ラブライブ!〜不良とアイドル〜   作:kick up men

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打ち上げの話
ラブコメ回が多いから
そろそろ不良らしい事したい


第37話

ハロウィンイベントが終わりひと段落した俺達

 

ヨウタ「イベントお疲れ様〜!乾杯!?」

 

俺達は先週行われたハロウィンイベントの成功を祝して打ち上げをしていた

 

ヨウタ「いや〜しかし大成功でしたね!!」

 

にこ「ちょっと待ちなさい!?」

 

ヨウタ「え?」

 

にこ「これは一体どーいう事なのよ!」

 

マサ「カラオケよりファミレスが良かった?」

 

ヨウタ「ごめん。勝手に色々と進めて」

 

にこ「違うわよ!アンタ達は何で仮装してるのよ!?」

 

俺達はにこに仮装してる事をツッコまれた

 

ヨウタ「バナナを下さい」

 

にこ「凄くキモいんだけど」

 

ヨウタ「どうしたん?話聞こか?」

 

フミ「間違った事覚えんな。クソ宇宙人」

 

絵里「そういうフミは何の仮装なの?額に何かつけてるけど」

 

フミ「これは前頭葉を損失しておりまして」

 

真姫「ナニソレ、イミカンナイ」

 

フミ「はぁ?鶴見中尉知らねーのか?」

 

希「それより気になったんやけど、シオン君は何で着ぐるみなん?」

 

シュウジ「俺らの地元の知り合いにヒーローショーのスタッフとして働いている先輩がいてな。借りて来たんだ」

 

シオン「ジャンケンに負けた奴が着る事になったらこのザマだよ」

 

花陽「シュウジ君はあまり変わらないような気もするんですが…」

 

シュウジ「一応、頭の横に龍のタトゥーシールはしてるぞ」

 

ヨウタ「つーか特攻服着てたら最初出会った時と同じじゃねーか」

 

凛「ユウノスケの仮装は何だニャ?」

 

ユウノスケ「地獄のラジオスターって所かな?」

 

海未「ヤヨイはお坊さんですか?」

 

ことり「けど、髪は生えてるよ?」

 

ヤヨイ「僕も用意されてたの着ただけで分からないです」

 

レン「多分、それ犬夜叉の弥勒だね。どっちかと言うと煩悩まみれのキャラよ」

 

ヤヨイ「なんかショックですね…」

 

穂乃果「レン君はヨウタ君と同じ白塗りなんだね」

 

レン「俺っち吸血鬼のオサだからねぇ〜」

 

ユウヤ「吸血鬼やるなら普通無惨だろ。何で雅なんだよ?」

 

レン「それはお互い様でしょ?ガンダムで仮面ならシャアじゃん。何でラウ・ル・クルーゼなのよ」

 

ユウヤ「頭から被ると蒸れるだろ?」

 

レン「よく言えるね。マーちゃんなんてメットだよ」

 

マサ「おい、俺の名を言ってみろ?」

 

にこ「マサ、暑く無いの?」

 

マサ「スゲー暑い」

 

にこ「なら取りなさいよ」

 

マサ「いや、それだと着ぐるみが可哀想」

 

真姫「シオン、顔だけでも出したら?」

 

シオン「しかし、子供に中身をバラすのは…」

 

真姫「けど、ここに子供は1人もいないわよ」

 

シオン「それもそうだな」

 

マサ「じゃあ俺も」

 

にこ「まったく…アンタ達、ホントに自由過ぎるんだから」

 

ヨウタ「まあまあ、イベントが大成功だったんだし、今日は楽しもうぜ!」

 

そうこうしてるうちに注文していたフードが届き俺達が適当につまみながら盛り上がる

 

ヨウタ「しかし、今回のイベント、フミはマジで多忙だったな」

 

ことり「えっ…フミ君がそんなに忙しかったの?」

 

シオン「確か編曲がギリギリだったんだっけ?」

 

フミ「ああ。色々とみんなどんなスタイルにするか悩んでたからな」

 

シオン「悪いな。俺がギターの練習無ければ手伝えたのに」

 

フミ「もう終わった事だ。気にすんなよ」

 

ことり「フミ君、いつも編曲をしてくれてたの?」

 

フミ「ああ、まあな」

 

シオン「アレ?他のみんな知らなかったの?」

 

絵里「私も初めて聞いたわ。てっきり曲に関しては海未と真姫がやってる物かと」

 

