花陽達が加入して一週間が過ぎたある日、神田明神で朝練前にストレッチをすることり。そして、少し遅れて俺と穂乃果が到着した
穂乃果「ごめん!待った!?」
ことり「ううん、私もさっき来たばかりだから。海未ちゃんは弓道の朝練があるからって」
ヨウタ「マジか。ヤヨイも少し遅れるってさ」
すると、ことりは背後に気配を感じ後ろを振り返る
穂乃果「ことりちゃん?」
ヨウタ「どうした?急に背後なんか見て」
ことり「穂乃果ちゃん、ヨウタ君。さっき後ろに誰かいなかった?」
穂乃果「後ろ?」
ヨウタ「まさかストーカーか?」
穂乃果と俺が足音を立てずにことりが振り返った方に向かうが誰もいなかった。すると突然、誰かが穂乃果の足を掴んだ
穂乃果「う、うわぁぁぁ!?」
ヨウタ「ほ、穂乃果!!」
俺は転びそうになった穂乃果の手を掴もうとしたが、穂乃果の両手は地面について腕立て伏せポーズになった
穂乃果「イッタ~イ!!」
ヨウタ「大丈夫か、ほの…って危ないっ!!!」
俺は手を痛がる穂乃果を見て近付こうとすると、穂乃果の横から誰かが襲いかかってきたのを見た。俺は穂乃果を助けようとしたが、穂乃果はおでこにデコピンをされて気を失ってしまう
ことり「穂乃果ちゃん!」
ヨウタ「テメェ!何すんだ」
俺達の前に堂々と現れたのは、サングラスを掛けてコートを着た女あった。俺ははコイツに文句を言おうとしたが、何か存在感に言葉を失った
にこ「あんた達、とっとと解散しなさい!!」
ソイツはそう言うと俺達の前から走って逃げて姿を消した
ことり「今の…誰?」
ヨウタ「さあ…って、つーか穂乃果?大丈夫か?」
俺は穂乃果の身体を揺すって見たが、びくともしなかった。完全に気を失っているな。しゃーない。朝練終わりまでに目が覚めなかったら学校まで担いで行くか
それから放課後の学校へと移り変わり、穂乃果達と新入部員の花陽、真姫、凛は練習着を着て練習を始めようとしていた
穂乃果「それでは新メンバーを新たに迎えたところで新生スクールアイドルμ'sの練習を始めたいと思います!」
海未「いつまで言っているのですか?それはもう二週間も前のことですよ」
ヨウタ「つーか、もう前置きはいらねーだろ?」
穂乃果「だって嬉しいんだもん!」
ヤヨイ「穂乃果さん。本当に嬉しいそうですね」
穂乃果「6人だよ!6人っ!!アイドルグループって感じだよね!いつかこの六人が神6だとか仏6だとか言われるのかなぁ?」
花陽「仏だと死んじゃってるみたいだけど…」
凛「毎日同じことで感動出来るなんて羨ましいにゃ~!」
ヨウタ「羨ましいか?」
穂乃果「私、賑やかの好きでしょ?それにたくさんいれば歌が下手でも気付かれないでしょ?それにダンスで失敗しても…」
海未「穂乃果!」
ヨウタ「テメェ!そんな事考えていたのか!?」
穂乃果「じょ、冗談だよ!冗談!」
ヤヨイ「けど、それを克服しないといけませんよ」
ことり「そうだよ。ちゃんとやらないと今朝に言われたみたいに怒られちゃうよ」
ことりの言葉に穂乃果は今朝、神田明神にコート姿で現れたあの女に言われた事を思い出した
海未「『解散しなさい!』って言われたんでしたっけ?」
ヨウタ「アイツは何者なんだよ?」
ことり「分からないけど、いきなり解散しなさいって言われたから…」
凛「でも、それだけ有名人になったっていうことだよね?」
ヤヨイ「ネットでもμ'sの事を書いてあったブログなど見ましたよ」
真姫「それより練習、どんどん時間無くなるわよ」
凛「おっ、真姫ちゃんやる気満々!」
真姫「べ、別に私は早くやってとっとと帰りたいの!」
凛「またまた~。お昼休み見たよ、1人でこっそり練習してるの」
