サクラ大戦~もう一つの視点   作:アマゾンズ

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帝剣を取り返すために一時撤退。

降魔皇が身体の一部だけが復活している事が示唆される。



※注意

この回でのみ直仁が相手を罵倒しまくる悪役になります。キャラアンチをするつもりではありません。


第三十三話 言葉の裏にある本質

龍虎王は地上に降り立ち、急いで誠十郎達と合流する。疲労困憊の身体を押して、森川も合流した。

 

「誠十郎、一時撤退命令を出してくれ」

 

「え?」

 

「支配人!何言ってんだよ!今が攻め込むチャンスだろ!?」

 

「無限や桜武といった自分達の機体状態を見てみろ、初穂。龍虎王も損傷が酷いとは言えないが、お前達の機体はマズイ状態だ。今の状態で攻め込んだら間違いなく、全滅だぞ」

 

直仁の言葉に誠十郎と森川以外の全員が押し黙ってしまう。誠十郎は頭を切り替えて花組全員に命令を下す。

 

「全機、撤退せよ!」

 

「了解!!」

 

「森川さん、龍虎王の手に」

 

「ああ・・・すまねえな」

 

直仁は龍虎王の手に森川を乗せると同時に、全ての華撃団と龍虎王はミカサへと命令を出した誠十郎の声とともに一時的に撤退し、全員が作戦司令室に集まった。森川も参加しているが、立ちながらも壁に背を預けている格好だ。同時に直仁が龍虎王に選ばれたの同じく、虎龍王に選ばれた特別枠としてエリスも会議に参加していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「撤退は出来たけど・・・」

 

「未だ帝剣は敵の手中、おまけに幻都の封印が解けてきている」

 

「いや、龍虎王の言葉曰く『人界を脅かす羅睺神は計斗星を喰らい、皇は神体の一部を復活させている』と言っていた」

 

「!それは、まさか!?」

 

「恐らくは降魔皇の身体の一部の事だろうさ。外に満ちている禍々しい空気で感じるだろ?腕と首くらいは復活しているのかもな」

 

「でも、降魔皇が復活してしまったのなら世界は!」

 

「落ち着け。復活といっても・・・恐らくはまだ完全じゃない、身体の一部だけなら対抗できる」

 

直仁の言葉に全員が驚くが、後からすみれだけは驚いていなかった。降魔皇ほどではないが彼自身も魔界に趣き決戦を挑んで戦い抜いた人間だ。対抗できる手段があるからこそ言えるのだろう。

 

だが、問題はそこではない。対抗できたとしても封印する手段である帝剣が敵の幻庵に奪われたままなのだから。

 

「今は檻から出ようとする獣が必死に抜け出そうともがいている状態と同じだ。身体の一部をどうにか出来れば再封印は可能だろうよ」

 

「その通りですわ。まだ、幻都の封印が生きているからこそ、まだ闇に覆われていません」

 

森川とすみれの言葉に直仁だけが頷く。次世代の華撃団の隊員達は驚いたままだ。そんな中、ひとりの男の声が聞こえてきた。

 

「敵の手にある帝剣を消滅させ、帝剣を復活させる手段はある」

 

それは天宮の実父である天宮鉄幹の声であった。その声を聞いて真っ先に声を出したのが天宮だった。

 

「お、お父さん!?どうして此処に!?」

 

「・・・これが私の役目だからな。話を続ける。帝剣、正式な銘は帝剣・天宮國定。私が鍛えさくらが所持していた帝鍵の正式な名だ。かつて帝都を二つに切り裂き、その片方に降魔皇ごと封印した祭器。そして帝剣はその強大な力の為に必ず一本しか存在できない」

 

「・・・・(アレと似ているな)」

 

腕を組みながら森川と同じように壁に背を預けている直仁が心の内で考えたアレとは、かつて自分が回収任務を命じられた古の祭器、魔神器であった。剣・珠・鏡、その三つを霊力、妖力を問わず扱う者の性質によって陰にも陽にもなる。帝剣は正に今の世に姿を変えて現れた魔神器ともいえるだろう。

 

「新しい帝剣を生み出せば、敵が持つ帝剣の力は失われ、幻都の封印を解く事はできなくなる」

 

「新しい帝剣を・・・作る」

 

