ラブライブ!〜不良とアイドル〜   作:kick up men

38 / 51
ここから当分
オリジナルの話やる


第38話

月曜日。俺は学校に登校して教室に入る

 

ヒデコ「見たよ!ヨウタのライブ!?」

 

教室に入るなり、ヒデコ、フミコ、ミカの3人に取り囲まれる

 

フミコ「歌が上手いって知らなかったよ!」

 

ミカ「この動画もスゴい話題なんだよ!」

 

俺はスマホで自分が歌ってる動画を見せられる。なんかスピーカーから自分の声が聞こえてくるのって少し恥ずいな

 

ヒデコ「それに今、音ノ木坂で結構噂になってるよ」

 

ヨウタ「はぁ!?嘘だろ!!」

 

フミコ「だってニュース記事にもなってたじゃん」

 

ヨウタ「アレはたまたまメインに写真が載っただけで…」

 

ミカ「もうスクールアイドル部から独立して男子軽音部作ったら?」

 

ヨウタ「ぜってぇ嫌」

 

 

 

 

 

 

 

イベントの反響は俺の予想より上回ってた。今日1日中色んな生徒に声掛けられた。しかも、写真撮影までしてくる奴らもいるし…何なんだよ。M-1ファイナリストがインパクト残して一気に売れた時はこれの倍ぐらい反響凄いんだろうな〜

 

ヨウタ「はあ〜疲れた…」

 

放課後、生徒会室で俺は椅子に座り、テーブルに突っ伏す

 

ヤヨイ「今日、1日中声掛けられてましたもんね〜」

 

ことり「一躍、時の人だね」

 

ヨウタ「もう嫌だー」

 

海未「どうせ、すぐ落ち着きますよ」

 

ヨウタ「すぐって何日…何時間…いや何分後だ?」

 

穂乃果「ヨウタ君、多分早くても3日は掛かると思うよ」

 

ヨウタ「めんどくせぇ〜」

 

すると、部室の扉が開きフミとシオン、シュウジが入ってくる

 

フミ「お、有名人がいるじゃん」

 

ヨウタ「お兄さん今プライベートだから写真ダメね」

 

シオン「いきなり変な茶番やるなよ」

 

フミ「それにしてもスゲー反響だな」

 

ヨウタ「つーかテメーらは大丈夫なのかよ?」

 

フミ「俺達は特に」

 

シオン「バンドはボーカルが目立つからな」

 

ヨウタ「クソ!何で俺がボーカルになったんだよぉ〜」

 

シュウジ「お前が始めた物語だろ?」

 

海未「5人ともお喋りはそこまでです。早く作業に取り掛かりましょう」

 

そうだった。俺達は目安箱の確認する為に呼ばれてるんだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黙々と目安箱を開き似た内容の奴をまとめ生徒達からどんな意見が多くあるかまとめている俺達だったのだが、とある紙が出て来た

 

ヨウタ「何だよ。これ?くだらねぇ」

 

俺は眉間にシワを寄せる。ざっと見ただけでも、書かれてる内容がクソみたいな悪口だってすぐに分かった

 

海未「どうしましたか?」

 

無意識に声が漏れると、隣にいた海未が手紙を覗き込む。読み進めるうちにその顔が明らかに険しくなった

 

海未「『金髪のヤンキーなんか音ノ木坂にはいらない』…『不良がアイドル部にいるなんて学校の恥』…一体、これは…?」

 

読み上げる海未の声には明らかな困惑と怒りが混じっていた

 

ことり「ひどい…こんなの、誰が…」

 

ことりが手を口元に当てながら信じられない様子で呟く。その視線がちらりと俺に向けられるのを感じた

 

穂乃果「これ、ヨウタ君を狙って書いてるね」

 

ヨウタ「まぁ、そうだろうな」

 

フミ「前回のライブでも一番目立ってたからな」

 

シオン「お前、ファンが増えた分アンチも増えたんじゃねぇの?」

 

ヨウタ「アンチだぁ?勝手にやってろよ」

 

こー言うのは言いたい奴には言わせておけば良いと思ってるが1つだけ気に入らねぇ事がある

 

ヨウタ「つーか、何で不良が俺だけなんだよ!」

 

穂乃果「えっ…どういうこと?」

 

ヨウタ「ヤヨイは真面目枠だからいいとして、フミだって元ヤンだし、シオンとシュウジなんか元暴走族だろ。なんで俺だけこんな目に遭わなきゃなんねぇんだよ。」

 

フミ「俺が元ヤンって知ってるのはアイドル部だけだしな。そりゃ目立たねぇよ」

 

しオン「俺とシュウジも暴走族だったことなんか、部活内の奴ら以外は誰も知らねぇしな」

 

ヨウタ「お前らなぁ…理不尽すぎんだろ…」

 

ヤヨイ「でも、本当に放っておいて大丈夫なんですか?こういうの、エスカレートするかもしれませんし…」

 