真姫「あ、あれはこの前やったステップがカッコ悪かったから変えようとしていたのよ!あまりにも酷すぎるから!」
海未「そうですか…。あのステップ、私が考えたのですが…」
真姫「えっ!?」
ヨウタ「あ〜あ。落ち込んじゃった〜」
凛「でも気にする事ないにゃ~。真姫ちゃんは照れくさいだよね?」
俺達は会話しながら屋上に向かう階段を登る途中、みんなが浮かない顔をして窓の方を見た。そこには雨が映っている。これじゃ練習は出来ないな
穂乃果「どしゃ降り~…」
ことり「梅雨入りしたって言ってたしね」
穂乃果「それにしちゃ降りすぎだよ。降水確率60%だったのに…」
真姫「60%なら降ってもおかしくないんじゃない?」
穂乃果「でも昨日も一昨日も60%だったのに降らなかったよ!」
ヤヨイ「どっちにしても天気には逆らえないですよ」
ことり「あっ、雨少し弱くなったかも?」
穂乃果「本当だ!やっぱり確率だよ!よかった~!」
凛「このくらいなら練習出来るよ!」
ヨウタ「いや、無理だろ」
海未「そうですよ。下が濡れて滑りやすいですし、またいつ降りだすかも…」
ヤヨイ「それに、滑って怪我でもしたら大変な事になりますよ」
海未はいつ雨が降るか心配していたが、穂乃果と凛は屋上に走り出した
穂乃果「大丈夫!大丈夫!練習出来るよ!」
凛「う〜!テンション上がるにゃ~!!」
凛はそう言うと、屋上の上でバック転をして着地したと同時に一回転をして決めポーズを決めるといきなり雨が降りだした。それを見ていた俺達は呆れていた。凄いけど、馬鹿だな
真姫「私、帰る」
花陽「私も今日は…」
ことり「そうね、また明日にしよっか」
穂乃果「え~、帰っちゃうの?」
凛「それじゃ凛達がバカみたいじゃん!」
海未「バカなんです」
ヤヨイ「あははは…」
ヨウタ「つーか、梅雨入ったんだろ?練習場所どうすんだよ?」
花陽「体育館とかダメなんですか?」
海未「講堂も体育館も他の部が使っているので…」
ヤヨイ「確か、他の部が使っていなかったとしても、生徒会の許可が降りないと使えなかったはずです」
花陽「そうですか…」
その頃、階段から降りた真姫は不満そうな表情で上を見上げていた。それを近くで見ていた希とにこの姿があった
希「どうやらあの子ら、止めるつもりはないようやで。にこっち♪」
にこ「ふん!」
希「で、どうするつもりなん?」
にこ「決まっているでしょ!意地でも止めさせてやるわ!」
その後、俺達はファーストフード店でハンバーガーとポテトを食べていたが、穂乃果だけは不満そうにポテトを食っていた
海未「穂乃果、ストレスを食べ物でぶつけてしまうと大変な事になりますよ!」
穂乃果「雨、なんで止まないの?」
海未「私に言われても…」
ヨウタ「その内、止むだろ」
穂乃果「その内っていつ?何時何分!?」
ヨウタ「俺が知るか!!」
穂乃果と俺が言い争っているその横で白いコートを着てサングラスをかけて変装をしているにこの姿があった
にこ「ちょっと今日は派手過ぎたかしら…」
少年「うわぁ!?変な頭!!」
にこ「うるさいッ!!」
にこが頭に渦巻き形で巻いていた帽子をファーストフード店にいた少年が馬鹿にする。にこは少年に向かって怒鳴り付けると穂乃果達にバレないように顔を伏せた
ことり「穂乃果ちゃ~ん、さっき予報見たら明日も雨だって」
穂乃果「え~!?」
穂乃果はさらに不満そうな顔でポテトを食べるが、ボードにあった自分のポテトがいつの間にか無くなっていた
穂乃果「無くなった…!海未ちゃん食べたでしょ!」
海未「自分が食べた分も忘れたのですか?全く…あっ!穂乃果こそ!!」
穂乃果「私は食べてないよ!」
