アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件〜Second Bullet〜   作:100¥ライター

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本戦における津島隼人のキャラ紹介

マシュ・キリエライト(Fate/GrandOrder)

パワー:C
サポート:A
スピード:D
体力:B
頭脳:C
将来性:A


シールダーのサーヴァント
彼女を仲間にした事でマスターに令呪という命令権にも魔力リソースにも使える万能道具が追加された他、強力な毒耐性を付与する等マスターに様々な恩恵を与えている。
オルテナウスバージョンに切り替えも可能だが、特別利点は無い。
最近盾使いのライバルが大量発生しているが、安定感があって無難に強い。
隼人にとって三番目の仲間。基本的にはマスターである隼人の傍で彼を守っている。


7話 神様の住む世界

竜宮院聖哉の案内によりエルルと俺で統一神界に来たわけだが、一体何の用なのだろうか。

 

 

「ねぇ、マスター君。なんでメディちゃん達は連れてこなかったの?」

 

 

「ん?あぁ、初歩的な事だぞ。理由はただ一つ。聖哉の慎重さ故だ。必要以上に警戒されないようにするなら見知ったエルルだけにするのが賢明だと判断した。分かるよな?」

 

 

もっと厳密に言えば本来ここには人間が来るべきでは無いからとか色々あるけど割とどうでも良い。ここに来るべき理由が全く分からない事。それが一番怖い。

 

 

「うん…確かに聖哉君と会うならそれが一番だね。あはは…」

 

 

聖哉の慎重ぶりを近くで見ているからかすぐ納得してくれた。下手すれば斬りかかりかねない。下手をすれば今まで以上に慎重さが求められる。

 

 

そして呼び出した主を探そうと辺り一面を見渡しているとすぐ近くに異界のゲートが開き、そこに二人が現れた。

 

 

 

「リスタ、マッシュとエルルは限定的に神界への門が開けると聞いたぞ。何故俺は門を開けないんだ?」

 

 

「いやん、もう分かってるくせに〜!!聖哉には私がいるでしょ?だから聖哉に門を開く能力は必要ないじゃない…そう思わない?」

 

 

「…全く、理不尽なルールだ」

 

 

「あからさまにため息つくのやめてくれない!?」

 

 

 

竜宮院聖哉と女神リスタルテ。ふむ、つまりあの二人もペアで現界してくるパターンのキャラってわけか。最近実装されたことも相まってペアキャラが増えてるな…

 

 

「あっ、聖哉君!リスたん!!」

 

 

「うむ、エルルか。…待て。お前は本当にエルルか?まさか…タナトゥスのように空間を歪めてやってきた刺客ではないよな?」

 

 

 

「違うっての。俺のマスター証明証でも出せば信じるか?」

 

 

マスターのスマホには証明書と超長いルールブック。この2つのアプリが送られる。そしてそれらはそれぞれ呼んだキャラの一覧やそのキャラ特有の特権ルールが出てきたり、この戦いにおけるルールが記載されている。

 

 

 

つまり竜宮院聖哉が正しくルールを理解しているなら俺のスマホの証明証を見せれば確実に信じてもらえるわけだ。

 

 

「うむ、さっさと見せろ」

 

 

そして聖哉は俺のスマホを食い入るように見つめ、召喚リストを確認する。

 

 

メディ&ポータ(通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?)

 

ワイズ(通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?)

 

エルル(この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる)

 

 

「よし、それでは今からお前のスマホを破壊するが構わないな?」

 

 

「は?ちょっと聖哉!!何言ってんの!!」

 

 

「あぁ、いいよ」

 

 

「え?いいんかい!!ちょっと!いくら何でもこれはやりすぎ—」

 

 

「お前は何を言っているんだ?これが本当にマスターのスマホならばあらゆる技を使っても破壊出来ないはずだ。俺が現界する前は運営サイドだったはずなのにそんな初歩ルールすら把握してないのか?」

 

 

「知らんし!!そんなルール覚えて使うマスターなんてほとんどいないし!!」

 

 

リスタ、お前…やっぱいつもの駄女神だ。このリスタは間違いなく本物だろう。疑いようもない。これくらい抜けてるくらいがリスタらしい。

 

 

「事実目の前にいるマスターは把握しているぞ」

 

 

「そ、そりゃあそうだけどさ…」

 

 