「(馬鹿か!?あれは神域の物だぞ!それ程の物を作るのに何が必要か解ってて言ってんのか!?)」

 

「(魔神器もそうだが、祭器を作り出すには人身御供が必要なんだぞ!?)」

 

森川と直仁は表情に出さず怒りが込み上げてきていた。鉄幹の物言いはまるで新しい帝剣を作り出すのに此処に必要な物が有ると二人には聞こえるのだ。森川は魔神器を始めとする古の祭器に関して徹底的に調べており、直仁は復帰するサビ落としの際にすみれから読まされた『封神記書伝』の下巻に記載されていた知識があった。

 

すみれは直仁が復帰する以前、自分が現役の隊員だった際に大神が読んでいたのを見かけた時、封神記書伝の存在は知っていた。この時からすみれは写本だという封神記書伝に関してある疑問が浮かび上がっていた。それはこの本が二冊あるのでは?というものだった。

 

降魔大戦終結からすみれはこの本、封神記書伝の捜索を徹底的にさせた。巴里、紐育、伯林、莫斯科など世界のあらゆる場所を捜索させ続け、そしてついに降魔大戦終結から5年の歳月をかけて封神記書伝の下巻を探し当てる事に成功したのだ。

 

上巻がかつて戦った降魔や天海に関する記述であったに対し、下巻は呪われし大地と言われた大和が風水都市都市と呼ばれていた時代や魔神器に関する制作、裏御三家、五輪の戦士の祖先達が行った儀式の歴史などが綴られていた。

 

下巻を読んだ際、直仁は「こんな馬鹿げた事があるか!!」と封神記書伝の下巻を叩きつけた事があった。

 

そうなっても無理はない。封神記書伝の下巻には魔神器を始めとするあらゆる神域の祭器の発動の仕方や制作方法も記されていたのだ。更には人身御供すらも厭わない儀式なども。そして、己の中に宿る龍脈の御子としての力も。

 

「現状を打破するのはそれしかない」

 

「はい、急いで帝剣を作りましょう!」

 

「(誠十郎・・・あの時と同じ考えに戻っていやがる!馬鹿野郎が!!)」

 

直仁は叱り飛ばしたい気持ちを自分の腕を掴んで堪えた。此処で感情に任せる訳にはいかない。今の自分は誠十郎の指揮下に入っている身だ。下手に逆らえば出撃が不可能になってしまう。

 

「新しい帝剣を打つためには、必要なものがある」

 

その瞬間、鉄幹から表情が消えた。そしてゆっくりと語るように口を開く。

 

「天宮の女が持つ「絶界」の力、さくら、お前の命が必要だ」

 

瞬間、全員に緊張が走った。特に天宮は信じられないようで、震えた声で父である鉄幹に聞きなおす。

 

「な、何を言っているの?お父・・・さん」

 

「さくら・・。天宮家の運命に従い、その命を捧げる時が来たのだ。お前の母ひなたも二都作戦の時に、自分の命を差し出した」

 

天宮は信じられない様子で父である鉄管を見ていた。だが、鉄幹の表情は何も変わらない。それが当然であると言いたげだ。

 

「今の帝剣・天宮國定は、お前の母の命で出来ているのだ」

 

「そんな・・・!」

 

「・・・!」

 

「(帝剣が・・・天宮のお袋さんの命で出来ているだと!?あの時、その情報を伏せられていたのか!?)」

 

「(ちっ、・・・あの当時は防衛に気を回しすぎてたからな。情報を疎かにしちまっていた)」

 

誠十郎の他に二都作戦に参加していたすみれ、直仁、森川も驚きを隠せなかった。森川に関しては街の防衛に出ていた為にそこまで気が回っていなかった事を後悔している様子で、直仁は腕組みをやめ、強く拳を握りこんだ。

 

「お母さん・・・も?わたしの刀、帝剣に・・・?それじゃあ・・・お母さんの命を・・お父さんが?んな・・そんな・・・・」

 

「さくら・・・」

 

天宮のショックは当然だろう。愛する両親、父親が母親の命を奪い帝剣を作り出した真実を知ってしまったのだから。誠十郎はかける言葉が見つからなかった。

 

「お、おい!おっさん!今、アンタなんて言った!?」

 

「帝剣に命を捧げるって、本気ですか!?」

 

「娘の命だよ?冗談でしょ?」

 

