ラブライブ!〜不良とアイドル〜   作:kick up men

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キャラ補足としてヨウタは金髪。フミは伊達眼鏡

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第10話

理事長「音ノ木坂学院では、来年より生徒募集を止め、廃校とします」

 

理事長の言葉をこっそりとドアを開いて聞いていた俺達は驚愕していた

 

穂乃果「今の話、本当何ですか!?」

 

絵里「あなた!」

 

穂乃果「学校を廃校にするって本当何ですか!?」

 

理事長「本当よ」

 

穂乃果は理事長室のドアを開けて理事長に質問をすると、理事長は迷いもなしに即答した。

 

ことり「お母さん、そんな話聞いてないよ!」

 

穂乃果「お願いします!もう少しだけ待って下さい!あと1週間だけ…いや、あと2日で何とかしますから!お願いします!!」

 

ヨウタ「俺からもお願いします!!」

 

穂乃果と俺は頭を下げなから理事長にお願いを申し上げると、理事長は呆気な表情へと変わった

 

理事長「いえ…あのね、廃校っていうのは今度やるオープンキャンパスの結果が悪かったらの話よ」

 

穂乃果、ヨウタ「お、オープンキャンパス?」

 

ことり「一般の人に見学してもらうって事?」

 

理事長「ええ。中学生の子にアンケートを採ってもらって、結果が芳しくなかったら廃校を決定しますという話を絢瀬さんとしていたのよ」

 

穂乃果「なんだ~」

 

ヨウタ「俺達の早とちりかよ。焦って損した」

 

絵里「安心してる場合じゃないわよ。オープンキャンパスは2週間後の日曜日、これで結果が悪かったら廃校は決まりよ」

 

穂乃果「ど、どうしよう?」

 

ヤヨイ「今から何をどうすればいいか…」

 

俺達が話し合っている間から会長が理事長の前に歩み寄る

 

絵里「理事長、オープンキャンパスのイベント内容は生徒会で決めさせていただきます」

 

理事長「止めても聞きそうにないわね」

 

絵里「失礼します」

 

会長は理事長に一礼をすると、理事長室から出ていった

 

希「どうするつもり?」

 

廊下にいた希は絵里に質問すると、手元から一枚のタロットカードを取り出した

 

絵里「決まってるでしょ…」

 

穂乃果「何とかしないと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は急いでメンバー全員にオープンキャンパスと廃校について話した

 

花陽「そんな!」

 

凛「じゃあ、やっぱり凛達は下級生のいない高校生活を送るって事?」

 

にこ「そうなるわね」

 

真姫「まあ、私は別にそっちの方がいいと思うけど」

 

穂乃果「とにかくオープンキャンパスライブをやろう!それで少しでも入学希望者を増やそうよ!」

 

ヨウタ「そうだな。よし、今から練習を始めようぜ!何としても廃校を阻止するぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

その頃、生徒会室にて

 

絵里「これより生徒会は独自に動きます。何とかして廃校を食い止めましょう」

 

会長が廃校を阻止する為に独自で動くとか言い出した。しかし、この資料の内容では何とも言えんな

 

絵里「フミどうしたの?資料なんか睨んだりして」

 

希「言いたい事あるなら言った方が良いと思うよ」

 

フミ「会長。学校の歴史などを紹介するのは良いと思いますが、少し硬過ぎやしないですか?もっと、中学生の子達に興味を持ってもらうようにした方が良いと思います」

 

絵里「例えば?」

 

フミ「例えば、制服とかアピールしたり、部活動とかを…それに俺らの学校にもスクールアイドルが出来たのでココはやはり…」

 

俺が意見を申し出るが、スクールアイドルと口に出した瞬間に会長から他の意見は無いかと聞かれた

 

フミ「他でしたら…」

 

そう言って俺達はアルパカ小屋の前に到着した

 

絵里「アルパカ?」

 

フミ「調べによると他校の生徒達からも人気みたいですね」

 

絵里「しかし、コレでは…」

 

会長の言葉がカンに触ったのか、茶色いアルパカが唾を会長に吐いた

 

フミ「会長!大丈夫ですか!?」

 

会長はアルパカにかけられた唾をハンカチで拭く。すると、アルパカの餌を持って来たのだろうか。凛と花陽がやって来た

 