フミ「そういえば話した事ないかな?」

 

真姫「確かに、あまり大きな声では言ってなかったわね」

 

ことりは驚き、真剣な表情でフミの方を見つめる

 

ことり「私も全然知らなかった…」

 

フミ「別に大したことじゃねぇって」

 

希「それでもフミ君には感謝やね。改めて、フミ君お疲れ様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

話が盛り上がりある疑問が俺達にぶつけられた

 

穂乃果「そういえば、どうしてみんなバンドやろうって思ったの?」

 

その質問に俺とフミ、レンは気まずそうに視線を交わす。数秒の沈黙があったがレンが話し出す

 

レン「実は、俺たち高校デビューでモテたくてさ、それぞれ楽器を練習してたんだよな」

 

フミ「バンドやったら女子ウケいいかなって思ってたんだよ」

 

ユウノスケ「俺は特にそんな理由じゃないけどな。当時は友達いなくて、ひたすらベース弾いてただけだ」

 

マサ「俺は母さんが元ピアニストで、その影響でピアノが弾けるからキーボードになったってだけだし」

 

 

穂乃果「へぇ〜!ヨウタ君達ってモテたくて始めたんだ〜?」

 

希「なんや、可愛いやん?バンドで女子ウケ狙うって」

 

ヨウタ「別に悪いことじゃないだろ!」

 

フミ「そこまで笑うことか?俺達だってあの時は本気でやってたんだよ!」

 

レン「そうそう、最初はそういう理由だったけど、今回のイベントは真剣に楽しんでんだよ」

 

穂乃果「でもさ、最初から動機がそれって、ちょっと笑えるよね」

 

希「ほんまやなぁ。なんか、青春してる感じでええわぁ〜」

 

凛「あ、ユウノスケも友達いなくてずっとベース弾いてたんだ?」

 

ユウノスケ「まぁ、そうだな。別に暗くて弾いてたわけじゃないけどさ」

 

凛「ユウノスケって意外と寂しがり屋だったんだね〜!」

 

ユウノスケ「別にいいだろ!今はそんなんじゃねーし…」

 

クソ!何も言い返せないのが腹立つ

 

にこ「マサ、お母さん元気にしてる?」

 

マサ「ああ、相変わらず元気だよ」

 

にこ「昔はよくマサの家にも行ってたけど今じゃ全然行かなくなったわね」

 

マサ「俺がにこの家行く機会が増えたからね」

 

にこ「じゃあ、今度は私がマサの家に遊びに行こうかな?」

 

マサ「にこが家に来てくれたら母さんも絶対喜ぶよ」

 

ヨウタ「何だ?結納か?」

 

マサ「いや元々顔見知りだし今さら…」

 

ヨウタ「いやいや、だってさ、家に行ってご挨拶とか、どう考えてもそっちの路線じゃん?」

 

にこ「アンタねぇ、勝手なこと言わないでくれる!?ただ友達として遊びに行くだけだっての!」

 

フミ「おーおー顔真っ赤じゃん。これってやっぱ照れてるんじゃないの?」

 

にこ「照れてなんかないわよ!アンタ達、いい加減にしなさいよ!」

 

希「けど、にこっち早くても後1年は待たないといけんよ」

 

にこ「アンタまで何言ってんのよ!?もうほんっとに、このバカどもが…!」

 

マサもにこの怒りに少し驚いたようだが、少しだけ照れくさそうに笑って言った。

 

マサ「まあまあ、にこ気にするなよ」

 

にこ「アンタもあっち側につく気なの?…まったく、ほんとに油断も隙もないんだから!」

 

その後、にこはみんなに軽く小突いて回り、みんなも「ごめんごめん」と笑いながら受け流す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュウジ「相変わらず賑やかだな」

 

ヤヨイ「本当ですね。こうしていると、みんなの元気さが伝わってきます」

 

海未「賑やかなのは良いですがハメを外し過ぎないか心配にもなります」

 

花陽「けど、見てるだけでなんだか楽しい気持ちになりますね」

 

シュウジ「確かに花陽の言う通りだな」

 

僕達がみんなの様子を眺めていたら、シオン君が皿に盛られた料理を数皿持ってきた

 

シオン「おい、適当にこれ持ってきたけど、誰か食うか?」

 

しかし、僕達は顔を見合わせ少し困ったような表情を浮かべる

 

シュウジ「俺は結構食ったから大丈夫だな」

 