ヨウタ「おいおい、ヤヨイ。そんなもん真面目に相手してたら、そっちのほうが損だろ」

 

俺は軽く手を振って笑い飛ばす

 

ことり「でも、ヨウタ君のことを悪く言うなんて…」

 

ことりが少し悲しそうに呟く。その顔を見て少しだけ申し訳ない気がしたがすぐに振り払う

 

ヨウタ「ことり、世の中ってのはな、人気者になったらこういうもんだ。むしろ気にしてたら、それこそ向こうの思うツボだろ」

 

海未「それは一理あります。ですが、あまりにもヨウタが気にしないので、こちらが心配になります」

 

ヨウタ「心配するだけ無駄だっての。どーせ飽きたらすぐ他のネタ見つけて飛びつくさ。だいたい、何日かしたらどうせ忘れるだろ?」

 

穂乃果「ヨウタ君、そう簡単に言うけど…どのくらいで落ち着くと思うの?」

 

ヨウタ「早くて3日、遅くても1週間くらいじゃね?知らんけど」

 

軽い口調で答えると穂乃果は「えぇ~…」と小さくため息をつく

 

フミ「お前、適当すぎだろ…でも、確かにそうかもな。アンチってのはそんな感じだ」

 

シオン「確かに放っときゃそのうち沈静化する。コイツが余計なことしなきゃな」

 

シオンが俺を指差して言う

 

ヨウタ「誰がやるか!これ以上やったら俺の学生生活がジ・エンドだよ」

 

シュウジ「そもそも、こういう手紙書く奴ってのは直接は何もできない奴だ。相手にするだけ時間の無駄だな」

 

ヤヨイ「でも、どうしますか?」

 

ヨウタ「んなの放っておけ。別に言いたい奴がテキトーに言ってる事だろ」

 

俺は一言だけ言って、また作業に集中することにした

 

ことり「ヨウタ君、本当に強いね。普通は気にすると思うけど…」

 

フミ「ことり、コイツは強いってより、面倒くさい事を増やしたくねぇだけだ」

 

ヨウタ「よく分かってるな」

 

海未「では、皆さん引き続き目安箱の作業を進めますよ」 

 

海未の声で、再び俺達は作業に戻った。しかし音ノ木坂にこんな奴がいるなんて意外だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、放課後いつものように部室に向かって歩いていた俺は、近づくにつれて、なんだかいつもと違う空気を感じ取った

 

ヨウタ「おい、どうしたんだ?なんか空気が重いぞ」

 

俺が声をかけると、穂乃果が黙って指を差した。指の先を追うと、部室の扉に何枚かの紙が貼られていた。近づいてそれを見てみると、明らかに誹謗中傷の内容だった

 

「アイドルが不良とつるむなんて恥ずかしい」

「不良がいるグループなんて早く辞めろ」

「金髪豚野郎」

 

ことり「こんな…ひどすぎる…」

 

ことりがそう言って、顔をしかめる。海未も黙ってその紙をじっと見つめていた

 

にこ「なんでこんなこと…!誰がこんなことしたのよ!?」

 

真姫「許せない!私達の事も知らないくせに!?」

 

普段の2人からからは想像できないほど、怒りが滲み出ている

 

花陽「どうして、こんなことを…」

 

凛「かよちん…怖いにゃ…」

 

凛と花陽も怯えている様子だった

 

希「2人とも大丈夫。怖がらなくていいよ」 

 

でも、その優しい言葉も空気を変えるほど強くは響かない

 

海未「でも、これ以上みんなを傷つけるようなことをさせては行けません。何か対策を取らないと」

 

その時、絵里が静かに口を開く

 

絵里「みんな、今日はひとまず部活を休みにしましょう」

 

みんなが絵里に視線を向ける。絵里は穏やかな表情で、でもしっかりとした口調で言葉を続けた

 

絵里「こういう状況で無理して活動しても、私達の気持ちがついてこない。少し休んで冷静になってから次の行動を決める方がいいと思うの」

 

穂乃果「そうだね。みんなが元気を取り戻すことが大事だよね」

 

ことり「うん、今日はみんなで休んで気持ちをリセットしよう!」

 

にこ「わかったわ。でもこれが終わったら絶対に許さないからね」

 

真姫「私も…こんなことをされたままでいるつもりはないわ」

 

その日の部活は休みとなり、みんなはそれぞれの方法で心を落ち着けることに決めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部活が急遽休みになったので俺ら野郎連中は集まる事にした

 

ヨウタ「第1回チキチキ!犯人特定探し!?」

 

ドンドンドン!!パフパフ!?

