新成人の皆様おめでとう御座います
なんJに入り浸ってたから
すっかり忘れてた
ちと、ストック溜めるので
更新遅くなる
アイドル部の部室にて
レン「ち〜す。来たよ〜」
マサ「お邪魔します」
ヨウタ「何でまたテメーら来てんだよ」
コイツらが来るなんて聞いてなかったし、つーかレンのニヤけた顔を見ると、何かムカついてしてくるな
レン「悪い?ちゃんと許可証あるよ〜」
シオン「修学旅行以降ほぼ来てるよな」
ヤヨイ「あれ?後2人は?」
マサ「ユウノスケとユウヤはバイト。今日は仕込みあるから忙しいって」
シュウジ「大変だな」
フミ「マサは分かるが何でテメーが来てんだよ」
ヨウタ「そうだ。冷やかしなら帰れよ」
俺とフミでレンに突っかかる
レン「お〜怖」
3人の空気で場が一触即発になる
凛「あの3人、本当に喧嘩とかしないよね?」
花陽「お願い、そんなことにならないで…」
シュウジ「喧嘩するほど仲が良いって言うしな」
真姫「止めなくていいの?このままじゃ、部室が荒れるわよ!」
ことり「どうしよう…このままだと大変な事に…」
穂乃果「3人共、仲良くしてよ」
シオン「大丈夫。いつもの事だ」
海未「いつもの事だとしてもここは部室ですよ」
ヤヨイ「3人にとっては挨拶みたいなものですから心配しないで下さい」
にこ「ちょっとアンタら!場をわきまえなさいよ!」
その瞬間、部室の扉が開き絵里と希が入って来る
絵里「何があったの?」
希「雰囲気がすごく悪いけど…」
レンは絵里を見た瞬間、目を輝かせ急に態度を改める
レン「お、お邪魔します!あ、3人で仲良くしてました!」
するとレンは俺とフミの肩を組んで来た
絵里「ほ、本当に仲良くしてるの?」
絵里は困惑した様子で再度質問する。いや、つーかこれは若干引いてねーか?
フミ「いつもの事なので気にしないで下さい」
ヨウタ「そうそう、いつもの事」
すると希がじっとこちらを見て、少しニヤリと笑う
希「仲良くしてるならええけど、喧嘩しようとしてるなら、お仕置きでワシワシするよ?」
レン「痛くしないでね?」
その瞬間、レンは学ランを脱ごうとした。その姿を見た俺とフミは、同時に目を見合わせ、ため息をついた
フミ、ヨウタ「気持ち悪い!」
俺とフミは同時にレンの頭を思いっきりぶん殴った。レンは驚き頭を抱え悲鳴を上げる
レン「痛い!?2人ともやめてよ〜!」
希はその様子を見て、目を細めてニヤリと笑う。あ、俺ら終わった…
希「お仕置き始めるよ?」
そう言って、希は近くにあったバケツを持ち上げ、レンの頭の上に載せる。ワシワシ期待してたけど流石に俺らには逆効果だと気づいたのか?
