坂本雄二
木下秀吉
土屋康太
島田美波
時を少し遡り、時刻は八時十五分頃。
学力最底辺のFクラス内。
??「ふぁ〜ぁ…」
一人の男が大きな欠伸をしていた。
逆立った髪に、釣り上がった目、少し野性味を帯びた顔。
坂本雄二である。
雄二はチラッとクラス内を見渡す。
ボロボロのちゃぶ台にワタの入ってない座布団。
窓はひび割れており、時折吹き込んでくる隙間風。
見れば見る程劣悪な環境である。
先程Aクラスを覗いたが、本当に同じ学校なのか疑いたくなってしまう。
そんなFクラスにどんな奴がいるのかと気になり、ここにいる生徒にも顔を向ける。
すると案外見知った顔が多くあった。
外見は明らかに女なのに、男を自称している木下秀吉。
普段は寡黙、だがとてつもない変態の、ムッツリーニこと土屋康太。
二人は去年も同じクラスでバカなことをしていた。
秀吉「なんじゃ、雄二もFクラスか。」
なんてボーっとしていると、いつのまにか近くに来ていた秀吉が話しかけてきた。
康太「…俺も。」
と、こちらは全く気配を感じさせずに会話に加わってきた。
秀吉「また騒がしい一年になりそうじゃのう。」
雄二「ま、退屈はしないだろうな。なにせ二年からは試召戦争があるからな。」
康太「…どこかに仕掛けるのか?」
雄二「それは後からのお楽しみだ。」
雄二は口の端を吊り上げ、悪いことを考えている時の顔をする。
そんなことを話していると、一人の女生徒がキョロキョロと辺りを見渡している姿が目に入る。
その女生徒も見知った顔で、去年も同じクラスだった島田美波だ。
髪はポニーテールで、スラッとした脚に胸が特徴的である。
美波は誰かを探しているようだった。
雄二「どうした島田。誰を探してんだ?」
美波「あ、坂本。アイツを探してんだけど、どこいるか知らない?」
雄二には美波の言う、アイツが誰か分かった。
十中八九明久のことだろう。
だが、今の雄二にとって明久の話はあまり好ましくない。
雄二「さあな、大方あのバカのことだ。寝坊でもしてるんだろ。」
なるべく早めに話を切り上げる。
すると美波も納得したようで、
美波「そうね。アイツがFクラスじゃないわけないもんね。」
そんなことを言っていた。
そんな他愛のないことを話していると、朝のホームルームの時間になる。
すると、古びたドアが開き、一人の男が教室に入ってくる。
??「みなさん席に着いて下さい。場所はどこでも構いませんので。」
席すらまともに決まってないのか…
全員座ったのを確認すると、男は簡単に自己紹介を始める。
福原「担任の福原と言います、よろしくお願いします。」
それだけ言うと、出席簿を教卓に置く。
さして強く叩いてないのに、バキッ…と教卓が崩れてしまう。
福原「みなさんは自習でもしていてください。代わりを貰ってきます。」
そんな様子に対して驚くこともせず、淡々と話をして、教室から出て行く。
今がチャンスだ。
雄二は黒板の前に立ち、Fクラス内の視線を集める。
雄二「あー、Fクラス代表の坂本だ。早速だが…」
言葉を区切り、目でクラス全体を見る。
それにつられるように、他の生徒もそれを追う。
雄二「今の設備に不満はないか?」
「「「大ありじゃぁぁぁ!!」」」
雄二「だろう?そこで俺は試召戦争をしたいと思う!まず手始めにDクラスに宣戦布告だ!」
こうして雄二のある一つの企みが幕を開けた。
今回はFクラスのことを書いてみました!
そしてヒロインですが次に決めたいと思います!
自分の中では二択で迷っていて、究極ハーレム展開もあるかもしれませんが、ご了承ください。
ではまた次回に!