「では、エルルのマスター。この他にも10…いや、最低でも30程確認する事がある。いいな?」

 

 

 

「あぁ、構わない。気の済むまでやってくれ」

 

 

こちらも変に疑われていきなり斬りかかられたらたまったものではない。可能な限り疑いは晴らさせてもらうか。

 

 

 

 

「よし、間違いなくお前らはエルルとそのマスターだ」

 

 

 

間違いなく…ねぇ、それでもやっぱ頭の片隅では当然のように俺達を疑ってんだろうなぁ。まっ、無闇に信じるよりかは信頼出来るけど。

 

 

 

「いや、あんたどんだけ時間かけてんだよ!!そもそもねぇ、統一神界に入れる権限を持つキャラが凄く少ない事ぐらい知ってるでしょ?」

 

 

 

「そんな決めつけをするからいざ予測不可能の事態が起きると固まる。違うか?」

 

 

 

「そ、それは…そうだけどさ…」

 

 

 

一応弁明しておくとリスタの言い分もまた事実だ。リスタの記憶が正しいなら統一神界は容易には来られない場所だ。だが、聖哉はそれでもイレギュラーな事態を何度か経験している事から確認を怠らない。流石慎重勇者と言ったところだ。

 

 

「結論から言えば今回お前を呼んだのは俺達ではない。アリアだ」

 

 

 

アリア?統一神界にいる封印の女神アリアドアの事か。その能力は対象の者に眠っている才能なんかを引き出す事が出来るなんていうまさに勇者のサポーターに最適とも言える物を持っている。

 

 

 

「アリアが?俺は何も知らないが…」

 

 

 

「津島隼人…ですね?」

 

 

赤いショートヘアで落ち着いた風貌の女性。うん、間違いなく彼女がアリアだろう。

 

 

 

「は、はい…左様でございます、アリア様…」

 

 

 

「堅苦しいから様なんて付けなくて良いわ。立ち話もなんだからあそこでお茶でもしながらゆっくり話をしましょう」

 

 

 

そうしてアリアが案内したのはお洒落…うん、まぁまぁお洒落なオープンカフェだった。そして俺は知っている。このカフェの店長は…

 

 

 

「おい、セルセウス。椅子を借りるぞ」

 

 

「はっ、聖哉さん!お勤めご苦労様でした!!」

 

 

そう、セルセウスだ。セルセウスは自身の店を開いたのだ。時期は原作で言えばアニメが終わって少ししてから。あるいは円盤の特典にあるドラマCDで開店したお店。『カフェ・ド・セルセウス』だ。

 

 

「セルセウス、人数分コーヒーを出していただけるかしら」

 

 

「もちろんですよ、アリアドア殿…ん?何だそこの人間は」

 

 

剣神セルセウス。やたらと格下相手にマウントをとりたがる傾向がある神だ。あとはお菓子作り等に取り組んでいるんだとか。

 

 

「俺の連れだ。余計な詮索はするな」

 

 

「はっ、はい!!了解しました!聖哉さん!!」

 

 

そして格上相手にはめちゃくちゃ媚び諂う。そう、聖哉の存在こそがセルセウスが剣の訓練を辞めた理由である。リアルでいるなら間違いなく友人にしたくはないタイプだ。

 

 

「セルセウスー、気の利いたお菓子とかないの?」

 

 

「んー、やはりコーヒーはこれくらい不味い方が目も冴えて良いな」

 

 

 

「散々な物言いだな、あんたら!!」

 

 

 

「お前のコーヒーの不味さなど今に始まった話ではない。嫌ならもっと豆や挽き方に気を使え。ほら、エルルのマスター。お前にくれてやろう」

 

 

 

「お、おう…」

 

 

 

聖哉から自身に出されたコーヒーを

 

 

 

「それでは本題に入りましょうか。津島隼人」

 

 

 

「結論から言います…今は封印されていますが、貴方には過去の戦い4周分の記憶があります」

 

 

 

4周分の記憶?それが今回の件と何の関係が…

 

 

 

「ねぇ、ちょっと!アリア!それ言っちゃって大丈夫なの!?」

 

 

 

「ルールブックに『ループ前の記憶を思い出させてはいけない』なんてルールはないもの。それに…」

 

 

 

「この5周目は何かが違う。このままでは全世界が滅びる可能性がある。…まずは貴方の1周目の記憶を解放するわ」

 