 

ヨウタ「さて、部室にあったあの誹謗中傷の張り紙を貼った犯人を特定しないとな!みんな、準備はいいか?」

 

フミ「ああ、まずは怪しいヤツを絞り込む事だな」

 

シオン「だな。俺らが頭使えばすぐに犯人なんて見つかるさ」

 

シュウジ「犯人はヨウタと言うより不良嫌いでμ'sと何か絡んでる可能性が高い」

 

ヤヨイ「とりあえず、目安箱や部室の前に怪しい人がいなかったか目撃情報を集めましょう」

 

そして俺達は聞き込みを開始する為、教室から出る。その時、俺は歩きながらポケットからスマホを取り出す。通知に気づいて画面を開くと、ことりからのメッセージが表示されていた

 

ことり『フミ君、部活が休みになったから、今日は衣装作りの手伝いをお願いできるかな?もし都合が良ければ教えてね!』

 

俺はスマホをじっと見つめ、しばらく考え込み文字を打ち込んだ

 

フミ『すまん。今日は無理だ』

 

ことり『そっか…ごめんね、忙しいのに無理言っちゃったみたいで…』

 

フミ(ん…?なんか引っかかるな、この言い方…)

 

その後、シオンが俺を急かすように声をかける

 

シオン「フミ、早く行くぞ」

 

その一言で俺は急いでスマホを仕舞い、シオンに合わせて足を速めた

 

ことり「やっぱり迷惑だったかな…?」

 

既読はついているのに返信はない。その後、ことりはしばらく返信を待ったが帰って来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、聞き込みをしても手掛かりは全く見つからなかった。結局、犯人は特定できず、嫌がらせはしばらくして落ち着いた。だけど、俺はまだ納得してなかった。そして数日が経過し、練習が再開された放課後、俺は部室に行くと穂乃果が1人でいるのが見えた。しかし普段の穂乃果とは違い、どこか落ち込んでる様子だった

 

ヨウタ「おい、どうしたんだ?元気ないじゃねぇか」

 

穂乃果は少し驚いたように顔を上げると、すぐにふわっと笑顔を作る

 

穂乃果「あ、ヨウタ君…なんでもないよ。ちょっと考え事してただけだから」

 

その言葉には、どうしても嘘っぽさが感じられたが、穂乃果はそれ以上深く話すことなく部室を出ようとした

 

穂乃果「じゃあ、行ってくるね」

 

穂乃果は少し強張った様子で屋上へ向かって行った。その後、俺は部室に1人残された。部室の静けさに包まれて、ふと机の上に目が行った。何気なく目を向けると、そこに1枚の紙が置かれていた

 

ヨウタ「何だこれ?」

 

俺は手を伸ばして、その紙を取ると内容に目を通すそこには、穂乃果に対する誹謗中傷がびっしりと書かれていた

 

ヨウタ「…ふざけんなよ」

 

俺はその紙を握りしめ、怒りが込み上げてきた。こんなことを穂乃果に対して書くなんて、許せるわけがない

 

ヨウタ「ぜってぇ許せねぇ」

 

俺は紙を机に叩きつけ周囲を睨みつける。犯人が誰か、絶対に突き止めてやると心に誓った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は犯人が近くにいると思い周辺を探したが手掛かりも見つからず部室に戻る。すると見知らぬ女子生徒が部室にいた

 

ヨウタ「お前、何してんだ?」

 

女子生徒は一瞬、驚いたように顔を上げ、動揺した様子を見せたが、すぐに表情を引き締めると、何でもないように振る舞った

 

女子生徒「な、なんでもないよ」

 

しかし、俺は直感で感じ取った。コイツが犯人だと

 

ヨウタ「お前、俺に何かしただろ?つーかテメェが犯人だろ?」

 

女子生徒は少し怯んだように見えたが、すぐに冷笑を浮かべて肩をすくめた

 

女子生徒「犯人って、そんな大袈裟に…ただ、ちょっとした遊びじゃない」

 

ヨウタ「遊びだ?テメェ自分がやった事分かってんのか?」

 

女子生徒「不良の癖に目立ってるアンタが悪いのよ。分からないの?」

 

ヨウタ「テメェにンな事言われる資格もねーんだが?」

 

女子生徒「別に、こんなことで怒る必要ないじゃない。大したことでもないんだし」

 

コイツどんだけイカれてやがるんだよ!?

 

ヨウタ「お前、穂乃果に何してたか理解してるのか?」

 

女子生徒「何をした?って私はアンタが苦しめ

ばそれでいいと思ってるわ」

 

ヨウタ「ふざけんなよ…お前、何様だと思ってんだ!?」

 

女子生徒は一瞬、震えるような表情を見せたが、すぐに冷徹さを取り戻して俺の言葉を無視するかのように歩き出す

 

女子生徒「うるさい…もういいから、邪魔しないでよ」

 

ヨウタ「テメーいい加減にしろよ」

 

女子生徒「殴りたければ殴れば?けど、どうなるかしらね」

 

今、感情的にぶん殴ったら駄目だと分かっていても、心がそれを拒絶する。だか今は耐えろ…!!