ヤヨイ「喧嘩しないでください。良かったら僕の上げますので」
真姫「そんな事より練習場所でしょ?教室とか借りられないの?」
ことり「うん。前に先生に頼んだんだけど、ちゃんとした部活じゃないと許可出来ないって…」
ヤヨイ「部活申請出してないんですか?」
ヨウタ「生徒会長が5人いないと部活申請出せねーってさ」
穂乃果「そうだよね~、部員に5人入ればちゃんとした部の申請をして部活が出来るんだけど…」
海未「5人?」
花陽「5人なら…」
穂乃果「あっ、そうだ!忘れてた!部活申請すればいいじゃん!」
にこ「忘れてたんかーいっ!!!」
隣から穂乃果の言葉にに思わずツッコミを入れてしまったにこは咄嗟に顔を伏せた
ヨウタ「なんだ?今の?」
真姫「それより忘れてたってどういう事なの?」
穂乃果「いや~、メンバー集まったら安心しちゃって…」
凛「凛達が入る前から5人だった気がするけど…」
ヨウタ「俺とヤヨイは部員には入らない形になってるんだよ」
真姫「はぁ~。この人達ダメかも…」
穂乃果「よーし!明日早速部活申請しよう。そしたら部室が貰えるよ!はぁ~、ほっとしたらお腹減っちゃった。さ~て…」
穂乃果は残りハンバーガーを食べようとすると、隣にいたにこがハンバーガーを取ろうとした。しかし、穂乃果に気付かれてしまいそっと置いて立ち去ろうとしていた
穂乃果「ちょっと待ってよ!!」
にこ「解散しろって言ったでしょ!」
花陽「解散!?」
ヨウタ「テメェ!今朝の奴か!?」
穂乃果「そんな事より食べたポテト返して!」
花陽「そっち!?」
ヤヨイ「しかも、そんな事よりって…」
穂乃果「買って返してよ!!」
にこ「アンタ達ダンスも歌も全然なってない!プロ意識が足りないわ!いい?アンタ達がやっているのはアイドルへの冒涜、恥よ!とっとと止める事ね!」
にこはそう言うと、ファーストフード店から出ていて雨の中逃げ去って行った
翌日の放課後、穂乃果達は部活新生する為に生徒会室で部活新生しようとしていた
穂乃果「アイドル研究部?」
絵里「そう。すでにこの学校はアイドル研究部というアイドルに関する部が存在しています」
フミ「要するにアイドル好きの連中が研究をやっている部活みたいなものだ。実際、何やっているかは知らないが…」
希「まあ、部員は1人やけどな」
穂乃果「えっ?でもこの前、部活には5人以上って…」
希「設立する時は5人必要やけど、その後何人になってもいい決まりやから」
絵里「生徒の数が限られている中、イタズラに部を増やしたくないんです。アイドル研究部がある以上、あなた達の新生を受ける訳にはいきません」
穂乃果「そんな~…」
絵里「これで話は終わり…」
希「そう、なりたくなければ、アイドル研究部とちゃんと話をしてくる事やな」
絵里「希!」
希「2つの部が1つになれば、問題はないやろ?」
絵里「それはそうだけど…」
希「とりあえず、部室に行ってみれば?」
俺とヤヨイは生徒会室の外で待っていたら穂乃果達が出て来た。どうやら話は終わったみたいだな
ヤヨイ「どうでした?」
穂乃果「部活の申請はダメだったけど、今あるアイドル研究部の人と話し合って
見ればって副会長さんが言ってたよ!」
ヨウタ「似たような部活だから、そこに入部しろと言う事か。そうと決まれば話を付けに行くぞ」
俺達はアイドル研究部へと向かうと、部室の廊下前で部長のにこと偶然会った
穂乃果「それじゃ、もしかしてあなたが…あなたがアイドル研究部の部長!?」
すると、にこは穂乃果に向かって腕を振り回していくと咄嗟にアイドル研究部へと入り鍵を閉めた
穂乃果「部長さん、開けて下さい!部長さん!くぅ~、開かない!」