希「これ、動いたら大変なことになるからね?」
レンは目を大きく見開き急に緊張した様子になる
レン「え、何が起きるの!?」
希「動いたら、このバケツの中に入ってる水がこぼれちゃうからね〜」
俺とフミもコイツに肩を組まれた事を後悔した。これ、バケツが倒れた方向によっては俺とフミのどちらか水を被る事になる
ヨウタ「やめろレン!?動くなよ!」
フミ「バケツの中身どっちかにも傾けるなよ!」
レン「怖い事言うなって!?動けない恐怖知らないでしょ!!」
希は満足そうに頷きながら、楽しそうに言う
希「さあ、静かにしてられるかな?いい子でいれば、何も起こらないからね〜」
ヨウタ「これ、俺とフミ肩外せば助かるんじゃね?」
フミ「そうだな。それだとレンだけに罰が行くな」
すると、希はニヤリと笑ってさらにバケツを持ち上げる
希「じゃあ、2人もお仕置きするね〜」
俺達の頭にもバケツを乗せようとする希に俺達は焦る。バケツを2つ頭に乗せられたら、完全に水を被る羽目になるのは確定だ
フミ「おい、やめろ!それだけは!」
しかし、希はそのままバケツを俺たちの頭に載せていく
希「はい、これでみんなでお仕置きだよ〜!」
希が3つのバケツを乗せ終えると俺達は1分は耐えたが、そこからは限界が来て一斉に水をこぼし始めた。水しぶきが飛び散り、部室中が水浸しになり、俺達3人は頭から水を被る
レン「いやああああああ!!」
ヨウタ「これ、マジで最悪だ」
フミ「お前ら怨むぜ」
その瞬間、笑い声が部室内に響き渡り、希はその光景を見て満足そうに微笑みながら言った
希「水も滴るいい男やけど、これからは3人仲良くしてね」
俺ら3人は窓側に制服を干しジャージに着替えた。水浸しになった部室の床はシオン達が掃除してる
シオン「たく、何で俺らが…」
ヤヨイ「本当ですよ」
シュウジ「いつも貧乏くじだな」
絵里「ごめんなさい。本当は3人に掃除させたかったけど、このままだと風邪引いちゃうかも知れないから」
レン「そう言う事でよろしくね〜」
俺とフミとレンは穂乃果と絵里とことりにドライヤーしてもらい髪を乾かしてもらっている
マサ「馬鹿は風邪引かないって言うけどね」
ヨウタ「誰が馬鹿だコノヤロー」
穂乃果「ねぇ?3人っていつも喧嘩ばかりするのに何で一緒にいるの?」
ことり「そうそう、仲良くも見えるし時々すごい勢いで喧嘩しそうになったり不思議だよね」
フミ「何つーか腐れ縁だな」
ヨウタ「そうだな。だって小学生からの付き合いだし」
真姫「3人は幼馴染みって事なのね」
ヨウタ「まぁ、そんな所」
絵里「けど、どうして不良になっちゃったの?」
レン「えっ〜と…それは…」
フミ「そうだよな〜。思い出したくも無いよな〜」
ヨウタ「だって、俺らも巻き込んでんだもんな〜」
穂乃果「3人共、歯切れ悪そうだけど…」
フミ「だって俺らが不良になったの」
ヨウタ「全部コイツのせいなんだよ!!」
俺はレンを指差して言う
レン「え〜別に俺っち悪くないでしょ!」
ヨウタ「オメーがあんな事しなければ俺らは不良のレッテルを貼られずに済んだんだよ!」
フミ「ああ、全くだ」
海未「3人に一体、何があったんですか?」
フミ「コイツがレッドキング倒したからだよ」
シュウジ「レッドキング?」
凛「なんか強そうな名前だニャ?」
ヤヨイ「レッドキングって確かウルトラマンの…」
ヨウタ「あーそっちじゃなくて、俺達が通ってた中学の体育教師のあだ名」
レン「あーアイツね!クッソ!?思い出すだけでもイライラして来た!?」
フミ「俺らの中学校にいた体育教師がいつも赤ジャージ着て威張ってたから、誰かがレッドキングって名付けたらしい」
