アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件〜Second Bullet〜   作:100¥ライター

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4話 最強の剣

鬼ごっこで津島隼人を捕獲したのは亀鶴城メアリだ。故に戦うのはメアリ一人。そこで選ばれなかった他4人と隼人の仲間3人は解説席で二人の戦いを見守っていた。

 

『それでは!引き続きわらわ達が実況及び解説をするかのう!!』

 

 

『やかましいぞ、花酒。静かにしていろ。それよりあのナイフだ』

 

 

隼人はあくまで普通のナイフだと言い張っていたが、そんなわけはないだろう。ルベリルの毒鋼のナイフはリネルとフィゼルの物。だから武器庫にも二本ある。ネタ切れなら普通はその毒ナイフを持っていくだろう。それをしなかった理由が必ずあるはずだ。

 

 

『鬼瓦さんの言う通りです。彼のあのナイフ。絶対に何かしら細工がされていますね』

 

 

『やはり因幡もそう思うか』

 

 

『そうでなければわざわざ武器のルールをあれこれ細かく聞いたりはしないでしょう。あの時点でルールの抜け穴を探していたのだと思われます』

 

 

『まるで絶対勝てないからハンデをくれと言わんばかりの聞き方でしたが…ここまで考えていたのですね…』

 

 

『マスターさん、凄いです!』

 

 

メディとポータはマスターの抜け目なさを素直に称賛するが、輪の表情は未だ厳しい。

 

 

『だが、問題は何を仕込んだか…だ。そこまで上手く計算してあって初めて称賛に値する』

 

 

『普通は〜短剣に〜毒がある〜なんて言わないよね〜』

 

 

『はい、ですから毒以上に不意を突ける何かを持ってきたのでしょう』

 

 

毒以上に不意を突ける何か…?魔法が一切禁止された空間ということもあり、戦闘経験に乏しい隼人一行の三人には見当もつかない。

 

 

『なぁ、花酒。お前ならナイフで騙し討ちをするなら何を仕込む?』

 

 

『そうじゃのう。毒もそうじゃが、例えば…』

 

 

 

『バーン!』

 

 

『…何のつもりだ。ふざけているのか?』

 

 

『ピストルなんてどうじゃ?』

 

 

時間経過と共に大量の水がフィールドを浸食するアクエリオン。そこに鳴り響く弾丸とレイピア。ほぼ不意打ちで使ったはずなんだが、これもダメか。

 

 

メアリの持つレイピアは一般的なレイピアよりもよくしなる。これが何を意味するかって言うと…

 

 

「こっちの弾丸を弾きながら背中をチクチク刺してきやがって…痛いんだけど」

 

 

「褒めて差し上げますわ。まさかここまで攻撃しても心が折れないとは…それに先程の不意打ちのタイミングも見事でしてよ」

 

 

『なるほど、彼が選んだのはナイフピストルですか』

 

 

『ナイフ…ピストル?』

 

 

ワイズはゲーム世界に転移した選ばれしβプレイヤーの一人ではあるものの、ただの女子高生だ。ミリタリーやサブカルに詳しいJKではないのでナイフピストルと聞いてもイマイチピンとこない。

 

 

『決して空想上の産物ではありませんよ。実在している武器です。発砲しても音がほとんど出ないので油断して接近してきた相手を仕留めることが出来ます。遠距離の相手を狙うことは難しいので基本は近距離で不意打ちする際に使うのが最適ですね』

 

 

『へぇ、因幡だっけ?武器に関して中々詳しいのね…なるほど、至近距離からの不意打ちに最適…それってマスター大ピンチじゃない!?最後までとっておくもんでしょ!ああいうものは!!』

 

 

『えぇ、貴方の言う通りあの手の武器は確実に倒せる時に使わなければ意味がありません。ですが、私には彼がわざと手の内を明かしたようにしか見えます。それに彼はまだ諦めていないようです。少しは貴方のマスターに期待してみてはどうです?』

 

 

