凄く普通の決闘者が幻想入り   作:うー☆

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感想が着くって嬉しいですね。


第七話 真打登場

霊夢side

 

黒い嵐が吹き荒れる直前――――

 

 

呪詛『ブラド・ツェペシュの呪い』

 

レミリアがスペルカードを発動する。それと同時に私もスペルカードを発動する

 

霊符『夢想封印』

 

「めんどくさいから一気に決めるわよ!」

「くっ……人間が……調子に乗るな!」

 

実力は互角だが、若干こちらが優勢と言ったところか。これなら思ったよりも早く異変を解決出来そうだ。さっさと帰ってお茶を飲みたいところだ。そう思っていた矢先、突然レミリアの後ろに男が出現する

 

「あれぇ?劣勢かなぁお嬢様ぁ?」

 

……人を小馬鹿にする言い方が何とも気に食わない

 

「うるさい!手伝わないなら黙ってなさい!」

「おお怖いねぇ……まぁ手伝う気は毛頭無いんですけどねぇ」

「だったら引っ込んでなさい!」

 

何やら険悪な空気である。話からすると、この男はこの異変に加担しているのか?なら問答無用でぶっ潰していいわね。ポケットから新たなスペルカードを取り出そうとしたその時

 

「……だがお嬢様、あんたではこの幻想郷を支配するなんて無理なことだなぁ」

「なっ……どういう事よ!」

 

幻想郷を?支配?何この厨二病たち

 

「何故なら……この俺が支配するんだからなぁ!」

 

そう言うと男は真っ黒いスペルカードを掲げる

 

触手『ブラックミラージュウィップ』

 

「何!?貴方まさか私を裏切る気!?」

「そのまさかだぜ……お嬢様ァ!!」

 

男の手が分裂し、私達に襲いかかる

 

「くっ……ふざけるなぁ!」

 

レミリアがスペルカードを発動する

 

紅符『スカーレットシュート』

 

レミリアのスペルカードが男の触手を一つ残らず粉砕する

 

「へぇ!中々やりますねぇ!」

「吸血鬼舐めんな!それに貴方が裏切るなんて私の運命には無かったはず!」

「運命?そんなもの捻じ曲げることなど造作もないわぁ!」

 

何だか私蚊帳の外な気がする

 

「ククク……次はこれだぁ!」

 

そう言うと男はまた新しいスペルカードを発動する

 

奪力『シャドーゲイン』

 

カードから黒い嵐が吹き荒れる。しかもそれは私達に向かっている。あれに巻き込まれてはいけない。そう本能が叫んでる。すぐに私はスペルカードを発動する

 

夢符「封魔陣」

 

私達の前に結界が張られる。しかし

 

「っ!?結界が!?」

 

結界に亀裂が走る。嵐が強過ぎるのだ。すぐに結界は粉々に破壊され、嵐の中に飲み込まれる

 

「「がぁっ!!」」

 

嵐に巻き込まれて暫くすると、私達は嵐からはじき飛ばされ、地面に叩きつけられる。

 

あの野郎……ぶっ潰す!

 

私は怒りをあらわに立ち上がろうとする、しかし

 

どういうこと?体に全く力が入らない。

 

まるで腰が抜けたかのように立ち上がることが出来ない。どういう事だ?

隣にいるレミリアも同じようなことになっている。私はあの男に視線を移す。

 

「ヒャッハハハ!力が、力がみなぎるぜぇ!まさかてめぇらこんなに力を持っていたとはなぁ!」

 

そこには先程とは比べ物にならない力を放つ男がいた

 

「くっ……まだ、まだよ!」

 

そう言って私はスペルカードを発動しようとする。しかし

 

「ど、どうして!?何でスペルカードを発動できないの!?」

 

全く霊力がみなぎらず、そこにはただの紙となったスペルカードがあった

 

「教えてやろうか!?さっきの嵐、あれは巻き込まれた奴の力を奪うんだよ!」

「そ、そんな!」

「そして奪った力はそのまま俺のものになるのさ!ヒャッハハハ!この力があれば幻想郷を支配するなんてこと訳ねぇな!」

 

博麗の力と吸血鬼の力を吸収した男は高らかに笑う。その瞬間、誰かが入口で叫ぶ

 

「お嬢様!!」

「さ、咲夜!」

「霊夢!!」

「あ、あんた!生きてたの!?」

「俺が死ぬとでも思ったか!」

 

伊藤とメイドが入ってくる

 

「へぇ……お仲間かぁ。おっと咲夜さん、そいつは敵じゃないのか?何で一緒にいるんだ?」

「そんな事教える必要はない!」

 

メイドがナイフを構え、男に投げる。ナイフは男に向かって真っ直ぐ飛んでいく

 

「そんな物で俺を倒せると思ってるのか?」

 

男は飛んできたナイフを片腕で粉々にする

 

「まぁ落ち着けよ。お前らの相手はこいつらを始末してからゆっくりとしてやるからよ!」

 

男はまたスペルカードを発動する

 

触手『ブラックミラージュウィップ』

 

先程の数倍の量の触手が向かってくる。このままでは間違いなく死ぬ。

 

「動け、動きなさいよ!私の足!」

 

私の叫びも虚しく、足は全く動いてくれない。私は男の方を向く。もう目の前まで触手が迫ってきている。私は足を動かすことを諦め、覚悟を決めた――――

 

 

伊藤side

 

――――また人が死ぬのか?俺が無力なせいでまた人が死ぬのか?あの時だってもっと俺が強ければ母さんが死ぬことは無かったのかもしれない。……嫌だ。もう人が死ぬのを見たくない。考えるよりも先に体が動いていた――――