花陽「生徒会長さん?」

 

絵里「貴方達は…」

 

フミ「なぁ?少し聞きたい事があるんだが」

 

花陽「はい」

 

フミ「オープンキャンパスでライブやるのか?やるなら…」

 

絵里「待ちなさい!まだ決まったわけでは無いでしょ」

 

そう言って会長は生徒会室に戻って行った

 

フミ「すまんな。気分悪くしてしまって。練習頑張れよ」

 

俺も会長の後を追い生徒会室に戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり屋上。μ'sのみんなは練習を開始する。今日だけ指導してほしいと穂乃果に頼まれ海未が指導する事になった。という事で俺達野郎3人は暇を持て余しております

 

海未「ワン、ツー、スリー、フォー!ファイブ、シックス、セブン、エイト!」

 

穂乃果「ふぅ~…。よし!」

 

ヤヨイ「お疲れ。みんな、いい感じでしたよ」

 

シオン「これならオープンキャンパスライブまでは間に合うな」

 

真姫「でも本当にライブなんて出来るの?生徒会長に止められるんじゃない?」

 

ことり「それは大丈夫。部活紹介の時間は必ずあるはずだから」

 

穂乃果「そこでライブをやれば!」

 

ヨウタ「入学希望者が増える!」

 

シオン「たく、何ハシャいでるんだよ」

 

だか、海未だけ1人浮かない顔をしていた。

 

ヤヨイ「海未さん。どうかしましたか?」

 

海未「まだです。まだタイミングがずれています…」

 

穂乃果「海未ちゃん…。分かった!もう一回やろう!」

 

穂乃果達は海未の言われた通りに再度ダンスの振り付けの練習を行い、終わると穂乃果達は手応えがあったように思えた。

 

穂乃果「完璧!」

 

真姫「そうね!」

 

にこ「やっとみんなにこのレベルについてきたわね~」

 

シオン「よく言うぜ」

 

にこ「うるさいわね!」

 

海未「まだダメです」

 

ヨウタ「は!今のは上手く行ってただろ?」

 

凛「う~、もうこれ以上上手くなりようがないにゃ~…」

 

海未「ダメなんです…そんなんじゃ…」

 

真姫「何が気に入らないの!?はっきり言って!」

 

海未「感動できないのです…」

 

ヤヨイ「感動…ですか?」

 

シオン「お前はさっきから何か言いたそうだけど、何が言いたいんだ?」

 

海未「はい…」

 

そして、海未は俺達に生徒会長か幼い頃、バレエをやっていた事を話した。そして海未はメンバー全員にある事を話した

 

真姫、凛、花陽「えー!?生徒会長に?」

 

ヨウタ、ヤヨイ、シオン「ダンスを教わる!?」

 

海未「はい。あの人のバレエを見て思ったんです。私たちはまだまだだって…」

 

にこ「話があるって、そんな事?」

 

花陽「でも生徒会長、私たちの事を…」

 

凛「嫌ってるよね、絶対!」

 

にこ「つーか嫉妬してんのよ!嫉妬!」

 

海未「私もそう思いました。でも…」

 

ヨウタ「でも、何だ?」

 

海未「あんなに踊れる人が私たちを見て素人だっていう気持ちも分かると思うんです」

 

ことり「そんなにスゴいんだ…」

 

真姫「私たちは反対、潰されかねないわ」

 

シオン「俺もそう思う。無理に研きを掛けない方がいい」

 

ヤヨイ「俺も2人と意見と同じです。それに、生徒会長が僕達の手伝いをしてくれるかどうか…」

 

にこ「そうね、3年生はにこがいれば十分よ」

 

花陽「生徒会長、ちょっと怖い…」

 

凛「凛も楽しいのがいいな~」

 

海未「そうですね…」

 

穂乃果「私はいいと思うけどな~」

 

ヨウタ「は!正気かよ!?」

 

にこ「何言ってんのよ!」

 

穂乃果「だって、ダンスの上手い人が近くにいてもっと頑張ろうと思ってその人のダンスを教わりたいっていう話でしょ?」

 

海未「そうですが…」

 

穂乃果「だったら、私は賛成!頼むだけ頼んでみようよ!」

 