『貴方のマスター…ね。まぁ、あたしは無理矢理仲間にさせられたんだけど…勝たせてやるって言ったあいつのことを少しは信じてみようかしら』

 

 

ナイフピストルを明かした以上、ピストルとして牽制に使っていく方が賢明だろう。しかし、メアリ目掛けてもう一発弾丸を打ち込んでも跳ね返されるだろう。…いや、確実に跳ね返してくる。

 

 

なら…

 

 

「同じ手にそう何度も…」

 

 

ナイフピストルは構えるだけ…

 

 

「心月流抜刀術一式…葵直伝!破岩菊一文字!!」

 

 

ナイフピストルのフェイントをかけた後、すぐさま雪走を構えて師匠直伝の高速抜刀術を叩き込んだ。

 

 

「っ…!中々速いですわね…」

 

 

よし、良い手応えだ。刃引きされている故に血は出ていないが、ダメージは良いのが入ったはずだ。

 

 

「先程の小賢しい手の数々はこれを通すためのフェイク…」

 

 

「そういうこった!」

 

 

『彼は抜刀術を使うのですね』

 

 

『抜刀術?』

 

 

『そもそも剣術と居合は全く別物なんですよ』

 

 

『あぁ、そもそも剣術は敵との斬り合い。そして居合は受け身…敵を迎え撃つ技だからな』

 

 

『ですが、抜刀術であればスピードが出せそうな軽い刀…この考えが浅はかだったと思います。少なくとも剣術のエキスパート相手にすることではなかったはずです』

 

 

思ったよりダメージが入っていない…軽さ重視の雪走はミスだったか…?素直に秋水でも使うべきだったか。全く。慣れないことはするもんじゃないな。

 

 

「今度は先程の毒ナイフでも使いますか?」

 

 

「お望みとあらば…!! …うぐっ」

 

 

ナイフを取り出そうにも手から落としてしまった。これは痛手だ。

 

 

「あら、どうやらもうまともにナイフを握ることもままならないようですわね。ならこれで終わりでしてよ!」

 

 

好機と見たかメアリもレイピアで全力の一撃を放つ。レイピアの先が肉薄するが、回避する必要はない。何故かって?

 

 

「なーんちゃって…時雨蒼燕流。攻式三の型…遣らずの雨!」

 

 

「なっ!」

 

 

不意打ちにうってつけの技があるんだよなぁ!剣を手以外で扱う初見殺し技だ。今回は原作リスペクトとして、足で蹴り飛ばすことにしたが、どうやら上手くいったらしい。

 

 

『あやつも随分面白いことをするのう、落としたナイフを足で蹴飛ばすとは』

 

 

『ただあれを流派と呼ぶには多少お粗末ですね』

 

 

『そうだな、そんな付け焼き刃では…亀鶴城は倒せんだろう』

 

 

「残念…でしたわね」

 

 

「そ、そん…な…」

 

 

腕をナイフに刺されながらも向かって来るとは…ユージオですら数秒でくたばった毒だぞ…?こいつの精神力どうなってんだよ…

 

 

「毒を使うということは返り討ちにされる可能性があるということも警戒して然るべきでしてよ。さぁ、早く解毒剤を…」

 

 

「そんなものはない。理由は二つある。一つ目は…これ自体に致死性はないから。そして二つ目は…俺に一切の毒が効かないから。毒じゃ死なない」

 

 

マシュとの契約により、毒無効が付与されている。故に俺にはあらゆる毒が効かない。これは異能よりかは俺の体質…のようなものだ。今はマシュが側にいないものの充分に機能している。

 

 

これでどうにかメアリの不意を突いてやったぞ…もう身体は限界に近いが、せめてあいつが悔しがるように不敵に笑ってやろうか。

 

 

「俺が手札を一々説明してやったのはこういうこった…何から何まで計算ず…」

 

 

「…ぺっ」

 

 

く… ぺっ?腕の傷口から毒を吸い出して…吐き出した…?