ヨウタ「で、そのレッドキングが全校集会でレンに詰め寄って来て」
レン「マジでアレは理不尽。俺は違うって言ってるのに」
花陽「その時に何があったんですか?」
ヨウタ「レッドキングがレンに『昨日の夜、繁華街を深夜徘徊してただろ!?』ってイチャモンつけて来たんよ」
レン「マジで意味わかんなかったよ。だって俺ちゃんその時間は家で稽古してたのよ」
ヨウタ「レンは否定してるけどレッドキングは『嘘つくな!!』って一点張り。レンの話なんて聞く耳も持たないんよね」
フミ「それで痺れ切らしたレンがレッドキングの鼻を思いっきり殴って」
レン「もう、耐えられなかったんだよ!あの時はマジで頭に血が昇って周りが見えてなかったの!」
ヤヨイ「ええっ、それって本当にやったんですか!?」
フミ「それだけじゃないぜ。そのままジークンドー使ってボコボコにした」
レン「いや、マジで黒歴史だから」
絵里「それで、どうなったの?」
ヨウタ「その瞬間、レンは学校中のヒーローよ。レッドキング倒して全校生徒からウルトラマンって呼ばれるようになって」
マサ「どちらかというとベリアルだろ」
ヨウタ「でも本題はここからだ」
フミ「レンの噂は学校外にまで広まって、そのせいで他校の不良から喧嘩売られる日々が続いてさ」
この話でヤヨイ以外の野郎連中は共感したような顔をして頷いていた
ヨウタ「レンが毎日喧嘩買うからよ〜。その度に俺とフミが加勢して」
フミ「気付いたら不良と呼ばれてたってわけ」
シオン「なんつーか仲間想いと言うか馬鹿と言うか」
ヨウタ「あ?また馬鹿って言った?俺らの事1日何回馬鹿って言えば気が済むんだ?」
シオン「最低でも10回は言いたい」
シュウジ「そう言うけど俺らも変わんねーだろ」
ヤヨイ「シオン君とシュウジ君はどうして暴走族に入ったんですか?」
シオン「俺達はそもそも地元の治安が悪かったからな暴走族に入るしか無かった」
シュウジ「そうでもしないと生き残れなかったからな」
真姫「どんな場所に住んでんのよ」
シオン「けど、俺達も喧嘩は売った事ねーよ」
シュウジ「俺ら買う派だったからな」
ヨウタ「それで地元制覇したのか」
シオン「ああ、だから次は頭でテッペン取る為に昔の俺とは無縁な所である秋葉原が近いこの学校を選んだんだが…」
するとシオンはヤヨイに目をやる
シオン「お前が登校してきたせいで、俺は万年2位なんだよ!」
ヤヨイ「え、え?僕のせいですか?」
海未「シオン、それは少し言い過ぎですよ。ヤヨイは努力しているだけなのですから」
ことり「そうだよ、ヤヨイ君は頑張ってるんだから」
シオン「いや、でも本当に事実なんだから仕方ねぇだろ」
シュウジ「コイツの為にも少し手抜いてくれ」
シオン「いや、それだと意味ねー。俺はいつか絶対に勝つからな」
凛「シオン君が燃えてるニャ」
シュウジ「アイツのあの目はいつ振りだろう」
ヨウタ「俺達の話もしたから後はマサだな」
マサ「俺?俺はこの前、話したよ?」
ヨウタ「それは、にこと出会いの話だろ?にこと疎遠になってた中学時代だよ。にこも気になるだろ?」
にこ「何でアタシに振るのよ」
希「それより、にこっちとマー君は今どんな感じなん?」
にこ「それってどー言う意味よ?」
凛「凛も気になるニャ」
マサ「別にいつもと変わらないよ。俺がにこの家言って妹達の面倒見たりして飯食って帰るだけ」
ヨウタ「通い妻ならぬ通い夫か?」
マサ「いや、通い夫って…これくらい普通だろ」
ヨウタ「自覚ねーのかよ」
マサ「俺にとってはいつもの事だしな」
ヨウタ「お前、すっげぇ堂々としてるな。にこにとっては特別なんじゃねぇの?」