 

女子生徒「それじゃ。私は帰るとするわ」

 

女子生徒は俺の前を通り過ぎ、部室から出ようと扉に向かって歩き出す。しかし、その瞬間、部室の扉が「ガチャン!」と大きな音を立てて閉められる

 

シオン「逃がすわけねぇだろ」

 

フミ「お前のやった事、ただじゃ済まさねぇからな」

 

女子生徒「な、なんで…」

 

ヨウタ「たく、おせーよ」

 

フミ「扉の鍵は閉めたから後は好きにしろ」

 

俺は女子生徒に向かって、拳を握りしめたまま言い放つ

 

ヨウタ「お前がやったことは許さねぇ。てめぇがどんなに逃げようとしても、もう遅ぇんだよ」

 

女子生徒は一瞬動揺するが、逃げるために部室の窓を見た。しかし、それも無駄だ。シオンとフミの目が厳しく光り、彼女の逃げ道を完全に塞いでいる

 

シオン「さっきの会話、録音してるからな」

 

フミ「録画もしてる。逃げられねぇよ」

 

女子生徒の顔が青ざめ、冷や汗をかき始める。俺はその反応を見て、さらに激しく言い放つ

 

ヨウタ「お前、自分がやった事を存分に後悔させてやるよ」

 

シオン「ヨウタ、思う存分やれ」

 

フミ「どうするかはお前の自由だ」

 

俺は拳を握りしめ、女子生徒を見据えながら一歩ずつ近づいていく。その目は、怒りと決意で燃えていた。女子生徒は後ろに退くが、もう逃げる場所は無い

 

ヨウタ「今さら後悔しても遅いんだよ」

 

女子生徒は震えながらも、俺の目を見つめる。その表情は、最初の冷徹さとは裏腹に今は恐怖に満ちていた

 

ヨウタ「選べ。テメーの今後を決めるのはテメー自身だ」

 

女子生徒は震えながらも俺を見つめる。その目はすでに恐怖で満ちていた

 

ヨウタ「今からお前には三つの選択肢がある。第一、俺らが被害届を出して警察沙汰にする。第二、先生に事の顛末を話して自首する。第三、俺が今からお前を殴る」

 

その言葉が部室に響き渡る。女子生徒は顔色を失い、震えながら立ち尽くしていた

 

ヨウタ「選べよ。どれにするか…?」

 

女子生徒は深く息を吸い込み、恐怖に歯を食いしばる。それでも、選択肢を目の前にして、最終的に彼女は震える声で言った

 

女子生徒「…自首する…」

 

ヨウタ「まぁ、それしか選択肢はねーけど」

 

因みに元々、残りの二つはブラフだ。その言葉が口から出た瞬間、シオンとフミが扉を開けて部室に入って来て女子生徒を取り囲むように動く

 

シオン「自首するんだな」

 

フミ「大人しく着いて来い」

 

女子生徒はすぐに立ち上がり、2人に挟まれながら職員室に連れて行かれる。俺はその様子を黙って見守り、しばらく静かに部室に残っていた

 

ヨウタ「もう、あーするしか無いか」

 

俺は心の中にある決意を固めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺らは部室を出て、犯人を連れて職員室に向かって行った。その後、すぐにスマホで報告した

 

フミ「あとは先生に任せるだけだな」

 

これで一件落着だ。けど何か引っかかる。全員からの返信はあったはずだが

 

フミ「ことりにも送ったはずなのに既読がつかねぇな」

 

俺はスマホを取り出し、ことりに送ったメッセージを確認する。確かに送信はしたが既読にはなっていない。忙しいのか?

 

フミ「まぁ、帰りにでも直接伝えればいいか」

 

すぐに心配しても仕方ない。今日はもう遅いし、帰りに家に寄って話すとするか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はことりの家に到着する

 

フミ「ごめん。いきなり押しかけて」

 

ことり「…何のようかな?」

 

フミ「今日、連絡しても返事無かったから。それと前に聞いてた衣装作りの事も返信し忘れてしまったし。もし手伝えるなら…」

 

ことり「衣装…もう作らなくていいから…」

 

俺はことりの言葉に沈黙するがすぐに口を開く

 

フミ「…どうしてだ?」

 

ことり「どうもしないよ。ことりが決めた事だから」

 

フミ「…分かった」

 

ことり「ごめんね。ことりのせいでフミ君に忙しい思いさせて」

 

フミ「いや、それは別に」

 

ことり「迷惑なら言ってくれても良かったのに」

 

フミ「迷惑じゃねーよ。何でそんな事言うんだ?」

 

俺はふと打ち上げの時の話を思い出す

 

フミ「まさか、俺が編曲もしてるからか?でも、俺はことりの力になりたくて衣装作りを手伝ってるんだ。合宿の時に話したよな?『俺がアイツとまた、昔みたいに戻れたのはことりのお陰だから』ってだから俺はことりに感謝してるんだよ」

