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前回がアレだったので
放課後、穂乃果達はラブライブの出場を目指して練習を開始しようとしていたが、その前に花陽からある事を伝えようとしていた
穂乃果「花陽ちゃん、一体どうしたの?」
ヨウタ「大事な話があるって?」
花陽「皆さん、大変な事になりました!」
ヤヨイ「大変なこと?」
凛「一体何が大変なことなの?かよちん!」
花陽「実は、先ほど新たな情報によりラブライブの予選で披露する曲は未発表のものと限られるという事になりました!」
花陽の言葉に穂乃果達は驚愕な顔と声を上げる
にこ「なんでよ!?」
花陽「何でも参加希望のチームが予想以上に多くらしく、今回のエントリーに名乗りを挙げるグループの中にはプロのアイドルをコピーして出場しようとしているグループがいるみたいなんです!」
希「この段階でふるいにかけようって訳やね」
凛「そんな~!」
絵里「これから1ヶ月間何とかしないと、ラブライブには出られないって事ね…」
絵里の言葉に穂乃果達はこの1ヶ月間に出来る事を考えていると、フミがある事を提案する
フミ「作るしかないだろ。新曲を」
シュウジ「けど、どうするんだ?」
シオン「今からじゃ何のアイディア無しに新曲は作れねーぞ」
絵里「いえ、1つだけあるわ。真姫!」
真姫「えっ?絵里、もしかして…」
絵里「えぇ。合宿よ!!!」
ヨウタ「またかよ!?」
フミ「ちょっと待て!!急過ぎるだろ!?」
ヤヨイ「そうですよ。急に言われても別荘なんて…」
シオン「流石に、無理だろ?」
真姫「出来なくは無いけど」
ヨウタ、フミ、シオン「いや、行けるんかい」
そして、μ’sのみんなと合宿する事になった俺達。つーか、本当に別荘貸してくれんのかよ
数日後
天気も晴れ。風が心地よい。つーか、よく別荘貸すのに許可降りたよな…
ことり「わぁ〜綺麗!」
希「空気が澄んでるね〜」
凛「やっぱり真姫ちゃんは凄いにゃ!」
シオン「山に別荘があるとか漫画かよ」
花陽「歌も上手いし完璧だね」
真姫「当然でしょ。私を誰だと思ってるの」
真姫は凛と花陽に褒められたからなのか、少し照れながら強気に答える
にこ「何、自慢してんのよ」
真姫「べ、別に自慢して無いわよ」
ヤヨイ「2人共、合宿なんだし仲良くして下さい」
絵里「ヤヨイの言う通りよ。それに今回は時間が足り無いんだから」
絵里とヤヨイが2人の仲裁に入る。ラブライブ に向けての新曲作りの為の合宿だ。悠長には出来ない
フミ「おい、ヨウタ」
ヨウタ「あ?何だよ」
フミ「何でコイツらもいるんだ?」
レン「まぁ、俺っちも実質マネージャーみたいなもんだしねぇ〜」
ヨウタ「コイツはいつも通りついて来た。けどアイツは知らない」
ユウノスケ「俺はその…」
凛「お兄さんは凛が誘ったんだ」
ユウノスケ「男手が欲しいって頼まれて…」
ヨウタ「つーか、お前…緊張してんの?」
ユウノスケ「こう言うの初めてだから…」
凛「お兄さん。緊張しなくて大丈夫だよ〜」
ユウノスケ「けど、俺…コイツら以外の名前知らないし…何なら…お前の名前も…」
凛「じゃあ、凛の事は凛って呼んで!」
ユウノスケ「俺…ユウノスケって言います」
凛「よろしくね!ユウノスケ!」
凛はユウノスケの前に周り両手を握るとブンブンとユウノスケの手をふっていた。たく、何ラブコメかましてんだよ
ヨウタ「つーか、前から思ったけどユウノスケって長くねーか?」
フミ「確かに少し長いな」
レン「ノスケちゃんで良くな〜い」
ヨウタ「そう呼ぶのはお前だけだ」
凛「え〜ユウノスケはユウノスケだよ〜」
シュウジ「何か楽しそうだな」
真姫「まるで子供みたい」