初穂、クラリス、あざみも本気で信じられないと言葉を発した。だが、鉄幹に変わりはない。

 

「このような事、冗談では言わぬ。さくら、己の運命を受け入れよ・・・」

 

「くそ!こんな事、あってたまるか!他に方法は無いのか!?」

 

「ならば、お前が答えてみろ。この状況を打破する。逆転の一手を」

 

「くっ!」

 

誠十郎は言葉で鉄幹に噛み付くが、今を打破する作戦が思い浮かばない。それ故にどうすればいいのかと悔しそうに吐き捨てている様子だ。

 

「(誠十郎の奴、真実を聞いて頭が冷えたか。俺も抑えているが、そろそろ限界かもしれねえ)」

 

直仁も怒りが噴火寸前の活火山のような状態なのを自覚し、必死に己自身を抑え込んでいた。何か決定的な一言があれば完全に噴火してしまうだろう。瞬間、通信が入ったことを知らせるアラートが鳴り響いた。

 

「聞こえるかね?神崎君」

 

「・・・・内務大臣」

 

「状況は解っているはずだな?帝都は今、未曾有の危機にある。軍の基地も降魔に占領され、もはや抗う術は一つしかない」

 

「(ふざけんな!米田のおっさんの忠告を散々無視してきて、なんの対策もしてこなかったのはテメエ等、上層部だろうが!!)」

 

森川も国の上層部からの通信を聞いて画面に唾を吐きかけてやりたい気持ちになった。旧・華撃団の先代総司令であり旧知である米田一基、彼の霊的防衛の申告を無視し続け、自分達が危なくなれば手のひらを返して擦り寄ってくる態度に苛立ちがせり上がってくる。

 

「天宮さくらの命を使い、新しい帝剣を作るのだ」

 

「しかし!」

 

「これは国の決定だ!君ごときが口を挟む事柄ではない!」

 

咎めようとしたすみれの言葉を遮られてしまう。内務大臣はさっさと実行しろと言わんばかりだ。

 

「さあ、天宮鉄幹氏の言葉に従いたまえ」

 

「・・・・っ」

 

「何を迷う?わずか一人の犠牲で全ての国民を救えるのだ。名誉だと思わんか?」

 

「・・・名誉だと!?ふざけるな!!さくらの・・・さくらの命をなんだと持っているんだッ!!!」

 

流石の誠十郎も内務大臣の言葉に怒りを表した。これは直仁が帝国華撃団・花組隊長として必要な事を指導してきてきた賜物だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さくらよ。数多の命を救え。お前の命がこの世界の人々を救うのだ。そう、ひなたの時と同じだ」

 

鉄幹は打ちひしがれている天宮に、お前の命の犠牲が必要であるかのように言葉を紡いでいく。

 

「ひなたも大切な人達を守る為に、お前の未来を守る為に命をかけた。笑顔でな。今、お前の大切な人を守る事が出来るのは・・・さくら、お前だけなんだぞ!!」

 

瞬間、壁からまるで爆撃されたかのような音が響き渡った。その音の方向に全員が視線を向ける。それは爪が肉に食い込むほど強く握り締め、血染めの拳で壁を殴り自分に注目させた直仁だった。

 

 

「フッ・・・ククククッ・・・あっははははは!ハハハハハハハッ!!」

 

 

「な、直・・・仁?」

 

自分に注目させた後、直仁はまるで気狂いでもしたかのように大声で笑い始めた。その不気味な様子に口を閉じていたエリスが不安そうに声をかけた。それと同時に直仁の顔が不動明王の憤怒を思わせる表情に切り替わった。

 

「ふざけてんじゃねえぞ!!!数多の命を救え?名誉の為に命を捨てろだぁ?んなもん!糞くらえだ!!」

 

噴火状態になった直仁の怒号にエリスは怯んでしまう。それは風組、次世代の帝国華撃団全員、更には森川やすみれまでも怯み、驚いている。

 

「それと鉄幹さんよ。いや、天宮鉄幹!!自分の娘に死ねなんて言ってんじゃねえ!!娘に命を捨てろと言った時点でテメエは親失格だ!そんな親がどこにいる!?そんな事を平気で言う親はクズの中のクズだ!!」

 

「何!?」

 