 

ことり「じゃあ何でハロウィンの時ずっと不機嫌だったの!?怒ってたじゃん!?」

 

フミ「それは…その…」

 

ことり「もういいよ…帰って…」

 

言うな。言わなくていい事だってある。言ったら戻れなくなる

 

フミ「嫉妬だよ。今までは何とも無かったのに…あの時、初めてステージに立って舞台袖からμ'sを眺めてたらことり見る観客の視線が気になったんだよ」

 

やめろ!あの言葉を言うと全部ダメになってしまう…

 

フミ「ことりはスクールアイドルなのにな。本当ならことりを応援するはずなのに…自分勝手でワガママな事を思った自分に罪悪感を感じたんだ」

 

本当は好きな事で笑っていて欲しかったのに俺のせいで彼女を傷つけてしまう

 

フミ「その事を知られたく無かったんだ…」

 

この言葉を言ったらもう終わりだ

 

フミ「俺、ことりの事が好きみたいだ…ごめん…こんな俺のワガママ言って…けど、俺は今後も好きでいると思う」

 

俺が帰ろうとした時だった。振り返る直前、突然ことりの顔が目の前に迫り唇が触れ合った

 

フミ「…っ!?」

 

その衝撃でバランスを崩し、気づいた時には俺は床に倒れていた。上からことりが覆いかぶさる形になると、ことりが唇を離し、俺を見つめる

 

ことり「私もフミ君の事が好き!」

 

その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中が真っ白になる

 

フミ「……は?」

 

ことり「…ねえ、いつから好きだったの?」

 

俺は彼女の問いに戸惑いながらも答えた

 

フミ「多分…結構前から…」

 

ことり「ハロウィンの時にヤキモチ焼くくらい、私のこと好きだったんだね♪」

 

俺はことりの言葉に息を呑む。改めて言われるとスゲー恥ずい

 

ことり「ことりもずっと前からフミ君の事好きだったよ」

 

するとことりの顔がまた近づいてくる

 

ことり「…フミ君、大好き❤︎」

 

そして再び俺の唇に触れてきた。今度はさっきよりも深く熱がこもっていた

 

フミ「…っ!!…っぷ!?…ん!?〜〜っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フミ「あの…ことり…近くねーか」

 

あの後、俺はことりの部屋に行きソファに座ってるのだが…ことりが隣にぴったりとくっついてきて、さらには俺の腕にしがみついている

 

ことり「そうかな?」

 

ことりは無邪気な笑顔を浮かべながら、さらに距離を縮めてくる。腕をギュッと抱きしめるその姿はまるでコアラみたいだ

 

フミ「いやいやいや、普通に近いだろこれ…!」

 

俺は抗議するが、ことりは全く気にしていない様子で、嬉しそうに俺を見上げてくる

 

ことり「だって、こうしてると落ち着くんだもん。フミ君、暖かいし…」

 

フミ「そりゃ人間だから暖かいけどよ…」

 

少し照れくさそうに視線を逸らしながら、俺はことりの顔を見ないようにする。それでも腕にしがみつかれている感触は嫌でも意識してしまう

 

フミ「と、とにかく衣装作りのことは気にすんなよ。俺が好きでやってるだけだからさ」

 

ことりはその言葉に反応して、腕を抱いたまま顔を上げる

 

ことり「でも、フミ君…負担になってない?本当は無理してるんじゃないの?」

 

フミ「無理なんかしてねーよ。俺は好きでやってるんだって。衣装作りも手伝うの、別に嫌じゃねーし、むしろ楽しいぐらいだ」

 

ことりはしばらく俺の顔をじっと見ていたが、やがてふっと笑顔を浮かべる

 

ことり「本当? それならありがとう。ことり、すごく助かってるよ」

 

フミ「だから気にすんなって。俺は…その…ことりに笑っててほしいだけなんだよ」

 

最後の言葉は少し照れくさくて、小声になってしまったが、それでもことりには聞こえたようだった。ことりは再び嬉しそうに微笑むと、さらに俺に体を預けるようにしながら、ギュッと腕を抱きしめた

 

ことり「…じゃあ、もう少しこうしててもいいかな?」

 

フミ「勝手にしろよ」

 

俺はため息をつきながらも、それ以上拒否することができなかった

 

ことり「ねぇ?フミ君。ハロウィンの時ことりどうだった?」

 

突然そう聞かれて、俺は一瞬言葉に詰まる

 

フミ「どうって…そりゃ、可愛かったけど…」

 

言いながら俺は視線を逸らす。顔が熱くなっていくのが分かる

 

ことり「ふふ、ありがと♪」

 

ことりは嬉しそうに微笑むと、また俺の腕にギュとしがみついた

 

ことり「ねぇ?フミ君は今までで一番どの衣装が良かった?」

 

フミ「どの衣装か…?」

 

少し考えるが、結局どれも印象に残っている

 

