キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~   作:やきたまご

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地獄から再スタート!!


Re黄金のマスク編
悪魔降臨の巻!!


 え? 死んだらそこで終わりかなと思っていたけど、まあキン肉マンの世界なら普通なのか?

 

「おら! さっさとてめえもあっちに行け!」

 

どがっ

 

「いでぇ!」

 

 超人墓場の鬼に尻を蹴られた! とりあえず超人墓場であっちに行けというと、巨大な石臼だよな。確かあれって、後々悪魔将軍がぶっ壊して、今は鬼達が修復作業しているんだよな。

 石臼の誰もいないスペースに入り、俺も回し始めた。

 

「お前もこっちの世界に来てしまったか……」

 

 後ろから仮面の男が声をかけてきた。

 

「ロビンマスク!」

 

「頑張ったなカナディアンマン。鬼達が持っている現世をのぞくテレビからお前の活躍は眺めていた」

 

「すまない! 頑張ったといえば頑張ったが俺も負けてしまった……」

 

 しばらくロビンマスクと会話を交えながら、石臼をまわした。休憩の時間に入り、他にも知っている奴はいないかと探した。

 

「カナディアンマン!」

 

 同じく悪魔超人に負けたテリーマン、ラーメンマンにも再会できた。

 

「いいところがあるんだ、来てくれ」

 

 案内されたのは岩穴の中。ここは確かドクターボンベがウォーズマンを手術して現世にかえしたところだったな。そして現世の今が見れるテレビも置いてある。

 

「今の戦況がどうなっているか確認しよう」

 

 TVがノイズの入った画面から徐々にはっきりと像の映ったものになっていく。モニターにはキン肉マン、ウルフマン、ウォーズマンが映った。

 

「正義超人で生き残ったのはあの三人だけか……」

 

 そして悪魔超人サイドはバッファローマン、ブラックホール、ステカセキング、アトランティスがいた。

 

 

「ん? 見かけない超人が悪魔超人側にいるぞ!」

 

 モニター内でロビンマスクが指摘されたところを見た。

 

「ふむ、悪魔超人軍の援軍か。六本腕の男、忍者風の男、巨漢の大男と手強そうな奴らがいるな」

 

 ラーメンマンが各超人の特徴を説明してくれた。

 

「ん? 六本腕? 忍者? 巨漢……げぇ――――っ!!」

 

「どうしたカナディアンマン!?」

 

「あいつらは俺達が闘った悪魔超人よりも手強い、悪魔六騎士と呼ばれる男達だ!!」

 

「なんだとっ!? そうだとしたらキン肉マン達だけでは戦力に差がありすぎる!!」

 

「こうなったらミー達がなんとしても超人墓場を脱出しなくてはならない!!」

 

 やはり超人墓場の脱出という考えに至ったか……。しかしそのためには……。

 

「皆、生命の玉なんて持ってないよな?」

 

「なんだそれは?」

 

 三人とも超人墓場に来たばかりで生命の玉を知らなかったようだ。俺は数分ほど生命の玉について説明した。

 

 

 

 さて、悪魔六騎士達の登場より少し前にさかのぼる。正義超人と悪魔超人の初日の団体戦の日より翌日。東京ドーム特設会場にて互いの団体が対峙し合っていた。

 悪魔超人側はバッファローマン、ブラックホール、アトランティス、ステカセキング。

 正義超人側はキン肉マン、ウォーズマン、ウルフマンである。

 大半の超人が激戦の末に勝利したためか、傷はまだ完全に癒えていない状態だ。

 

「闘う前にお前達に言っておきたいことがある」

 

 バッファローマンが最初に口を開いた。

 

「闘いを始めたからには全力でお前らを倒すつもりだが、俺はもう悪魔超人側としては闘わないつもりだ」

 

「なんだって――――っ!!」

 

 正義超人、悪魔超人共にバッファローマンの爆弾発言に驚いた。

 

『バッファローマンから爆弾発言が飛び出た――――っ!! これはまさかのバッファローマンが正義超人入りか――――っ!!』

 

「待ちなっ!!」

 

 ウルフマンが怒りの表情を露わにする。

 

「何を企んでいるか知らねえが、こちとら仲間が大勢殺されてんだ! そう簡単に仲間入りを認めてたまるかよ!」

 

「勘違いするな、悪魔超人として闘うつもりはないが、俺は正義超人の仲間になるつもりもない。一個人として強さを試したいんだ」

 

「おいバッファローマン、気でも狂ったのか?」

 

「狂牛病ってか? ケケケ、薬が必要見てえだな」

 

 アトランティスとステカセキングが冗談をまぜながらもバッファローマンを心配した。

 

「どういうことだバッファローマン?」

 

 ブラックホールが口を開いた。

 