 

 

1週目の俺…それはメガネも外していただけではなく、目つきも鋭くなったいる上に身体中のあちこちに傷がついていた。まさに…歴戦のマスターに恥じない顔つきになっていた。

 

 

 

 

 

一緒にいるメンバーは…

竜宮院聖哉

ジョルノ=ジョバーナ

千手扉間

アルベルト=ブレイザー

ブラゴ&シェリーコンビ

 

 

この5人か。うむ、どいつも現実的かつ堅実的な戦闘スタイルで確実に相手を仕留める猛者ばかりだ。おまけに扉間に至っては無力化した敵を穢土転生の生贄にして、再利用するといったなんともえげつないやり方をしている… かつての俺はこのレベルにまで至ったとでも言うのか。

 

 

『聖哉、任せたぞ』

 

『ふん、言われるまでもない。それよりシェリー!早くブラゴに指示を出せ!』

 

『ディオガ・グラビドン!!』

 

『聖哉、奴の足止めはしたぞ!!』

 

『よくやったな、褒めてやろう。…くらえ、冥王貫通撃!!』

 

『おつかれ。聖哉、みんな。ようやく…俺達の勝ちだな』

 

『ふむ、これが最後の戦いだというのに今思えばあっけないものだな』

 

『えぇ、終始私達の圧勝だったわね』

 

『200人いたという割には…随分と早く終わりましたね』

 

『全く、別世界には恐ろしい若造がいるな…』

 

『僕も…貴方の卑劣な策略には驚きましたよ』

 

『馬鹿言え。お前も大概だろう』

 

『おっと、そうこうしている間にお迎えが来たらしいぞ』

 

『やぁ、優勝おめでとう。君達の勝ちだよ。津島隼人とその仲間達…竜宮院聖哉、ジョルノ=ジョバーナ、千手扉間、アルベルト=フレイザー、ブラゴとシェリー。いやぁ、君達は本当に凄いよ。ほとんど傷なんて負わなかったし、皆が皆最善を尽くした』

 

『そういう前向上は要らない。早く本題に入ってくれ』

 

『隼人の言う通りだ。早く終わらせろ』

 

 

 

 

『分かったよ。…じゃあ、君の願いは…何かな?』

 

 

 

マスター及びキャラの解説

 

津島隼人(1週目)

 

竜宮院聖哉(この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる)

ジョルノ=ジョバーナ(ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風)

千手扉間(NARUTO)

アルベルト=ブレイザー(ロクでなし魔術講師と禁忌教典)

ブラゴ&シェリーコンビ(金色のガッシュ)

 

 

あらゆる点を見ても一部の隙も無かった原点にして最強のチーム。勝つためであればいかなる手段をも厭わず、効率第一のチーム。あらゆる策を張り巡らせ、確実に相手を仕留めていた。

 

 

終戦の早さは尋常ではなく、200人のマスターと争うはずが僅か半年弱で終わらせてしまった。

 

 

 

 

「む、何故俺の傍にリスタがいない。説明を求める」

 

 

 

確かにブラゴ&シェリーの実装がしてあるなら間違いなく聖哉もリスタとセットで実装されているのが普通のはず…一体どうして…

 

 

 

「聖哉、それはね…」

 

 

 

アリアが何やら口籠もる。…何か言いにくい理由があるのだろうか。例えば聖哉一人に好き勝手にさせた結果えげつない事が起きたとか…

 

 

 

「1周目とやらで勝ちすぎた故のハンディキャップか」

 

 

 

俺が言わずにしていた事をバッサリと言い、リスタを切り捨てた。相変わらずリスタに辛辣な聖哉だな…はは…

 

 

 

「いや、ひっでえ解釈だな!?あんた私を何だと思っているのよ!?」

 

 

 

「防災セットの隅にある防災頭巾…単五電池…トランプにある白の予備カード」

 

 

 

「それほとんど使われないやつじゃん!」

 

 

 

「使わないかもしれないが、いざと言う時には必要になるかもしれん。無いよりはいいだろう」

 

 

 

「…まぁ、あながち間違いではないわ。聖哉、貴方とマスター達は最強だった。誰一人寄せ付けず、無敵のマスターとして君臨した。だけど…心はどんどんすり減っていった。マスターは最後の戦いの後…天獄門(ヴァルハラ・ゲート)を…」

 

 

 

