アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件〜Second Bullet〜   作:100¥ライター

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本戦における津島隼人のキャラ紹介

ユウキ(SAO)

パワー:A
サポート:C
スピードA
体力:A
頭脳:C
将来性:A

クセが無く、誰にでも使えて誰が利用しても勝てるキャラの筆頭
津島隼人にとってユウキは「希望」であり、彼女のために全てを捧げて戦っている。
何度も死線を乗り越えてきた相棒的存在であり、津島隼人が最も信頼している存在である。


5話 第四試練の前に

マイナー使いや推しというのははたして罪なのだろうか。

 

最近のSAOで言えば全員キリト、ユージオ、アスナ、アリスを黙って推していれば良いと?

 

 

違うだろう?別に好きならロニエやリーナ先輩。キバオウだって推したって良いじゃないか。

 

 

ゲームだってそうだ。勝つためには思考停止で環境トップを使えという言うやつらばかりだ。

 

 

もしそんな表面的な強さばかりでキャラが選ばれるのなら表面的に弱いキャラ達にとっては立つ瀬がない。

 

 

いくら一見弱いからと言って、そいつを消して良い訳がない。しっかり向き合って、必ず活路を見出す。それがマスターの務めだ。例えどんなキャラが来ようと世間からは三流、誰かの劣化だと呼ばれるキャラであろうと…必ず…

 

 

だって…誰からも見向きもされないって凄く悲しいことだと思うから…

 

 

 

 

「謝れだと…?雑魚を雑魚と呼んで何が悪い。お前は現実から目を逸らしているだけだ。お母好きにおいて子供は全て母親の劣化だ。キャラの中でこの数多の強キャラが跋扈する戦いで戦えるのは大好真々子…それに百歩譲ってチート盛り状態の夜の女帝と反射能力持ちのアマンテだけだ。」

 

 

…強ち間違いではない。言うまでもなく最強の母親である大好真々子。

 

 

夜の女帝は1巻時点であればゲームプログラムに干渉するリアルチートを抜きにしてもキャストキャンセル、回数耐性の無敵防御(2回)を持っている。おまけにあのゲームに存在する全魔法を行使可能。

もちろん戦闘センスや経験等総合的に見れば実力はせいぜい中の中だが、経験を積ませ、引き出しを最大限にフル活用させるだけで10倍は強くなるだろう。運用方法も多岐に渡る活躍が可能だ。

 

 

アマンテの反射は厳密に言えばデバフのような間接攻撃や反射された攻撃を反射不可能というデメリットがあるものの、一部のキャラは反射だけでメタれる。本人の身体能力や戦闘センスも高いので同じく活躍の幅は広い。

 

 

他にも原作にはアマンテと同じ反抗組織リベーレ所属のチートデバフ持ち死霊術師ソレラやポータの母親とかがいるけど今回の戦いでは恐らく現界の対象外っぽいのでここでは割愛。

 

 

それに比べればワイズもメディも中々可愛いものだ。色々な意味でな。

 

 

「例えば癒術師メディ。彼女の母親は杖を振るうだけで覚えている任意の魔法を自由に発動可能だ。だが、娘のメディは覚えている魔法をあくまでランダムで発動。この時点で劣化だ」

 

 

メディとメディママはワイズ親子と比べると実は特別差があるわけではない。もちろんステータスの差はあるから魔法自体の強さで言えばメディママだが、メディには母親には無い差別点がある。

 

 

「そこでお前はデバフすらものともしないダークパワーがある…とでも言いたいのだろうが…ヒーラーにパワーを求めるなら大人の春野サクラを使う方が遥かに強い上に人格も完成されている。蘇生や即死が出来なくなるが、サクラには幻術の才能がある。これを何かしらのきっかけで目覚めさせれば強い幻術使いになるという未来までもが確立されている」

 

 

実は意外と覚えていない裏設定。ここまで強くなるとサクラも回復役の中では頭一つ抜けているよな。

 

 

だが…

 

 

「ん?今蘇生と即死が出来なくなると言ったな?何かしら差別点がある時点でもうそいつはオンリーワンだ。それにランダム発動は相手に心を読まれようが次の手を読まれないメリットがある。あとはそれを俺が活かすだけだ」

 

 

「…そんなピンポイントな状況なんざほとんどないとは思うが…ほう、まだ擁護するか。なら賢者ワイズはどうだ?攻撃、回復、補助。一通り出来るとのことだが、夜の女帝に勝る点が何かあるか?」

 

 