フミ「どれも全部、見惚れてたな…」

 

ことり「えっ?」

 

ことりが驚いたように顔を上げる

 

ことり「何でそれ今まで言ってくれなかったの!?ことり、ずっと気になってたのに!」

 

フミ「いやいや、当時はそんなこと意識してなかったんだよ。でも…思い返したら、そう思ったんだ」

 

ことり「じゃあ、今ちゃんと言ってよ!どんな風に思ったのか!」

 

フミ「いや、そう言われると…」

 

ことり「ねぇ?ねぇ?」

 

ことりの真剣な瞳が逃げ道を塞いでいる気がして、俺は観念して口を開いた

 

フミ「…ことり…綺麗だよ…」

 

その言葉を口にした瞬間、俺の顔はもう完全に真っ赤だった。その顔を見られたくなく俺は慌てて手で顔を隠す

 

フミ「くっ…言わせんな、恥ずかしいだろ!」

 

ことりはその言葉を聞くと、満面の笑みを浮かべた。そして、俺の腕をさらにギュッと抱きしめる

 

ことり「…フミ君、大好き♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり「ねぇフミ君…私達これからどうする?」

 

ことりが少し真剣な表情で尋ねてくる。俺もその言葉を聞いて、さっきから感じていた疑問が頭をよぎる

 

フミ「どうするって…俺達が付き合うってことか?」

 

ことりはコクリと頷く

 

フミ「でも…それってさ、μ'sやファンにとって迷惑にならねーか?スクールアイドルの活動に支障が出たりしたら…」

 

俺は正直な気持ちをぶつけた。μ'sが一生懸命頑張っているのを知っているからこそ、ことりだけじゃなく全体に悪影響が出るのは避けたかった。しかし、ことりはそんな俺の不安をかき消すように笑顔で答える

 

ことり「フミ君…ファンもμ'sも私にとってすっごく大事。でもね、フミ君も大事なの。だから…私は両方大切にしたい。どっちかを選ぶなんてできないよ」

 

その言葉は強い決意に満ちていて、俺は返す言葉を一瞬見失う

 

フミ「ことりがそう思ってくれてるのは嬉しい。でもさ、やっぱり堂々と付き合うのは…みんなにバレたら厄介じゃねーか?」

 

ことり「うん、それも分かるよ。でも…だからどうしよう?」

 

俺はしばらく考えた。μ'sの活動を尊重しながら、ことりとの関係をどう築くか…

 

フミ「そうだな…学校では今まで通りにしよう。周りには今まで通り普通に接する。でも、学校以外では2人だけの時間をちゃんと作る。どう?」

 

ことりは少し考え込むようにしてから、ニコッと微笑んだ

 

ことり「それならいいかも♪フミ君と一緒にいる時間があれば私それだけで嬉しいから!」

 

フミ「おいおい、そんな軽く言うなよ。俺だって不安はあるんだぞ」

 

ことり「ふふっ♪でも、フミ君の提案すごく優しいと思うよ」

 

そう言いながら、ことりはそっと俺の手を握る。その手の温かさに、俺も少し緊張が和らいだ。

 

フミ「じゃあ、これからよろしくな…ことり」

 

ことり「うん!よろしくね、フミ君!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、俺は穂乃果を公園に呼び出した。人気のないベンチで待っていると遠くから穂乃果の姿が見えた

 

穂乃果「ヨウタ君、話って何?」

 

そこに立っていた俺は金髪から黒髪に染め直した姿だった

 

穂乃果「えっ……ヨウタ君、その髪…」

 

ヨウタ「俺、金髪辞めることにしたんだ」

 

穂乃果「どうして? 私、金髪のヨウタ君も好きだったのに…」

 

ヨウタ「だろうな。絶対そう言うと思ったよ」

 

穂乃果「だって…私は見た目で人を判断する人なんて嫌いだし、ヨウタ君の金髪だって似合ってたから」

 

俺はその言葉に少し微笑んだ。そして俺は気持ちを伝えたくて真剣な声で話を続けた

 

ヨウタ「俺さ、髪を染め直すとき何も迷わなかった。だってコイツよりも大切な物が出来たんだなって思ったんだ」

 

穂乃果が少し驚いた顔をして黙って俺を見つめる

 

ヨウタ「俺の見た目が変わる事で穂乃果の事が守れるなら金髪なんて別にいいって思えた」

 

さらに俺は言葉を続けた

 

ヨウタ「穂乃果と初めて会った時、俺はすごく救われたんだ。だから、今度は俺が穂乃果を支える番だって思ってる。辛い時は俺の前では無理しないでいいからさ。少しだけでもいいから頼ってよ」

 

その言葉に穂乃果の瞳が揺れ、唇を震わせながら小さな声で呟く

 

穂乃果「ヨウタ君…」

 

目に溢れる涙を隠すように俯いた穂乃果を見て、俺は黙って言葉を待つ

 