「テメエの奥さんである。ひなたさんが娘の未来の為に喜んで命を捧げたのか、使命の為に命を捧げたのかは知らねえよ!だが、今のテメエは名誉欲に取り憑かれた男にしか見えねえ!!」

 

「小僧、貴様・・・!」

 

「なんだ?図星か?ああ、そうだよな。今、天宮の奴を犠牲にすれば『悲しみをおして自分の妻と娘を犠牲に世界を救った祭器を作り出した男』という名誉が手に入るものな!!」

 

「支配人!止めて、お父さんにそんなつもりは・・!」

 

「黙ってろ!天宮!!」

 

「っ!」

 

直仁の憤怒を見た天宮は黙ってしまう。直仁は理不尽に怒鳴り散らす男ではない。危険な事や悪い事は悪いと言葉に出来る男だというのを天宮は思い出した。直仁は大を生かすために小を切り捨てるという考えには否定的であり、簡単に命を捨てろと促してくる人間が大嫌いだ。天宮の実父である鉄幹に対して憤怒を爆発させたのもそれが原因だろう。

 

「そうなれば周りは持て囃してくれるし、同情もしてくれるよな!妻と娘を犠牲に世界を救った剣を作り出した男として評価されるしなぁ!?」

 

「黙れ!小僧!!お前にこの私の悲しみがわかるか!!」

 

そう言って鉄幹は直仁を殴りつけた。刀鍛冶として鍛えられている鉄幹の拳は強いものだったが、噴火状態である直仁にとっては軽すぎてその場から微動だにしていなかった。

 

「っ・・・ぺっ!知らねえよ。アンタの悲しみはアンタにしか分からねえ!だがな、教えといてやる・・・!帝国華撃団、いや華撃団と名の付く部隊はな・・・仲間の命を犠牲にした時点で既に敗北しているんだよ!!」

 

「っ・・・!」

 

「!!!」

 

「!!!」

 

口に入った血を吐き捨て直仁は勢いのまま叫ぶ。その言葉に目を見開いたのは、伯林華撃団の隊長を務めるエリスと次世代の花組隊長である誠十郎であった。旧・帝国華撃団を含めた世界中の華撃団は己を犠牲にして降魔皇を封印した。だが、直仁やすみれ、森川の三人が経験した降魔大戦は敗走した戦いなのだ。仲間や想い人が共に封印され残された自分達は次世代に犠牲を強いる訳にはいかないと何処かで思いながら生きていたのだ。

 

「ならどうするというのだ!娘の命を守り、帝都を捨てるのか!?」

 

「ふん、その答えは既に誠十郎も気づいているだろ。なぁ?」

 

「はい、帝国競技場にある帝剣を敵の手から奪い返します!!」

 

「せ、誠十郎・・・さん。支配人・・・」

 

「そういう訳だ。鉄幹さんよ?甘い考えとか言うなよ?仲間の命を犠牲にしない、それが華撃団たる信念だ。俺達、旧・華撃団はその信念を貫けなかった・・・」

 

「っ!?お前・・・」

 

鉄幹は噴火状態が僅かに収まった直仁の目に悲しみが映ったことに気づいた。娘や誠十郎から彼が降魔大戦の生き残りだという事は聞かされてはいたが半信半疑であり、その悲しみに満ちた目を見て事実だと確信した。

 

「誠十郎、言ってやれ。お前の覚悟を!!」

 

「!俺は、命をかけて帝剣を取り戻す!!それが俺の覚悟だ!!」

 

「また成長したな・・・・誠十郎・・・」

 

直仁は聞こえないように小声で誠十郎の成長を喜んでいた。ようやく隊長として一皮むけた姿を見る事ができたのだから。

 

「おいおい、二人だけで盛り上がってんじゃねえよ。さくら、神山や支配人の言う通りだぜ」

 

「初穂・・・」

 

「支配人の怒号で思い返すなんて情けねえよな。仲間の命を犠牲になんかしない、そう教えられてたのに」

 

「そうだな・・・恥ずかしい限りだ。すまない」

 

「エリス・・・さ・・・ん」

 

「鉄幹さん。俺は貴方も救います。さくらの命を守ってもさくらが泣いていては元もこうもない。父娘で平和に暮らせる世の中を取り戻します!そうじゃなきゃ意味がありません」

 