海未「私も控えさせていただきます」

 

花陽「私もさっきたくさんいただいたので…」

 

ヤヨイ「僕も満腹です」

 

シオン君は少し困った顔をしていたが料理を見つめてからユウヤ君に視線を向ける

 

シオン「じゃあ、ユウヤ。お前、エビ炒飯食うか?」

 

ユウヤ君は名前を呼ばれ少し驚いた様子だったが、嬉しそうにうなずいた

 

ユウヤ「あ、ああ、もらうよ。腹も減ってたしな」

 

ユウヤ君がエビ炒飯を受け取り黙々と食べ始めた

 

シオン「で、残りはどうするか…」

 

シオン君は他の皿に目をやり、どうするか考えているとシュウジ君がある提案をした

 

シュウジ「残りは他の奴らに適当に回せばいいんじゃないか?どうせ誰か食べたがるだろ」

 

シオン「みんなに聞いたんだけど全員腹一杯だとよ」

 

ヤヨイ「流石に多過ぎましたかね?」

 

シオン「若いから食うと思ったんだけどな〜」

 

シュウジ「値段変わらないからって20人前にしたのが間違いだったな」

 

少し考え込んだ後、シオン君の顔がパッと明るくなる

 

シオン「あ、そうだ!」

 

何か思いついたみたいだけど凄い嫌な予感がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウヤがテーブルで黙々とエビ炒飯を食べていると、ヨウタとレンが気づいて声をかけてきた

 

ヨウタ「おいおい、ユウヤ、黙って食ってんじゃねーよ!」

 

ユウヤ「だって腹減ってるから」

 

レン「マジで腹減ってんのか?つーかエビ炒飯って俺っちの好物なんだけど、まだある?」

 

ユウヤ「悪いもう残ってねぇ。でも、これ食うか?」

 

そう言ってユウヤがエビ炒飯を差し出しながら、「あーん」するような仕草を見せた

 

レン「おいおい、なんで男同士でやるんだよ!それは女の子にしてもらうもんだろ?」

 

これはナイス誘導。そしたらユウヤ"アレ"をしろ

 

ユウヤ「仕方ないな。絵里先輩レンにあーんしてくれませんか?」

 

絵里は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに微笑んでレンに向き直る

 

絵里「じゃあ、レン、あーんして?」

 

レン「マジで?絵里先輩からの『あーん』なんて夢みたいじゃん!」

 

レンが喜びながら口を開けると、絵里はエビ炒飯をレンに一口ずつあげ始めた。しかし、少しずつペースが速くなり、レンはだんだん焦り始める。

 

レン「ちょ、ちょっと待って、絵里先輩!食べるのが追いつかないって!」

 

その様子を見ていた俺は鼻でレンを笑う。すると肩を叩かれて振り向くと、穂乃果が唐揚げを持って笑っていた

 

穂乃果「はい!ヨウタくんにもあーんしてあげるね!」

 

俺は一瞬、身構えたが、穂乃果が唐揚げを口元に持っていく。俺が口を開けると、穂乃果は一口で唐揚げを食べさせる。すると次は春巻き、エビフライ、フライドポテトと揚げ物だけが次々と口に放り込まれた

 

ヨウタ「ちょっと、これペース速すぎだろ!つーか揚げ物だらけじゃねーか!!」

 

そんな2人の様子を見ていたシオンが小さく笑い、フミと真姫も微笑を浮かべている

 

シオン「作戦は成功したが、後は残すかどうかだな?」

 

フミ「まぁ、アイツら残さず食うだろ」

 

真姫「せっかく食べさせて貰ってるんだから2人は感謝しなさいよ」

 

シオンが考えた残り物処理作戦は見事に成功したが、アイツは状況を察し、ふと俺達に視線を向けて叫ぶ

 

ヨウタ「お前ら謀ったな!」

 

フミ「物食いながら喋んな!行儀悪いぞ」

 

ヨウタ「お前も今、お菓子食ってんじゃねーか!」

 

フミ「なんだ?文句あんのか?」

 

ヨウタ「ちょ、待てって!俺の分もちゃんと残しといてくれよ!」

 

アイツら2人のお陰で残り物はどんどん片付けられていくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨウタ「いや〜食わされた」

 

シオン「いや、よく食えたな」

 

レン「まぁ、歌えば消化させるでしょ〜?」

 