希「けど、どうやって知り合ったんやろ?」
花陽「あの人、凛ちゃんがよく行くラーメン屋さんの人なんですよ」
にこ「凛はともかく、何でアイツらも仲良いのよ?」
シオン「まぁ、色々あってな」
ことり「色々って?」
ヤヨイ「それは…まぁ…」
希「すぐ仲良くなれる所がヨウタ君達のええ所なんやない?」
シュウジ(何か無理矢理まとめた気がするな)
絵里「でも、大丈夫かしら?緊張しているみたいだけど」
ヤヨイ「きっと、すぐに打ち解けますよ」
シュウジ「そうだな」
シオン「なら、俺らも軽く自己紹介と行きますか」
そして皆、ユウノスケに自己紹介を終える
ヨウタ「よし、自己紹介も終わったし、別荘に急ぎますか?」
フミ「そうだな。時間は限られてるし」
海未「その通りです」
海未も作詞担当なだけあって張り切ってるな。ん?なんか荷物多くないか?つーか、カバンもデケェし…
ことり「海未ちゃん。その荷物は?」
海未「何か?」
シュウジ「何か…デカくないか?」
海未「山ですから」
フミ「理由になって無いぞ」
海未「むしろ、みんなこそ軽装過ぎませんか?」
シオン「普通こんなもんだと思うが…?」
海未「さぁ、行きましょう!山が呼んでますよ!」
海未は1人で張り切ってバス停に向かう
絵里「海未って登山マニア?」
にこ「前の合宿みたいにならなきゃ良いけど」
ヨウタ「ま…まぁ、大丈夫でしょ。それより早くしないとバスが到着するぞ」
みんなは改札を通りバス停に向かう。その時だった
凛「アレ?」
ことり「どうかした?」
凛「何か足りて無い気がしないかにゃ?」
フミ「忘れ物か?」
凛「忘れ物じゃないけど…」
凛は何か違和感があったみたいだが、とりあえず改札を出る
シオン「全員いるよな?」
この時だった。凛が感じてた違和感に気づいたのは
ことり「アレ?穂乃果ちゃんは?」
みんなで辺りを見渡したが、穂乃果の姿は無い
絵里「もしかして、まだ電車に乗ってるんじゃ…」
俺達は全員、下車したかと思ったが穂乃果を置いて来たらしい
そして、数分後。乗り過ごした穂乃果だったが、なんとか到着した
海未「たるみ過ぎです!」
穂乃果「だってみんな起こしてくれないんだもん!」
ことり「ゴメンね。忘れ物確認するまで気づかなくて」
ヨウタ「寝てた穂乃果も悪いからな。とりあえず泣くな」
俺は穂乃果を慰める
ヨウタ「海未もその辺にしとけ。終わった事だ」
海未「全く今回だけですよ」
一件落着。そして俺達は別荘に向かう。到着すると豪勢な建物が目の前にあった
ヨウタ「相変わらず凄いな」
フミ「一体、親は何者なんだ?」
俺達は別荘の中に入ると驚愕する。部屋の真ん中に1台のグランドピアノ。それに天井には映画なので良く見るお金持ちの家の天井のプロペラ。しかも、暖炉も設備されてる
ユウノスケ「凄えな…」
シオン「まぁ、初見だとリアクションはそうなるよな」
レン「しかも、こんな感じの別荘が海の近くにもあるからねぇ〜」
凛「凄いにゃ〜。初めて暖炉見たにゃ」
穂乃果「凄いよね〜ここに火をつけよう」
ヨウタ「そしてピザを焼こう」
真姫「つけないわよ。それにピザも焼かないわよ」
穂乃果、凛、ヨウタ「えー」
ユウノスケ(多分、暖炉でピザは焼けない気がするが…)
真姫「まだ、そんな寒くないでしょ。それに冬になる前に煙突を汚すとサンタさんが入りにくくなるって、パパが言ってたの」
穂乃果「パパ?」
凛「サンタさん?」
俺と穂乃果と凛は互いに顔を見合わせてる。サンタって言ったよな?あのクリスマスのサンタクロースと…
ことり「素敵!」
海未「素敵なお父さんですね」
真姫「ここの煙突は、いつも私が綺麗にしていたの。去年までサンタさんが来てくれなかった事なんて無いんだから」