マサ「特別とかじゃなくて、ただの幼馴染だ」
にこ「そうよ!私とマサは幼馴染みでただの友達!」
希「でも、にこっちマー君が通い夫って言われて満更でもないやろ?」
マサ「俺はにこが嬉しいなら別に構わないよ?」
にこ「ちょっとマサ!何言い出すのよ!?」
真姫「でも、こういうのはありなんじゃない?特別な関係に発展するかもしれないし」
絵里「そうよ、にこ。もっと素直になりなさい。マサと一緒にいることが楽しいなら、それは素晴らしいことよ」
にこ「な、なんでそんなこと言うのよ!アタシとマサは普通の友達なんだから!」
ヨウタ「そんなに必死に否定しなくても、もうみんな分かってるって」
俺はニタニタと悪い笑い方をしながら言う
マサ「俺はにことの関係がずっと続くと良いと思ってる」
にこ「だから、何でさっきから変なことしか言わないのよ!」
レン「ヒュ〜♪熱いね〜お2人さん」
フミ「御祝儀なら任せておけ」
ヨウタ「余興なら得意だぜ」
マサ「けど、まだ早いんじゃないか?もう少し…」
にこ「真剣に答えなくていいの!」
にこはマサの頭を軽く叩く
ヨウタ「まぁ、遅かれ早かれだな」
俺はボソっと呟いた
そして夜になり、ラーメン屋にて
ユウヤ「お疲れ様でしたー」
ユウノスケ「へいよー」
本日は閉店となりユウヤも帰り俺は片付けをする
ユウノスケ「すいません。もう今日は終わりました」
店内の掃除をしてると扉が開き俺は答える
???「お久しぶりです。ユウノスケさん」
ユウノスケ「誰だ?もう今日は終わりだら帰りな」
???「とぼけないで下さい。俺ですよ!中学の時に後輩だったシンですよ」
ユウノスケ「そんな奴、覚えてねーな」
シン「久々の再会で酷くないですか?」
ユウノスケ「つーか閉店だから帰れよ」
シン「あの、ユウノスケさんに伝えたい事があって」
ユウノスケ「はぁ?俺にか?」
シン「その、コウタさんこの街に帰って来るみたいです」
俺はその名前を聞いて俺は待っていたコップを落とした
ユウノスケ「テメェ!俺の前で2度とその名前出すんじゃねぇ!?」
シン「で、でもコウタさん会いたがってましたよ」
ユウノスケ「俺はアイツと絶縁したんだ。とっとと帰れ」
シン「帰りますけど、せめて顔くらいは出した方が…」
ユウノスケ「誰がアイツに顔なんて出すか!」
シン「す、すいません…では失礼しました」
そしてアイツは帰って行く
ユウノスケ「俺はアイツとは会わねぇ」
翌日。季節の変わり目なのか天気は雨で部活は休み
ユウノスケ「お前ら2人だけってのも珍しいな」
ヨウタ「いや〜凛が行くなら連れてけって言うから」
凛「練習が休みになったから久々にユウノスケに会いに来たニャ」
ユウノスケ「久々って今月は俺も練習参加させられたりしたから、いつもより会ってただろ?」
凛「そうだっけ?」
ユウノスケ「まぁ、いいや。とりあえず作るから待っててくれ」
そしてラーメンが出来上がる。そして俺は麺を啜る。美味い。麺カタ油多め味濃いめは寿命と引き換えに食うだけある
ヨウタ「そういやさ昨日、俺らの中学時代の話になったんだよ」
ユウノスケ「中学生って2年前とかだけど懐かしいな」
ヨウタ「んでさ、マサの話にもなったんだけど、アイツって昔からあんな感じだったのか?」
ユウノスケ「いや、マサはお前らの前じゃ普通に喋るけど、学校じゃ無口だよ。俺が出会った時もそうだった」
ヨウタ「へぇ、じゃあ出会った時もあの調子だったのか?どういう感じで仲良くなったんだよ?」
ユウノスケは少し考えてから、俺達に話し始めた