 

 

「なら…毒を取り除きさえすれば…もう問題はありませんわね」

 

 

いくら何でも対処が早すぎる。鬼瓦同様二年生ながら天下五剣の座に君臨しているだけはあるよなぁ…。

 

 

「おいおい、しれっとなんて事ない風にされるのはちょっと悲しいんだが」

 

 

「所詮は搦手しか能のない腑抜けでしたか…」

 

 

「そう思っていられるのも今の内だ『攻式 五の型 五月雨』!!」

 

 

フェンシングってのは左手で防御するのは禁止とされている。とあるボクシングをやっているキャラが本来禁じ手である背後からの攻撃に弱いようにプロってのはどうしてもそのクセが抜けてないもんだ。

 

 

「くらえぇぇぇぇ!…ぐぁっ!」

 

 

さ、鞘で殴打…?な、何で…こいつは左手を使わないはずじゃ…

 

 

「はっ、しまった!俺の刀が!!」

 

 

雪走が水の中に沈んでいく…いまさら潜りにいく暇はないし、潜ろうとした瞬間刺されるのは目に見えている。勝算がないことはしない方が良い。

 

 

「何でも知っている…?その割には粗が目立ちますわね。これを知っていたのなら回避できたのではなくて?」

 

 

はー、アニメ化した後のエピソードか…最近はラノベ系読みすぎて漫画には手を出してなかったからなぁ…反省しなくては。

 

 

「だな…早速マキャベリズムを全巻履修するとするわ。お前に勝ってからな」

 

 

「いつまでその減らず口を叩けるか…見ものですわね」

 

 

「まぁ、見てな!鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)!!」

 

 

脇差として差していた小太刀『宵時雨』を抜刀。小太刀は小さい分、威力を乗せやすい。全身全霊をメアリにぶつけてやろう。衝撃波で麻痺させて確実にトドメを刺す!

 

 

「学習能力が乏しいようですわね。…それならもう一撃プレゼントしてあげますわ」

 

 

「がはっ…!」

 

 

レイピアを掻い潜っても鞘の一撃…!!メアリのやつめ…飛躍的に成長していやがるな…

 

 

『こうなってしまってはもう亀鶴城さんのペースですね』

 

 

『あいつもここまでか。…やはり常識を覆すようなマスターはそうはいないものだな』

 

 

『いいえ、隼人の目はまだ死んでいない。きっととっておきがあるに決まってるわ。あたしはあいつを信じる』

 

 

ベンズナイフ、宵時雨は既に水の中。毒を生成するルベリルの毒鋼のナイフはフィールド外に捨てられた。ナイフピストルはあと一発。これは結構まずいかもな。

 

 

「さぁ、フィニッシュでしてよ!」

 

 

いいや、こいつも…いらねぇや。捨てちまおう。

 

 

「あら、自ら最後の武器を捨てるとは。遂に諦めがついたみたいですわね。それとも首にかけた十字架に祈ってみますか?それくらいの時間なら差し上げますわよ」

 

 

「…ちょっと眠ってろ。水の底で…な」

 

 

「ま、まさか…は、離しなさい!!」

 

 

すぐさま組み合って、そのまま水の中に身を投げる!これが俺の最後の勝ち筋だ。

 

 

「悪いな、俺の勝ちだ」

 

 

『窒息狙いね!流石!やっぱりあたし達のマスターはまだ諦めていなかったわ!!』

 

 

『水中戦ですか…訓練している者であれば6分は潜ることが出来ると聞いたことがありますが、どうなのでしょうか』

 

 

『果たしてマスターがそういう訓練をしているかって話よね。ていうか絵面大丈夫?陸に上がらせまいと身体に絡みついているわよ、マスター』

 

 

『亀鶴城は何の前準備もできていない。もって1分といったところだ』

 

 

『確かに…窒息狙いはありですけど…関節技を狙いに行ったのはガッカリです』

 

 

『え?確かにヤバい状況だけどあれが一番まともな倒し方じゃ…』

 