何といえば良いんだろう。ピュアと言うか純粋と言うか…
真姫「証拠に暖炉の中を見てご覧なさい」
俺と穂乃果と凛は暖炉の中を覗くと、そこには『thank you』と書いてあった。本人が満足なら、これ以上追求するのは辞めとくか
にこ「プププ…真姫が…サンタ…」
にこが何か言いそうだ。ヤバい気がする
絵里「にこ!それはダメよ!」
花陽「にこちゃん!」
何か察したのか、花陽と絵里が止める
にこ「痛っ!何すんのよ!」
穂乃果「ダメだよ!それを言ったら重罪だよ!」
フミ「それを言うと人生は大きく左右される!?」
ヨウタ「そうだ!サンタはいる!」
レン「秋葉原のサンタさんは年中無休なんだぞ!」
ユウノスケ「おい!変な嘘はつくな!?」
にこ「だってあの真姫が…真姫がサンタ…プププ!」
これ以上はヤバいと思い俺達はにこを止めにかかる
真姫「一体なんなの?」
シオン「気にすんな。今年もサンタさんはやって来るさ」
シュウジ(相変わらず騒がしい人達だな…)
いよいよ合宿で練習に取り組む。ことりは衣装作り、海未は作詞、真姫は作曲、それ以外のメンバーはダンスの練習となる
シュウジ「風が心地よいな」
シオン「お前にしては珍しい事言うな」
希「山はスピリチュアルパワーが全開や〜」
花陽「眠くなっちゃいそう」
フミ「穂乃果は寝てるぞ」
ダンスの練習をしているメンバーは現在、休憩中だが、穂乃果は爆睡している
ユウノスケ「これは起こした方が良いんじゃ無いか?」
絵里「そうよ、休憩は5分までなんだから」
フミ「そういえば、あの馬鹿は?」
ヤヨイ「ヨウタ君ならレン君と何処かに行きましたよ」
フミ「たく、あの馬鹿共は!!」
レン「本当に捕まえきれんの〜?」
俺はレンと川に来ている。何故かって?モリで魚捕まえよんだよ。さて、この川にいる魚は鮎とかフナか?とりあえず、食えない外来魚だけは勘弁だな
ヨウタ「よし、ポイントはここだな」
俺がモリを持ち川に入ると、何処からともなく声が聞こえてくる
ヨウタ「なんだ?クマでも出たか?」
にこ・凛「うわあああぁぁぁ~!!!」
ヨウタ「え?ええええぇぇぇー!!?」
突然山奥から出てきたにこと凛はそのまま川へ落ちていく
ヨウタ「やべーな。レン助けるぞ!」
レン「はいよ〜」
俺はレンとに落ちた凛とにこを救助した。流れがゆるやかな川で良かった。速かったらどうなっていた事だろうか。俺達2人は凛とにこを連れ別荘に戻る
にこ・凛「へ、へっくしゅん!」
ヤヨイ「リストバンドを取ろうとして坂から転び川に落ちたなんて…」
絵里「無事で済んだけど、急に居なくなったから心配したのよ?」
シオン「けど、本当に運が良かったな」
穂乃果「凄い!本物の暖炉だ!」
ヨウタ「これで魚焼けるか?」
ユウノスケ「周りに置けば焼けるとは思うぞ」
にこ「ちょっと!少しは心配しなさいよ!」
希「静かにしないと。上で作業してるしてるんやし」
穂乃果「そっか。アレ?真姫ちゃんは?」
穂乃果は辺りを見回しピアノの前に真姫がいない事に疑問を思う
シオン「トイレじゃないか?」
ヤヨイ「シオン君、少しは言い方を…」
花陽「紅茶とクッキーを用意しました」
みんなの為に花陽がクッキーと紅茶を持って来てくれた。特に川に落ちた2人の為だろう。冷えたら風邪引くからな
ヨウタ「お、サンキュー」
俺とフミが先にクッキーに手を伸ばす
フミ「美味そうなクッキーだな」
花陽「このクッキー。ユウノスケさんが焼いたんですよ」
穂乃果「え!嘘!?」
ユウノスケ「練習後…小腹空くかと思って…」
ヨウタ「いや、これだと余計に喉が渇…」
凛「凄いにゃ!」
絵里「ユウノスケって料理も出来るの?」
ユウノスケ「一応は…作った事無くてもレシピを見れば何となく…」