ヨウタ「よし、そうとなれば壊すしか…」
海未「そんな事したら、また停学になりますよ」
凛「外から行くにゃ!」
部室のドアが開かないのを知った凛は外からにこを追い詰めようと走り出した。その時にこは部室の窓から飛び降りて走ってくる凛を見て走り逃げる
凛「待つにゃ~!!!」
にこは凛から全力で走り逃げようとするが、体力に自信がなかったにこは体力切れにより凛にあっさりと捕まってしまう。
凛「捕まえた~!」
しかし、にこは凛に捕まってもすり抜けて再び逃げるが、近くにいたアルパカの小屋に激突して気を失ってしまい後から凛に見つかってしまう
その後、俺達はアイドル研究部の部室になんとか入れてもらえた
ヤヨイ「それにしても、スゴいですね…」
凛「A-RISEのポスター!」
真姫「あっちは福岡のスクールアイドルね」
海未「校内にこんな所があったなんて…」
にこ「勝手に見ないでくれる」
アイドル研究部内にあるA-RISEや色んな地方のスクールアイドルのポスターやCD.DVDなどが置かれている中、花陽はあるものを見つけた
花陽「こ、こ、こ…これは!『伝説のアイドル伝説DVD全巻ボックス』!持ってる人初めて見ました!」
にこ「そ、そう?」
花陽「スゴいです!!」
にこ「ま、まあね!」
穂乃果「へぇ~、そんなにスゴいんだ~」
ヨウタ「よく分かんねぇけど…」
花陽「知らないんですか!?伝説のアイドル伝説とは、各プロダクションや事務所、学校などが限定生産を条件に歩みより、古今東西の素晴らしいと思われるアイドルを集めたDVDボックスで、その希少性から伝説の伝説の伝説…略して『でんでんでん』と呼ばれる、アイドル好きなら誰もが知ってるDVDボックスです!」
ヨウタ「こ、古今東西?勘弁?勘弁?和田勉?」
穂乃果「花陽ちゃん、キャラ変わってない?」
花陽「通販、店頭とも瞬殺だったそれを2セットも持っているなんて…尊・敬♡」
にこ「家にもう1セットあるけどね」
花陽「ホントですか!?」
穂乃果「じゃあ、みんなで見ようよ」
にこ「ダメよ、それは保存用」
花陽「ガーン!!で、でんでんでん…」
凛「かよちんが何時になく落ち込んでいる!」
ヨウタ「どんだけ見てぇんだよ…」
花陽がショック泣きをしている中、ことりは棚の上にあるものを見つけた
にこ「ああ、気付いた?それ、秋葉のカリスマメイド、ミナリンスキーさんのサインよ」
海未「ことり、知っているのですか?」
ことり「あ、いや……」
にこ「まっ、ネットで手に入れたものだから本人の姿は見たことないけどね」
ことり「はぁ~…。とにかく、その人スゴい!」
にこ「それで何の用?」
穂乃果はにこにアイドル研究部に来た理由を告げる。
穂乃果「アイドル研究部さん!」
にこ「にこよ…」
穂乃果「にこ先輩、実は私たちスクールアイドルというものをやっておりまして…」
にこ「知ってる。どうせ希に部にしたいんなら話つけてこいって言われたんでしょ?」
穂乃果「おお!話が早い!」
にこ「まっ、そうなると思っていたけどね」
ヤヨイ「なら、みんなの頼みを…」
にこ「お断り…お断りって言ってるの!」
穂乃果「いや、あの…いきなり言われても。ていうか、まだ何も…」
海未「私たちはμ'sとして活動の場が必要なだけです。なので、ここを廃部にしてほしいのではなく…」
にこ「お断りって言っているでしょ!言ったでしょ!アンタ達はアイドルを汚しているって!」
穂乃果「でも、ずっと練習してきたから歌もダンスも…」
にこ「そういう事じゃない!」
ヨウタ「なら、どう言う事だよ!」
にこ「ったく…アンタ達、ちゃんとキャラ作りしてるの?」
穂乃果「キャラ?」