 

『武家相撲という言葉はご存知ですか?』

 

 

『は、はい。詳しくは分かりませんが、取っ組み合いの戦いに対しての訓練として、かつて行われていたとか…』

 

 

『概ね正解です。では、もし西洋にも似たような考えがあったとしたら?そんな彼女にプロレスで挑めばどうなるか…火を見るより明らかです。おまけに…そろそろいい頃合いじゃありませんか?』

 

 

『いい頃合い…ですか?』

 

 

『そうです。負ける頃合いですね』

 

 

「ッ!」

 

 

しまった。ポータから貰った薬のドーピングが切れやがった…このままじゃ俺が先にくたばっちまう…

 

 

(力が緩まった…?今ですわ!!)

 

 

(グッ!しまった…息が…!)

 

 

(勝ちましたわ。彼はもう主導権を取り返す力はない!このまま首を絞め落とすだけでしてよ)

 

 

なーんて、思っているんだろうなぁ。まぁ、実際今俺結局ヤバいけど。

 

 

やむを得ない。ここは真の最終兵器を出すか。

 

 

(じゅ、十字架のペンダントからナイフが!)

 

 

俺が用意した最後の切り札は…武器庫にあった一番弱いナイフだ。お前を倒すのは名刀でもナイフピストルのようなイロモノでもなく…この最弱のナイフだ。

 

 

「終わりだ」

 

 

「—ッ!?」

 

 

まずは手の甲!女をナイフで刺すのは少々気が引けるが、刺された分ぐらいは差し返しても文句はないよなぁ!俺がこいつを倒すのが先か俺の首が落ちるのが先か。賭けてみる価値はあるよなぁ!

 

 

「っ〜〜!!」

 

 

よし!怯んだ!この隙に再び首を絞め落とす!!

 

 

(…!!)

 

 

『この勝負!マスター津島隼人の勝利!第三の試練クリアだ!!』

 

 

勝った…らしい…だが、もう身体が動かない。全く…これからメアリを助けなきゃ…なんないのに…

 

 

 

 

目が覚めて真っ先に目が合ったのはうちの腹黒癒術師メディだった。

もしかして膝枕…なんて思ったが、そんなことはあるわけもなく、床に突っ伏していた。

 

「…もう少し鮮やかに勝てなかったのですか?全身刺し傷だらけじゃありませんか」

 

 

「…背中の傷は剣士の恥だ。てかさ、一応邦枝から剣を教わってはいるが…それでも時間が足りないんだよ。パワーはトリオン体やドーピングで補えても技が洗練されなてない」

 

 

 

「剣士の恥…ですか。随分と恥の多い生涯を送ってきたようですね…ふふ」

 

 

 

「ふふふ…ははは…」

 

 

 

「ふざけてる暇があるならもっとマシな勝算を建ててから戦ってください。大体貴方は胸を見過ぎです。もっと視野を広くしてください」

 

 

やめろ、近い近い。ダークオーラ出てるから!目もドス黒くなってるし!!

 

 

「マシな勝算なんて無理だ。そもそもマスターは普通お前らアニメキャラ共には勝てないの。常に鮮やかに安定して勝てるとしたらチート能力者ぐらいだ。今回は偶然に偶然が重なってたまたま勝ち取ったまぐれ勝ち。次同じ手を使えば確実に負ける。…今回は傷だらけになったが、その傷を真っ先に治してくれる回復役を仲間に出来て嬉しい限りだ。メディ」

 

 

「全く、調子だけは良いんですから…」

 

 

「あと一つ言わせてくれ」

 

 

「…何ですか?」

 

 

「俺は…そんなに胸を見ていない。見ていたのは手元と足捌きだけだ」

 

 

こちとら命の駆け引きしてんのに胸見ている暇なんかないってーの。

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

「ダウトです。ワイズさーん、何故かマスターに打撲痕があるので手当てをお願いしまーす!!」

 

 

「打撲痕なんてないんだが!?」

 

 

「いいえ、ありますよ。私がこれから貴方を殴りますので」

 

 

やめろやめろ。杖をぶんぶんするな!当てにくるな!!