希「将来有望やね。台所に立つ男の人はモテるって言うしなぁ〜」
そう言うと希の視線が俺達の方に向く
ヨウタ「やっぱり、男はギャップがある方がいいのか?」
レン「まぁ、僕は絵里さんをいつでも守れるようにジークンドーやってますから」
絵里「ねぇ?今度、私にも作り方教えてもらえる?」
ユウノスケ「え?あぁ、大丈夫ですよ」
あらら…完全にシカトされてるよ
レン「はぁ〜…俺っちも料理教室通おうかな?」
フミ「おい、落ち込むな」
レン「フミちゃ〜ん。俺っち何の為にジークンドーやって来たのよ〜!!」
フミ「うるせー!近づくな!!気持ち悪い」
シュウジ「やっぱり、家庭的な男性がモテるんだな」
シオン「だからって、お前も料理教室通おうとすんなよ?」
シュウジ「いや、俺は料理出来るから」
シオン「はぁ?何作れるんだ?」
シュウジ「サンドウィッチ」
シオン「ただ、パンに具材挟んだだけじゃねーか!」
ヤヨイ「皆さん、騒いでいると2階の人に迷惑ですよ」
ユウノスケが料理が出来るって事を知り盛り上がっていたが、海未やことりに悪いと思い静かになる
穂乃果「それじゃ、海未ちゃん達にも持って行こうよ」
ヨウタ「そうだな。息抜きも大事だし」
俺と穂乃果で2階にいる海未達に差し入れを持って行くが、やけに静かだ
ヨウタ「つーか、何も音しねーんだけど」
穂乃果「みんな集中してるんだね」
俺と穂乃果は最初に海未の部屋をノックする
穂乃果「海未ちゃん、お茶持って来たよ」
扉を開け部屋に入るが海未の姿がない
穂乃果「アレ?海未ちゃん?」
ヨウタ「息抜きに散歩か?とりあえず机に置いとこうぜ」
俺と穂乃果は机に紅茶とクッキーを置きに部屋に入ると、そこに1枚の紙が置いてあり何か書かれている
ヨウタ「なんだ?探さないで下さい…え!?」
穂乃果「ど、どういう事!ヨウタ君!」
ヨウタ「と、とりあえず!お、落ち着け!みんなに知らせないと…!!」
穂乃果「そ、そうだね。ことりちゃ〜ん!」
まずは部屋が近いことりに話さないと!?
穂乃果「大変なの!海未ちゃんが…!」
ことりの部屋の扉を開けるとことりはいなく壁に『タスケテ』と書かれていた
穂乃果「えー!」
ヨウタ「なんだよ!コレ!金田一少年の事件簿かよ!?」
部屋を見渡すと窓の前にカーテンを繋げたのか長い布が垂らされている
ヨウタ「いや…ラプンツェルか…」
俺と穂乃果は窓から外を見ると、そこには海未、ことり、真姫の落ち込んでる姿があった。とりあえず別荘に連れて行き詳しく話を聞こう
絵里「す、スランプ!」
レン「アラレちゃん?」
フミ「レン。お前は喋んな」
絵里「つまり、今までよりプレッシャーがかかっているという事?」
海未「気にしないようにしてたのですが…」
ことり「予選敗退になったらどうしようと考えると…」
真姫「私はそんなの関係なく進んでたけどね」
シオン「いや、譜面真っ白だぞ」
真姫「ちょっと!勝手に見ないでよ!」
確かに3人にとっては荷が重いよな
ヤヨイ「どうします?皆さん」
絵里「そうだ!3班に別れましょう」
シュウジ「別れるって?」
絵里「海未の班とことりの班と真姫の班になりそれぞれ完成させるの」
シオン「確かに、そっちの方が効率も良いかも知れないな」
絵里「じゃあ、今からクジを作るから待ってて」
そして数分後
絵里「それでは1人1本引いて頂戴」
クジを引き終わるとそれぞれの班が決まった
海未の班
希、凛、シュウジ、ユウノスケ
ことりの班
穂乃果、花陽、フミ、ヤヨイ
真姫の班
絵里、にこ、シオン、レン
ヨウタ「ちょっと待て!俺は?」
絵里「ごめんなさい。作るの忘れてて…」
フミ「お前は勝手に何かしてろ」
ヨウタ「いや、おかしーだろ!」
