キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~   作:やきたまご

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最強の漢にどう立ち向かう!!


金銀揃う!!の巻

 一方、現世の方でも動きがあった。

 悪魔将軍が口を開く。

 

「やはり、あの三人程度では力が足りんな」

 

 バッファローマンが悪魔将軍の言葉に勘付いた。

 

「まさか、将軍様! 魔雲天、スプリングマン、ミスターカーメンを自身の力を蘇らせるために使ったのでは!?」

 

「鋭いなバッファローマン、その通りだ。敗北し処刑された悪魔超人は、私の力として活用させて貰っている! もっとも奴らだけでは私のフルパワーを復活させるにはほど遠いがな。さて、裏切り者二名には後々悪魔の制裁をくわえるとしてだ。アトランティスにステカセキングよ!」

 

「はっ!」

 

 ステカセキングとアトランティスが悪魔将軍に跪いた。

 

「よくぞ正義超人に勝利した。褒めてつかわす」

 

「はっ! ありがとうございます!」

 

「祝いに私からプレゼントをやろう」

 

しゃきーん

 

 悪魔将軍は剣を二つ取り出し、ふたりの足下に投げた。

 

「こ、これは!?」

 

「お前達の試合を見せて貰ったが、そこにいるキン肉マンを倒せるほどの力がないことはよく分かった! よってお前達はもう闘う必要はないっ! お前達も破れた三人同様私の力となるが良いっ! その剣は私からの慈悲、この場で無様に処刑されるか、それとも潔く自害するかを選ばせてやる!」

 

「そんな、将軍様! あまりにも酷い!! どうか我々にチャンスをっ!!」

 

「そうか、チャンスか。ならば、この私と一戦交えてみるか?」

 

「将軍様相手にっ!?」

 

「私はまだ100%の力は取り戻せていない。運良ければお前達でも勝てるかもしれんぞ?」

 

「な、ならば……」

 

 バッファローマンがステカセキング、アトランティスの前に立つ。

 

「二人とも! 将軍様がフルパワーを取り戻していないとはいえお前達が挑むには無謀すぎる! 俺達と一緒になれば守ってやれる!」

 

「うるさい! いくらお前でも裏切り者の指図は受けん! 生き残るために俺達は将軍様を倒す!」

 

 アトランティスが先手をとった。

 

「ウォーターマグナム!!」

 

 悪魔将軍に大量の水が浴びせられた。

 

すた すた すた

 

 悪魔将軍はウォーターマグナムの勢いをなんとも思わずに、前進していく。

 

「なにっ!! 俺のウォーターマグナムを真っ正面から受けているのに!?」

 

「アトランティスよ、この程度の水鉄砲ではかすり傷すら与えられんぞ」

 

がしっ

 

 悪魔将軍はアトランティスの頭をつかんだ。

 

「魔の将軍クロー!!」

 

 悪魔将軍は握力をこめ、アトランティスの顔面を潰しにかかった。

 

「ケギャ――――ッ!!」

 

ぐしゃっ

 

 アトランティスは頭部を潰され、首のない状態で地面に倒れ込んだ。

 

「ア、アトランティス!!」

 

 ステカセキングは思わず叫んだ。

 

「こうなったらいくしかねえ!!」

 

 ステカセキングがカセットテープを入れて悪魔将軍に向かった。

 

がしっ

 

 ステカセキングは悪魔将軍をダブルアームスープレックスの状態でジャイアントスイングし、そのまま空中へ高く上昇した。

 

「ほう、これがお前流の私というわけか?」

 

「いくら将軍様でもこれで無傷とはいかねえはずだ!!」

 

 その様子を眺める悪魔六騎士に全く焦りは見えない。むしろ余裕の表情を見せている。

 ステカセキングは悪魔将軍首に膝を載せて勢いよく落下していった。

 

がきぃぃぃん

 

 悪魔将軍に地獄の断頭台が決まったが、悪魔将軍は表情を一切変えていない。

 

「ぐがっ!?」

 

 ステカセキングのボディにひびが入り、放電しショートしている。

 

「落下前に私の体を硬度10のダイヤモンドボディに変えた。私はお前の技に耐える耐久力を身につけ、逆にお前にダメージが跳ね返る!」

 

ばきぃ ぱきぃん

 

「ガガガ……」

 

 ステカセキングの目から光が消え、その場に倒れこんだ。悪魔将軍は何事もなかったかのように立ち上がった。そしてステカセキング、アトランティスの力を吸収した。

 

「ふむ、幾分か力が増したようだ。といっても今の状態でやっと5割ほどの力を取り戻したというところだな」

 

 その事実に正義超人達が驚いた。

 

「なにぃ!? あれだけ強い奴が力を吸収してなおも5割の力じゃと!?」

 

「こいつは余計なプライド捨ててさっさとあいつを倒した方が良いんじゃねえか?」

 

 悪魔将軍がバッファローマン、ブラックホールの方を見た。

 

「さて、そろそろ裏切り者含めて正義超人達を地獄に送り込むとするか、何か遺言はあるか? 私からのせめてもの慈悲だ」

 

「待ちな!」

 

 どこからか大きな声が聞こえ、その場をおさえようとする人が出てきた。

 