 

 

「くそっ!なんて癒術師だ…!」

 

 

うん。ヒーラーってさ、多少腕が立つやつであってもこんな粗暴なやつを仲間にするのはダメだと思うんだ。もっとこう…本戦で仲間にしているルミアみたいなやつが一番だと思うんだ。それなら多少回復魔法に制限があっても…いや、待て。今思えばこいつは大人しくて清楚な女の子という化けの皮が剥がれたやつだった。

 

 

「俺の事はいいからワイズはメアリの治療を頼む。乙女の柔肌に傷が残ったら後が怖い」

 

 

「…流石その柔肌に絡みつき、傷つけた張本人ね。言うことが違うわー」

 

 

「ったく、なりふり構っていられなかったんだ。察しろよ。次はお前相手にやってやろうか」

 

 

正直言って、今回の戦闘はあまりよろしくない。ステージがたまたまアクエリオンだったからよかったが、それ以外なら詰んでいた。これから更に成長していなければな。

 

 

「あっ、セクハラ!堂々とセクハラしたわね、このセクハラマスター!」

 

 

「あー、お前そう言うこと言っちゃうのか。何でもかんでもセクハラセクハラ言いやがって。大体セクハ—」

 

 

「…マスター、少し黙っててもらえますか?」

 

 

ダークオーラを出しつつもあくまで笑顔を絶やさない。はっきり言ってかなり恐怖を感じる。

 

 

「は、はい…」

 

 

「それにワイズさん、貴方もです」

 

 

「…わ、悪かったと思っているわよ」

 

 

「そのどっちが洗濯板か分からないような胸をしているワイズさんの身体に興味を持ってくれる男なんてマスターぐらいだと思いますよ」

 

 

「メディ、あんた今すぐ表に出なさい。ケリ付けてやるわ」

 

 

「ちょうど良い機会です。魔法職は二人も必要ないということを教えて差し上げましょう」

 

 

「待て。洗濯板には洗濯板の。メロンにはメロンの生きる道があり、両者に優劣を付けるのは実に愚かだと思わないか?」

 

 

「分かったわ。マスター諸共ぶっ飛ばす!大体マスターが私を騙していなければ…!!」

 

 

「待て、待ってくれ!女の魅力は胸だけか?そんな悲しいことがあるか?そんなたった一つで全て決まっていいものなのか?」

 

 

例えば身長が低くても背が高い奴らと渡り合っている漫画は沢山あるだろう。火ノ丸相撲、アイシールド21、ハイキュー、最近アニメ化した物ならあひるの空だって…そうだ。貧乳の何が悪いんだ。むしろ人にはない武器。本人が感じている恥じらい、コンプレックスも最大のスパイスだろう。過ぎたるは及ばざるが如しってのを見せつけてやろうぜ。

 

 

「マスター…あんた結構い」

 

 

「お尻があるだろう」

 

 

「…スパーラ・ラ・マジーア・ペル・ミラーレ…()—」

 

 

「待て待て待て、即死魔法は洒落にならんだろ!悪かった!調子乗った俺が悪かったってば!」

 

 

「蘇生してあげるからいっぺん死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

俺達が盛大にケンカをしている中でそれを楽しそうに眺めているのはメアリとポータだ。

 

 

「どうぞ、自分が調合した回復ドリンクです!」

 

 

「お気遣いありがとうございますわ…全く、貴方のパーティは随分と賑やかな方々ですわね」

 

 

「はい、ワイズさんとメディさんはいつも仲良しです!」

 

 

「えぇ、そしてその輪に入りながらも…輪を壊さない彼…これこそが彼なりに導き出したマスターとしての在り方ですか」

 

 

「…負けましたわ。津島さん。貴方の勝利…祈っておきますわね」

 

 

〜待機室

 

 