ユウノスケ「中2の夏休み明けくらいだったな。マサとはその頃に出会ったんだよ。学校で孤立してるのを見かけて、なんとなく一緒にいるようになったんだ。まぁ、特に深い理由とかじゃないけど、気が合ったんだと思う」
凛「凛にはあんまりそういうの分かんないけど、ユウノスケとマサって良いコンビだよね!」
ヨウタ「そういう出会いもあるんだな。意外だわ」
ユウノスケ「あいつとは自然とつるむようになって、そのまま今に至るって感じだな。特に派手なエピソードもないけど、いつの間にか俺の横にいたって感じだよ」
ヨウタ「つーか、この前マサと出会う前は1人だったって話してたけど、ベース以外に何かやってたのか?」
ユウノスケ「特にそれ以外は何も」
ヨウタ「本当か?」
ユウノスケ「ガチだわ」
凛「何か怪しいニャ!本当は何かあったんじゃない?」
ユウノスケ「そんなことねーよ。ほら、ラーメン冷めちまうぞ」
ヨウタ「まぁ、けどーでもええけどな。過去なんて誰にも色々あるもんだし」
ユウノスケ「そういうことだ。大したことじゃねぇよ」
俺は軽く笑いながら、話を流そうとした。マサと出会う前はあまり触れたくない過去だ。それよりも、今が大事だと俺は思いたい
ヨウタと凛が帰って店を閉めた後、俺は外に出てコンビニへ向かうことにした。雨は降り続いていて、空気は冷たく湿っている。傘をさしながら、足早に歩く。コンビニに着き、缶コーヒーを買おうとした時、視界の端に見覚えのある影がちらついた。ふとそちらに目を向けると、そこに立っていたのは——コウタだった
ユウノスケ「…コウタ?」
思わず声を出してしまった。コウタは傘をさしておらず、雨に打たれながらこちらを見ていた。その顔には、少しの驚きと懐かしさが混じっていたが、すぐに無表情に戻った。
コウタ「よ、ユウノスケ。久しぶりだな」
コウタの軽い調子の挨拶が耳に入ると、胸の奥がざわついた。まさか、こんなところで再会するとは思わなかった
ユウノスケ「お前…なんでここにいるんだ?」
冷静を装いつつ、内心では動揺していた。コウタとはあれ以来、一切関わっていなかったはずなのに
コウタちょっと、この辺に用があってな」
コウタが俺に歩み寄ってくる。その態度は昔と変わらず、まるで何もなかったかのようだ
ユウノスケ「…お前が何してようと、俺には関係ないだろ。もうお前とは終わったんだ」
冷たく言い放つと、コウタは一瞬だけ表情を曇らせたが、すぐに笑みを浮かべる
コウタ「まぁ、そうだな。でもよ、俺たち、少し話した方がいいんじゃねぇか?」
その一言が、胸の奥の古傷に触れるようだった。雨音だけが響く中、俺はその場で立ち尽くしていた
ユウノスケ「お前が何してようと、俺は興味ない。もうお前とは終わったんだ」
コウタ「まぁ、そうだな。でもよ、そんなこと言わずに、俺の話を聞けよ。お前、まだ1人なのか?」
ユウノスケ「お前には関係ないだろ」
コウタは雨に打たれながら、少し笑みを浮かべた。
コウタ「でも、仲間ができれば、もっと強い奴らに挑めるし、俺の強さを見せつける機会も増えるだろ?」
その言葉に、俺は心の中で警鐘が鳴る
コウタ「俺は強さを示したいんだ。お前だって、そういうのがあるだろ?」
ユウノスケ「俺はお前みたいに無謀じゃない」
コウタは意気揚々とした表情で言う
コウタ「無謀でも、俺はやる」
ユウノスケ「そんな事、同じ事繰り返すだけだ」
コウタ「その時は自分で何とかするさ。俺は強さを見せつけたいだけだからな」
中学1年生の終わり、俺は偶然、ある喧嘩に巻き込まれた。放課後、誰もいない校庭で、ふとした拍子に喧嘩を売られたのだ
ヤンキー「お前、何だその態度?俺に喧嘩売ってるのか?」