「…分かった。そういう事だな」

 

 

 

「俺は自分の命と引き換えに…ユウキを生き返らせようとした。違うか?」

 

 

 

「えぇ、そうよ。貴方は聖哉の過酷なトレーニングに最後まで着いてきた。結果、統一神界の神々達の様々なスキルを吸収した。その果てが…天獄門。…世界を救う為といった名目で教えていたその技を…貴方は私欲の為に使ってしまった」

 

 

「…そうして俺は…願いを…」

 

 

「時間をこの戦いが始まる前に巻き戻せ…そう願ったのでは無いか?」

 

 

「…中々の洞察力ね、そう。津島隼人はそれを四度願った」

 

 

「つまりこいつはユウキとやらに四度負けたのだな」

 

 

「事実っちゃ事実だが…あいつはかなり強いんだぞ…てか基本マスターはお前らに勝てん」

 

 

「…ふん、そんな弱音を吐くとは。にわかに信じ難いな。1週目ではお前と組んでいたなど」

 

 

「それは…一緒にいた仲間の違いね。隼人の性格は一緒にいた仲間の影響を大きく受けているわ。1週目の性格は冷静沈着。2週目は楽観的。3週目は穏やか。4週目は…えっと…」

 

 

 

「もう良い。そういう所は地味に詳しいのだな、リスタ」

 

 

「これでも女神…って!地味にって何じゃい!地味って!」

 

 

 

「…もう良い、帰るぞ。津島隼人のデータを取れただけで充分だ。早く門を出せ」

 

 

「えっ、ちょっと分かったから!お尻を蹴るのやめて!!」

 

 

「隼人、貴方の記憶は順番に封印が解けるようにしておきました。試練が終わる度に徐々に戻っていきます」

 

 

 

「聖哉、今回貴方は隼人の仲間ではないけれど…いざという時は彼に力を貸してあげて」

 

 

 

「…仕方ない、俺達の世界も無くなりかねないからな。分かった、手伝おう。隼人、少しはマシな顔つきになることを願っているぞ」

 

 

 

「…あぁ、任せておけ。聖哉、またな。変なとこでやられんなよ」

 

 

「…ふん、誰に対して物を言っている。貴様こそ、エルルに何かあったら許さないからな」

 

 

 

「またな、聖哉」

 

 

「うむ、さらばだ」

 

 

俺と聖哉がゲートをくぐり、元の部屋に戻ろうとした時、何かが聞こえた気がした。

 

 

ーリスタ、聖哉と貴方が一緒である理由。それはね…貴方が…支えだからよ…1週目の聖哉には貴方はいなかった。けれど今は違う。貴方は傍にいてあげてね。リスタ

 

 

 

 

 

エルルと共に門から出たのを出迎えたのはウチの腹黒癒術師メディであった。

 

 

「遅いですよ、マスター。早くしなければ次の試練が来てしまいます。急いでください」

 

 

 

「おう、やるか。ギリギリ限界。綱渡りみたいな戦いが強いられるだろう。着いてきてくれるか?」

 

 

今のパーティの弱さははっきり言って致命的だ。小手先のテクニックでどうにかなるとかいうレベルを超えている。チートは必要ない。ある程度柔軟に戦える無難な剣士…あるいは盾職がいれば心強いのだが。

 

 

それでも今のメンバーで最善を尽くしてこそマスターだ。やるしかない。

 

 

「えぇ、ただし…貴方が本当にマスターであれば…の話ですけどね。証明する方法はありますか?」

 

 

「…お前の下の名前を知っている。今から言ってやろう。愛莉(えり)—」

 

 

「知ってるなら構いません。次、それを公の場で言えばどうなるか…分かっていますね?」

 

 

メディから滲み出るダークオーラに怯み、エルルが泣きそうになっている。流石にこれは止めねばなるまい。

 

 

「おい、やめとけ。エルルが怖がってる。会ってちょっとのやつにそれを見せるのは…」

 

 

「ひ、ひぃ!この人怖いんだけど!!」

 

 

「…あ、あぁ…優しく見えて怖いお姉さんなんだ。気をつけてな」

 

 

「むぅ、あとで弁明してくださいね?マスター」

 

 

あぁ、もちろん。第五の試練が無事終わればな。

 

 

『ただ今より第五の試練を始めます!マスターは魔法陣の上に立ってください!!』





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