そんな話をしてると、にこが席に戻ってきた。スマホを手にしているが、なぜか納得いかない顔をしている

 

にこ「ねえ、これどういうこと?」

 

ヨウタ「…は?」

 

にこは俺にスマホの画面を突きつけてきた。そこには、ハロウィンイベントの記事らしきものが映し出されている。しかし内容を見ると、どういうわけかμ'sやA-RISEではなく、俺達がメインに写真が使われていた

 

にこ「μ'sやA-RISEより何でアンタ達が目立って記事になってるのよ!」

 

ヨウタ「いや、知らんよ!俺らだって聞いてねぇっての」

 

レン「ま、でも記事になってるってことは、それだけ俺っち達が目立ってたってことでしょ〜?」

 

にこ「本当にもう…」

 

穂乃果「でもさ、確かにヨウタ君たちもすごかったよね。お客さんもすごく盛り上がってたし」

 

海未「ええ、私達のライブが終わった後も、雰囲気をしっかり引き継いでいましたからね」

 

ことり「うん、あんなにお客さんが楽しそうにしてるの、見てて嬉しかったよ」

 

ヨウタ「いやいや、俺達はただの盛り上げ役ってだけだろ?」

 

凛「でもアンコールの準備もしてたんでしょ?」

 

フミ「まぁな。もしもアンコールが来たらってことで何曲か準備してたんだよ」

 

ヤヨイ「確かに、事前に4曲ほど用意していましたね。長尺の要望が出ても対応できるように、と」

 

絵里「そういうところは抜かりないのね…」

 

レン「ふふっ、こう見えて準備は完璧派だからね〜」

 

シュウジ「その分、楽器の練習はしんどかったけどな」

 

にこ「けど、何でアンタ達が中心なのよ」

 

ヨウタ「だから知らねーよ。俺達が指示したわけでもないし、記者が勝手にそうしたんだろ」

 

にこ「納得いかないわねぇ…μ'sの方がメインだったはずなのに」

 

シオン「まぁ、結果的に盛り上がったんだから良かったんじゃねぇの?」

 

ヨウタ「…まぁな。客が楽しんでくれたなら、それでいいだろ」

 

マサ「にこもそんなに怒らなくてもいいんじゃないか?」

 

にこ「アンタらが言うと何か余計イライラするのよ!」

 

にこがぷんすか怒りながらも、どこか諦めた様子で席に戻るのを見て、俺達は肩をすくめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度、雑談したので俺達はカラオケを楽しんでいた

 

にこ「次は凛、歌いなさいよ!」

 

凛「え〜!真姫ちゃんが一緒に歌ってくれるなら歌うにゃ〜!」

 

真姫「私はいいって言ってるでしょ…凛が一人で歌いなさいよ」

 

ことり「じゃあ、私が凛ちゃんと一緒に歌おっか?」

 

凛「ことりちゃん優しいにゃ〜!じゃあ、よろしくお願いします!」

 

みんなが次々とマイクを手に取り、それぞれ好きな曲を歌い始める中、シオンがテーブルに置かれたグラスを手に取り、ぐっと飲み干す

 

シオン「ッッッ!!? ぐはっ!……なんだこれ!?」

 

シオンは突然口を押さえて吹き出し、慌ててテーブルにグラスを置いた

 

シオン「…おい、これなんだよ!辛すぎるだろ!」

 

そしてあの馬鹿2人が顔を見合わせ、ニヤリと笑う。

 

ヨウタ「いや〜、たまたまタバスコが目に入ってさ。お前、さっき俺らに残り物処理させたからな〜」

 

レン「仕返しってやつだよ、シオン君〜」

 

シオン「お前ら…!ふざけんなよ!このクソ辛いのどうすんだ!」

 

シオンは辛さをどうにかしようとテーブルに残された他の飲み物を探るが間に合わず、席を立つ

 

シオン「トイレ行ってくる!舌洗わねぇとやってらんねぇ!」

 

そう言うと、シオンは急ぎ足で部屋を出て行った。

 

真姫「…ちょっと、あんたたち!」

 

真姫は鋭い目つきで馬鹿2人を睨む

 

ヨウタ「え、なんだよ?」

 

レン「ちょっとした冗談じゃん〜?」

 

真姫「冗談にも程があるでしょ!…ったく、心配だから様子見てくるわ」

 

真姫は苛立ちを隠しきれないまま部屋を出て行く

 

にこ「…アンタ達、本当に馬鹿ね」

 