「せ、誠ボン・・・お前」

 

誠十郎の言葉に鉄幹も直仁から受けた罵倒を受け入れられるような心境になっていた。青二才だと思っていた坊主が今では立派な男になっていたのだから。そんな中、直仁は天宮の頭に手をポンと優しく置いた。

 

「天宮、お前はかつて・・・魔神器を使おうとしたさくらさんのように迷ったんだろう?前にも言ったが、華撃団のメンバーは自分の命を捨てようとする仲間を許さないんだよ。だから、生きろ。生きて目一杯、人生を楽しめ」

 

「直・・・仁・・・さん」

 

天宮は思わず泣きながら直仁に抱きつこうとしたが、直仁に軽く押されて誠十郎の方へと抱きつく形になってしまった。それを抱き止めた誠十郎と天宮は抱きしめ合う形になってしまう。

 

「っ!おっと!」

 

「誠十郎さん・・・私、生きて・・良いんですよね?」

 

「ああ、直仁さんの言う通り一緒に生きるんだ。さくら」

 

「ふっ(あっぶねえ・・・エリスが居るこの場で天宮に抱きつかれたら何されるか)」

 

「(上手い事、避けやがったな?直仁の奴)」

 

森川も回復したのか、壁から背を離して誠十郎と天宮の二人を温かく見守っている。その様子を見ていた初穂が声を上げた。

 

「よーし、気合も入ってきた所でこの逆境を跳ね返してやろうぜ!」

 

「里の掟、99条!躊躇うな、勝利を目指せ」

 

「反撃開始です!私達で最高の物語を描きましょう!」

 

「これが、帝国華撃団・・・伯林華撃団にはない絆がある」

 

それぞれが気合が入り、エリスも感心していると内務大臣と通信が入ったままでその本人が声を荒らげてきた。

 

「ま、待て!何を言っている貴様等!!分かっているのか!?国家反逆罪だぞ!!」

 

それを聞いた直仁が僅かに沈静化した噴火状態に再び戻ってしまっていた。直仁はすみれに下がるよう目配せし、すみれは横へと下がった。

 

「これは我が国の決定だ!今すぐ天宮さくらを殺せっ!殺すんだ!!」

 

「うるっせえんだよ!!黙ってろ!!!」

 

直仁の怒号に内務大臣は一瞬怯んだが、すぐにも言い返し始める。だが・・・。

 

「き、貴様!内務大臣対してそんな口を聞くとは何事だ!国家反逆罪で処刑されたいのか!?」

 

「やれるもんならやってみやがれ!!自分達は安全な場所から上から目線で命令しかしねえ、更には権力に物を言わせてふんぞり返っている奴に出来るもんならな!!!」

 

「ぐ・・・・貴様!あの米田一基のような真似を!」

 

「俺を殺したいならいつでも来い!内務大臣さんよ!!お前が俺を本気で殺すつもりなら死なばもろとも、テメエも道連れにしてやるからな!!それと、米田さんをコケにし続けたら本気で天誅してやるぞ?」

 

「む・・むむむ!」

 

直仁が通信を切ろうとした瞬間、すみれが機器に近づき問答無用で通信を切った。

 

「オホホ・・・やっぱり、直仁さんは米田指令の教え子ですわね。それと神山くんも花組の隊長としての覚悟、しっかりと聞かせてもらいましたわ」

 

「すみれさん・・・」

 

「久々に俺も面白いものを見させてもらったぜ。やっぱ花組は新旧関係なく、こうじゃなくちゃな!」

 

「森川さん・・・」

 

「この戦、必ず勝ちますわよ!」

 

すみれの言葉に華撃団全員が気合が入り、頷くのだった。




や、やっと書けた。本当に申し訳ないです。

コロナ?関係ないから働け。の状態やFGOなどもやりこんでいてすっかり続きを忘れていました。

もう何ヶ月経ってると思っているんだ!とおっしゃる方、ごもっともです。

次回は突入です。

サクラ大戦と言えばヒロイン別ルート!※やはりヒロイン別ルートが必須かと思い次のルートは誰が良いかアンケートします(正ヒロインはエリスですが)

  • 倫敦華撃団 副隊長 ランスロット
  • 上海華撃団 ホワン・ユイ
  • 新・帝国華撃団の誰か
  • 風組or月組メンバー
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