「昨日激戦をくりひろげ傷だらけになった超人達相手に勝利してもなんの自慢にもならんづらよ!」

 

すたっ

 

 一人の男が皆の前に飛び出してきた。

 

「おらはジェロニモ! 1000年に一度あるかどうかの超人界の危機に立ち上がらせて貰うだ!」

 

 ジェロニモが有無を言わさずに悪魔将軍に攻撃をしかけた。

 

「トマホークチョップ!!」

 

がきっ

 

 悪魔将軍はいとも簡単にジェロニモの手刀を受け止めた。

 

「なんだこの腰砕けチョップは? トマホークチョップとはよくいったものだ。私が手本を見せてやろう」

 

ごきぃん

 

 悪魔処軍が両方の手刀でジェロニモの首に攻撃をくらわせた。何かが砕けたような音も聞こえた。

 

「ぐああああ!!」

 

 ジェロニモが悲鳴をあげ、首をおさえて地面にうずくまった。

 

「これこそが本当のトマホークチョップだ。お前は運が良い。フルパワーならお前の首ごとふっとんだからな。しかし、お前の体、超人にしてはやわすぎる。貴様人間だな?」

 

「お、おらが弱いからって人間だなんてなめて貰っちゃあ困るぜ」

 

 ジェロニモは右手を口の右側にかまえた。

 

「やめんかジェロニモ! お前の勇気は皆が分かった! ここは私達正義超人に任せろ!」

 

 キン肉マンがジェロニモを止めようとした。

 

「キン肉マンさん、そして先輩方、まだおらはとっておきを出していないだ。アパッチのおたけび!!」

 

ウラララ~~~~!!

 

 ジェロニモの巨大な声により、悪魔将軍、そして六騎士達にもの凄い音波がふりかかった。流石の悪魔超人達も表情に変化が出た。

 

「もう我慢できねえ!」

 

 飛び出したのはジャンクマンであった。

 

「ジャンククラッシュ!!」

 

ぐしゃあ

 

「うぐぅ……」

 

 ジェロニモの体に穴があき、大量出血した。

 

「もう我慢できねえぜ! このウルフマン! このならず共をぶったおしてやる!!」

 

 他の正義超人、そしてバッファローマンやブラックホールもウルフマン同様に覚悟を決め、身構えた。

 

「お待ちなさいっ!!」

 

 天から声が響いた。澄み切った声ながらも威厳のあるものだった。天より一人の男が階段もないのに、階段を降りるようにやってくる。

 

「あいつは!?」

 

 悪魔将軍がその男の正体に真っ先に気付いた。

 

「兄さん、これ以上はもう見過ごせませんよ」

 

 悪魔将軍以外にも会場に居合わせたキン肉真弓がその正体に気付いた。

 

「あれは銀のマスク!? いや、体があるということは、我々正義超人の開祖であられるシルバーマン様かっ!!」

 

 皆が黙ってシルバーマンの動向に注目している。

 

「兄さん、この闘いは平等な条件の下行いましょう。正義超人達は昨日の闘いであまりにも傷つきすぎている。一週間後、また日を改めて対抗戦を行いませんか?」

 

「カカカカ、将軍様、こんな奴かまうことはないです! 将軍様の兄弟だか、正義超人の開祖だか知りませんが、我々悪魔六騎士で地獄に送ってやります」

 

 アシュラマンがシルバーマンに対し戦闘態勢をとった。他の五人の悪魔騎士も続いた。

 

「やめろ!!」

 

 悪魔将軍が一喝し、悪魔六騎士が泊まった。

 

「目の前にいるシルバーマンという男は強い。かつては虐殺王と呼ばれた男、まずお前達では勝てんだろう。私でさえ全力を取り戻しても少々骨が折れる相手だ。ましてやこの半端な状態で闘ってはまず勝ち目はない」

 

「しょ、将軍様にそこまで言わせるとは……」

 

 悪魔六騎士がヒートダウンし、悪魔将軍がシルバーマンとの会話を再開しはじめた。

 

「分かった。正義超人達へのせめてものハンデだ。一週間待ってやろうではないか!!」

 

「兄さん、できればこの子も蘇らせて頂けませんか?」

 

 シルバーマンがキン肉マンが持っているミートのボディパーツに指さした。

 

「全く、注文の多い弟だ。いいだろう! 悪魔六騎士と正義超人とでは戦力には差がありすぎる! そのメガネ小僧の生還を許そう!!」

 

 ミート君のボディパーツがキン肉マンのもとに全てわたされた。

 

「あ、あのシルバーマン様ですか、どうもどうもありがとうございます!!

 

 キン肉マンが腰を低くしながらシルバーマンに礼を言った。

 

「礼は良いです。早く君の可愛い弟分を蘇らせてあげてください」

 

かちっ

 

 ミート君のボディパーツが全てくっつき、ミート君が目を開けて起き上がってきた。

 

「ふわぁ~おはようございます王子~」

 

「ミート!」

 

 キン肉マンが泣いてミート君に抱きついた。

 

「うわぁ! 王子にんにく臭い! それにどうしたんですかその体の傷は!! あっ、なんですかこの恐ろしい人達は!?」

 

「ミートよ、説明は後でする。まずはおかえりの挨拶だ……」

 

 キン肉マンが優しい表情をミートにむけた。




おかえりミート君!
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