気楽な転生者の妹は兄に会うため魔法を極める   作:生徒会長月光

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今回は七つの大罪を背負う嫉妬の悪魔との出会いです。それではどうぞごゆっくり


嫉妬の悪魔との出会い

こんにちは皆さん。漸く魔王とミルちゃんをくっつけられた未来です。

 

ハロウィンを過ぎてから二人とも暇さえあればイチャつくようになりました。

 

何気ない会話でも気付けば惚けに変わり、学校では周りも砂糖を吐いています。

 

魔王の周りはルシファーが積極的に攻めているようですが、中々進展がないとのことです。

 

ベルフェゴールは相変わらずの怠け具合であまり魔王関連では手を出していないようです。代わりに私のところにちょいちょい顔を出しに来ては母様とお茶して魔法談義をしています。

 

彼女の術式構築は悪魔の中でもずば抜けていてとても勉強になります。

 

さて今回はそんな中で他の七つの大罪の悪魔たちがどんなであるかを紹介していきます。といっても7人の内まだ私はルシファー、ベルフェゴール以外だと3人しか会ったことはないのでその内の一人を紹介していきます。

 

嫉妬の悪魔 レヴィアタン

 

彼女と会ったのは割りと最近で魔王とミルちゃんがくっついて直ぐの時でした。

 

いつも通り、惚け話が展開されていると、後ろで羨ましそうにしている人物がいたので話しかけてみたんです。

 

「こんにちは。貴女はどうしてそんなにあの人達をみているのですか?」

 

我ながら初対面で何故話しかけたのかその時の私には分かりませんでした。

 

「そんなの決まっているでしょう。魔王様が悪魔とじゃなくあんな人間と一緒にいるのが気に入らないのよ。分かったらどっか行って。」

 

「その話を聞いてどこか行く気も失せました。彼処にいるのは私の親友です。危害を加えるなら私が相手します。」

 

「何ですって。親友?!あそこにいる人と!!(魔王)」

 

「えぇそうです。私にとって唯一無二の親友です(ミル)」

 

「唯一無二ですって?!恨めしいわ。妬ましいわ。あの人と親友なんて。あいつを消す前に貴女から消してやるわ。」

 

「私の親友の恋路を邪魔するなら、容赦しません。覚悟してください。」

 

この時の二人は盛大な勘違いをしていました。嫉妬の悪魔は未来の親友を己の主である魔王だと思い込んだこと。

 

未来はミルの恋路を邪魔する者と思っていたこと。実際は羨ましくて只見ていただけであったレヴィアタン。

 

魔王たちから離れた所で二人は戦い始める。

 

「これでもくらいなさい。」

レヴィアタンは水の魔力で象った動物を出し攻撃する。その形はライオンにトラ、蛇など多彩であった。

 

「成る程。水の魔力ですか……それなら蒸発させつつ隙をみて大きいのを当てましょう。

一方の未来は自身用にカスタムしたデバイスを使い炎魔法で水を蒸発させながら、上手く視界を遮るようにしていた。時折炎による鋭い槍を飛ばし、牽制し大型の火球を飛ばしたりである。

 

ある程度ぶつかり合うと辺りは水蒸気で視界が遮られてくる。一瞬レヴィアタンの目の前から未来が消える。

 

レヴィアタンは探すものの、その直後に後ろから衝撃が来る。

 

ドカァァァァン

 

後ろから未来が爆発系統の魔法を放ったのだ。衝撃に体勢が崩れるが昔から生きているレヴィアタンの立て直しは早かった。すかさず辺りの水蒸気を水で吹き飛ばし、未来を見つけると、水によるレーザーを放つ。

 

ピュンッ

 

間一髪避ける未来を嘲笑うように次々とレーザーが未来を狙う。咄嗟に結界を張るものの水のレーザーは貫通力が高いようで、二発で結界を破る。

 

「これは急所に当たったら不味いですね。それなら!」

 

炎から雷の魔法に切り替えて水のレーザーに対抗して電撃を飛ばす。レーザーは直線上にしか来ないので直線に立たないようにしながら、攻撃をしていく。

 

そうしてある程度して痺れを切らしたのか指先に水を貯めて大きく間合いを取るレヴィアタン。

 