「…連続魔があるだろ。それに競合相手を飛躍させすぎている」

 

 

「連続魔で魔法を二発撃つよりも全魔法をキャストキャンセルで放てる夜の女帝が二発撃つ方が早いとは思わないか?」

 

 

「あと競合相手がどうとか言ったか?では年齢が近い者で例えよう。経験値では大半に。才能ではシスティーナに負け、火力ではアプリコットに負け、技の多彩さにおいてはゆんゆん以下。おまけに即死魔法ならこのすばのセレナが一番速い。ワイズはな。半端なんだよ。半端者は尖った特化型と比較すると明確な使い道を見出せないから始末が悪い。あらゆる役割をそこそここなせるが、本人の性格も相まって自らのスペックを生かせていない。何か間違いがあるか?」

 

 

…残念ながらはっきり言うならこれらは事実だ。確かにワイズより強い魔法使い。あるいは賢者なら沢山いるし、バランス型か特化型のどちらが好きかと問われたら俺は特価型の方が好きだ。

 

 

「それ見たことか。ワイズは所詮器用貧乏なのだ。その上で夜の女帝に全て負けている。技の威力も。レパートリーも。そして胸も。そのまっ平な胸で勝てるわけが…」

 

 

はぁ…はぁ…まな板女だと…?

 

 

「貧乳はアドバンテージだろ…いい加減にしろよ…」

 

 

「…はぁ、お前はアレか?小さい方が好きとかいう異端か?本当に男か?」

 

 

「黙れ。さっきから聞いていれば固定観念に捉われてばかり…嫌気が差す。それにこれらはあくまで現状に過ぎない。そしてな、ゲームオタクってのは100%無理って言われるとな。何が何でも成功させたくなっちまう…そんな生き物なんだ。待っていろ、あいつは俺が必ずどんな奴にも対抗可能な文字通りの最強賢者にしてみせる。誰かは知らんが、せいぜい楽しみにしてな」

 

 

別に貧乳の方が好きってわけじゃないが、貧乳も良いよなって話だ。

何故いつから貧乳は巨乳の劣化という風潮が出来てしまったのか。

 

 

「ならば…抗ってみせろ。お前には史上最高難易度の試練を与えよう。津島隼人」

 

 

 

 

目を覚ますとそこは今回の試練の休憩室の天井が見えた。昼も夜も分からない部屋だが時計を見た限り第三の試練の後、俺はかなり眠っていたらしい。

 

 

「んん、全く。目覚めが悪いな…」

 

 

「マスター、どうかしましたか?」

 

 

我らのダークヒーラーメディが何事かと首を傾げ、問いかけてくる。

まさかあの意味不明な夢の内容を話すわけにはいかないだろう。

 

 

「あ、いや。何でもね…次の試練に向けて準備するか」

 

 

「準備ですか?」

 

 

「あぁ、先の試練で服がボロボロになっちまったから装備をどうにかする」

 

 

鎧は論外。軽い装備が第一だ。多少動きにくくなるが、ローブ系統でも構わない。盗賊や武闘家の着るようなものがベストか。

 

 

俺が本戦の時に得た魔術の知識量では既に完成した物にスキルや術式をエンチャントすることが限界だ。まずはポータのアイテムクリエイションで元を作ってもらうか…?

 

 

「そういうことでしたら…あそこで服を選べますのでどうぞご自由に」

 

 

「おぉ、これはご丁寧に…っ!?誰だ!!」

 

 

しまった…寝起きとはいえ、何という失態だ…

 

 

休憩室は安全だと聞いたが、それはあくまで肉体的ダメージ等の問題のみで例外があるかもしれない。今更だが警戒レベルを最大限に上げ、新手の敵かもしれない者を迎え撃つ。

 

 

「全く、野蛮なマスターですね。私は運営側の人間であって、貴方達の敵ではありませんよ」

 

 

「あっ、白瀬さん!来てたんですね!」

 

 

「えぇ、皆さんご存知白…いえ、シラーセですよ。ポータさん」

 

 

自称シラーセこと白瀬さん。本人であればお母好きにおいて大好親子をゲーム世界に放り込んだ張本人。彼女らが運営しているゲームの面倒事(大半がゲームのせいではなく、悪質なプレイヤーが引き起こすトラブルなのだが)を大好親子一行に押しつけている。ゲーム内の死亡数がぶっちぎり1位なのでよくネタにされてる。また彼女も母親である。

 

 