 

写符『ゴッドメダリオンハンド』

 

俺がスペルカードを発動すると、巨大な手が霊夢とレミリアに伸びていき、間一髪のところで二人をこちらに引き寄せることに成功する。二人が元いた場所は触手により地面が大きくえぐれている。あれをまともに喰らえばまず命はないだろう。

 

「ちっ……余計な真似をしやがって……なら……てめぇらも一緒にぶっ潰してやるよ!ブラックミラーz「させないぜ!マスタースパーク!」チィっ!」

 

突然魔法陣が出現し、そこから出てきた白黒は男に向かって光の砲撃を繰り出す。男は突然後ろから放たれた砲撃に驚きながらも、何とか避けることに成功する

 

「ま、魔理沙!」

「よぉ霊夢!大丈夫か?……その様子だと全然大丈夫じゃ無さそうだな」

「全くよ」

 

そして、魔法陣からもう一人出てくる

 

「レミィ!」

「パ、パチェ!?」

「パチュリー様!?どうしてここに!?」

「簡単に説明するとね……」

 

 

 

魔理沙&パチュリーside

 

男が出現する直前――――

 

「どうする?まだやるか?」

「くっ……まだまだよ!」

「そう来なくっちゃな!」

 

二人がスペルカードを発動する直前、図書館に警告音のようなものが鳴り響く。

 

「な、何だぜ!?」

「この音は……くっ!中断よ!」

 

そう言うとパチュリーは急いで下の机の近くに降り立つ。そして机の上にある水晶を覗き込んでいる。魔理沙も急いで下に降り、パチュリーに尋ねる

 

「一体何なんだぜ!?」

「これを見なさい」

 

パチュリーは水晶を魔理沙の前に置く

 

「なっ……霊夢!?」

 

そこには嵐からはじき飛ばされ、地面に激突する霊夢ともう一人の姿があった

 

「おい!これは一体どういう事だ!」

 

魔理沙はパチュリーに掴みかかる

 

「この状況から考えるに……反逆、かしら。ここを見なさい」

 

パチュリーは水晶の一部を指さす。魔理沙はそこを覗き込む

 

「な、何なんだこの男は!」

 

そこには二人の力を吸収して高らかに笑う男の姿があった

 

「……行くわよ」

「は?どこに?」

 

パチュリーは突然呪文を唱え始める。すると突然目の前に魔法陣が出現する

 

「もしも反逆が起きた時のために作っておいたこれが役に立つ時が来るとはね……」

「ちょっと待て!これは一体何なんだ!」

「これは今貴女のお友達がいる場所まで瞬時に移動できる、言わばテレポーターよ。ここに入ればすぐにあの場所まで行けるわ。」

「何!?だったら今すぐ……」

「話を聞きなさい。確かに行けるわ。でもこれは一方通行よ。ここに入ったらもうあの場所から戻れなくなる。つまり、貴女も私もあそこで死ぬかもしれないのよ。それでもいいの?……死にたくないなら無理せず帰りなさい。」

 

それを聞くと魔理沙は黙ってしまう

 

「私は……死ぬのは嫌だぜ」

「……そう、だったら「でも親友がここまでやられているのを見て、何にも出来ずに帰るのはもっと嫌だぜ!」……それでこそ親友よ。さぁ行くわよ。もし無事に帰ってこれたらさっき貴女が盗もうとした本、譲ってあげてもいいわよ」

「マジか!?よっしゃあ!俄然やる気が出てきたぜ!」

「ふふっ。単純ね。さぁ行くわよ!親友を助けるために!」

「おう!」

 

そして二人は魔法陣に飛び込んだ――――

 

 

 

伊藤&その他side

 

「という訳よ」

「パチェ……あんた……本当に馬鹿ね。私なんかほっといて逃げればいいのに……」

「親友がこんなにやられているのに、何にも出来ずに逃げるのは嫌なのよ」

「あんた……あの白黒に影響されてるわね」

「誰があんな奴に影響されるもんですか」

 

そう言うと、二人は笑う

 

 

 

「ククク……こいつはすげぇや……あの二人までとは行かなくとも、かなりの実力者たちが勢揃いだァ……いいだろう!冥土のみやげに教えてやるよ!我が名はNo.96!この幻想郷の、いや、世界の支配者となる男だ!」

「No.!?」

「ほう……お前はNo.を従えているのか……」

 

俺が驚いたようにいうと、No.96はこちらを向く。どうやらコートオブアームズの存在に気づいているようだ

 

「……中々の力だ。ククク……それでは次は貴様の力を吸収させてもらおうか!」

「やれるもんならやってみな!」

「ハッ!右腕がそんなんじゃあ、相手にもならねぇなぁ!」

 

そうだった。先程の咲夜さんとの戦いで右腕はほとんど動かなくなってしまっているんだった。この状態ではとてもあいつには勝てないだろう。そう思っていた時

 

「ならば私が貴方の右腕になりましょう」

「な、咲夜さん!?」

「貴方の腕がそんなになってしまったのは私の責任でもあります。それに、お嬢様に刃を向けるものは誰一人として許さない!」

 

咲夜さんの覚悟は本物だ

 

「それなら流れ弾の処理は任せな!」

「ええ、咲夜、それにあんた……あいつを思いっきりぶちのめしてやりなさい!」

「承知しました、パチュリー様!」

「あんたじゃなくて、俺には伊藤と言うちゃんとした名前があるんだぞ!」

「別れの挨拶は済んだか?さぁ、楽しもうじゃねぇか!」

 

最後の戦いが今始まる――――――――

 




今回で終わると言ったな?あれは嘘だ
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