ヨウタ「しゃーないな。俺も穂乃果の意見に賛成だ」

 

ことり「うん!それに、絵里先輩のダンス、ちょっと見てみたいかも」

 

花陽「あっ、それは私も!」

 

穂乃果「決まりだね!」

 

にこ「どうなっても知らないわよ」

 

全員が話し合った結果、明日に生徒会長からダンスを教わる事になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、絵里が住むマンションでは音ノ木坂学院に入学しようと考えていた雪穂と亜里沙と2人の友達の前でオープンキャンパスで行うプレゼンテーションのリハーサルをしていた

 

モブ子「ちょっと雪穂、起きなよ!雪穂ってば!!」

 

雪穂「うわぁ!?体重増えたー!!」

 

雪穂は絵里の説明を聞かずに寝てしまい、起きた瞬間に赤面して絵里に向かって謝った

 

絵里「ごめんね。退屈だった?」

 

雪穂「いいえ!よかったですよ!」

 

絵里「改善してほしい所があったら言ってね。オープンキャンパスまでには間に合わせるから」

 

亜里沙「亜里沙は全然楽しくなかった」

 

雪穂「ちょっと!?」

 

亜里沙「なんでお姉ちゃん、こんな事しているの?」

 

絵里「学校を存続させたいからよ」

 

亜里沙「私も音ノ木坂は無くなってほしくない。でも、これがお姉ちゃんのやりたい事?」

 

亜里沙の言葉に絵里は一瞬戸惑っていた。でも、自分でもそれがやりたい事だと確信している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、生徒会室では絵里は不満そうな顔をして昨夜の事を希とフミに相談していた

 

絵里「いやでしょ?自分が通っている学校が廃校になるなんて…」

 

希「それはそうやけど、ちょっと無理してるんやない?」

 

絵里「そんな…無理してるだなんて…」

 

フミ「会長って、意外と頑固ですね」

 

絵里「私はただ、学校を存続させたいだけ」

 

俺達が話していると、扉の外からノックの音が聞こえた。俺が扉を開けるとドアの前では穂乃果達が立っていた

 

穂乃果「お願いします、生徒会長!」

 

絵里「私があなた達にダンスを?」

 

穂乃果「はい!教えて頂けないでしょうか。私達、上手くなりたいんです!」

 

絵里「分かったわ」

 

穂乃果「本当ですか!?」

 

絵里「あなた達の存在は理解しないけど、人気があるのは間違いなさそうだし、引き受けるましょう」

 

穂乃果「本当ですか!?」

 

絵里「でも、私が教えるからには納得出来る水準までやってもらうわよ!いい?」

 

穂乃果「はい!ありがとうございます!」

 

希「星が動き出したみたいや」

 

一方、横で隠れて穂乃果達と生徒会長の話を聞いていた俺らや他のメンバーだったのだが、先輩は不満そうな顔をしていた

 

にこ「嫌な予感しかしないわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、場所は屋上へと移り変わる

 

ヨウタ「おい、ちょっと良いか?」

 

穂乃果「どうしたの?ヨウタ君」

 

ヨウタ「俺は別に生徒会長が練習を教えるのは文句ねーけどよぉ、なんでコイツもいるんだよ!」

 

俺はフミに指差して言った

 

フミ「別に練習見る分には良いだろ?」

 

ヨウタ「そう言って、何かと俺達の練習にイチャモン付ける気だろ?」

 

俺がフミにメンチを切ると、ヤヨイが仲裁に入った

 

ヤヨイ「ハイハイ。そこまでですよ」

 

ヨウタ「テメェ、文句言ったら潰すからな」

 

そして、穂乃果達は会長にオープンキャンパスライブでやる振り付けを披露する

 

凛「ととっ、おわああぁぁぁ!!」

 

しかし、振り付けの途中に凛がバランスを崩して尻餅を突いてしまう

 

花陽「凛ちゃん!?」

 

シオン「大丈夫か?」

 

凛「イッターイ!」

 

絵里「全然なってないじゃない!よくこれで今までやれたわね!」

 

穂乃果「すいません…」

 

凛「昨日はちゃんと出来てたのにー!」

 

絵里「基礎が出来ていないからムラが出るのよ。脚を開いて」

 