その声は、クラスの中でも目立つ存在のヤツだった。正直、こいつとはやりたくなかったが、相手が引っ込まなかった。仕方なく、俺は応じることにした
ユウノスケ「やるか、やらないかはお前次第だ」
一瞬の静寂の後、俺たちは激しくぶつかり合い、その結果俺が勝利を収めた。その瞬間、遠くで見ていたコウタが近づいて来た
コウタ「お前、アイツに勝ったのか?すげぇな!」
この出会いが、俺とコウタの関係を築くきっかけになった。コウタはいつも自分の強さを誇示したがっていた。数週間後、コウタは仲間を集めて、色々な奴に喧嘩を売り始めた
コウタ「お前ら、俺の仲間になれば、もっと強い奴らに挑めるぜ!」
だが、売る相手はいつも格下か同格ばかり。アイツはただ自分の強さを見せつけたかっただけだった。そんな、ある日、コウタは自信満々に自分より弱い奴に喧嘩を売ったが、全く相手にされずにいた
コウタ「おい、やる気ねぇのか?弱いくせに!」
それに腹が立ったのか、コウタは怒りに任せてその相手をボコボコにした。しかし、その後、報復が待っていた
——
コウタがやられた俺は駆けつけた。彼は地面に倒れ、顔は腫れ上がっていた
ユウノスケ「大丈夫か?」
コウタは痛みに歪みながら、俺を見上げた
コウタ「別に俺は、お前が助けに来なくても…俺は止めなくても勝てたし…」
ユウノスケ「は?お前、何言ってんだよ?」
コウタ「お前が早く止めなかったから、俺は負けたんだ。俺が弱いわけじゃねぇ!」
支離滅裂な言葉が続く。その時、俺は彼の無謀さと自己中心的な考えに呆れ、その言葉にムカついた俺は、思わずコウタの腹に蹴りを入れた。彼はそのまま地面に倒れ込む
ユウノスケ「もうお前とは終わりだ」
そのまま無言で去った。あの日以来、コウタとは音信不通になり、中2の夏休みが終わる頃、コウタは転校していった。俺は、あの頃の出来事、コウタとの関係が終わった事に後悔や罪悪感を感じることはなかった。むしろ、あの選択が正しかったと思っている
雨の中、コンビニの前で立ち尽くしていた俺は、再びコウタの視線を感じた。彼はまだ、雨に濡れたまま立っている
コウタ「お前、本当に変わったな。昔は一緒に喧嘩してたのに、今は一人か?」
ユウノスケ「俺はお前とはもう関わりたくないんだ」
コウタは少し笑ったが、その目はどこか冷たさを帯びていた
コウタ「強さを示したいから俺は仲間を作る。お前も、俺の仲間に入らないか?」
ユウノスケ「俺は仲間にならない。お前と同じにはなりたくない」
コウタは少し失望した様子で、雨の中立ち尽くしていた。俺の心の奥には、コウタの過去の行動がよみがえっていた。あいつは強さを見せつけたいだけで、他人を巻き込むことを厭わない
コウタ「俺はこれからもっと強くなりたいんだ。お前も一緒に来れば、もっと楽しい思いができるぜ」
俺はその言葉を聞いて、思わず眉をひそめる
ユウノスケ「楽しい思い?お前のやり方で、楽しいことなんてないだろ」
コウタ「お前は、俺がどれだけ強くなっても、もう振り返らないのか?」
ユウノスケ「俺は2度とお前と同じ道を歩まない」
そう言って俺は振り返らず、雨の中を歩き続けた
ユウノスケは翌朝、アイツのせいで結局コーヒーは買えず、今日は一日中、気分がすっきりしなかった
ユウノスケ「今帰った」
ユウヤ「おせーよ」
ユウノスケ「俺、今日休みだからいいだろ」
俺はユウヤ横を通り過ぎ、冷蔵庫から飲み物を取り出す
ユウヤ「店の在庫から取るなよ」
ユウノスケ「いいじゃねーか。俺の家なんだし」
その時、店のドアが開き、凛とマサが入ってきた
凛「ユウノスケいる?来たよー!」
