凄く普通の決闘者が幻想入り   作:うー☆

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相変わらずの駄文です。まぁとりあえずどうぞ!


第二話 紅霧異変

――――伊藤とルーミアがであった頃――――

 

――――とある屋敷――――

 

「フフフ……もうすぐこの幻想郷はわたし達の物になる わ……紅い霧で幻想郷を包めば私達吸血鬼は昼間でも活動 が出来る……人間共、妖怪共、せいぜい恐れおののくがい い。フフフ……」

「お嬢様、一体誰に説明してるのですか?」

「画面の向こうにいる人間と……そこに居るんでしょう? 隠れてないでさっさと出てきなさい。」

「……こいつは驚いた……まさか見つかっていたとは なぁ。子供だと思って少々甘く見ていたようだ。」

 

その男は突然黒い霧と共に現れた

 

「!?何者!?」

 

そう言って従者はナイフを投げる……が

 

「まぁ落ち着けよ、別に襲撃に来た訳じゃあないんだ ぜ?」

 

 

はいとも簡単にナイフを弾き飛ばした

 

「何!?」

「落ち着きなさい咲夜……じゃあ何しに来たの?計画を聞 かれた以上、無事で返すわけには行かないけど。」

「「聞かれた」じゃなくて「聞かせた」じゃないのか?」

「……何の為に?」

「まぁ大方今日起こすやつの前祝いとして俺を血祭りにあ げようとでも思ってたんだろ?それの口実として聞かせた んだろ?」

「……中々鋭いわね。で?そんな貴方はここに一体何をし に来たの?」

「まぁ只の暇潰しと言ったところかな?この世界に来てま だ間もないし、このまま奴に回収されるのもつまらない し、そこでこの館に来たというわけさ。」

「……回収?それに貴方のその言い方だと、外から来たよ うね。」

「まぁそんなとこだ。で、どうするんだ?俺を倒すか?」

「……止めとくわ、貴方は恐らく強い。……それも私に匹 敵するほどにね。」

「まぁ賢明な判断だな。だがさっきの計画、あれは中々面 白そうだ。どうだ?俺で良ければ力を貸してやってもいい ぜ?」

「誰が貴様の助けなど……」

「落ち着きなさい咲夜。それで?その提案はこちらの戦力 の底上げが出来るとしても、そちらへ何のメリットがある のかしら?」

「言っただろ?只の暇潰しだって。このままコソコソとし ていてもいつかは奴に見つかって回収される。だったらお 前の計画に協力して楽しんだ方がいいだろ?」

「……なるほどね。じゃあ貴方はこの計画に協力して、わ たし達の邪魔はしないのよね?」

「ああ、その通りだ。」

「……そう、じゃあよろしく、えっと……」

「……まだ名前を名乗ってなかったか。まぁ、お前らに名 乗る必要はないとだけ言っておくか」

「ふん、まぁいいわ、わたし達の邪魔だけはしないでね」

「…………」

従者はじっと銀色に光るナイフを持ったまま男を睨んでいる

 

――――伊藤&ルーミア――――

 

「へー、伊藤は外からきたのかー」

「うん、そうだよ」

「そーなのかー、で、伊藤は食べてもいい人類?」

「その質問何回目だ……だからダメだよ。俺なんか食べた ら腹壊すぞ?最近ロクな物食ってないし」

「へー、そーなのかー」

「……本当に分かってるのか?はぁ……ってんん?」

「どうしたのだー?って一体なんなのだー?」

 

突然空が紅い霧に包まれる。太陽の光が遮られ、辺りがど んどん暗くなっていく。そのうちあんなに暑かったのが嘘 のように肌寒くなってくる。

 

「この霧って……まさか……ルーミア!この霧が出ている 場所に案内出来るか!?」

「できるのだー、こっちなのだー」

「(まさか本物の異変を間近で見られる日が来るとはな! オラわくわくすっぞ!)」

 

伊藤とルーミアが霧の発生源に向かってる時――――

 

――――とある神社――――

 

「この霧って……はぁ異変かしらね。めんどくさいけど ちゃちゃっと行きますか」

「私も行くぜ!」

「なんであんたも来るのよ。私一人で十分よ?」

「面白そうだからだ!」

「はぁ……今のあんたに何を言っても無駄そうね。いい わ、ついてきなさい。その代わり私の邪魔をしたらただ じゃ置かないから」

「私がそんなことをする魔法使いだと思うか?」 「思う」

「酷いぜ……」

 

紅白の巫女と白黒の魔法使いが異変解決に向かうところ だった――――

 

――――伊藤&ルーミア――――

 

「ちょ、ちょっとタンマ!」

「そんなこと言われて攻撃を辞める⑨がどこにいるかし ら!さいきょーのあたいに目をつけられたことにせいぜい 後悔しなさい!」

「ちょ、ルーミアヘルプ!マジでヘルプ!」

「めんどくさいからいやなのだー」

「お前ええええ!!」

 

⑨に追われていた

 

(た、確かあいつはチルノ!そして⑨のはず!だった ら……!)

