ダンジョンに出会いを求め転生したらミスでとんでも転生に   作:仁611

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3話 芽吹き

結局、幹部全員(ベート以外)を伴って修練場に来ている。

どの程度、力を出すか凄く悩むが技でどうにかする方向で行くかなあ

 

「一応言っておくけれど魔法は禁止でいいね」

 

俺が頷き、アイズに視線をやるとアイズも頷く、周りが少しザワザワしてるのでそちらにも視線をやると、多くの団員が幹部がゾロゾロ訓練場に行くものだから、付いて来たみたいで俺はそれを見て苦笑いするしかなかった

 

「それでは、二人ともいいね・・・模擬戦、はじめ!」

 

俺は息を深く吐き、姿勢を屈め心を落ち着かせ居合いの構えをし、目を閉じて周りの気配を感じていた。

 

ピコン[心眼スキル・明鏡止水スキル習得]

 

俺は即刻スキルMAXにして彼女が動く気配を感じていた、彼女が地面を蹴り、こちらに迫って来るLV5の脚力で空気を切り裂き近付く彼女の気配や空気の流れ、そこに彼女の呼吸すら感じ取れる

 

「・・・ふっ」

 

彼女の刃が俺の右腹を狙い迫る、俺はその刃を腕から最も遠い位置を居合いで弾く、その勢いのまま腰に挿した鞘を体の回転を利用して、彼女の右腹を強打する「あっ・・・」彼女も反撃までされると思っていなかったのか、反応が出来ず修練場の壁に激突してしまう

 

「「「「「え!」」」」」

 

この場の空気が凍りつき、俺は目を見開き刀を鞘に納めると、彼女の元へ瞬歩で移動して彼女の安否を確認しに行く

 

「ごめんなさい!大丈夫ですか?」

 

そこには瓦礫の上で頭から血が出ている彼女が倒れている、マジやってしまったぁあああ!俺はすぐさま彼女を抱き上げ、フィン達の元へ走って行く

 

「何が起きたんだ」

 

「アイズたああああああん!」

 

団員の一人が呟き、ロキの叫びで他の者達も今の状況が理解出来たのかリヴェリアがポーションを持って駆け寄って来る、アイズに直接掛ける、掛けた途端に壁にぶつかり出来た怪我があっという間に塞がって行く、俺はダンまちで一番好きなアイズをあまり傷ついたくなかったとは言え気絶させて血まで流させた事に罪悪感を感じていた

 

「気絶しただけのようだな・・・それにしても先程の動き、私にも見えなかったのだが何をしたのだ?」

 

「そうだね僕にも見えなかったかな・・・その上、君の残像が残った状態で君はアイズの元まで行っていた、僕はおそらく君のポテンシャルがLV10だと言われても信じるよ」

 

「ガッハッハッハッハ!これではワシら最古参のメンバーも形無しじゃのう」

 

「ホンマどんだけ規格外なん!」

 

俺は他のメンバーの声を聞きながら、自分の膝の上に彼女を座らせ背中を右腕で支えたまま、額の血をシャツの袖で拭い取る。

やはり二次元と実物では、感じるものが違うのを実感した彼女を抱き上げた時に軽さや彼女の細い身体・・・

 

「ごめん・・アイズ・・・」

 

「シオンたんが気にすることは無い!」

 

「そうだね、これが彼女の糧になるのだからそれに彼女も僕らも冒険者だからね」

 

俺は、彼女の頬に張り付く髪の毛を左手を添えて払う「んっ」アイズの瞼が薄っすらと開き、俺は彼女の頬に手を添えている事も忘れて彼女を見つめて居ると彼女も俺を見つめ返して来る

 

「シオン・・・っっ//」

 

「大丈夫かな?アイズ・・」

 

「おっアイズたん気付いたみたいやしみな解散や解散!」

 

「シッシオン・・//」

 

「アイズ・・・」

 

俺は無意識で彼女の頬に添えた手で優しく頬を撫でていた。

どれくらいかは分からないが、冷静になって行き俺は今の状況に内心凄くテンパっていた、ポーカーフェイス様ありがとう!

 

「あのね・・シオン//」

 

「何かな?アイズ・・・」

 

「そろそろ・・恥ずかしい・・かな//」

 

俺は現実逃避から強制的に戻され、ごめんと伝え頬から手を離すと「あっ」とか聴こえてしまう・・期待してしまうから控えて欲しい

そんな事を考えて居ると、妙に視線を感じそちらを向くと必死に暴れるロキの口をおさえ、羽交い締めにしているリヴェリアがこちらを暖かい眼差しで見ていた。これ以上、この空気に耐えられそうに無く俺は迅速にアイズを支えて起き上がらせる

 

「ごめんねアイズ・・気安く触って嫌だったよね」

 

「そんなこと・・ないよ?」

 

「んんっそれでアイズ、ひとまずシャワーでも浴びて来るといい、先程の模擬戦で所々に血が付いているのだからな」

 

「分かったリヴェリア・・」

 

「アイズ、歩けそう?」

 

「少し休めば・・大丈夫」

 

