ウィンストン・チャーチル
ぼくは、カゼを引いている。アタマがボーっとして、フワフワしてる。もう3日も、ようちえんを休んでる。外であそびたいな。
3日ずぅーとねていたから、もうねるのにもあきちゃった。しょうがないから、おとうさんがたくさんもっている、ごほんでもよもうかな。
おとうさんから、ほんをもらった。うれしそうにかしてくれた。そのあとすぐにねちゃった。
ほんをみる。ページをめくる。
おとうさんと同じふく。なんでだろ?お父さんとおしごと同じなのかな?
でも、おとうさんとはちがうネクタイだ。テレビに出でいる、メガネの子みたいなちょうちょ。でもかおは、おじさんでそれにちょっと太ってる。へんなの
なかにはテレビで見る、大きいボタンがあるふくをきている人もいる。あのふくはみんな、おにいさんがきているのに、なんでおじさんがきているんだろう。
のりを、おかおにはっている男の人もいる。へんなの。
ページをめくる。
「ここはどこだ」
ぼくは今、へんなおじさんと二人っきりで、いっしょにいる。おじさんをみる。ぼくよりも、すごくおおきいけど、おとうさんよりかはおおきくない。
「君、申し訳ないがここは何処かわかるかね?」
ここはどこ?ここはぼくのいえだ。でもなんでこのおじさんはここにいるんだろう。
おとうさんのともだちかな?でもおとうさんとのやくそく。しらないひとはおはなししちゃいけないんだ。
「・・・しらない人とはおはなしちゃいけなんだよ」
そう。だめなんだ。
「私は怪しくないよ。大丈夫だ。有名だよ私は。自分でいうのもなんだがな。
私はチャーチル。ウィンストン・チャーチルだ。知らない?これでも我が国の首相をしてたんだ。ずいぶん昔だがね。街頭のテレビで見たことはないかい?
もう君は私を知らなくはないよ。さあ、名前をいってごらん。」
たしかにそうだ。ぼくはもうおじさんをしってる。
バン!!
びっくりした。なんだろう?おとうさんがころんだのかな?みにいこうかな?
「大丈夫だ。待ってなさい。私が見てくるよ。ついでにトイレに行ってこよう。あー・・トイレは何処かね?」
トイレはだいじ!おもらしはもうしない。
「ドアを出てすぐ右だよ」
「ありがとう」ほめられた。ぼくはよいこだ。
「貴様何故ここにいる!!貴様は死んでいはずだろう!!」
目の前の小男が、ドイツ語で叫びながらステッキを振りかぶり大声で叫ぶ。
私にもわからない。あの暗く汚い地下壕で私は愛犬のブロンディを無理やり毒殺させ、私は、愛人と共に拳銃自殺をしたはずだ。それに私はスーツ姿で自殺したはずだ。何故軍服姿になっているのだろうか。
やかましい禿げ頭の男を見る。此奴がなぜここにいる。
此奴は私がせっかく同じアングロサクソン系だから協力していこうと言っていたのに、この禿野郎は最初から我々を敵とみなし、1932年の夏から口撃してきた。この糞野郎ではなく、エドワード・ウッドが英国首相になっていたら、アシカ作戦を発動させ英国を粉砕し、戦争は我々が勝っていたはずなのに!!忌々しいブルドックめ!
「チャーチル!貴様こそなぜここにいる!我々のSS大隊が貴様を拉致してきたのか!ざまあみろだな!!貴様はユダヤ人じゃないが、収容所送りにしてやる!!ヨーゼフ・メンゲレのところに送りモルモットだ!!!」
「煩い!!私が!貴様の無能なナチズムの狂信者共に捕えるわけがないだろう!!貴様こそ我々の優秀なSASに捕まったんじゃないのか!?ソビエトに送ってやるぞ!!一生貴様はシベリア送りだ!!私はソビエトは大っ嫌いだが今だけはソビエト連邦があってよかったと思っているぞ!!」
「チャーチル!!貴様はもう収容所送りはやめだ!今すぐ銃殺刑だ!!」
「やってみろヒトラー!!銃殺されるのは貴様だ!!」
するとどうだろう。チャーチルとヒトラーの後ろに、人が形成されていく。
チャーチルの後ろには、スターリング・サブマシンガンを持つ、茶色の軍服を着た軍人が姿を現し、
ヒトラーの後ろにはStG44を持ち、黒い軍服の軍人が姿を現した。
どちらも3人。
一触即発
ヨーゼフ・メンゲレ:ドイツの医師、ナチス親衛隊 (SS) 将校。
第二次世界大戦中にアウシュヴィッツで勤務し、収容所の囚人を用いて人体実験を行った。
ヨーゼフは実験対象である人をモルモットと呼び、有害物質や病原菌を注射する、血液を大量に抜く、熱湯に入れて麻酔なしで手術をする、死に至るまで凍らせる、生きたまま解剖するなど、囚人達に倫理観に大きく外れた実験を繰り返した。
要するにマッドサイエンティストだ。
平和は剣によってのみ守られる
アドルフ・ヒトラー