除け者になった俺だったが、話し合いの末に穂乃果達の班に入れてもらう事になった
そして三班に分かれた俺達は互いに別行動を取る
シオン「ふぅ〜。やっと完成した」
にこ「どうして近くに別荘があるのに外でテント張らなきゃいけないの!」
絵里「少し距離取らないと班に分けた意味ないでしょ」
にこ「こんなんで作曲出来るの〜?」
真姫「私は後でピアノの所に戻るから」
レン「絵里さん。僕達はこれからどうします?」
絵里「食事でも作ろうかしら。真姫が少しでも進めるように」
シオン「頑張ってな」
俺は真姫の頭に手を置く。嫌がれると思ったが、満更でもないような顔をしていた。まぁ、気のせいだろう。とりあえず俺と絵里とにこは別荘のキッチンに向かう。レンは魚を取って来ると川に向かったが大丈夫だろうか…
その頃、俺達も川の近くにテントを張り衣装作りに励んでいた。因みに穂乃果はテントで爆睡中
ヨウタ「しゃあ!川へダーイブ!?」
ヤヨイ「ヨウタ君、流れには気を付けて下さいよ」
ヨウタ「分かってる!魚捕まえて来るから待ってろよ!」
俺はモリを持ち再度、水中に潜る
花陽「ことりちゃん。どう?進みそう?」
ことり「ひと息ついたら少し、イメージ湧いて来たよ。それは?」
ことりは花陽が持っていたカゴに入った花を見て質問する
花陽「綺麗だなと思って。同じ花なのに1つ1つ色や形が違ったり、みんなそれぞれ個性があるの。今回の曲のヒントになるといいな」
ことり「ありがとう花陽ちゃん」
フミ「どうだ?なんか思いついたか?」
ことり「フミ君、丁度ひと息ついた所だよ」
フミ「そうか、なら良かった」
ヤヨイ「それにしても風が気持ち良いですね」
花陽「なんだか、眠くなっちゃうね」
フミ「寝てても良いよ。疲れてるだろ?」
ことり「フミ君達も一緒に寝ようよ。せっかくだから」
フミ「誘いは嬉しいが、コイツが溺れないか見張りが必要だ。戻って来たら休憩するよ」
ことり「そっか…」
少し残念がる、ことりの顔を見ると可哀想だとは思うが仕方がない。あの馬鹿を放ってはおけん
ヤヨイ「フミ君、僕達はどうします?」
フミ「あの馬鹿が溺れないか見張って置いてくれ。俺は葉っぱと枝を集めてくる」
アイツの事だ。捕まえた魚を焼くとか言い出すからな
他のみんながテントを張り、それぞれの任された事をしている中、もう1つの班は…
凛「にゃああああ!?」
ユウノスケ「何で…何で俺まで…」
海未「凛!絶対に手を離してはなりません!」
凛「今日はこんなのばっかりにゃ〜!!」
希「ファイトが足りんよ!」
シュウジ「お先に失礼」
ユウノスケ(何で、アイツは余裕なんだよ)
なんとか5人共ひと通り登り終えた頃、空は暗くなろうとしている
ユウノスケ「はぁ…!!死ぬかと思った…」
希「雲がかかって来た。山頂までは無理やね」
シュウジ「マジかよ…」
海未「ここまで来たのに…」
凛「酷いにゃ!凛はこんな所全然来たくなかったのに!」
海未「仕方ありません。今日はここで明け方まで待って、翌日アタックをかけましょう」
シュウジ「山頂アタックだな」
ユウノスケ「待て!待て!流石にキツいぞ!?」
凛「まだ行くの!?」
海未「当然です!なにしにここに来たと思ってるのですか!」
凛「作詞に来たハズにゃ〜」
海未「ハッ!」
凛「まさか、忘れてたの!」
海未「そ、そんな事はありません!山を制覇し成し遂げだという充実感が創作の源になると私は思うのです」
希「まあまあ海未ちゃん。気持ちは分かるけどここまでにしといた方がええよ」
海未「ですが…」
希「山で1番大切なのは何か知ってる?チャレンジする勇気やない。諦める勇気。分かるやろ?」
海未「希…」
希「凛ちゃん下山の準備。夕食はラーメンにしよう」