凛「こう?」

 

すると、会長は凛の背中を容赦なく押し倒した。体の固い凛にとってはかなりの激痛が走ってるだろう

 

凛「痛いにゃーーーッ!!」

 

絵里「これで?少なくとも脚を開いた状態でお腹が地面に着くようにならなきゃダメよ」

 

凛「えぇーーー!?」

 

絵里「柔軟性を上げる事は全てに繋がるわ。このままだと本番は一か八かの勝負になるわよ!」

 

にこ「嫌な予感的中…」

 

先輩が呟いている横で、ことりは脚を開いた状態で腹を地面に着けていた

 

穂乃果「おー!ことりちゃん、スゴーイ!」

 

ヨウタ「すげぇな」

 

ことり「えへへ♪」

 

絵里「関心している場合じゃないでしょ!みんな出来るの?ダンスで人を魅了したいんでしょ!」

 

会長の指導により次に行ったのは、片足で立ったままキープする練習であった

 

絵里「はい、あと10分!!」

 

片足でのバランス感覚が終わった後は、筋トレを基礎からやり直して行い、その後にまた片足立ちのバランス感覚を行った

 

フミ「大分、キツそうだな」

 

絵里「後1セット!」

 

そして、もう1回、片足立ちでバランスをキープするトレーニングをやる事になったのだが…

 

花陽「あっ…きゃあっ!」

 

凛「かよちん!」

 

花陽が片足立ちでのバランスに耐えきれず、バランスを崩して倒れてしまったところを凛とヤヨイが駆けつける

 

凛「かよちん大丈夫?」

 

ヤヨイ「怪我は無いですか?」

 

花陽「う、うん…」

 

絵里「もういいわ。今日はここまで」

 

にこ「ちょっ、何よそれ!」

 

真姫「そんな言い方ないんじゃない!」

 

絵里「私は冷静に判断しただけよ。いかに自分達の実力が無いか分かったでしょ?」

 

ヨウタ「おい、テメェ!もういっぺん言ってみろよ!」

 

絵里「な、何よ」

 

ヨウタ「コイツらの実力が無ぇだと!テメェ調子に乗るのも良い加減にしろよ!」

 

シオン「よせ!ヨウタ!」

 

俺は会長に突っかかろうとしたが、シオンに止められてしまう

 

ヨウタ「離せ!シオン!流石に今のは俺も頭に来た!」

 

フミ「おい、馬鹿。やめろ」

 

ヨウタ「なんだよ!」

 

フミ「お前がココで暴れて何になる。少しは落ち着け」

 

ヨウタ「チッ…」

 

俺はフミに注意され舌打ちをした

 

絵里「今度のオープンキャンパスは学校の存続が掛かっているの。もし出来ないと思ったら早めに言って。時間の無駄だから」

 

穂乃果「待って下さい!」

 

会長は屋上から退出しようとすると、穂乃果に止められてメンバー全員は会長の方へと見つめる

 

穂乃果「ありがとうございました!」

 

絵里「えっ…?」

 

穂乃果「明日もよろしくお願いします!」

 

穂乃果達が頭を下げるところを見た会長は無言で屋上から退出した

 

ヨウタ「おい、フミ」

 

フミ「なんだ?」

 

ヨウタ「ありがとな。止めてくれて」

 

フミ「お前が礼を言うなんて気持ち悪いな」

 

ヨウタ「お前が止めてくれなかったら俺は会長に手を上げてだかも知れない。だから、ありがとな」

 

フミ「下らん」

 

そう言ってフミも屋上から退出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、屋上から飛び出して入ってきた穂乃果はやる気満々の様子でメンバー全員に挨拶をしていた。

 

穂乃果「おっはよー!」

 

ことり「おはよう!」

 

海未「おはようございます!」

 

ヨウタ「うぃす」

 

穂乃果「よし、今日も頑張ろう!」

 

ヤヨイ「穂乃果さん。今日は一段と張り切ってますね」

 

シオン「空回りしなきゃ良いけどな」

 

穂乃果がやる気満々な所、会長を引っ張って入ってきた凛の姿があった

 

凛「にゃにゃにゃ~!」

 

絵里「ちょっ、ちょっと!」

 