にこ「そう!お客さんに求めているのは、楽しい夢のような時間でしょ?だったら、それに求めるキャラっていうものがあるでしょ!ったく、しょうがないわね。いい?例えば……」
キャラ作りってどう言う事だ?例えば、何だ?すると、にこは後ろを向く
にこ「にっこにこに~♪あなたのハートににこにこに~♪笑顔届ける矢澤にこにこ~♪にこにーって覚えてラブにこ♪」
にこは自分の持ちキャラを穂乃果達に見せるが、あまりの変化に言葉を失う
にこ「どう?」
穂乃果「えっと…」
海未「これは…」
ことり「キャラというか…」
ヤヨイ「なんと言いますか…」
真姫「私、無理…」
凛「ちょっと寒くないかにゃ?」
ヨウタ「ま、まぁ…アレだな…アレ」
花陽「ふむふむ……」
にこ「そこのアンタ、今寒いって言った?」
にこは全員の感想とコメントを聞いている中、凛だけがかなりの毒舌を耳に入ったにこは凛を睨んだ
凛「あ、いや…スッゴク可愛かったです!最高です!!」
ことり「あ、でもこれはいいかも?」
海未「そうですね!お客様を楽しませる努力は大事です!!」
花陽「素晴らしい!さすがにこ先輩」
穂乃果「よーし!そのくらい私も…」
にこ「出てって」
穂乃果「えっ?うわぁ!?」
にこ「とにかく話は終わりよ!いいから出てって!!」
にこは俺達を部室から追い出した
穂乃果「にこ先輩~!」
希「やっぱり追い出されたみたいやね」
ヨウタ「やっぱりって、どう言う意味ですか?」
希「フフッ♪」
その後、俺達は副会長からにこの過去について話してくれた
穂乃果「スクールアイドル?」
海未「にこ先輩が?」
希「一年生の頃やったかな?同じ学年の子と結成してたんよ。今はもうやってないんやけどね」
ことり「辞めちゃったんですか?」
希「にこっち以外の子がね。アイドルとしての目標が高すぎたんやろうね。ついていけないって1人辞め、2人辞めて…」
ヤヨイ「他の人達はにこ先輩の目標が高かったから辞めたんですね」
希「だから、あなた達が羨ましかったんじゃないかな。歌にダメ出ししたり、ダンスにケチつけたり出来るっていうことは、それだけ興味があって見てるってことやろ?」
副会長から話を聞いた俺達は帰宅中にこの事を話していた
ことり「なかなか難しそうだね、にこ先輩」
海未「そうですね。先輩の理想は高いですから、私たちのパフォーマンスでは納得してくれそうもありませんし、説得に耳を貸してくれる感じもないですし…」
穂乃果「そうかな~?にこ先輩はアイドルが好きなんでしょ?それでアイドルに憧れてて、私たちにもちょっと興味があるんだよね?」
ヨウタ「まぁ、そうみてぇーだな」
穂乃果「それって、ほんのちょっと何かあれば上手くいきそうな気がするんだけど…」
海未「具体性に乏しいですね…」
穂乃果「それはそうだけど…あ、今の…」
穂乃果が目線の向こうからピンク色の傘を差していたにこを見かけた
ヤヨイ「にこ先輩ですね?」
ことり「多分…」
海未「どうします?」
ヨウタ「追っかけて再度お願いするか?」
ことり「でも、声かけたらまた逃げちゃいそうだし…」
穂乃果は考え込むと、急にニヤニヤと笑い始めた
海未「どうかしましたか?」
穂乃果「これって、海未ちゃんと同じじゃない?ほら、海未ちゃんと初めて会った時!」
それは10年ほど前の話、その頃は穂乃果とことりは近くの子供と一緒に遊んでいてそれを遠くから眺めていた
海未「そんな事ありましたっけ?」
穂乃果「海未ちゃん、スッゴク恥ずかしがり屋さんだったからね~」
海未「それが今の状況と何か関係があるのですか!?」
穂乃果「うん。あったよね?ことりちゃん」
ことり「…ああ、あの時の!」
