凄く普通の決闘者が幻想入り   作:うー☆

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学校めんどくさいでござる。いっそのこと風邪ひいて休みたい。


第十一話 親方!!賽銭箱の中に金が!!

〜博麗神社〜

 

「うーん……」

 

俺が目を覚ますと、もう朝だった。隣の布団を見ると、霊夢はまだ寝ている。残念ながら顔を向こうにして寝ているため、寝顔を拝むことは出来ない。

 

「……何しようか。」

 

暇である。外の世界ならば遊戯王のデッキ調整なりバイトなりとやることは山ほどあるが、ここでは何をすればいいのかわからない。勉強?何それ美味しいの?

 

「……散歩でも行くか。」

 

とりあえず外の世界ではあまりしなかった散歩をしてみる事にした。顔を洗って歯を磨いて外に出てみると

 

「朝ってこんなに清々しいものだったのか……」

 

空気ってこんなに美味しい物だったのか、と思えるほど外の世界に比べて空気が澄んでいる。俺は何となく隣にあった賽銭箱を覗いてみる。うん、やっぱり空か……ってあれ?

 

「え?どういう事だ?」

 

そこには小銭がぎっしり詰まった賽銭箱があった。中には野口英世もいる。

 

「うー……おはよー。」

 

そんな時、寝起きで髪がボサボサの霊夢が起きてきた。

 

「あ、霊夢。ちょっとこれ見てみろよ。」

「え?そんな空っぽの賽銭箱見たところで……ってうそぉ!?何これ!?」

 

霊夢が驚いて声を上げる。そりゃそうだろう。だって今まで空っぽだった賽銭箱の中に沢山の金が入っていたのだから。

 

「え!?何で!?まさかあんたどっかから盗んできたんじゃないでしょうね!?」

「何で俺なの!?いやいやそんなことしないよ!?」

「説明しよう!!」

 

また俺の体の中から人間の(ryコートオブアームズが出てくる。なんかもう慣れてきてしまった。

 

「説明ってどういう事?」

「主よ。No.は人の希望を写す鏡だと何処ぞのブラコンが言っていただろう?」

「そんな一部の人にしかわからないネタを……それで?」

「心が荒んでいる人間がNo.を手にすると、その心を利用され体を乗っ取られてしまうが、心が綺麗な人間がNo.を手にすると、体は乗っ取られず、むしろ様々な運勢が上がるのだ。これは恐らくNo.のせいで主の「金運」が大幅に上昇した結果だろう。」

「へー。それでさっきのブラコンの迷言はなんの意味が?」

「特にない。言ってみたかっただけだ。」

「それじゃあ私がそのNo.を手に入れればこれからもお賽銭が入るのね!!」

 

霊夢が目を輝かせながら御札とお払い棒を俺達に向けて構える。

 

「……いや、お前は少々金に対する欲が強過ぎる。お前がそのままNo.を手にしてもその欲を利用され、体を乗っ取られてしまうだろう。」

「そ、そんな……。」

 

霊夢ががっくりと肩を落とす。

 

「まぁ主がここにいる限り毎日この箱に金は入るだろうg「あんた!宿がないって言ってたわよね!?それじゃあここに住まわせてあげるわ!!いえ、神は言っているわ!!あんたはここに住む定めだと!!」な、なんだ?」

 

霊夢が物凄い勢いで俺の目の前まで近づく。鼻と鼻がくっつきそうな勢いだ。それにいきなり過ぎてコートオブアームズが困惑している。

 

「あ、えーと……それじゃあお願いs「いよっしゃあ!!」お、おう。」

 

答えを最後まで聞かず霊夢はガッツポーズをする

 

「霊夢ーちょっと聞きたいことがあるんだがいいか?」

 

魔理沙が空から箒に乗って降りてくる。

 

「?ど、どうしたんだぜ霊夢?その満面の笑みは。」

 

魔理沙は霊夢が今までにないほどの笑みを浮かべている事に少し恐怖を覚えた。

 

「あ、魔理沙〜。これ見なさいよ〜。」

「え?な、何だぜ霊夢そんな空っぽの賽銭箱を見たところで……ってうそぉ!?」

 

魔理沙も霊夢と同じく驚きの声を上げる。

 

「い、一体どういう事なんだぜ……ん?それにあいつは誰なんだぜ?確か異変の時に……」

「え?ああそうか魔理沙にはまだ伊藤のこと話してなかったわね。」

 

そう言うと魔理沙は俺に近づいてくる。

 

「あの時は霊夢を助けてくれてありがとうな。私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ。」

 

うん、知ってる。外の世界でも人気だしね。

 

「俺の名前は伊藤大輔。吸血鬼兼決闘者だ。」

「ん?吸血鬼ってどういうことなんだぜ?どっからどう見ても人間にしか見えないんだが……。」

「ああそれは……」

 

少年説明中……

 

「というわけだ。あの賽銭箱のことについても今話した通りだ。」

「なるほど。……そもそもNo.って何だぜ?」

「そこからか……えっとNo.っていうのはあの時俺達が戦った奴のことだ。」

「あの時の……あああの黒いやつか。」

「俺の事か?」

 

そんな話をしてるとまた何処からともなくNo.96が出てきた

 

「マスタースパーク!」

「またかy(ピチューン」

 

魔理沙はすぐにミニ八卦炉を取り出し、No.96に向けてマスタースパークを放つ。なんかいい加減可哀想になってきた。

 

「つい反射的に殺っちゃったけど……大丈夫か?」

「まぁNo.はNo,じゃないと倒せないとか言ってたから丈夫だろ。」

 

とりあえず適当に何か言っておこう

 

「へー。あ、そうだ霊夢。異変解決の宴会いつやるんだ?」

「あー……そうだった。すっかり忘れてたわ。」

「宴会って?」

「ん?あああんたは知らなかったわね。幻想郷では異変が解決したらここで宴会をするのよ。」

「へー。中々楽しそうだな。」

「準備も今までは私一人でやってたんだけど、今度からはあんたがいるから少しは楽になりそうね。」

「それでいつやるんだぜ?」

「うーん……それじゃあ一週間後でどう?」

「わかったぜ!それじゃあみんなに言ってくるぜ!」

 

そう言うと魔理沙は箒に乗って何処かへ飛んでいく。

 

「何ぼーっとしてんの?ほらあんたも行きなさい!」

「え?魔理沙一人で大丈夫じゃないか?」

「紅魔館はどうかしら?あいつかなりの量の本を盗んでいるから門前払いを食らってもおかしくないわよ。」

「あー……なるほど。」

「それにレミリアがあんたに話があるとか言ってなかったっけ?それを聞くためにも行ってきたら?」

「そういやそんなこと言ってたな。じゃあちゃちゃっと行ってきますか。」

「宴会のこと言うの忘れないでよー。」

 

こうして俺はまた紅魔館へと向かうのであった――――

 




今回大分適当だった気がする……。次回はまた紅魔館!それでは次もゆっくり見ていってね!

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