「サンキューハデス!フカジロウ!ちゃんと言うこと聞くんだぞ。」

 

「カーフッ!」

 

プツッ

 

と通信が切れ位置情報が送られてくる。

 

「俺たちはここを目指そう!」

 

「はい!」

 

「うむ。早めに壊し最後の一つの場所を特定せねばな。」

 

こうしてミルを助けるため会場に仕掛けられた自立崩壊魔方陣を壊すために奔走する真魔王たち。

 

未来は確実に変わりつつあった。




あとがき

今回ミルたちの現状が判明しました。

祐希が何とか間に合いレース大会用のレースカーを異空間から取り出し、ミルは自動運転ではないことに驚き祐希が運転することに。

因みに自動運転の場合システムをハッキングされて一巻の終わりになっていましたのでここでもバッドエンドを回避してます。

そしてミクルたちへと現状を説明し控え室へと向かうように誘導しました。

そしてフィラは前から気になっていた質問をぶつける。そして祐希自身も転生者であることを明かしてレース大会後また話しをすると切り上げました。

そして未来たちは控え室に一足先に付いていてメル、マルから連絡先を聞いたドラゴから説明を受けて尋問真っ最中とのこと。

そしてメル、マルたちの方に一つあるためハデスとドラゴと面識のあるベルフェゴールが向かうことに。

次は少し遡り未来たちの現状とレースの模様となります。

さてデビカ本編カード化が見送られてしまったミル…

とても残念ですが9周年記念で全員に配布という形か10周年記念とかで実装を心よりお待ちしております!

FGOではスペースイシュタルのピックアップが開催。宝具の色が三色から選べる今のところ唯一鯖なので是非とも引ける方はオススメですね。

そして待望のアルジュナオルタのピックアップが開始しました!次に復刻来るのが何時になるか分からない強い鯖なので引きたいですね。

今回も読んで頂きありがとうございました!

次回も遅くならない内に投稿出来るようにします

女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)

  • 見たい
  • どちらでも良い
  • それよりも未来と雫の甘々Hを見る
  • ティナの真魔王とフィラの見守り日記を見る

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