フミ「まぁ、確かにあれはやりすぎだろ」

 

ヨウタ「えぇ〜?そんな怒ることかよ」

 

レン「因みにフミちゃんのにも入ってるよ〜」

 

フミがグラスをじっと睨みながら、軽く眉をひそめる

 

フミ「…お前ら、マジで俺の飲み物にタバスコ入れたのか?」

 

ヨウタ「そりゃあな。さっき残り物の処理押し付けてきただろ?」

 

レン「そうそう、俺たちも辛かったし、ちょっとお返しだよ〜」

 

フミは無言でグラスの中身を確認し、肩をすくめた2人をじっと見つめる

 

フミ「…なるほど。で、こいつを俺が飲むと思ったのか?」

 

ヨウタ「えっ、飲まないのか?」

 

レン「フミちゃんのリアクション楽しみにしてたのに!」

 

フミはため息をつきながら、グラスをそっとテーブルに戻す。その瞬間…

 

フミ「俺が怒ると思ったか?むしろお前らが飲めよ!」

 

フミはグラスを手に取り、2人に押し付ける

 

ヨウタ「え、ちょ、待て!俺らもさっきドカ食いしただろ!」

 

レン「そうそう、俺っち達大量に飯食ったんだぞ!!」

 

フミ「これはタバスコ入れられた俺の仕返しだ。お前ら飲め!」

 

希「3人共、楽しそうやね〜」

 

花陽「止めた方が良いんじゃないですか…」

 

ユウヤ「いや、アレは放っておくのがいい」

 

ヤヨイ「そうですね。いつもの事ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、廊下では

 

真姫「ほら、お店の人から借りて来たわ」

 

シオン「助かる…サンキューな」

 

俺はタオルを受け取り、着ぐるみについたタバスコを拭き始めるが、途中で顔部分を外し、それを真姫に手渡した

 

シオン「悪いけど、これ持っててくれ。俺、口の中洗ってくる」

 

真姫「まぁいいわ。早く行ってきなさいよ」

 

そして俺は急いでトイレに向かう。真姫は着ぐるみの顔を抱えながら廊下で待っていた。手に持ったそれをじっと見つめると、小さくため息をつく

 

真姫「…何やってんだか、ほんとに」

 

そんな時、背後から軽い足音が近づいてきた

 

???「ねぇ?それ何待ってるの?」

 

振り返ると、チャラそうな男2人が立っていた。男達は真姫を見て驚いた様子を見せたが、すぐに笑顔を浮かべる

 

男1「あれ、真姫ちゃんじゃん!こんなところでどうしたの?」

 

男2「しかもそんな物騒な着ぐるみ持ってるし!」

 

真姫「ちょっと友達のを預かってるだけよ。で、何してるの?」

 

男1「俺ら?今日仕事休みで遊びに来たんよ」

 

男2「まさか真姫ちゃんに会えるとは思わなかったな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで口の中も大丈夫だな。俺がトイレから出ると何か真姫がチャラそうな男2人と一緒にいる

 

シオン(なんだあいつら。ナンパか?)

 

俺は真姫に歩み寄り、険しい表情で声を上げた

 

シオン「おい、そこのお前ら!俺の彼女に何してやがる?」

 

男1「え、彼氏…?」

 

男2「マジで!?」

 

真姫「ちょっ…ちょっと待って、シオン!何言ってるのよ!」

 

シオン「何って、明らかにナンパしてただろ?それとも遊び足りないなら、俺も相手してやるよ」

 

俺が男に詰め寄ると真姫は慌ててその間に立った

 

真姫「違うの!彼らはナンパなんかじゃないわ!」

 

シオン「…は?」

 

真姫「この人たちは、私がいつも通っているヘアサロンの美容師さんなの!」

 

真姫の言葉に俺は呆然とした。次第に状況が飲み込めたのか俺の顔は真っ青になる

 

シオン「……本当にすいません。完全に勘違いしてました」

 

俺が深々と頭を下げ謝罪すると、美容師達は一瞬驚いた様子を見せたが、すぐに穏やかな笑顔を浮かべる

 

男1「いやいや、別にいいって。俺らも急に声かけてビックリさせたかもだしな」

 

男2「でも、真姫ちゃん、彼氏さんが守ってくれるなんて幸せ者じゃん!」

 

シオン「あ、いや…彼氏ってのは少し違くて…」

 

男1「え、違うの?」

 