俺はそっかと、返事をするとアイズの背中をに再度手を添えて、彼女の膝裏に手を回し強引に彼女を抱き上げ、お姫様だっこの状態にする

 

「えっ・・」

 

「リヴェリアさん俺がアイズを部屋に運ぶので、模擬戦の件は後でいいですか?」

 

「あっああ、それで構わない・・ロキ行くぞ」

 

ロキはリヴェリアに無理矢理連れて行かれ、俺はアイズに道を聞き部屋へと連れて行った。その間は、アイズは俯いたまま特に話もせずに首を振って返事をするだけだった

 

「ではアイズ俺は行くよ・・・!!」

 

俺が彼女を下ろし、離れようとすると彼女が袖を掴んでいた

 

「どうしたの?アイズ?」

 

「何で・・シオンはそんなに強いの・・」

 

俺はそのまま振り返り、その場に跪き俯く彼女の視線に合わせ、俺は袖を握る彼女の手に左手を添えて口を開いた

 

「俺の強さは、普通に得られる強さでは無いんだ・・でも何故、力が欲しかったのかって聞かれたら、アイズの為って言えるかな」

 

「えっ・・・でも・・初めて会ったよね?」

 

「そうだね・・どう説明していいのか分からないけど、俺は君を守りたい・・だからさ、俺を君の英雄にしてくれないかな?・・」

 

彼女は俺の言葉を聞くと手が震え、頬から涙がつたい重ねた手の甲に落ちる・・噛み殺しているけれど、小さな嗚咽が漏れ聞こえ俺は堪らず抱き寄せ、彼女の頭を撫でながら続きを話した

 

「俺が君を守るからさ、一緒に強くなって俺の事を支えてくれないかな?そしたらアイズの抱えてる物を一緒に背負って生きられるから」

 

俺が全て伝えると、彼女は既にもう抑えられなくなり声を漏らし泣き出した・・それからは俺は黙って彼女が泣き止むまで頭を撫で続けた

気付くと、彼女は寝息を立てていたので俺は、ストレージから俺と同じフェンリルローブを取り出し、布団が汚れない様に彼女に掛けてからブーツを脱がせて寝かせた・・少しはこれで彼女が前を向いて進めたらって思う。原作を知っているからこその反則だけど、生身の人間だと知ると居ても立っても居られないよな

俺は彼女の目元を汚れていない方の袖で涙を拭い「おやすみ」と言って部屋を出て行った

 

ドアを開けて直ぐに、趣味が悪いですよと壁に寄りかかるリヴェリアに向かって言い放つ、いつから気付いていたのだと聞かれ、始めからですよと答え歩き始める

 

「聞きたい事はまとまりましたか?」

 

「そうだな・・その話はロキ達と聞くとしよう」

 

そうですかと言い、俺達はロキの執務室まで行き扉を開く、そこにはロキにフィンそれにガレスがいた

 

「まずはうちからや!シオンたん!あれはまず何をしたん?」

 

「まあ簡単に説明しますと、剣先を居合いで払い体勢を外側に崩させて、そこで右腹に鞘を腰に挿したまま、居合いの勢いをそのまま回転に活かして直撃させました・・」

 

「僕にも正直何をしたのか見えなかった、そこでシオン君の本気は【猛者】オッタルより数段は強いと見てるのだけど、今回は何割での模擬戦だったのかな?」

 

「正直まだまだ体の慣らしが終わって無いので、厳密にどの程度かが分からないですがまあ、2割出して無いですね」

 

「まじかいな・・」

 

「ガッハッハッハッハ!折角じゃわしとも今度模擬戦せんか?」

 

「それは僕もしてみたいね」

 

「ええ、喜んでお相手させて頂きます」

 

「私からは、聞きたいと言うよりは頼みに近いのだが、これからはアイズと一緒にダンジョンに潜ってくれないか?」

 

「なっ本気かいなママ!」ゴスッ

 

「誰がママだ!・・先程アイズの部屋での二人のやり取りは、そこまで詳しくは無いが関係は良好そうなので、アイズにとってもそれがいいのでは無いかと思ってな」

 

「なっ何や関係って、あかんうちが認めん!「ゴス!真面目に話せ」ウガッ!これでも真面目に話してるんやけど、まあ正直シオンたんは信頼出来るてうちの感は言うてるんやけどな」

 

「僕もそれには賛成かな!どちらにしてもダンジョンは潜った事が無いんだろう?それであれば次の遠征までには出来たら、調整とかしておいてくれると嬉しいかな」

 

「アイズと一緒に潜るのは特に問題ありませんが、幹部とって言うのは問題無いんですか?」

 

「ああ!その辺はこちらで手を考えているから心配しなくていいよ」

 

「それでだが、一応夕食の後でダンジョンのテストをするので食堂にそのままいてくれないか」

 

「ええ、分かりました・・夕食まで時間もありますので冒険者登録と軽く散策でもして来ていいですか?」

 

「ならわしも用事があるからギルドまで一緒に行くかの」

 

その後、これからの話などを軽く話し俺達は各自する事があるので解散した

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