穂乃果「おはようございます!」

 

ヤヨイ「では早速、始めましょう」

 

ことり「まずは、柔軟ですよね?」

 

絵里「辛くないの?」

 

穂乃果「え?」

 

絵里「昨日あれだけやって、今日また同じ事やるのよ。第1、上手くなるかどうかも分からないのに…」

 

穂乃果「やりたいからです!」

 

絵里「えっ…?」

 

穂乃果「確かに、練習は辛いです。身体中痛いです。でも、廃校をなんとかしたいという気持ちは生徒会長にも負けません!」

 

絵里「どうして…そこまで…?」

 

ヨウタ「みんな考えている事が同じだからです。なんとかしたい時に色々やりたい事やって、それで結果が残せるなら、それを信じてやる。コイツらはそう信じてここまでやる事が出来たんだ」

 

穂乃果「だから、今日も練習お願いします!」

 

会長は穂乃果の言葉に苦しめな顔を見せると同時に、屋上から無言で立ち去った

 

穂乃果「生徒会長!」

 

ヤヨイ「何かマズい事、言ってしまったんでしょうか?」

 

にこ「放っておけばいいのよ。あんなの」

 

その頃、絵里は廊下を歩きながら考えていた。自分も廃校をなんとかしようと一生懸命やっているけど、穂乃果達と違うのは何故か

 

絵里(なんで…なんでなの…?)

 

希「ウチな…」

 

絵里「希!」

 

希「絵里ちと友達になって、生徒会やってきてずっと思ってきた事があるんや。絵里ちは本当は何がしたいんやろうって…」

 

絵里「えっ…?」

 

希「一緒にいると、分かるんよ。絵里ちが頑張るんはいつも誰かのためばっかりで、だからいつも何かを我慢しているようで、自分の事は何も考えなくて……」

 

希の言葉を聞いた絵里は逃げ出そうとするが、希は最後まで絵里に伝える

 

希「学校を存続させようっていうのも、生徒会長としての義務感やろ!だから理事長は絵里ちの事を認めなかったんとちゃう?絵里ちの…絵里ちの本当にやりたい事は?」

 

絵里「何よ…何とかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!私だって、好きなことだけやってそれだけで何とかなるんだったらそうしたいわよ!!」

 

絵里の本心を希に伝えた絵里だったが、絵里の目には涙が零れていた

 

絵里「自分が不器用なのは分かってる。でも!…今さらアイドルを始めようなんて、私が言えると思う?」

 

絵里はそう言うと、涙を流しながら走り去っていった。希は追いかけようとするが、途中で踏み止まった

 

フミ(どうしたんだ?先輩達)

 

穂乃果「あ!フミ君。生徒会長さん見なかった?」

 

フミ「会長なら走って何処かに行ってしまいましたよ」

 

穂乃果「ありがと!」

 

俺に礼を言うとμ'sのメンバーは走って会長の後を追って行った。そして、俺は1人屋上に到着すると、あの3人がいた

 

フミ「穂乃果達は何があったんだ?」

 

シオン「まぁ、色々とあってだな」

 

フミ「色々って?」

 

ヤヨイ「説明すれば長くなると言いますか…」

 

フミ「何だよ。それ?」

 

ヨウタ「よう、また来たのか?」

 

フミ「何だ。お前もいたのか」

 

ヨウタ「当たり前だろ。それより、何の様だ?」

 

フミ「練習を見に来ただけだ」

 

ヨウタ「ハイハイ。どうせ、また練習見てイチャモン付ける気だろ?」

 

フミ「はぁ?誰がそんな事!!」

 

ヨウタ「悪りぃ、冗談だ。それと、フミ」

 

フミ「何だ?さっきから」

 

ヨウタ「俺達もそろそろ過去に決着付けないか?」

 

フミ「何言ってんだ?お前」

 

ヨウタ「俺は別にあの事を恨んでもねーし。テメーに謝って欲しいとも思って無ぇ。ただ、このままだと、お互い前に進めない気がするんだ」

 

ヤヨイ「2人は一体どんな関係なんですか?」

 

フミ「コイツと俺は旧友だ」

 

ヤヨイ「え?2人がですか!?」

 

シオン「おいおい、冗談はよしてくれよ」

 