「…運営側の人間…ねぇ、実は敵マスターのスパイだったりしないでしょうね…この戦いの運営は基本神々が執り行うって聞いたことがあるわよ」

 

 

「…ワイズさんのクセに鋭い洞察力ですね」

 

 

「あぁ。盗聴器を仕込んでいるかもしれないし、視覚・聴覚を共有する技を持ったやつがいるかもしれないし、もっと単純にマスターが化けている可能性もある。安易に情報を漏らすなよ、ワイズ」

 

 

ポータさんという呼び方に間違いはない。口調も白瀬さんその物。三人が何かしら違和感を感じていない辺り疑うにしても2%ぐらいだろう。ただ白瀬さんはフリーダムすぎるからなぁ…イマイチ見分けにくい。

 

他にも幻覚だったり、ホログラム。具体的な能力で言えばムーディ・ブルースとかも該当するか?科学的側面、ファンタジー的側面。あらゆる可能性を追求すればキリがない。

 

 

「えぇ、こういう時にあいつは死んだんだとかうっかり漏らす人が無能扱いされるんですよ、ワイズさん」

 

 

「あんた達もっとあたしを信用しなさいよ!てかさっきからあたしへの悪口酷くない!?」

 

 

「だって、こんな時一番やらかすのはワイズさんではないですか」

 

 

「ねぇ、違うでしょ!?ねぇ、ねぇ!?」

 

 

…ポータは指示には忠実に従うだろう。メディは頭が回る。俺の意図もすぐ理解してくれるだろう。ただ相対的に比較するとワイズはなぁ…

 

 

「…ほら、やっぱりマスターもよく分かっているではないですか」

 

 

「ただ拷問されそうになったら絶対全て話せ。生き延びることを最優先にしろ。死ぬのが一番の最悪手。生きてさえいれば俺が何とかする」

 

 

「あたしが全部話すことも想定済みなのね、どうも!!」

 

 

「ただメディも油断するなよ」

 

 

「…心得ておきます」

 

 

「まぁ、それはともかく。本人か偽者か分からない。こんな時、見分けるのに最も効果的な手がある」

 

 

「奇遇ですね、実は私も良い手を思いついたんですよ…ふふふ」

 

 

「えっ、何?勿体ぶらないで教えなさいよ」

 

 

『この場における最善手。それは…』

 

 

『疑わしきは罰する…だ(ですよ)』

 

 

俺は先程の試練で使った剣に雷を纏わせて。メディは杖を握りしめ、じりじりと距離を詰める。あぁ、そういやお母好きのキャラなら死んでも棺桶入りするだけでいつでも蘇生可能。本物だったらあとで生き返らせれば問題ないよな?

 

 

「マスターさん、メディさん!ストップ!ストップです!」

 

 

「あんたら慎重になりすぎよ!そこまで疑ってたらキリがないってば!!」

 

 

「…信じていただけないのであれば…我々運営側にしか知り得ない情報をお知らーせいたします。シラーセだけに」

 

 

「そんなもの適当な情報に運営しか知り得ない情報と付ければ誰にでもできます。得体の知れない自称白瀬さんが話す得体の知れない情報を信じる私たちだと思わないでください」

 

 

「ソースが明確にあるんだろうな?嘘だったら棺桶にブチ込むが構わないな?」

 

 

「はぁ…では、勝利者に与えられる召喚権は必要ないんですね?」

 

 

何?召喚権…だと?

 

 

「それを早く言え。早くよこせ。あとは最悪いくらデタラメ情報を流そうと構わない」

 

 

「…いえ、マスター。ここはハッキングやウイルスの疑いを加味するべきでは?」

 

 

「…全く、随分疑り深いマスターですね。ここまでやらなければ信用を得られないとは」

 

 

すぐさま俺の手持ちのスマホと通信を行い、召喚権が残り0が1となった。そして召喚の魔法陣を出せるからこれはもう確実だろう。疑ってすまなかったな。

 

 

これは切り札として持っておこう。

 

 

「よし、これで用事は済んだか。白瀬さん、もう行ってもいいですよ」

 

 

「…いえ、まだ話が残っていますよ。津島隼人さん、貴方には使命がありますので」

 

 

「使命だ?」

 

 

使命ね…俺のようなやつにそんな大層なもん背負わせるのは違うと思うんだが。

 

 

「今、人類は滅亡の危機を迎えているのはご存知ですか?」

 

 

「ん、そりゃあもちろん」

 

 

最後のマスターとなれば願いを三つ。叶えられる。例え人類の滅亡であろうと。

 

 