男2「さっき『俺の彼女』って言ってなかったっけ?」

 

シオン「いや、それは…真姫を守る為に咄嗟に出ただけで…本当の彼氏ってわけでは…」

 

男1「あー、なるほどね。そういうことか」

 

男2「でも、守るためにってのがカッコいいじゃん。なんだかんだで良い友達なんだな」

 

男たちは意味深に微笑み、軽く手を振りながら去っていく

 

男1「じゃあ、真姫ちゃん。またサロンで待ってるよ~!」

 

男2「今度は友達も一緒に連れてきなよ!一カットしてやるからさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオン「はぁ〜やらかした…」

 

俺は受付前のイスに項垂れるように座ってる。今は真姫に顔を見られたくない

 

真姫「着ぐるみまで被って、そんなに落ち込む事かしら?」

 

隣に座った真姫は俺を見て小さく軽くため息をついた

 

真姫「別に怒ってなかったでしょ?」

 

シオン「怒ってなくても真姫や美容師さん2人にも無駄に勘違いさせたし…俺、ほんとバカだな」

 

真姫「まぁ、確かにバカだけど」

 

シオン「おい」

 

真姫「でも、助けようとしてくれたのは分かったから。ありがとう」

 

シオン「大切な仲間だからな。そりゃ助けるだろ」

 

すると俺の耳元から『チッ』と音が聞こえた

 

シオン「……ん?今、舌打ちした?」

 

真姫「えっ!?」

 

シオン「いや、確かに聞こえたぞ。『チッ』って。やっぱり怒ってる?」

 

真姫「違う!舌打ちなんかしてないわよ!」

 

シオン「じゃあ、今の音は何なんだよ?」

 

真姫「な、何でもない!いいから気にしないで!」

 

シオン「いや、教えろよ」

 

すると真姫は急いで立ち上がるとスタスタと歩き出す

 

真姫「もう知らない!早く戻ってきなさいよ!」

 

シオン「やっぱり怒ってんじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻ると、カラオケの盛り上がりは少し落ち着いていた。真姫は部屋の隅で飲み物を手にしてそっぽを向いている。その様子に他のメンバーが気づき、ヒソヒソと話し始めた

 

にこ「シオンと何かあったの?」

 

ことり「顔が赤いよ?熱じゃないよね?」

 

凛「何かふてくされてるニャ?」

 

真姫は慌てて反応する

 

真姫「な、何でもないわよ」

 

フミ(絶対何かあっただろ)

 

シオン「俺、何かしたか?」

 

花陽と希も小声で話す

 

花陽「真姫ちゃんとシオン君、何かあったのかな?」

 

希「もしかして、恋の予感?」

 

その一言に、花陽は驚き、俺とレンは声を殺して笑う

 

ヨウタ「アイツ全然気づいてねぇのか?」

 

レン「鈍感すぎだろ~」

 

そんな空気の中、未だにシオンは何も理解してなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち上げが終わりそれぞれ帰宅する。解散後、真姫、花陽、凛は一緒に歩きながら帰路についていた。3人の送迎を頼まれた僕も同行しているが、少し離れた後方を歩いている

 

凛「ねぇねぇ、真姫ちゃん!さっきのカラオケの時、シオン君と何があったの?すっごい気になるにゃ〜!」

 

花陽「そ、そうだね。真姫ちゃん、あの後ずっと不機嫌そうだったけど…」

 

真姫「何でもないわよ。いい加減その話やめてくれない?」

 

凛「でもでも!よっぽどのことがあったんでしょ〜?」

 

真姫「…しつこいわね!」

 

真姫は少し早足になり、2人を振り払おうとするが、凛がその後を追いながらさらに詰め寄る

 

 

凛「もしかして、シオン君が真姫ちゃんに告白したとか〜?」

 

真姫「するわけないでしょ!」

 

花陽「え、でも…あの感じだと、シオン君が関係してるよね?」

 

ヤヨイ「確かに2人共帰って来てから様子がおかしかったですし」

 

その言葉に、真姫はふと足を止めてため息をつく。少し間を置いてから、話し始める

 

真姫「もう、仕方ないわね。話すけど別に大したことじゃないからね」

 

2人がが期待するように身を乗り出し耳を傾ける

 

真姫「シオンを待ってたら、知り合いの美容師さんが声をかけてきたのよ。それをシオンが勘違いして…ナンパされてると思ったみたいで」

 

