キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~ 作:やきたまご
新たな戦いの幕開け!!の巻
原作で言う黄金のマスク編が終了し、カナディアンマンである俺はカナダの自分の家ででのんびりとしていた。
「ふぅ~~!! なんか怒濤の展開の連続で本当疲れたけど近頃は平和でいいなぁ~~どぅれ、トレーニングがてら木こり作業やってくるか!!」
つけていたTVから富士山頂、トロフィー、一億云百年ぶりというワードが出てきて、俺はすぐにTVに釘づけとなった。
「間違いない、夢の超人タッグ編の始まりだぞこれは!!」
原作でも大分面白いところだったので俺はわくわくしている。しかし、結構原作からずれてきているし、どうなるんだ? まさか時間超人出てこないよな、キン肉マンファンの俺ですら「時間超人の最期には泣けた」としか褒める点がない。また、原作ではタッグを組むスペシャルマンも、悪いが、今の状況では実力的に俺と釣り合わない。やはりやるからには優勝を目指さないと! まあ、今の俺なら組んでくれる相手には困らないだろう。
プルルルルル
電話がなったので俺は受話器をとった。どうやら知っている超人一同をキン肉ハウスに集めて話があるとのことで、俺は原作では死に設定である空を飛べるを利用して日本までかけつけた、いや、とんできたかな?
キン肉ハウスには悪魔六騎士と闘ったメンバーの大半が揃っている。これは確か、誰もキン肉マンと組んでくれなくてタッグパートナーに困る展開だったよな。
ロビンマスクが最初に言葉を発した。
「まずは改めて悪魔超人達との闘い、皆ご苦労だった。私はふがいない結果になってしまったが、仲間達が頑張ってくれたおかげで超人界にまた平和が訪れた。だが、いつまた難敵が襲ってくるか分からない。特に悪魔将軍とシルバーマンとの闘いは我々がついていけるレベルでなかったと感じた超人は多いかと思う。そこで、今度富士山頂で発見されたトロフィーをかけた超人タッグトーナメントに参加し、各々が優勝をかけて切磋琢磨し合うという結論に至った」
ふむ、もっともらしい意見だ。さて、まずは傍観してキン肉マンがタッグパートナーに困ったタイミングで俺が出るかな?
「俺は既に決まっている。盟友のブラックホールとだ」
おぉ、バッファローマン&ブラックホールの悪魔超人のタッグか。パワーとテクニックを備えた良いコンビになりそうだな。命名するなら地獄の盟友コンビといったところかな?
「私は、ブロッケンJrと組むことになった。地獄でいっしょになってから、意気投合してな」
ラーメンマン&ブロッケンJrのコンビだと!! これは原作でも見たかった人はおおい、名前はかぶるが命名するなら超人師弟コンビといったところか!
「私はテリーマンと組む。同様に地獄で意気投合してな」
えっ? 俺は見てないけど、この世界戦でも一応テリーマンとキン肉マンがアメリカでタッグを組んでいたよね? テリーマンいいのかそれで? 命名するなら米英同盟かな??
「ここには来てないが、実はハワイ巡業に行った時にジェシーメイビアと意気投合してな」
ウルフマン&ジェシーメイビアって王位争奪戦の時のコンビか! このタイミングで原作の要素拾ってくるか! 相撲のパワーと返し技テクニックの二人で真のモーストデンジャラスコンビになりそうだ。よし、残っているのはキン肉マンだな。
「実は私も確定ではないが、すでに相手の目星がついていてな。これから誘いに行くところだ」
え? まさか俺だけ誘いなし!? おい、まさかとは思うが、アシュラマンとサンシャインが例の人形の入った箱を利用して、俺を狙いうちしているのか!? 確かにアシュラマンにも勝ったし、アドバイスもとばしたり要所要所で活躍はしたが、いやいやキン肉マンじゃねえのか!?
「カナディアンマン、言っておくがここにいる連中はお前を警戒している」
ロビンマスク!? いや、大分評価されているから喜ぶとこだが、喜べねえよ!
「まさかお前組んでくれる奴がいないってか?」
ウルフマンが冗談半分で言っているが、本当にその通りなんだよ!! あわわわ、どうしよう、今の展開は原作から少しずれているが、ここは原作の知識を活かして……。
「そ、そういえば、悪魔将軍倒した後に、アシュラマンとサンシャインだけいなくなっていたな! あいつらも参加する可能性あるんじゃねえか?」
「なるほど、悪魔超人は執念深い、ましてやあの二人なら俺や正義超人達へのリベンジを考えるだろう」
よし、バッファローマン、良い流れに持って行った! ここからあの人形の話をどうもっていくか……よし、はったりきかせてやるぜ!