ヨウタ「冗談じゃねーよ。けど、1年前にある事があってな。その日以来、俺とコイツはロクに口も聞いてなかった」

 

ヤヨイ「けど、どうして」

 

ヨウタ「追々、その事はお前らに話す。今の俺はコイツとあの事件に終止符を打ちたい」

 

シオン「タイマン張るって事か?」

 

ヨウタ「そうだな」

 

ヤヨイ「何言ってるんですか!?今、喧嘩なんかしたら…!!」

 

フミ「おい、外野は黙っとけ。コレは俺とコイツの問題だ」

 

ヤヨイ「しかし!」

 

フミ「ヨウタ。丁度、俺も同じ事思ってた所だ。テメェと決着付けないと過去の呪縛から解き放たれないってな」

 

ヨウタ「よし!決まりだな!なら、校舎裏に行こうぜ」

 

そして、俺とフミは校舎裏に向かった

 

ヤヨイ「このままじゃ、危ない!」

 

シオン「おい、ヤヨイ!絶対にアイツらの事止めんなよ」

 

ヤヨイ「シオン君まで何言ってるんですか!?」

 

シオン「アイツらの事はよく知らないが、この決着で2人が前に進めるんだったら良いだろ。それに、2人ともいつもと違う顔してた」

 

ヤヨイ「顔ですか?」

 

僕はシオン君の言ってる事はよく分からなかったが、きっとあの2人は言葉では語れない何かがあるんだと思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、絵里は何処かの空き教室の席に座って外の景色を眺めながら考えていた

 

絵里「私のやりたい事…そんなもの…」

 

すると、絵里の横から手を差し伸べたのは穂乃果であった。穂乃果だけじゃなく、他のメンバー全員と希の姿もあった

 

絵里「あなた達…」

 

穂乃果「生徒会長…いや、絵里先輩!お願いがあります!」

 

絵里「練習?なら、昨日やった課題をまずこなして…」

 

穂乃果「絵里先輩、μ'sに入って下さい!」

 

絵里「えっ?」

 

穂乃果「一緒にやってもらいたいんです。スクールアイドルとして!」

 

絵里「何言ってるの?私がそんな事する訳ないでしょ…」

 

海未「さっき希先輩から聞きました」

 

にこ「やりたいなら、素直に言いなさいよ」

 

真姫「にこ先輩に言われたくないけど」

 

にこ「ムッ!何よ…」

 

絵里「ちょっと待って!まだやりたいなんて言ってないでしょ!大体、私がアイドルなんておかしいでしょ?」

 

希「やってみればいいやん。特に理由なんてない。やりたいからやってみる。本当にやりたい事って、そんな感じやない?」

 

絵里は穂乃果達の顔を見て、穂乃果が差し伸べる手を握った。絵里はメンバー全員に笑顔を見せた

 

穂乃果「絵里さん…!」

 

ことり「これで8人…」

 

希「いや、9人や。ウチを入れて」

 

穂乃果「えっ、希先輩も?」

 

海未「どう言う事ですか?」

 

希「占いで出てたんよ。このグループは9人になった時、道が開けるって。だから付けたんや、9人の歌の女神『μ's』って」

 

希の衝撃的な発言にメンバー全員は驚愕していた

 

穂乃果「えーっ!?じゃあ、あの名前つけてくれたの、希先輩だったんですか?」

 

絵里「希…全く呆れるわ」

 

そう言って絵里は1人椅子から立ち上がり歩き出す

 

海未「何処へ?」

 

絵里「決まってるでしょ。練習よ!」

 

絵里の言葉に全員は喜びの表情を浮かべると、絵里に続いた穂乃果達も順々へと屋上へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、校舎裏にて

 

ヨウタ「じゃあ、人が来ないうちに早速始めるか」

 

フミ「いいぜ。来いよ」

 

ヨウタ「なら、遠慮なく行かせて貰うぜ!」

 

俺はフミの左腹に間髪入れずに蹴りをお見舞いした

 

ヨウタ「どうした?最近、生徒会ばかりでなまってるんじゃ無いのか?」

 

俺の蹴りは決まったかと思っていたが、フミは脇で俺の脚を挟み、威力を最小限に抑えていた

 

