キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~   作:やきたまご

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奴と闘うまでは負けられない!!


博学なる貴公子!!の巻

『これで正義超人軍は三勝目をあげました! まだ闘っているロビンマスク! カナディアンマンも続けるでしょうか!』

 

 キン肉マンがリングを降りると、真っ先にウルフマンに挨拶をした。

 

「さっきはよくも散々言ってくれたな、この借りは超人オリンピック決勝戦で必ず返してやる」

 

 キン肉マンは一呼吸置いた。

 

「生き残れよ」

 

 ウルフマンが不敵な笑みで返した。

 

「言われるまでもねえ、お前こそ足下救われるなよ」

 

 

 

 

 ロビンマスクとブラックホールが対戦するリングに動きが見られた。

 

『ロビンマスク! ブラックホールの顔面へスピードののったハイキックだ!!』

 

すぽっ

 

『ブラックホール! 自身の顔の穴でロビンマスクの足を掴んだ!』

 

 ブラックホールはロビンをつかんだ状態で背中を反らした。

 

「フェイス・スープレックス!」

 

ががぁん

 

『ロビンマスク! マットに叩き付けられた!』

 

「なんの!」

 

『流石はロビンマスク! すぐに立ち上がってきました!!』

 

「なかなかにトリッキーな相手のようだな。ならば、ロビン戦法No.8 相手のパワーは最大限に利用せよ!」

 

『ロビンマスク! ロープの反動を利用しながらの、ドロップキック! 狙いはブラックホールの顔面だが、これは決まるのか!』

 

「カカカカ、学習能力の無い仮面の奇公子さんだぜ!」

 

すぽっ

 

『あ――――――っ!! やはりまたもブラックホールにロビンマスクが捕らえられてしまった!!』

 

「全ては私の計算通り!! くらえ!!」

 

ぐきき

 

『ロビンマスク! 脚を捕らえられながらもブラックホールの背中に回り込み脚を後ろからつかむ! これはブラックホールの背骨を折りに行く技か!』

 

「ロンドン・アイ・クラッシュ!!」

 

『お――――――っ!! ヨーロッパで最も高いとされる観覧車ロンドン・アイをモチーフにした技でしょうか! 美しき円の形を描きながらも、背骨を破壊するなかなかに強力な技です!!』

 

「ちっ、このままではまずいな」

 

すぽん

 

『ブラックホール! 流石に危ないと思いロビンマスクの脚を離した!! ロビンマスクの技は破れたものの、これで脚は自由となった!!』

 

「私の攻撃は終わらない!!」

 

がぁきぃ

 

「タワーブリッジ!!」

 

『出ました! ロビンマスクの必殺技タワーブリッジ!! これで勝負は決まったか!』

 

「カカカ、この程度容易に抜けられる! エスケープシャドウ!!」

 

ぐにゃん ぐにゃん

 

『あ――――――っ! ブラックホール! 身体を柔らかく変形させてロビンマスクのタワーブリッジから簡単に脱出した。そして影の中へと消えてしまった――――――っ!!』

 

 ロビンマスクがブラックホールがどこへ行ったか懸命に姿を探す。

 

「奴め、一体どこへ隠れたんだ!!」

 

すぅ

 

 ロビンマスクの背中の影からひっそりとブラックホールが現れた。

 

「カカカ!」

 

「しまったっ!!」

 

『ブラックホール! 背後から現れ奇襲のバックドロップだ!!』

 

ずがぁぁん

 

「ぐおっ!」

 

 ロビンマスクが後頭部を押さえて悶絶している。

 

「これで終わりじゃないぜ! セパレートシャドウ!!」

 

『ややっ! ブラックホールの影が分裂し、その影からなんと! ブラックホールがさらに現れた――――――っ!!』

 

 ロビンマスクがこの状況を見て驚くも、冷静に対応する。

 

「おそらくは、光の反射を利用して複数に見せているもの。ならば、その原理を壊せばどうと言うことはない」

 

「講釈垂れている場合じゃないぜロビンよ! 8メンブラックホールキック!!」

 

ドガガガガ

 

「ぐわぁ!!」

 

『あ――――――っと! ブラックホールが8人がかりでドロップキックだ! 通常の8倍の威力のドロップキック! これにはたまらずロビンマスクもダウンだ!!』

 

 ロビンマスクは倒れながらも勝機を見いだそうとしている。

 

「この奇術の正体は……そうか! あの透明ドームが原因か!!」

 

『ロビンマスク立ち上がった! しかしダメージはまだ抜けきっていないぞ!!』

 