穂乃果「辛かった…でも、それは私が嫌がらせされたり、悪口を言われたからじゃないの。ヨウタ君が…見た目で非難されてるのが一番辛かったんだよ…」

 

涙を流しながら必死に言葉を紡ぐ穂乃果を俺は静かに見つめていた。何も言わず穂乃果の頬に流れる涙を指先でそっと拭う。そして優しくその手を握ると自分の胸元にそっと寄せ優しく抱きしめた

 

ヨウタ「穂乃果、ありがとな。俺の為に泣いてくれて」

 

穂乃果「だって…ヨウタ君は平気なふりをしてるけど、本当は気にしてるんじゃないかって思うと…すごく悲しかったから…」

 

俺はその言葉を静かに受け止めさらに強く抱きしめる

 

ヨウタ「言いたい奴には言わせておけばいいよ。俺には穂乃果がいる。それだけで十分に大丈夫だって思えるからさ」

 

しかし俺の内心では別の想いが渦巻いていた

 

ヨウタ(本当は俺も穂乃果の事で滅茶苦茶にキレたんだよな…けど、それは言わなくていいか)

 

そう思いつつも、俺は穂乃果をしっかりと包み込むように抱きしめ続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、鏡の前で悩む俺。髪を黒に戻したのはいいけど、どうもいつもの髪型が決まらない。なんだかんだで金髪のときのセットに慣れてたんだな。仕方なく今回は髪を下ろしてみることにする

 

ヨウタ(まぁ、これでいいか。別に見た目なんてどうでもいいし)

 

学校に着くと、昇降口で女子たちの視線を感じた。遠くで何かヒソヒソ話しているのが聞こえる。

 

女子1「ねぇ、あれヨウタ君じゃない?」

 

女子2「えっ…嘘、めっちゃイケメンじゃん!」

 

女子3「黒髪似合いすぎてヤバいんだけど……!」

 

声が聞こえる距離ではないが、視線を感じて気分が悪い。俺は視線を振り切るように歩き出した

 

ヨウタ(たく、どうせヤンキーがどうのこうのとか、くだらない噂だろ?)

 

教室に入っても雰囲気は変わらない。周りがちらちらこっちを見ては小声で話している

 

ヨウタ(なんだよ、鬱陶しいな…)

 

席に着こうとした瞬間、教室のドアが開いて担任の先生が俺を呼び出した

 

先生「ヨウタ、ちょっと職員室まで来い」

 

ヨウタ「俺、何かしました?」

 

先生「いいから来い」

 

何だよ…また怒られるのか?仕方なく立ち上がり俺は教室を出て職員室に向かう。到着すると職員室で先生は書類を机に置き、真剣な表情で俺に話しかけてきた

 

先生「お前、最近嫌がらせを受けてたそうだな?」

 

ヨウタ「あぁ、まぁそうだけど。それがどうかした?」

 

先生「なんで早く言わなかった?」

 

ヨウタ「別に…言いたい奴には言わせておけばいいだろ?くだらねぇ話だし。相手にするのもめんどくせぇ」

 

先生は少し困ったように眉を寄せながら続ける

 

先生「お前な〜。今回は犯人が自首してくれたから良かったものの…下手すりゃ大問題になってたぞ」

 

ヨウタ「別に俺自身はどうでも良かったんで」

 

先生「たく、一応こちらの方で処分を決めようと思うが、お前はどうしたい?」

 

ヨウタ「俺はもう終わったことだと思ってるし、どうでもいいよ」

 

先生「そうか。分かった」

 

ヨウタ「これで終わりですか?なら戻りますよ」

 

すると先生は少し沈黙した後、ふと別の話題を口にした

 

先生「それと、髪型のことだが…お前、このまま黒髪で行くのか?うちの学校は髪色は自由だけど」

 

ヨウタ「まぁ、このままでいいかな。別に染め直す理由もねぇし」

 

先生はそれを聞いて少し笑い、頷いた。

 

先生「そうか。よく似合ってるぞ」

 

ヨウタ「…あ、そう」

 

その一言に俺は少しだけ気恥ずかしくなりながらも職員室を出た

 

ヨウタ(先公に初めて褒められた気がする…)

 

俺は先ほどの先生の言葉を思い返す

 

ヨウタ(似合ってる…か。そういう風に言われるのも悪くねぇな)

 

そう思いながら教室に戻る。その途中、廊下でまた女子たちのヒソヒソ話が耳に入った

 

女子1「見た?黒髪のヨウタ君、めっちゃカッコよくない?」

 

女子2「うん!前も目立ってたけど今の方が雰囲気あるよね」

 

ヨウタ(なんだよそれ?結局見た目でしか判断してねぇじゃねぇか)

 

心の中でため息をつきつつ、教室のドアを開ける。ヒソヒソ話は教室の中でも続いていた

 

女子A「黒髪のヨウタ君、超カッコいいんだけど!」

 

女子B「髪下ろしてるヨウタ君もいい感じだよね」

 

女子C「うん、なんか大人っぽい!」

 

ヨウタ(ったく…くだらねぇ)

 

俺は席に座りながらぼんやりと思った

 

ヨウタ(鬱陶しいから金髪に戻そうかな?)