フミ「お前こそ、部活ばかりでなまってるんじゃ無いか!?」

 

脚を抑えられ動けない俺の顔面にフミは1発、右ストレートを喰らわしてきた

 

ヨウタ「グッ…!」

 

フミ「どうした?来いよ?」

 

顔面を殴られ怯んだ俺を見てフミは挑発して来た

 

ヨウタ「言われなくても来るにきまってんだろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「3人共、聞いて!なんと絵里先輩が…アレ?ヨウタ君は?」

 

穂乃果は屋上にいた3人に絵里がμ'sに加入した事を報告しようとしたのだが、そこにはヨウタの姿は無かった

 

ヤヨイ「ヨ、ヨウタ君なら帰りましたよ」

 

穂乃果「えー!何で帰っちゃったの〜!」

 

シオン「お、お前らが…く、来るのがお、遅いからだって」

 

ヤヨイ「ちょっと!シオン君!嘘付くの下手ですよ」

 

シオン「仕方ないだろ!こう言うは苦手なんだよ!」

 

ヤヨイとシオンが小声で話してるのを不審に思ったのか、海未が間髪入れずに2人に質問した

 

海未「貴方達、何か隠してませんか?」

 

ヤヨイ「べ、別に何も隠して無いですよ」

 

にこ「怪しい」

 

真姫「2人共、目が泳いでるわよ」

 

海未「一体、2人共。何を隠しているのですか?」

 

2人に海未が詰め寄って来る。流石に2人もマズいと思ったのか焦りだした

 

シオン「あ、アイツが校舎裏にいるなんて隠して無いぞ」

 

ヤヨイ「ちょっと!何で言うんですか!?」

 

シオン「え!?俺言ってた!?」

 

穂乃果「分かった。裏庭だね!」

 

そう言って穂乃果は走りだした

 

ヤヨイ「待って下さい!絶対に行っては行けません!」

 

シオン「そうだ!アイツとフミはタイマン張ってるんだ!」

 

シオンの言葉にμ's一同は驚愕した

 

凛「タイマンって、何?」

 

花陽「さ、さぁ?」

 

にこ「1対1で喧嘩してるって事よ!」

 

凛「えー!それじゃあ、このままだと2人は大変な事になるにゃ!」

 

海未「どうして止めなかったのですか!」

 

シオン「俺らが2人の問題に口出ししてどうする」

 

海未「開き直らないで下さい!」

 

絵里「と、とにかく行ってみましょう」

 

こうしてμ'sとシオン、ヤヨイは校舎裏へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨウタ「おい、そろそろ…諦めたらどうだ?」

 

フミ「それは…コッチの台詞だ…」

 

校舎裏でタイマンを張っている俺とフミは互いにボロボロになっていた

 

ヨウタ「お前、昔と変わらず…諦めが…悪いな…」

 

フミ「お前こそ…熱くなると…周りが見えなくなる所…変わらないな…」

 

ヨウタ「うるせぇ!」

 

俺はすかさずフミの顔面を殴ると、フミも負けじと殴り返して来た

 

フミ「ホラ…早く諦めろ…」

 

ヨウタ「誰が諦めるかよ…!!」

 

正直、俺はもうフラフラだ。フミも俺と同じだろう。けど、俺は血の味がする唇を噛みしめフミにタックルし馬乗りで殴り続けたが、フミにマウントを取られてしまい立場が逆転し俺が殴り続けられた

 

フミ「お前が…降参するまで、俺は殴るのを辞めねーぞ」

 

海未「2人共!何してるんですか!!」

 

俺がフミに殴られているとμ'sのみんな、シオンとヤヨイが校舎裏に到着した

 

フミ「はぁ?邪魔すんなよ」

 

ヨウタ「隙あり!」

 

俺は上に乗っ下てるフミを払い退ける。すると、フミは倒れてしまい、俺はフミの腹に蹴りを入れる。何発か蹴りを入れた後、フミは俺のベルトを掴みながら、起き上がり俺の腹を殴って来た

 

シオン「あーあ。言わんこっちゃ無い」

 

凛「先輩!早く止めないと2人共、死んじゃうよ!」

 

シオン「って言っても邪魔する訳にも行かないしなぁ〜」

 