勝ったわけだし、早速マキャベリズム全巻履修といきたいが、ここはある程度先の敵を見据えていかなければならない。対策が浅かった漫画系を改めて漁ろう。そんなわけでONE PIECEの昔の単行本を久々に読んでいく。ブラクロやヒロアカは既にある程度読み切っている。正直ONE PIECEのようなメジャー作品にいるマイナーキャラで攻めに来る輩もいるかもしれない。

 

 

危険なものが悪魔の実だ。赤犬とエースの実が互換関係にあるとかなんとかあったりするが、悪魔の実は使いようだ。

Mr.3のドルドルの実強くね?とか言ったりする人がいるように悪魔の実には無限の可能性がある。あれこそ無限のシナジーが存在する。

 

 

油断すれば一見カス能力に見えても余裕でハメ殺される。そう考えると何であれ悪魔の実は可能性の塊とも言えるな。

 

 

「さっきからブツブツ考えて気持ち悪いんだけど…何やってんの?」

 

 

「気持ち悪いとはご挨拶だな…悪魔の実の対策だ。ぶっちゃけお前らで勝てって控えめに言って、中々のマゾゲーだからな」

 

 

「マスターからあたしを誘ったくせに…」

 

 

「お前ら二人の能力もあるが、そもそもパーティが破綻してんだ。特に前衛がいないの致命的。勇者までとはいかんが、せめて盾職が欲しい」

 

 

パッと思いついた盾職はルシアンとかダクネス、ヒースクリフ辺りだろうか。どこぞの盾勇者様ならどちらも満たせるが…

 

 

勇者は…エミリアや最近なら竜宮院聖哉とかだろうか。

 

 

竜宮院聖哉…あいつのデータは既に確認済みだし、どうしてあそこまで執拗に慎重になるのかも見れば分かった。例え嫌われようと自身のスタンスを貫き続けるのも凄いと思う。

 

 

しかし、過去は過去。今は今。やつの性格から俺がいくら何を言おうがワイズやメディを戦わせるのは絶対に避けさせるはずだ。そうなると彼女達のストレスは溜まる一方となる。原作では真々子さん相手だから許していた側面も大きいからそれが得体の知れない男にでもなってみろ。メディは秒で爆発する。確信がある。

 

 

個人的には協調性が高いルシアンかエミリアだと助かるが…

 

 

まぁ、あくまで職業というくくりでまとめたらって話だからぶっちゃけ同じ役割が出来るならタンクとか勇者に拘る必要は無いんだけどな。

 

 

「それにしても策だけでよくあそこまで戦えるわね…」

 

 

「あれはたまたま上手くいったケースだ。次からはお前達に期待している。少し疲れた。少し仮眠を取る。おやすみ」

 

 

「お、おやすみ…お疲れ様、あんたはゆっくり休みなさい」

 

 

ワイズがせっかく労ってくれているので厚意に甘えさせていただこう。ちょっとだけだしな。

 

 

 

 

『全く、今回の仲間はメディにワイズか。あんな奴らと組むとは…とうとう焼きが回ったか。マスター津島隼人』

 

 

『なん…だと…誰だお前は』

 

 

誰かは知らんが、俺のことはともかくメディとワイズのことを悪く言うのはやめろ。仲間を侮辱されるのは気分が悪いぞ。

 

 

『まぁ、しょうがないよなぁ。所詮マイナー使いは…《異常者の集まり》なんだからなぁ…』

 

 

『…取り消すのなら今の内だ。取り消さないなら無理矢理にでも謝ってもらうぞ。後であの二人にな!!』




ん?メアリがフランス語を使っていない…気にするな!!

…すみません。にわか仕込みでフランス語を入れるよりかは普通にやった方が良いとの判断でフランス語は全面カットです

ぶっちゃけ日本語だけの方が読みやす—あ、いえ…なんでもないですw

楽しみにしていた方がいらしたのなら申し訳ないです。今後頑張って更新します。ではでは〜
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