シャルル・ド・ゴール
雄英に行ったその夜。
大歴一家が寝静まったころ、リビングだけは、電気がついていた。
椅子に座っているのは、スーツや軍服を着た男たちである。
ウィンストン・チャーチル、アドルフ・ヒトラー、シャルル・ド・ゴール、ムッソリーニ。
ヨシフ・スターリンと東條英機。そしてフランクリン・ルーズベルトが座っている。
ホワイトボードにはこう書かれていた。
第1回対雄英高校教師陣融和作戦会議
と。
ド・ゴールは考える。
シャルル・ド・ゴール:フランスの軍人、政治家。
中学校を卒業後、、サン・シール陸軍士官学校に入学。卒業後、歩兵第33連隊に陸軍少尉として配属された。
第一次世界大戦では大尉としてドイツ軍と戦い、1916年にはヴェルダン戦で部隊を指揮した。この時に、従来の戦術では無く、戦車などを使う電撃戦を重要視していた。
第二次世界大戦が勃発し、ドイツ軍のフランス侵攻が始まった。「マジノ線」をドイツ軍は機動力のある装甲部隊で迂回し、フランス軍はわずか1か月間で敗北。
そして、イギリスに亡命。ロンドンに亡命政府「自由フランス」を結成し、BBCラジオを通じて、対独抗戦の継続とヴィシー政権への抵抗をフランス国民に呼びかけた
そして、レジスタンス組織を指揮。戦勝国となる。
終戦後。国民からの指示で、大統領に。第五共和制が始まったのだ。
1970年11月に解離性大動脈瘤破裂により79歳で死去した。
彼が居なければ、フランスは降伏したままで、戦勝国にはなれなかったであろう。WW1終了後、誰よりも戦術の改革に積極で先を見据えていた。文句なしの名将であろう。
ド・ゴールは考える。
今回の会議は毛色が違う。
なぜか、それはヒーローが我々を危険といったからだ。要するに仮想敵と宣言したようなものだからだ。
自衛隊も、アメリカ軍も、双方を制圧する戦闘計画はある。ここで考えるの当然の事であろう。
だが、同時に我々がヒーローを攻撃ができないと言う事が分かっているからだ。伝馬はヒーローになりたいのだ。
だから、我々も気を付けないといけない。
そして、彼らは雄英の中に居ろという。「雄英の中では個性を使ってもよい。」と言うことなのだろう。監視しようとしているのだ。我々7人を。
そして、根津と相澤の矛盾。それは、何かほころびがあるか、意見が違うのか、教師としての矜持か、上からの圧か・・・今はまだわからない。
それか、我々の脅威度に関して、いまだ決定していないと言う事か。
それなら今のうちに貢献し、少しでも敵対の可能性を減らしたほうが得策であろう。
伝馬は今雄英の制服を着て、校門の前に立つ。今は8時。
まだまだ時間はある。雄英を見て回ろうかな?
いつの間にかヒトラーが隣りにいた
「初めての場所についたのであれば、何をする?机に突っ伏しているのか?そんな事は決して、してはいけないのだ。いいか?まずは、探索だ。」
そう言って、早歩きでスタスタと歩いていく。伝馬は付いて行った。
ちゃんと、教室にカバンを置いてから。
大体を見終わった伝馬は、教室に戻っていく。
”ヒトラーはまだ見るところがある。”と言い速足に歩いて行った。
廊下のには、ボサボサ頭の子が歩いてくる。1年であろうか。
ぼくは今、雄英に来ている。
来て分かったことがある。雄英はとても広い。僕の教室になる1-Aがどこにあるのかが全くわからない。
向こうに制服を着た大人びた人がいる。三年生かな?彼なら1-Aを分かるかもしれない。
「あ、あの1-Aってどこか分りますか?」
身長はかっちゃんと同じくらいかな?体格はがっしりしている。顔は、整っており、黒髪で黒目だ。髪の毛は、短く整っている、シンプルなショートヘアだ。目は大きく鋭いが話しかけると笑顔を浮かべ、温和そうだ。
「分かるよ。君は一年生かい?」
優しく話しかけてくる。なんだか、安心するような・・・少し変な感じだ。
「は、はい!」
「私も一年生なんだ。1-Aなんだろ?私もだ。」
い?い、一年?