凛「本当!?」
希「下に食べられる草いっぱいあったよ。海未ちゃんも手伝って」
海未「は、はい」
ユウノスケ「それにしても、やけに色んな事詳しいよな」
凛「謎にゃ?」
シュウジ「よし、みんな降りるぞ」
何で俺は合宿連れてこられて登山させられてるんだ…
辺りは暗くなり夜が訪れる。その中で俺っち達は焚き火で明かりを灯す
レン「お魚さ〜ん。焼けたかな〜?」
にこ「シオンは寝ちゃったの?」
真姫「色々と慣れない事して疲れたみたい」
レン「確かにヨウちゃんやフミちゃんと比べると体力無さそうよねぇ〜」
絵里「ね、ねえ…」
絵里さんが空を見て2人に何か聞く
絵里「このままだと、火を消したら真っ暗よね…」
真姫「何?マズいの?」
絵里「そんな事無いけど…ちょっとだけ待っててね」
絵里さんはテントの中に入りランプを点灯させる。暗いのが怖いって絵里さんにも可愛い所あるんだなぁ〜
真姫「絵里にあんな弱点があったなんてね」
にこ「この歳になって暗いのが怖いなんてね」
真姫「全く3年生の為に曲考える身にもなってよ」
にこ「今なんて言った?」
真姫「え?」
にこ「今、3年生の為にって言ったでしょ!?」
真姫「だったら何よ!?」
にこ「そうだじゃ無いかと思ってたのよね」
何か真剣な表情で話し始めたな。いいねーアオハルだね〜
にこ「曲はいつも、どんな時もみんなの為にあるのよ」
真姫「な、なに偉そうに言ってるのよ」
にこ「部長だもん。当たり前でしょ」
にこはそう言うと、焚き火で焼いていた焼き芋を取り出した
真姫「それは?」
にこ「焼き芋よ。焚き火といったら焼き芋でしょ?はい」
真姫「うわぁ!あっち!あちちちっ!ふーふー…」
というか、いつの間に焼いてたんだ?
真姫「はい」
にこ「えっ?あ、ありがとう…」
2人が焼き芋を食べ始めると、テントの中か絵里さんが顔を出す
絵里「どうかしたの?」
にこ「食べたわね?食べた以上はにこを1番目立つようにしてよ?3年生なんだし!」
真姫「何それ?台無し!」
シオン「うるせ〜な…何事だ?」
レン「お、シオンちゃん起きた〜?って、何で絵里さんと同じテントにいるの!?」
俺っちは絵里さんがいるテントにシオンちゃんが寝ていた事を知りシオンちゃんに突っかかる
にこ「何が台無しなのよ!」
真姫「台無しだから台無しなのよ!」
にこ「何ですって!?焼き芋返しなさい!」
レン「シオンちゃ〜ん。何で絵里さんと同じテントで寝てんのかな〜?」
シオン「別に良いだろ?俺が何処で寝ようと。つーか、魚焦げるぞ」
レン「今は魚より、こっちの方が大事ナリ〜」
みんなのやりとりを見ていた絵里さんは自然と笑っていた。俺っちはその笑顔にまたもや心臓を撃ち抜かれた
その頃、野郎を除いた穂乃果班は露天風呂があると聞いて夜空を眺めながら露天風呂を満喫していた
ことり「こんな所にお風呂があったなんて~…」
花陽「はぁ~、気持ち良い~…」
穂乃果「なんか眠くなっちゃうね~…」
ことり「また~?」
露天風呂に入って気持ちよさそうに入っていた穂乃果達だったが、ことりと花陽は衣装作りの事でまだ頭がいっぱいだった
花陽「他の皆、今ごろどうしてるかな?」
ことり「ん~どうだろう?私、まだできてないよ……」
穂乃果「できるよ!だって9人もいるんだよ!?」
ことり・花陽「穂乃果ちゃんっ!?」
いきなり風呂から上がり始めた穂乃果の姿を目撃したことりと花陽は驚きの声をあげる
穂乃果「誰かが立ち止まれば誰かが引っ張る。誰かが疲れたら誰かが背中を押す。皆が少しずつ立ち止まったり、少しずつ迷ったりして、それでも進んでるんだよ!」
穂乃果はそうことりと花陽に向かって励ますような言葉を言うと、再び風呂の中に入る