「実は皆に言ってなかったんだが、あの後二人を見かけてな、すぐに逃げちまったが、なにやら人形をつめた箱を見られたくないような態度をとっていってな……」
「人形をつめた箱? 俺はそれについては分からんな」
う~ん、バッファローマン分からんか、なら頼みはやつだけだ。
「そういえば聞いたことがある。悪魔超人は超人の友情を操るのろいの人形を持っていると……。これは俺の仮説ではあるが、我々に急に芽生えた競争心、もしかしたら悪魔超人二人が打倒正義超人をもくろみ、使っている可能性がある」
よしよし、テリーマン、それを待っていた!! それで俺へのフォローの流れにしてくれ!!
「そう、そういうところだカナディアンマン」
「へ?」
「まるで今後の流れを知っているのかのような発言がこれまで多々あった。それがどうしてかは分からんが、下手をすれば俺達全員が足をすくわれかねない恐ろしさがお前にはある」
「そのおかげで悪魔超人との闘いでは俺達は救われたが、お前も敵になるトーナメントとなれば話は別」
「俺達はもしかしたら悪魔超人の企みにまんまとひっかっているかもしれない。だったらそれでいい。その上で全員が一番を目指すなら今後の超人界のためになる」
ど、どうしてそういう流れになっちまうんだ! 皆して俺を敵として見てやがる!? まるで、原作のキン肉マンはおれじゃねえか!
「ここらでお話はおひらきといこう。皆、トーナメントでの健闘を祈る」
俺は何も言えなかった……。自分では上手く動いていたつもりがこう思われているなんて……。俺はなにか訳の分からない惨めな気持ちでカナダへと帰った。
「組んでくれる相手、スペシャルマンだけかなぁ……」
ウォーズマンは悪魔超人との闘い以降行方不明になっていると聞き、俺も居場所は分からない。カメハメに関しては俺はこの世界では全くのノータッチだから、もしかしたら原作同様キン肉マンと組んでいる可能性が高い。他に俺と少しでも交流している超人なんてあのメンバー以外ではいやあしない……。
「くそっ!! いねえのか!! 見ず知らずの俺に対してタッグを組んでくれる強豪の超人は!! 灯台もと暗しっていうんだから近くにいてもいいだろうが!!」
その瞬間、俺はある超人の姿が思い浮かんだ。
「もしかしたら……あいつなら!!」
それから数日後、超人タッグトーナメントの日となった。
『会場にお集まりいただいた皆様!! お待たせしました!! 栄光のトロフィーを手にするのははたしてどの二人か!! 出場選手達の入場です!!』
ワー ワー ワー
『エントリーナンバー①! バッファローマン&ブラックホールの地獄の盟友コンビです!!』
バッファローマ~ン!! ブラックホ~ル!!
『おぉ~~、観客からも 人気の高い二人、それもそのはず、互いに悪魔超人ながらも高い実力で強豪の超人達を倒してきています!! 優勝候補の一角としても評判が高いです!!』
二人がしばらく歩くと、次のチームに注目が集まった。
『続きましてエントリーナンバー②!! テリーマン&ロビンマスクの米英同盟!! 正義超人界で人気実力共に高い二人!! 悪魔超人との闘いでは敗れ去りましたが、このトーナメントに向けてかなりの特訓を積んできたと言うことです!!』
キャ~テリ~!! ロビ~ンこっちみて~!!
『エントリーナンバー③ ブロッケンJr&ラーメンマンの真・超人師弟コンビ!! かつては二人の血で血を洗う因縁関係に注目が集まっていましたが、現在はその因縁を乗りこえて和解し、どこの師弟よりも硬い絆で結ばれた真の師弟関係といえるでしょう!!』
ラ~メンマ~ン!! ブロッケ~ン!!
『エントリーナンバー④!! ウルフマン&ジェシーメイビアのモーストデンジャラスコンビ!! 超人横綱とハワイチャンピオンの異色の王者コンビ!! かたや相撲の名手!! かたや返し技の名手とどんなことになるでしょうか!!』
ウルフマ~ン!! ジェシー素敵よ~!!
ふぅ、余裕持ってとまではいかないが、大会には間に合ったみたいだぜ!! いまのところ4チームの参戦が告げられたところか。超人委員会のスタッフに俺とパートナーの名前とタッグ名を記し、会場へと向かった。
「改めて礼を言うよ。俺がいきなりタッグパートナーになってくれなんて無茶なお願いしたのにOKしてくれて」
「もう他人みたいな口はよせよ。俺達はカナダの同胞だろ?」
「そうか、じゃあいくぜ相棒!! 他の奴らを驚かせてやろうぜ!!」
『エントリーナンバー⑤!! カナディアンマン&ビッグボディのカナディアンプラウド!! 正義超人おなじみの一員として悪魔超人アシュラマンに勝利し、超人達の援護射撃を得意としたサポートの鏡ともいえる男!! その男の隣にはなんと巨漢のカナディアンマン以上の身体を思ったマスク超人ビッグボディ!! 一体こいつは何者なんだ――――っ!! 』