「カナディアンマンとの闘いで知ったんだ。俺達悪魔超人はあまりにも狭い世界で生きすぎた。そろそろ、他の属性の超人の良さを取り入れる時期がきたのかもしれない。現に俺はカナディアンマンとの試合で負けそうになったが、同時に奴の良さを吸収し一皮むけたんだ」

 

「バッファローマン! お前! 亡くなった仲間も出たんだぞ! よくそんな口をたたけるな!」

 

「だからだよ。俺は亡くなった仲間のため、そして俺に目をかけてくれたあのお方のために、正義超人への仲間入りという選択肢は省いた」

 

「バッファローマン、本気なんだな……」

 

「ああ、二言はねえ」

 

「カカカ、奇遇だな、実は俺も悪魔超人を抜けようと思っていた」

 

『なんと!! ブラックホールまで悪魔超人脱退を表明した――――っ!!』

 

「ブラックホール! てめえ冗談でも怒るぞ!!」

 

 ステカセキング、アトランティスもとうとう怒り始めた。

 

「ふっ、誰にも分からないと思うが、俺は正義超人の力を借りて勝利してしまったのさ。ロビンマスクという男は強かった。俺は試合中に負けを覚悟したが、ひょんなことで正義超人の力を手に入れてしまった。そしてその力は永久的なものになってしまった。もう俺は悪魔超人として闘えない」

 

『これはとんでもない展開になってきた――――っ!! 悪魔超人解体の危機か!! これは断然正義超人側が有利になるぞ――――っ!!』

 

 ステカセキングとアトランティスは焦った。キン肉マン達だけならともかくバッファローマンやブラックホールと後々対立するのは分が悪いと思ったからだ。

 

 やれやれ、世話の焼ける奴らだ

 

 宙から声が聞こえてきた。先程まで日本晴れの状態であったが、暗雲が急に出始めてきた。

 

ゴロゴロ ピシャーン

 

 激しい雷が落ちてきた。そして六人の男達が出現した。

 

「どうやら、お前達だけに任せるわけにはいかないようだな」

 

『あ――――っと! 突然空から六人組が現れた――――っ!!』

 

 悪魔超人達は衝撃を受けた。

 

「まさか、悪魔六騎士達がっ!?」

 

「あわわわ、また怖そうな奴らが現れおった!!」

 

 キン肉マンは悪魔六騎士達に怯えていた。

 

「バッファローマン、ブラックホール、お前達が寝返るというなら今日から我々の敵だ!」

 

『ただいま、超人委員会より、突如現れた男達の情報を発表するとのことです!!』 

 

 会場のモニターに悪魔六騎士の顔と名前が分かる一覧図が出た。

 

「ケケケケ、こいつは嬉しい援軍だ! これでスプリングマンやカーメン魔雲天の仇をとれるってもんだ!」

 

 アトランティスが調子に乗り始めた。

 

「カカカカ、そういえばまだ知らせていなかったな。既に敗れた魔雲天、ミスターカーメン、スプリングマンは処刑されている!」

 

 アシュラマンが三人の生死を明らかにした。悪魔超人側は驚きを隠せない、そして正義超人側も非道な対応に怒りを見せる。

 

「正義超人との決着はついていないのに、あいつらを処刑しただとっ!! いくら悪魔六騎士でもゆるせねえ!!」

 

 悪魔超人の中で、バッファローマンが一番怒りを露わにする。

 

「当たり前だ。お前が仮にキン肉マンに勝ったとしても、この闘いの敗北者は処刑に相当する!」

 

「許せねえ……!」

 

 先程まで怯えていたキン肉マンに闘志が蘇った。

 

「悪魔六騎士とやら! 負けたとはいえお前達悪魔超人のためにスプリングマン、魔雲天、カーメンは全力で闘ったんだぞ!! 亡くなった彼らのためにも、私はお前達を倒す」

 

「へへっ、ぜい肉マン、珍しく気が合うじゃねえか。お前の言うとおりだ。こいつら悪魔超人を、正義超人の手で根性たたき直してやろうじゃねえか!!」

 

 ウルフマンもキン肉マンにのってきた。

 

「ぐぉふぉっふぉ、キン肉マンとかいったな?」

 

 サンシャインがキン肉マンに尋ねてきた。

 

「なんじゃい!」

 

「我々のボスがお前に興味があるといってな、是非とも顔を見たいとここに来ているんだ」

 

「ボスじゃと?」

 

ゴロロロ ドッカーン

 

 激しい音をならして会場に一つの大きな雷が落ち、砂埃が舞う。砂埃からは人影が見える。その人影が誰かと分かると、バッファローマン達が動揺した。

 

「あ、あのおかたまで……!」

 

「グォフォフォ、紹介しよう。我が悪魔超人軍の総帥、悪魔将軍様だ!!」




悪魔将軍降臨!!
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