ユウノスケ「いるけど、ユウヤが仕込み中だからあまり邪魔しない方がいいぜ。豚の骨投げてくる」
ユウヤ「誰が投げるか!」
凛「平気だよ!ユウヤ、久しぶり!」
ユウヤ「おう」
マサ「平気って…当たったら痛いと思うよ」
凛は嬉しそうにカウンターに座りユウヤの作業を見守る。一方、マサは店内を見渡ている
マサ「まだ客は少ないな。」
ユウノスケ「そうだな。今が一番静かな時間かもな」
凛「凛はラーメン早く食べたいニャ!」
マサ「あ、俺のも追加で」
ユウヤ「もう少しで出せるから待っててくれ。マサのは今から作る」
凛「待ってる!楽しみだなぁ!」
マサはユウノスケの横に座り静かに言った
マサ「お前、最近なんかあった?」
俺は一瞬、言葉を詰まらせる。どう答えようか迷ったが結局、作り笑いで誤魔化した
ユウノスケ「何でもねーよ。ただ考え事してただけだ」
マサ「なら良いんだけど」
ユウノスケ「悪い。俺、今日は自分の部屋に行くわ」
そう言ってユウノスケは部屋に戻る
マサ「やっぱり、何かあったのかな…」
凛「ユウノスケ、元気なかったニャ」
ユウヤ「本人が何でもないって言ってるなら、あまり突っ込まない方がいいだろ」
マサ「そうだな。あいつも、いつか話してくれるだろう。その時は、俺たちで力になってやろう。」
そうして心配しつつも、俺達3人は静かにアイツのの気持ちを待つことにした
ユウノスケ「部屋にいても空気が重いな」
俺は気分転換に外に出る事にした
凛「あ、ユウノスケ!」
マサ「おう、ちょうどいいタイミングだな。何処か行くのか?」
ユウノスケ「ちと、コンビニにな」
凛「なら途中まで一緒に行かない?」
俺は少しだけ頷き3人で歩き出す。しばらく歩くと、突然、アイツが現れた
コウタ「丁度良いタイミングだな。お前の家に向かおうとしてた所だ」
俺は警戒心を抱きながらも、アイツ呼びかけに応じた
ユウノスケ「何だよ。コウタ」
凛「ユウノスケ、知り合いなの?」
マサ「それにしてはバチバチしてるんだが?」
コウタはニヤリと笑い言う
コウタ「ユウノスケ。俺の仲間にならないか? 一緒にやれば楽しいぞ」
ユウノスケ「昨日も言っただろ。俺は仲間になんかならねーよ」
その瞬間、アイツの表情が変わり、背後にいた手下たちに目を向け、命じる
コウタ「おい、あの女を捕まえろ」
凛は驚き、後退りしたが、すでに手下に囲まれていた。凛の目が不安で震えている
凛「や、やめて…!」
マサ「何だ!?テメェら!!」
ユウノスケ「おい!凛は関係ないだろ!?」
俺は思わず前に出たが、コウタは冷笑を浮かべていた
コウタ「その後お前、動くな。お前が動いてもこの女に手を出す」
マサ「クソ!お前、卑怯だぞ!!」
コウタ「ユウノスケどうする?お前が拒否するなら、こいつがどうなるか見る事になるぞ」
俺に選択肢が狭まるが、俺は凛を守るためには仲間になるしかないと理解した
ユウノスケ「わかった…仲間になるよ」
コウタは満足げに笑った
マサ「おい!ユウノスケ正気か!?」
コウタ「目障りな奴だ。アイツを潰せ」
ユウノスケ「悪い。マサ」
マサ「おい、何を言ってるんだ、ユウノスケ!?」
コウタ「さあ、やれ!」
ユウノスケは拳を握りしめ、思わず深呼吸をする。心の中で葛藤しながらも、多分、アイツは凛の安全を守るためには、今この場で決断しなければならなかったのだろう
ユウノスケ「……行くぜ、マサ」
俺達は同時に拳を構え、互いを見つめ合う。緊張が走る中、互いの心に秘められた友情と使命感が交錯する
つづく
それぞれの過去が分かりましたね
シオンとシュウジの暴走族外伝的作品やりたいけど
それやるなら、ヨウタとフミとレンの中学生日記やりたい