「えぇ。は、はい。って、え?」
「私は大歴伝馬だ。よろしく頼むよ。」
「は、はい。僕は緑谷出久って言います。よろしくお願いします!」
「おいおい。同級生なんだから、かしこまらないでくれよ。」
一年生なんだ。三年生かと思った。纏っている空気が同年代の子より落ち着いている。
一緒に歩いていると、いろいろ聞いてくる。”いい天気だね。”とか。”出身は何処?”とか”ヒーローは誰が好き?”とか。
そんな話をしていると、1-Aに着いた。ドアが凄くデカい。
「これがバリアフリーか。」
「そうだな。」
声に出てた。・・・恥ずかしぃ。
あの受験から選ばれた人たち。怖い人たちとは別のクラスがいいなぁ・・・
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者型に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよ。てめー、どこ中だよ端役が!」
2トップ!!
なんか怖い人たちが二人いる。あの人の声は、なんか受験の時デク!!とか言っていた人じゃないか?そして、あの眼鏡の人は受験の時、隣にいる緑谷君を注意していた人か?
怖い人たちが二人もいるじゃないか。私の高校生活大丈夫か?
「ボ・・・俺は私立聡明中学校出身 飯田天哉だ。」
頭のとても良いエリートじゃないか。
「聡明~~~~!?くそエリートじゃねえかブッ殺し甲斐がありそうだな」
口が悪いな。
「ブッコロシガイ!?君ひどいな。本当にヒーロー志望か!?」
「まあまあ。君たち少し落ち着きたまえ。高校生諸子。最初から喧嘩なんぞしてないで仲よくしたらどうだね。私が若い頃は・・・」
「んだぁこのおっさん。おい!!ちょび髭野郎!!なんだテメェ!」
なんで、ヒトラーさんがココにいる?
「人の話は最後まで聞くものだよ。ツンツン頭君。それは、彼の個性だからだよ。」
指をさすんじゃない。
「あ゛ぁ!!誰の事をツンツン頭君だって!?」
やっぱり怖い人だ。殴られる前に離さなければ。
「すまない。ほら、ヒトラーさん。早く出て行ってくれ。ほらほら。」
「押すな、押すなよ伝馬君。分かったから出ていくって。これでも私はドイt・・・」
扉を閉める。
ふう。
ん?みんなの視線がこっちに。
「申し訳ない、うちのが粗相をしてしまったようで。」
「彼はいったい誰なんだ。どこかで見たことが・・・」
「いいや。別にいいよ。気にしなくても。」
少し強気に言う。
「そ、そうか。じゃあ気を取り直して・・・。俺は私立聡明中学の・・・」
「大丈夫。途中まで聞いていたからな。私は、大歴伝馬だよろしく。そして隣の彼が・・・。」
「僕は緑谷。よろしく飯田君。」
「緑谷君・・・。君は、あの実技試験の構造に気づいていたのだな。俺は気づけなかった・・・。君を見誤っていたよ!!悔しいが君のほうが上手だったみたいだ。」
なんか緑谷君が慌てている。実技試験の構造・・・?救助ポイントかな?なんか凄い事をしたのだろうか。
「あ!そのモサモサ頭は!!地味目の!!」
彼女は、緑谷君を知っている様だ。
なんかさっきから場違い感が凄い。
パンチがどうだったとか言っている。
もしかして、パンチで倒したのだろうか。すごいな。私じゃあできんぞ。
なんかすごく緑谷君が照れている。
私もそうだが。
「お友達ごっこしたいならよそへ行け。」
何あれ?
「ここは・・・。ヒーロー科だぞ。」
『なんか!!!いるぅぅ!!!』
神は臆病な民族を原則として自由にして下さらぬ
アドルフ・ヒトラー
入試試験のポイントに批判があるので、軍隊のポイントを追加するか否か、決めようかなと思います。追加するのであれば、新しく書き直します。
-
追加する。
-
追加しない。