穂乃果「だからきっとできるよ。ラブライブの予選の日はきっと上手くいくよ!」
ことり「うん!」
花陽「そうだね!」
そして、俺はと言うと…
ヨウタ「レンがいると風呂でも覗こうってなるけど、お前らとだとな〜?」
ヤヨイ「当たり前ですよ。覗きなんて誰もやりたがりませんよ」
フミ「そのやらない事をやるのが、コイツら馬鹿なんだよ」
ヨウタ「けど、見たいだろ?お前ら2人もことりと花陽の…」
フミ「テメェ、もういっぺん言ってみろ?」
フミは俺にチョークスリーパーを喰らわしドスの効いた声で言う
ヨウタ「悪い…冗談だ…だから離してくれ…」
フミ「次言ったら容赦しねーからな」
ヨウタ「はぁ〜死ぬかと思った…お、ギターあるじゃん」
フミ「懐かしいな。まだ弾けるのか?」
ヨウタ「一応な。お前は?」
フミ「俺も一応は」
ヤヨイ「え?2人共、ギター弾けるんですか?」
フミ「中学の頃覚えてな」
ヨウタ「高校行く為には特技が無いといけねぇって話になってな。練習したんだよな。因みにレンはドラムやってた」
フミ「俗に言う高校デビューって奴だ」
ヤヨイ「何か聞いてすいません…」
ヨウタ「良いって事よ」
フミ「1回貸してくれねーか?」
ヨウタ「ほらよ」
フミ「この感じ懐かしいな」
フミはそう言ってチューニングを始めギターを弾き出した
ヤヨイ「結構、上手いですね」
フミ「ある程度の曲なら弾けるぜ」
ヨウタ「じゃあ、俺が歌いたいから今夜はブギー・バック弾いてくれ」
俺がリクエストするとフミはギターを弾き俺がそれに合わせて歌い出す。なんとも懐かしい気分だ。俺とフミは穂乃果達が風呂から上がるまでギターを弾き歌い続けた
場所は変わり、海未の班。テントから寝袋を出して夜空に映っていた星空を眺めている
凛「キレイだにゃ~…」
希「星はいつも自分を見てくれている。星空 凛って言うくらいやから、星を好きにならないとね?」
海未「星座に詳しいんですね」
シュウジ「希は一番どの星が好きなんだ?」
希「そうやねぇ…印象に残ってるのは南十字星かな」
ユウノスケ「漫画でしか聞いた事ない正座ですね」
希「ふふっ。ペンギンさんと一緒に見たんやけどね」
ユウノスケ「南極に行ったんですか!?」
希の発言に俺達は驚きの声を上げると、希は夜空を見て何か見つける
希「あ、流れ星!」
凛「どこどこ!?」
希「南に向かう流れ星は物事が進む暗示」
海未「希…」
希「1番大事なのは本人の気持ちよ?」
希は海未に向かってウィンクをするとテントの中に入っていった
凛「あーあ、流れ星見損なったにゃ~…」
海未「いいえ。流れ星なんて最初からありませんでしたよ?」
すると、別荘の方からピアノの音色が聞こえて来る。海未は別荘の方へと向かうと、そこには海未と同じようにピアノの音色が聞こえたことりもやってきた。
海未「ことり…」
ことり「海未ちゃん…」
海未とことりはピアノの音色が聞こえた別荘の窓から見ると、そこにはピアノを演奏していた真姫の姿があった
真姫「いつもどんな時も全員の為にか…」
翌朝、別荘に明かりがついており、みんな別荘に集まる事になった。別荘では3人がソファで寝ており手元には完成した歌詞と衣装のイラストが書かれていた。真姫のピアノの前にも完成したノートが置いてある
穂乃果「ことりちゃん達出来たんだね」
フミ「そうみたいだな」
シオン「けど今は休ませてあげるか」
絵里「そうね。でも起きたらすぐ練習よ」
ヤヨイ「3人ともお疲れ様」
ヤヨイは3人に毛布をかける。そして数時間後3人が目を覚ますと練習が始まった。こうして合宿2日目が始めりラブライブ優勝に向けて新曲の練習をするのであった
つづく
因みにユウヤとマサが不在なのは
マサは私用
ユウヤは追試