真姫「馬鹿な事言ってないで速くなんとかしなさいよ!」

 

他のみんなをお構い無しに俺とフミはタイマンを続ける。中々、勝負が付かないからか、互いに息も上がって来ていた

 

ヨウタ「そろそろ…終わりにしてやるよ」

 

フミ「はぁ?倒れるのは…お前だ」

 

お互いに負けを認めない2人だったが、次の1発が決まれば、どちらかの勝ちとなるだろう

 

穂乃果「ヨウタ君…何で…何で辞めないの!」

 

穂乃果が俺達に向けて何か言っていたが、俺とフミは聞く耳すら持たなかった

 

穂乃果「ねぇ!この喧嘩に何の意味があるの!?」

 

穂乃果が叫び続けるが俺とフミには届かなかった

 

フミ「外野がうるさくなって来たな」

 

ヨウタ「なら、終わらせてやるよ!」

 

俺は隙を見てフミに殴りかかろうとした。だが…

 

ことり「ヨウタ君!もう、辞めてよ!」

 

俺とフミの間にことりが割って入って来た

 

ヨウタ「ことり…」

 

ことり「ことりには何があったか知らないけど…どうして…2人共、お互いが傷付くまで喧嘩するの…」

 

フミ「たく、邪魔すんなよ…」

 

フミは限界からか、地面に倒れるように座り込んだ

 

ヨウタ「結局、勝負付かずかよ…」

 

俺も限界が来てしまい、フミと同じ体制になった

 

穂乃果「ヨウタ君!」

 

海未「ヨウタ!」

 

俺の所に穂乃果と海未が駆け寄って来た

 

ヨウタ「たく、テメーらが邪魔するから…」

 

海未「どうして、こんな馬鹿な事するんですか!」

 

ヨウタ「お前らには関係ないだろ」

 

ことり「フミ君。大丈夫?」

 

フミ「大丈夫だ。1人で立てる」

 

フミはことりの手は借りず立ち上がるが、とても1人で歩けそうには無かった

 

海未「ことり、フミを保健室へ。私達でヨウタを手当てします」

 

ヤヨイ「ことりさん。僕も行きます」

 

フミはことりとヤヨイに保健室まで連れて行かれた

 

ヨウタ「たく、ダサい奴だ」

 

そう言って俺も立ち上がるが、やはりフミと同じでフラフラだった

 

穂乃果「ヨウタ君。危ないよ」

 

ヨウタ「いや、悪りぃ」

 

海未「手当てするので、部室に行きますよ」

 

そして、俺は部室に連れて行かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室に到着した俺は喧嘩した怪我を手当て貰っていた

 

ヨウタ「イデデデデデ!!!もう少し優しく出来ないんですか!?」

 

希「男の子なんだから、これぐらい我慢しないとアカンよ」

 

俺は副会長に消毒液が塗ってある綿棒を顔に当てられる。コレは傷口に染みるから嫌いだ

 

穂乃果「ヨウタ君。こっち向いて」

 

俺の消毒液を塗られた傷口に穂乃果が絆創膏を貼ってくれた

 

穂乃果「早く治ると良いね」

 

ヨウタ「こんぐらいすぐ治る」

 

花陽「けど、どうして先輩達はあんな事してたのですか?」

 

ヨウタ「過去の俺達に決着をつける為だ」

 

シオン「で、そのお前らの過去って何なんだ?」

 

ヨウタ「アレは俺とフミが1年生の時だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、保健室では

 

ことり「はい。コレでお終い」

 

俺は保健室に連れて行かれ、ことりに傷を手当てしてもらった

 

フミ「じゃあ、そろそろ行くわ」

 

俺は座っていたベッドから立ち上がろうとした途端、身体が悲鳴を上げた

 

フミ「ウッ…!!」

 

ことり「フミ君。今は無理しないで」

 

フミ「すまない…」

 

ヤヨイ「けど、昔は2人共仲良かったのに、今はどうして歪み合ってるのですか?」

 

フミ「アレは今から1年前の事だ」

 

俺とフミは口を開き、俺達の過去をみんなに話す事にした

 

 

つづく

 

 




次回はヨウタとフミの過去について
まぁ、ベタな展開ですかね…
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