「カカカカ、赤き死のマント!」

 

『今度は8人のブラックホールが鋭利な刃物と化したマントを準備! この攻撃を食らったらロビンマスク! 間違いなく死に至るでしょう!』

 

「私の考えが正しければ、ずばりここだ!!」

 

「死ねぇ――――――っ!!」

 

『8人のブラックホールが襲いかかった! しかしロビンマスク上空へ避難!』

 

「馬鹿め! 上空に逃げ場はないぞ!」

 

「私の狙いはこれだ――――――っ!!」

 

ぱきぃぃん

 

『ロビンマスク! 何を思ったのか! リングに設置された巨大透明ドームの一点をついてヒビをいれた!!』

 

「なるほど、ドームを壊すとは良い狙いだが、もはや貴様にはドームを破壊する力すらも残ってないか!」

 

 

「いいや、これで十分だ」

 

しゅん しゅん しゅん

 

「なに!?」

 

 ブラックホールの分身が次々に消えていく。

 

『あ――――――っ! ブラックホールの分身が突然姿を消し、一人の状態に戻ってしまった――――――っ!! ロビンマスク! 一体何をしたというのか!!』

 

「解説しよう。ブラックホールの技は光の学問で言うと光の反射を巧みに利用し、虚像を複数創り上げたものだ。しかし、光の集中する点、つまり焦点を破壊すれば像を作ることは出来ない! その焦点となるのがこの透明ドームの中心だった! つまりブラックホールの四次元殺法を封じることが出来るのだ!!」

 

『流石はロビンマスク!! 言葉の意味は分からないですが、とにかくすごい博学的なプロレスで窮地を脱した――――――っ!!』

 

「カカカ、流石はロビンマスク! こうもあっさり俺の得意技を見破るとはな! どうやらこの技を使わざるを得ないようだ!」

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

『あー―――――っ! ブラックホールの顔からものすごい吸引力がうまれた――――――っ!! ロビンマスク! 脚をふんばってなんとか耐える』

 

「だめだ、もう、うわぁ――――――っ!!」

 

『ロビンマスク! 耐えきれず、ブラックホールの顔の穴へと吸い込まれていく!!』

 

 ロビンマスクはブラックホールの作り出した空間へと送り込まれた。人工的なブラックホール内でロビンマスクは苦しんでいる。

 

「この空間を破るには内部から強力な衝撃を与えなければ……それには私一人の力では難しい」

 

「カカカカ、ロビンマスクよ、お前を四次元空間で始末するために来てやったぜ!!」

 

 ロビンマスクの前にブラックホールが現れた。

 

「お前が来るのを待っていたぜ!!」

 

がしぃ

 

 ロビンマスクはタワーブリッジにとらえた。

 

「カカカ、こんな何度も破られた技が通じると思うか?」

 

「そいつはどうかな?」

 

 ロビンマスクはタワーブリッジの状態でジャンプし、逆さに落下した。

 

「逆タワーブリッジ!!」

 

ズガァァン

 

「ぐはぁっ! まだまだ!」

 

 

 

ぱきん ぱきん

 

『あ――――――っ! 突如空中にヒビが入った、ますます亀裂が大きくなっていく!! 我々の見えない空間で一体何が起きているのか――――――っ!!』

 

 

 

「ロビン戦法No.1 獲物は逃すな!」

 

がきぃ

 

 ロビンマスクはブラックホールの首を脚で締めあげる。

 

「お前ほどの強者に出会えた事に心からの感謝を伝えたい。ゆえに敬意を持って温存していたこの技を使わせて頂く!!」

 

ぱきーん

 

『空間が割れ、現れたのはロビンマスクとブラックホール! ああ! ロビンマスクがブラックホールに首四の字をかけた状態で落下してます!!」

 

「ロビンスペシャル!!」

 

『でました! ロビン逆転の必殺技! ロビンスペシャル!! 首四の字で逆さに落下するという大変高難易度な技です!! 亡くなったテリーマン、ラーメンマンに報いる一撃となるか!!』

 

「くそ、俺もここまでか……皆とは地獄で再会か……」

 

 ブラックホールが敗北を覚悟した。

 

ぴたり

 

 突如会場内の時間が停止した。意識があるのはブラックホールただ一人である。

 

「一体何が起きたと言うんだっ!?」

 

ばさり

 

 ブラックホールの目の前に白い羽が舞い落ちてきた。

 

「この羽は、まさかっ!?」

 

 ブラックホールが見上げると、亡くなったはずのペンタゴンが目の前にいた。

 




友情は時空をも超越す!!
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