恐らく…今回は本戦ではないので優勝されようが、人類滅亡に直接は関係はしないだろうが、足がかりにされる可能性はあるし、最悪の場合は…

 

 

「なら話が早いです。そのために貴方にはまず勇者を仲間にしてもらいます。そしてあらゆる職業の仲間を探し出し、巨大な悪に立ち向かってください。人類滅亡を貴方が止めるのです」 

 

 

「よし、つまり今召喚したら勇者が出るんだな?勇者確定ガチャなんだな?本当だろうな?出なかったら詐欺罪と器物損壊罪で訴えるからな。訴訟を起こすぞ。裁判所に来てもらうからな」

 

 

「あっ、お待ちください。今は—」

 

 

「強い勇者カモン!!」

 

 

勇者エミリア、大好真々子、竜宮院聖哉など勇者と聞けば誰しも強い存在だと考えるだろう。だが、そこが落とし穴。勇者の中にはありふれの…何だっけか。まぁ、そいつやミツルギみたいな割と感情で動くような直情型の勇者とかもいるからなぁ。

 

 

そんな勇敢と無謀を履き違えたような勇者に限って弱い。まぁ、今のご時世勇者じゃない職業の奴が最強ってのはよくある話だからな。だからまずは…勇者ガチャに勝利せねば!

 

 

「魔法使いのエルルだよ!よろし…く…ね?」

 

 

…あれ?赤いロングヘアーじゃない?180cn超えの高身長イケメンでもない?はたまた高校生と見間違えるような容姿をした二刀流の母親でもない?

 

 

無論、俺とて対策しきれていない作品がないわけじゃない。たまたま知らない作品というのもたまーにある。だが、今目の前に現れている子は小柄でくるんとした赤毛の女の子だ。そしてさっきはっきりと告げていた。魔法使いのエルル。と…聞き覚えしかない名前だ。そして俺は頭を抱えた。

 

 

「貴方を詐欺罪と器物損壊罪で訴えます。理由はもちろんお分かりですね?貴方が私をこんな言葉で騙し、私の心を破壊したからです。覚悟の準備をしておいてください。近いうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用で来てもらいます。慰謝料の準備もしておいてください。貴方は犯罪者です。刑務所にブチ込まれる楽しみにしておいてください。いいですね!?」

 

 

「私は今ガチャを引けば勇者が確定とは一言も言ってません」

 

 

「…この期に及んでまだ言い訳をすると…?」

 

 

「…津島さん、エルルちゃんが聞いてますよ」

 

 

は?聞いてる?

 

 

「おい、話を逸らしてんじゃねぇ。俺が今話してんのは貴方です。白瀬さん」

 

 

「騙した…?訴える…?」

 

 

「エ、エルル?」

 

 

俺が振り返るとエルルは両眼いっぱいに涙を浮かべていた。

 

 

「ごめんね…」

 

 

え…ちょい待ち。待って?これ俺が悪いのか?いや、俺が悪いな。すまない。

 

 

「ごめんね、本当は聖哉君みたいな…ぐすっ、もっと強い人が来る予定だったんでしょ?それなのに…ひっぐ…大事な枠を潰して…私が弱いから…うわああああん!」

 

 

「あー、白瀬さーん。マスターが女の子を泣かせましたー!」

 

 

「いけないんだー!先生に言ってやろー!!」

 

 

そしてメディ、ワイズ。お前らは小学生あるあるすんな。俺とて悪いとは思っている。確かにこれはエルルの前でする話じゃなかった。いや、そもそもマスターがするべき話ではない。

 

 

「あの…な…違うんだ。思ったより違ったけどさ。別に歓迎してないとかそういうわけじゃないんだ」

 

 

「ほ、ほんとぉ?」

 

 

「あぁ、嘘じゃないよ」

 

 

「私が来て、嬉しい?」

 

 

「あぁ、嬉しいよ」

 

 

「聖哉君より?」

 

 

「いや、それは聖哉の方が嬉しい」

 

 

「そ、そうだよね…あはは…うぅ、ふえええん!」

 

 

「あんたちょっとは空気読みなさいよ!」

 

 

「今気休めの嘘をついてどうなる。現状は何も変わらん。それより今はこの編成で勝てる策を考えるのが先決だ。こっちは基本的な戦略すら定まってないんだぞ」

 

 

「まずはエルルちゃんに謝りなさいよ!話はそれから!!」

 

 

 

マスター津島隼人のキャラ評価

 

エルル(慎重勇者)

 