凛「えっ、ナンパ!?」

 

花陽「それでシオン君、どうしたの?」

 

真姫「私を守るために、急に『彼女だ』とか言い出して」

 

凛「にゃにゃっ!!真姫ちゃんがシオン君の彼女!?」

 

花陽「そ、それって…」

 

真姫ちゃんは顔を赤くしながら慌てて手を振る

 

真姫「違うわよ!その場しのぎで言っただけだって!その後、ちゃんと訂正したんだから!」

 

ヤヨイ「なるほど、そういうことだったんですね。それでシオン君は勘違いを謝ったんですか?」

 

真姫「謝ってくれたわよ」

 

凛「ふーん…じゃあ、シオン君が真姫ちゃんのこと本気で守ろうとしたってことだよね?」

 

花陽「うん、ちょっとかっこいいかも…」

 

すると真姫ちゃんは小さく呟いた

 

真姫「確かに守ってくれたわよ。でも、それはただの偶然だし、深い意味なんてないの!」

 

ヤヨイ「それでも、真姫ちゃんのために行動したのは事実ですし…それにシオン君が普段の態度を考えると、あれだけ本気になるのは珍しいと思いますけど…」

 

真姫「だ、だから、それはたまたま…!」

 

凛「じゃあ、何に怒ってるニャ?」

 

花陽「う、うん…教えてくれると嬉しいな」

 

真姫は観念したように深くため息をつき、ぼそぼそと説明を始めた

 

真姫「…着ぐるみのまま落ち込んでるシオンをフォローしただけよ。落ち込み過ぎて顔を見られたくなっから…持ってた着ぐるみ返したんだけど、まぁ、ちょっとした勘違いがあったのよ」

 

凛「勘違い?」

 

真姫「着ぐるみの頬にお礼をしたの。それだけよ」

 

花陽「え?それってまさか…キ…」

 

真姫ちゃんは一瞬で顔を赤くし、声を張り上げた

 

真姫「か、勘違いしないでよ!!ただのお礼ってだけだから!?」

 

その反応に凛ちゃんがニヤニヤしながら声を上げる

 

凛「真姫ちゃんもちゃっかりしてるニャ〜!」

 

ヤヨイ「けど、シオン君の反応からすると何も分かって無かったような気がしましたが?」

 

真姫「それが問題なのよ!気付いてないのよ、あの鈍感!!」

 

花陽「えっ、どういうこと?」

 

真姫「着ぐるみ越しだったせいで『チッ』って舌打ちした音だと勘違いされたの!信じられる?」

 

凛「にゃははは!それで真姫ちゃん怒ってたんだ〜!」

 

ヤヨイ「けど、これはシオン君にちゃんと伝えないと、ずっと勘違いしたままかもしれませんよ」

 

真姫「そんなの言えるわけないでしょ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち上げが終わり解散してコンビニ前で俺とレンは駄弁っていた

 

ヨウタ「いや〜五臓六腑に染み渡る〜」

 

レン「ヨウちゃん一応、未成年なんだから堂々と吸わない方が?」

 

ヨウタ「何言ってんだよ。灯台下暗しだ」

 

レン「バレても俺っち知らないからね?」

 

ヨウタ「それまでには吸い終わるから大丈夫だ」

 

レン「そういやさ、ヨウちゃん。A-RISEのツバサさん、結局振ったんだろ?」

 

ヨウタ「振ったっていうか、なんていうか…あんなの俺には無理だ。あっちの世界の人だし」

 

レン「へえ〜、意外と冷静じゃん。じゃあ、これからは穂乃果ちゃん一筋?」

 

ヨウタ「はぁ!?なんでそうなるんだよ!」

 

レン「だって好きでしょ?」

 

ヨウタ「いや、それは…その…」

 

レン「ほら、図星だ」

 

ヨウタ「つーか相手はアイドルだぞ?そんな簡単にいくわけないだろ」

 

レン「別にヨウちゃんから告白する必要はないじゃん。待てばいいんだし。だって穂乃果ちゃんもヨウちゃんの事少しは意識してると思うよ」

 

ヨウタ「んな訳ねーだろ?俺は不良だぞ」

 

レン「不良とアイドルは釣り合いってか?だからって諦める必要は無いでしょ〜?穂乃果ちゃんだって普通の女の子だし、ヨウちゃんのこと案外意識してると思うよ」

 