穂乃果「そうそう!」
穂乃果とことりは昔の海未の事を思い出し笑いをしているのをにこが密かに見ていた
にこ「ふんっ、何仲良さそうに話しているのよ…」
翌日の放課後、他の生徒が帰る中でにこだけはいつものようにアイドル研究部に入ると、そこで明かりが急に点くと穂乃果達の姿があった。
「お疲れ様で~す!」
にこ「なっ!」
穂乃果「お茶です!部長!」
にこ「部長!?」
ヨウタ「お菓子もありますよ!部長!」
ことり「今年の予算表になります。部長♪」
凛「部長、ここにあったグッズ邪魔だったんで棚に移動しておきました」
にこ「こら!勝手に…」
真姫「さ、参考にちょっと貸して。部長のオススメの曲」
花陽「なら、迷わずこれを…」
ヤヨイ「参考に伝説のアイドル伝説DVDボックスでも観賞しましょうか?部長」
にこ「あー!だからそれは!!」
穂乃果「ところで次の曲の相談をしたいのですが、部長!」
海未「やはり次はさらにアイドルを意識した方がいいかと思いまして…」
ことり「それと振り付けも何かいいのがあったら…」
穂乃果「歌のパート分けもよろしくお願いします!」
にこ「こんな事で押しきられると思っているの?」
穂乃果「押しきる?私はただ、相談しているだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属のμ'sの7人が歌う次の曲を!」
にこ「7人?」
にこは穂乃果達が微笑む顔を見て少し信じるような気持ちになった
にこ「…厳しいわよ」
穂乃果「分かっています!アイドルの道が厳しいくらい!」
にこ「分かってない!アンタも甘々!アンタも!アンタも!アンタ達一年生も!そしてアンタ達も!!」
ヨウタ「俺達もかよ!?」
にこ「当たり前でしょ!いい?アイドルっていうのは、笑顔を見せる仕事じゃない。笑顔をさせる仕事なの!それをよーく自覚しなさい!!」
その頃、生徒会室では絵里がアイドル研究部とスクールアイドルの名簿の紙を見ていた
希「絵里ち。見てみ、雨上がったよ♪」
フミ「アイツら…やりやがったみたいだな」
その頃、屋上では穂乃果達と何故か俺達もにこの指導の下で練習を開始しようとしていた
にこ「いい?やると決めた以上、ちゃんと魂込めてアイドルになりきってもらうわよ!分かった?」
ヨウタ「つーか、俺達もやんのかよ…」
ことり「けど、成功して良かったね♪」
穂乃果「うん!」
海未「でも、本当にそんな事ありましたっけ?」
ことり「あったよ!あの時も穂乃果ちゃんが…」
実は10年前の話には続きがあった。穂乃果達が遊んでいる中、海未だけは遠くから見ていた時に穂乃果に見つかってしまったが、「一緒に遊ぼう!」と誘ってくれたのであった。今回も同じ事があったのであの時と同じようにやったという
にこ「にっこにこに~♪はい!」
「にっこにこに~♪」
にこ「全然ダメ!もう一回!にっこにこに~♪はい!」
「にっこにこに~♪」
にこ「ツリ目のアンタ!気合い入れて!」
真姫「真姫よ!」
にこ「あと、そこ!もっと笑顔で!」
ヨウタ「いや、何で俺らもやんだよ!
にこ「つべこべ言わない!」
「にっこにこに~♪」
にこ「はい!あと30回!」
凛「あーあー…」
ヤヨイ「いつまで、やるんですかね?」
穂乃果「何言ってるの?まだまだこれからだよ!にこ先輩、お願いします!!」
にこ「よーし!もう一度頭から!行っくよ~!!」
こうして、μ’sのメンバーは7人となって新たな盛り上がりを見せる事になるだろうな。しかし、活躍ってのはこれからだろう
つづく
今回は1万文字は超えてないな
そして、次回は新キャラ
新たなサポート係が増えるよ