パワー:E

サポート:B

スピード:C

体力:E

頭脳:C

将来性:C

 

竜族の血を引く魔法使いの明るい女の子

 

ただ攻撃性能は得意とするはずの炎属性の魔法すら才能がないと言われる始末。補助魔法に関しては光るものがあるのでそちらに専念させるのが最適解である。…そう、それこそが最適解なんだ。

 

明るく素直な点は高評価。基本的にマスターの指示には忠実に従うだろう。

 

 

 

エルルが落ち着いてから数分が経ったことでようやく話は再開した。

 

 

「貴方が私のマスターってことでいいのかな?」

 

 

「…あぁ、俺がマスターの津島隼人だ。よろしく。…さて、エルル。ちょっと待っててくれ。今諸悪の根源を断つから」

 

 

「諸悪の…根源…?」

 

 

「おい、このメンバーでどうやって戦えと?あぁ?前衛職0で後衛職3人に加えてサポーター1人。舐めてんのか?勇者来る前に全滅だわ」

 

 

賢者 癒術師 魔法使い 商人(非戦闘員)

 

 

これにクソ雑魚マスターの俺。常人なら匙を投げるレベル。このような戦いでなければ俺だってリセットしてる。本来なら高耐久の戦士職が欲しかったのにこの始末だ。

 

 

おまけに俺TUEEE作品の主人公じゃない側の方々なので必然的に戦闘力自体も控えめ。

 

 

普段はノーマルモードだったが、どうやら今回はルナティックモード…つまりはベリーハードモードらしい。

 

 

のうきんの赤き誓いに所属しているマイル以外の誰かが来たらもう末期だろう。そろそろパーティの主軸というかエースになれる奴が欲しい。

 

 

「言い忘れてましたが、神々は貴方のことが嫌い…いえ、面白い観察対象として、からからかってます。特にエルルちゃんは最たる例だと思います。彼らにとっては貴方の苦しむ様が特に最高の娯楽ですので」

 

 

趣味悪い神々だなおい。けど確かに一度だけ運営側の神であるガヴリールに出会ったことがあるが、面白いなら何でもいいって感じだったなぁ…俺達は面白い玩具扱いか。

 

 

「…とりあえず来たんならまずステータスをチェックする。お前がいつの時系列か知りたい。最初の時のステータスだったら冗談抜きで荷物持ちしかさせないぞ」

 

 

「…え、えっと…私はそこまで強くないけどね、これからもっと強くなるから…多少は大目に見てもらえない…かな…」

 

 

…能力値は俺の評価と特に変わらんな、うん。次に気掛かりだった遅延と加速の魔法であるディレスとヘイスト。あとはヘイストの強化版であるクイックは使えるな。これで最低限役割は持てる。あとは俺の技量次第か。 

 

 

他は特権ルールだが、果たしてエルルにあったかねぇ…

 

 

…!!これは… …はぁ、なるほどね。確かにこれはマスターのみが知るべきルールだ。

 

 

「ねぇ、何かあった?あった?ははーん、さてはこの超絶賢者であるあたしがこの子の完全上位互換になっちゃっている感じかしら?」

 

 

「…完全な上位互換なんざ存在しないぞ、ワイズ。…まぁ、色々な」

 

 

自分と同じくらいかそれより下の子が現れたからか見るからに調子に乗り始めるワイズ。うん、こいつのこういう所は本当に扱いやすい。メンタルケアが楽。だが、今ワイズのメンタルケアの話はどうでもいい。

 

 

「白瀬さん、ちょっとこっちで聞きたいことがあります。1対1で話をしてもいいですか?」

 

 

「あら、津島さん。貴方は女性に対して奥手だと思ってましたが、意外と大た—」

 

 

「今そういう話はしてないです。いいからあっちに来てください。お前ら。絶対にこっちに来るなよ、盗み聞きはもちろんだが、その後詮索するのも許さない」

 

 

「わ、分かったわ…」

 

 

「マスターがそうおっしゃるのなら…」

 

 

 

 

部屋を移動して、すぐさま俺は白瀬さんに問いかけた。らしくもなく、怒気を込めて。

 

 

「どういうことですか。この特権ルール」

 

 

・『発注、イグザシオン』というキーワードを強い意志を持って発することでエルルを聖剣イグザシオンにすることが可能。マスターはその適性を得ることが出来、イグザシオンを所有しているマスターは反動無しで身体能力が限界を超えて強化される。またあらゆる勇者も同じくイグザシオンの適性を持つ。

 

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