 

「あー!あんなところに紅白の巫女服を着た人が空を飛ん でるー!」

「何!?ついに来たか霊夢!あたいの真の力を見せ て……ってあれ?いない?ま、まさか!」

「い、今の内に逃げるぞ!ルーミア!」

「逃げるのかー」

「あー!こら待てー!……ってあれ?あれってまさか!」

 

紅白の巫女服に身を包んだ人間と白黒魔法使いが箒に乗って飛んでくる

 

「ん?あれチルノじゃないの?こんなところで何してん の?」

「ほ、本当にきたー!」

「?一体なんの話よ。それにさっさとどいてくれない?打ち落とすわよ?」

「へへーん!そんなことはこのあたいを倒してからいうんだな!」

「……あっそ、じゃあ遠慮なく殺らせて貰うわね」

「れ、霊夢漢字がおかしいぜ……」

「魔理沙、別に先に行っててもいいのよ?どうせすぐに終わるしね」

「そうか、それじゃあ先に行かせてもらうぜ」

「あー!こら待て!」

 

そう言って白黒の魔法使いは先を急ごうとする、チルノは 追いかけようとするも、後ろから大量に放たれた弾幕に よって魔法使いを逃してしまった

 

「で?やるの?やらないの?どっちなの?」

 

霊夢が札を構えながら聞いてくる

 

「もちろんやるわよ!さいきょーのあたいの力を見せてや るわ!」

 

五分後、その場所にはボロボロになったチルノが倒れてい た

 

――――伊藤&ルーミア――――

 

「到着なのだー」

「ここが紅魔館……(目痛い)」

 

そこには目に悪そうな真っ赤に染められた館があった。 まぁ吸血鬼が住んでるんだから俺たち人間の常識が通用するわけないか。

 

「ところでもうそろそろ帰ってもいい?」

「ん?ああどうもありがとう。おかげで助かったよ。」

「お兄さんも早く帰りなよー。食べられちゃうよー」

「うん、わかった。もう少し見たら帰るよ」

「お兄さんまた会えたらいいねー。バイバーイ」

 

ここでルーミアとは別れた。なんだかんだあったが別に悪 い妖怪ではなかった。今度あったときに恩返ししないとい けないな。

 

「さて……どうするか……」

 

案の定門番と思われる妖怪は寝ている。しかし名前が出て こない。俺の原作知識(笑)を総動員する。……そうだ思い 出した

 

「あのー門番の中国さーん」

「むにゃ……わたしはめいりんですよさくやさぁん……」

 

どうやら名前は中国ではなく美鈴だったようだ

 

「どうにも起きる気配がないな……えい」

 

ちょっとしたいたずら心でほっぺをつついてみる。

 

「ファッ!?な、何者!?まさか敵襲!?って誰ですか貴方 は!?」

 

凄いテンパり具合である。どうやら効果は抜群だったよう だ

 

「あ、おはようございます。俺は伊藤大輔と申します。只 の通りすがりの一般人です

「あ、これはどうも……って私寝てないですよ!」

「いえ思いっきり寝てましたけど……」

「そ、そんなことより!貴方は何しにここにきたんですか!」

「いや、一度でいいから異変というものを間近で見てみた くてですね。つい来てしまいました。」

「では貴方はここに襲撃にきたわけではないのですね?」

 

襲撃なんて滅相もない。そんなことしたら命がいくつあっ ても足りないわ

 

「いえいえそんなことは全く考えておりません!」

「そうですか。この道をずっと行くと人里に出れる筈で す。帰るならさっさと帰りなさい」

「あ、はいわかりました。それではさようなら」

 

これでやっとこの森から出られる……と思っていたその 時、後ろから突然声がした

 

「つまらないな」

「……?あの、何かいいました?」

「いえ?私は何も言っておりませんが……」

 

突然美鈴が臨戦態勢をとる。何事かと思い後ろを振り返る と……

 

「久しぶりだな。我が主よ」

 

そこには俺の相棒、コートオブアームズがいた




はい、今回もありがとうございました!ようやくコートオブアームズが喋りました……次回はバトルの予定です!

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