未来もそれに対抗しポケットから魔法で耐久力を何倍にもあげたコインを出す。

 

そうして二人が直線上に立ち、未来はコインを上に弾き腕をレヴィアタンへ向ける。そしてレヴィアタンの指先から今までよりも強いレーザーが片やコインが雷を纏った腕から弾かれるように一直線に向かう。それはとあるヒロインが放つ超電磁砲と同じものである。唯一違うのは普通のコインか強度が段違いのコインかというところであろう。

 

バシッ ギギギギッ

 

お互いの攻撃が拮抗しあう。二人はますます力をいれていく。周りのものを巻き込みながら衝突は大きくなっていく。

 

ギギギギギギギギッ 更に被害が大きくなっていく。しかし終わりは唐突に訪れる。

 

バシュン

 

と二人の攻撃が誰かに消されたのだ。お互いに消された方角を見ると、そこにはベルフェゴールと魔王、ミルがいた。

 

「貴女たち何をやっているの。貴女たちのせいでここら辺ボロボロじゃないの。」

 

「というか何でレヴィアタンと未来ちゃんは争ってたんだ。」

 

「魔王様。貴方は騙されてるんです。この女が唯一無二の親友と言って貴方に近づこうとしていたので私が排除しようと思って。」

 

「いえ。私はミルちゃんと魔王の仲を引き裂こうとしていたのでお灸を据えて金輪際近づかないようにしようと思って。」

 

「成る程。そういうことね。レヴィアタン。」

 

「何よ。ベルフェゴール。」

 

「まず未来の言っていた親友は魔王ではなくて隣の彼女のことよ。」

 

「そして未来もレヴィアタンは仲を引き裂こうとしていた訳じゃなくて羨ましくて只見ていただけよ。人間風に言えばレヴィアタンはファンクラブの子で影からその様子を見ていただけよ。」

 

「「へっ?それじゃあ」」

 

「そうよ。貴女たちの勘違いよ。」

 

「「…………… 」」

 

「全く二人とも怪我らしい怪我もしてないみたいだからいいけど、唐突に知ってる魔力がぶつかるから何事かと思ってきたら、二人が戦ってたんだぞ。ビックリしたぞ。というかレヴィアタンお前が外に出てくるのは新鮮だな。いつも俺んちでゲームばっかりして家から出ないのに。」

 

「それは…最近魔王様は私に構ってくれなくなって他の女のところに入り浸ってるしいざ見てみると私よりも可愛くて、私の入る余地がなくて、それでも羨ましくて、」

 

「だから見てたんだな。ごめんな。レヴィアタンお前も寂しかったんだよな。よし。帰ったら久々にゲームやるか。」

 

「魔王様……はいっ。」

 

「にしてもいつも冷静な貴女が争うだなんてちょっとビックリしたわ。」

 

「私だって人間です。争うことだってあるんです。」

 

「もう。未来ちゃん心配したんですよ。嫉妬を担うレヴィアタンさんと戦うだなんて、いつもの未来ちゃんなら戦わないでしょ。」

 

「それは魔王と貴女の仲を引き裂こうとしていると思って。だって…」

 

「だって?」

 

「私にとってミルちゃんは唯一無二の親友です。その親友の恋路を邪魔する存在かと思うと我慢できなかったのです。貴女には幸せになってもらいたいから。」

 

「もうっ。未来ちゃんは…今度からは危ないことは絶対にしないでください。」

 

「善処します。」

 

「それ絶対にしないやつでしょ。全くもう…でも」

 

ギュゥゥゥゥッ

 

「ありがとう。未来ちゃん。私の幸せを考えてくれて。やっぱり未来ちゃんは最高の親友です。」

 

「ミルちゃん…ありがとう。」

 

「取り敢えずここら辺は元に戻すから、手伝いなさいな。」

 

「分かりました。元はと言えば私が原因ですからね。手伝うのは当然です。」

 

「私もやるの?!」

 

「当たり前でしょう。早くしなさい」ゴゴゴゴゴッ

 

「はいっピシッ」

 

そうして辺りを直した所で、レヴィアタンに未来は話しかける。

 

「済みませんでした。てっきり親友の恋路を邪魔するものと思い。」

 