 

そう思いつつも、ほんの少しだけ黒髪を意識している自分がいて何とも言えない気分になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室で穂乃果が書類整理をしていると、絵里と希がやって来る

 

絵里「穂乃果、ちょっといい?」

 

希「大事な話やで~」

 

穂乃果「うん? どうしたの?」

 

絵里「ねえ、穂乃果。ヨウタが黒髪にした理由って知ってる?」

 

その瞬間、穂乃果は昨日の夜のことを思い出した。公園で話した言葉、黒髪の姿。そして――涙ぐんだ自分をそっと抱きしめてくれた事

 

穂乃果「い、いや、知らないよ!」

 

希「ほんまか~? なんか怪しいなぁ~」

 

絵里「まあいいわ。でもね、穂乃果。ヨウタが黒髪にしたことで学校中の女子の話題になってるみたいよ」

 

希「せやで『ヨウタ君、髪染めてカッコよくなった』って噂なんよ」

 

穂乃果「えっ、そ、そうなんだ…」

 

希「そろそろヨウタ君に告白する子が出てきても不思議じゃないんやない?」

 

穂乃果「えぇっ!?」

 

希「まあ、ヨウタ君なら大丈夫やと思うけどな~」

 

穂乃果(取られるとかそんなことないよね…だって、昨日あんなこと言ってくれたし…でも、どうなんだろう?)

 

穂乃果が少し動揺しながらも、絵里と希の話を聞いていると、突然ドアが開く

 

ヨウタ「穂乃果いる?」

 

穂乃果「あ、ヨウタ君! どうしたの?」

 

ヨウタ「いや、ちょっと聞きたいことがあってさ」

 

俺が穂乃果に歩み寄ると、絵里と希は何か察したように微笑みながら立ち上がる

 

絵里「私たち、ちょっと用事があるから出るわね」

 

希「せやな~、2人っきりにした方がええみたいやし」

 

そう言って2人は生徒会室を出て行った

 

ヨウタ「何だったんだ?まあいいか…それより、穂乃果ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」

 

穂乃果「な、なに?」

 

ヨウタ「俺の髪、黒髪と金髪どっちがいいと思う?」

 

穂乃果は突然の質問に驚きながらもしばらく考える

 

穂乃果「うーん…私はどっちも好きだよ。金髪のヨウタ君もカッコよかったし、黒髪のヨウタ君も素敵だと思う」

 

ヨウタ「そうか。お前がそう言うなら黒髪のままでいいか」

 

穂乃果「え? それってどういう意味?」

 

ヨウタ「いや、黒髪にした途端、他の奴らが急にチヤホヤしてきてさ。正直、手のひら返したみたいで気持ち悪いっていうか…元に戻そうかなって思ってたんだ。でも、お前がどっちも好きって言うなら黒髪でもいいかって思えた」

 

穂乃果「そっか…私はどんなヨウタ君でも好きだよ」

 

なんか、こうハッキリと言われると少し恥ずい

 

ヨウタ「なら黒髪のままでいいか。ありがとうな」

 

俺は穂乃果に軽く手を振り生徒会室を後にした

 

穂乃果(穂乃果はどっちも好きだよ。だって…)

 

穂乃果「…ヨウタ君はヨウタ君だから」

 

小さく呟いたその言葉は届かなかったけれど、自分の胸の中に確かに刻まれた

 

穂乃果(黒髪でも金髪でも関係ない。ヨウタ君のまっすぐなところとか、優しいところとか、全部が好きなんだよ…)

 

心の中で想うと自然に頬が緩む。けれど、その瞬間さっき出て行ったはずの絵里と希がいつの間にか戻って来ていた

 

絵里「…穂乃果、今何か言った?」

 

希「何や嬉しそうにニヤニヤしとったで~?」

 

穂乃果「えぇっ!?いつの間に戻ってきたの!?」

 

絵里「今の顔、絶対何かあったわよね?正直に言いなさい」

 

希「せやせや~ヨウタ君とどんな甘い話してたん?」

 

穂乃果「な、なにもないよ!ただ髪型の話をしてただけで!」

 

絵里「髪型の話だけでそんな顔になるわけないでしょ」

 

希「いや~これはウチらも突っ込んだ方がええんちゃう?」

 

穂乃果「も、もうやめてよ!書類整理に集中するから!」

 

絵里と希の笑い声が響く中、穂乃果は何とか話題をそらそうとするけれど胸の中で膨らむ温かい気持ちは隠しきれなかった

 

 

つづく

 

 




詰め込んだけど
やりたい事はやった
以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。