ヨウタ「はぁ?そんなわけねーよ」

 

レン「まぁ普通はそう思うよね〜。しか〜し!意外とアイドルも普通の女子!恋がしたいもんなんだよ」

 

ヨウタ「そんなもんなのか?」

 

レン「もちろんだって。俺っちには見えてるよ。2人の微妙な距離感がね」

 

ヨウタ「うるせーな。そんなことねーだろ」

 

レン「友達としてはね。けど男女となると話は別よ!まぁ、穂乃果ちゃんは満更でもないと思うよ」

 

ヨウタ「いやいや、そういうのは考えすぎだって」

 

レン「そうやって考え過ぎとか言って、そのまま引き下がる気つもり?もし穂乃果ちゃんがその気になったら、どうすんだよ?」

 

ヨウタ「本人がその気でも壁が高過ぎる。ファンや他のメンバーに申し訳ねーよ」

 

レン「お前、本当にそれだけの理由で諦めるつもりか?」

 

ヨウタ「だって考えてみろよ。スクールアイドルが不良なんかと付き合ったら大問題だぞ?」

 

レン「お前はファンやメンバーのことを気にしてるって言ってるけどさぁ〜、結局は最終的にはお前と穂乃果ちゃんがどう思ってるかが一番大事なんじゃねぇの?」

 

ヨウタ「それは…」

 

レン「お前がそんな風に思ってるから、何もできずに終わるんだよ。もちろん、周りの人たちの気持ちも大事だよ。けど結局は二人の問題だろ?」

 

ヨウタ「…そりゃ、そうだけど」

 

レン「じゃあ、言い訳並べて逃げんなよ。お前がどれだけ大事にしたいと思ってるか、穂乃果ちゃんに伝えない限り、何も始まらないぞ?」

 

ヨウタ「分かってるよ、でもなぁ」

 

レン「分かってんなら、迷ってないで行動しろよ。アイドルだからって、恋愛を禁止されるわけじゃないし。もし穂乃果ちゃんがそれを気にしないんなら、他のことなんて関係ねぇよ」

 

ヨウタ「お前、意外と熱くなるんだな」

 

レン「俺だって応援してんだよ。お前が本気でどうしたいかしっかり決めろよ。迷ってる時間が無駄だぞ」

 

ヨウタ「わかったよ。ありがとな」

 

レン「という事でもし付き合ったら、なら俺っちと絵里さんの恋のキューピッドになってね⭐︎」

 

ヨウタ「お前、最初からそれが目的かよ」

 

レン「そうだよ。だって俺っちと絵里さんが上手くいくためにはヨウちゃんが協力してくれないとダメだし!」

 

ヨウタ「けど残念だな。俺はお前の破壊神になるから」

 

レン「は!?何言ってんだよ!」

 

ヨウタ「お前の恋、俺がぶっ壊してやるから」

 

レン「そんな…恩をドンで返すの?」

 

ヨウタ「恩を仇で返すんだよ。何だよドンで返すって…」

 

レン「でも、いーなー俺っちも青春したかったな〜」

 

ヨウタ「自分の学校でやれよ」

 

レン「俺っちの高校男子校なの知ってんでしょ?あーあ、てっきりヨウちゃんとフミちゃんも行くと思って進学したのに」

 

ヨウタ「そう言う割には部活の手伝いとか理由付けて俺らの学校に来てんじゃねーか?」

 

レン「そりゃ、そうでしょ。絵里さんいるし」

 

ヨウタ「テメェ、結局そこかよ。つーかどんだけ好きなんだよ」

 

レン「俺っちはヨウちゃんと違ってゾッコンLOVEしてるから」

 

ヨウタ「はいはい」

 

俺は呆れながらもコイツと共に帰路に着く

 

つづく

 




後書き
オリジナル話書こうか
本編書こうか
そろそろ喧嘩パートも描きたい
けど、喧嘩の前に
フミとことりを仲直りさせたい


あと、因みに仮装一覧
ヨウタ セルポ星人(ダンダダン)
フミ  鶴見中尉(ゴールデンカムイ)
シオン ゴモラ(ウルトラマン)
シュウジ ドラケン(東京リベンジャーズ)
ヤヨイ 弥勒(犬夜叉)
レン 雅(彼岸島)
ユウヤ ラウルクルーゼ(ガンダムSEED)
ユウノスケ アラスター(ハズビンホテル)
マサ ジャギ(北斗の拳)
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