「本当よ。私だって魔王様には幸せになってもらいたいもん。でもその中に私がいないからつい嫉妬しちゃって、貴女の親友に危害をくわえようとしたのも事実。だからその…悪かったわね。」

 

「良かったじゃないか。レヴィアタンも友達がようやく出来て。」

 

「友達ですか。私にはいたことがないのでなんとも言えないです。」

 

「レヴィアタン。貴女スマホは持ってますか?」

 

「えぇ持ってるわよ。」

 

「連絡先交換しましょう。」

 

「何で私が」

 

「そうすれば幸せな魔王をもっと見れますよ。」ボソッ

 

「っ仕方ないわね。そうまで言うなら連絡先を交換してもいいわよ。」

 

こうしてレヴィアタンの連絡先もゲットした未来。

 

後にこの二人が創設する魔王と恋人を見守ろうの会は一大勢力となっていくのだがそれはまたの機会にでも。

 

その後、全員で帰宅することになったが道中ミルちゃんが我慢できなくなり、魔王の腕に抱きついてそのままキスをしてしまいました。

 

私とベルフェゴールはもう見慣れていましたが、レヴィアタンには刺激が強かったのか顔を両手で隠しながらも気になるのか二人を顔を赤くしながら見ていました。

 

「ん。んちゅっ、はぁー」

 

「いきなりどうしたんだよミル。」

 

「先輩。先輩成分が不足ぎみでしたので補給したかったんです。」

 

「なんじゃそりゃ?」

 

「まぁようするにですが、ミルちゃんは魔王から分泌されるマオウニウムが欲しかったんですよ。」

 

「俺は元素じゃないぞ。」

 

「あらあら、これなら世継ぎの方も心配なさそうね。」

 

「ベルフェゴール。それはまだ先のことですよ。少なくとも二人とも貯えが出来るまではダメです。生まれてくる子供のためにも。」

 

「それもそうね。」

 

「貴女たち何でそんなに平然としているのよ。」

 

「「だって慣れたから。」」

 

 

こうして嫉妬の悪魔とも仲良くなった未来これからもミルの幸せを見守っていくことを決意したのであった。




あとがき
今回も読んでいただきありがとうございます。嫉妬の悪魔レヴィアタンの登場回でした。彼女はもっぱらのインドア派で大体魔王の家でゲームをして過ごしています。

彼女は水と氷の魔法を得意としている。水によるレーザーは貫通力もあるので注意することである。氷の魔法は様々な武器を造りだしそれを相手に放出する。武器はゲームの中のものも造ったりとバリエーションも豊富で彼女がゲームに嵌まったのも武器が凝っていたからとも言える。

最近魔王が構ってくれなくなり、理由知るべく外に出て見に行くと魔王とミルがイチャイチャしているところを目の当たりにし魔王が幸せそうにしているのをほっこりしながら見ていたものの構ってくれない寂しさとミルに対しての羨ましさもあり怪しく見えていたのを未来が見つけたといった次第である。

これ以降魔王も気に掛けて一緒にゲームしたりミルと共に遊ぶようになる。

最近はミルの魔王へのスキンシップの激しさを顔を隠した指の間から見て恥ずかしがる毎日を送っている。

未来とは魔王の幸せを願うものと親友の幸せを願うもの同士意気投合していき友だちになり密かに魔王たちの恋路を邪魔するものを排除している。

後に魔王と恋人を見守ろうの会の副会長になり会員数は万を越えていくこととなり会長を補佐することになる。当然会長は未来である。

さてもうそろそろFGOでは第二部5章が配信されるのではないかと楽しみに待っています。カドックや妙連ゲフン、ペペロンチーノの再登場待ち遠しいです。

次回はクリスマス話しを投稿出来たらしようと思います。感想などもらえると嬉しくさらに投稿スピードも上がるかもしれません。それではまた次回も読んで頂けると幸いです。

はてこんなところに袋と紙が
ペラッ
グゥゥー キィィィ 要約今年もサンタクロースは任せなさい。キテルグマより

女体化した真魔王と男性化したフィラのR18見たいかどうか。(いつしか書く予定)

  • 見たい
  • どちらでも良い
  • それよりも未来と雫の甘々Hを見る
  • ティナの真魔王とフィラの見守り日記を見る

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