キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~   作:やきたまご

6 / 28
生き残れるのは誰だ!!


禁断のカセットテープ!!の巻

「それにしてもまたすげえカードが発表されたもんだぜ」

 

 思わずそんな独り言を言ってしまった。原作では見たことのない対戦カードばかりだ。誰が生き残れるか全く予想できない。少なくとも俺は絶望的であるが……。

 

「おい、ウォーズマン」

 

 意外や意外、ブラックホールがウォーズマンに話しかけてきた。

 

「コーホー」

 

「できればお前は俺の手で殺してやりたかったんだがな。まあ対戦カードがこうだから仕方ない。健闘を祈るぜ」

 

 こうなるとミスターカーメンが黙ってはいない。

 

「ブラックホール! お前どっちの味方だ!」

 

「俺は闘いたい奴と闘いたい、ただそれだけだ。」

 

 そういえば、悪魔超人が去った後に超人委員会が超人の死体整理でペンタゴンもあったんだよな。ウォーズマンのベアークローで惨殺された痕が分かりやすく残っていたな。ブラックホールは口には出して言えないが、盟友ペンタゴンの死に対し仇をとりたいのだろう。

 

「私も良いか?」

 

 ウォーズマンのもとにラーメンマンも歩み寄ってきた。

 

「コーホー」

 

「私もブラックホール同様、お前と闘いたいと強く思っている。だから互いに頑張ろうではないか」

 

 ラーメンマンは平静を装っているが、ブロッケンJr.の惨殺でラーメンマンもまた仇をとりたい意思が強いのだろう。

 原作とは違った展開になって、超人同士の敵対関係がより複雑になってしまったな。

 

「なあみんな、俺達また生きて会えるかな?」

 

 ロビンマスクの原作通りの言葉が来た。

 

「ロビン、私は全員生きて帰ってくると信じているぜ」

 

 ロビンに反応したのはキン肉マンだった。

 

「まあ、お前以外は生き残れるだろうよ」

 

 ウルフマンが憎まれ口を叩いた。

 

「なにを――――――っ!!」

 

 予想通りキン肉マンがヒートアップした。

 

「こうやってお前に突っかかれるのもこれが最後かもしれねえな」

 

「ウルフマン……」

 

 ウルフマンがらしくない事を言った。やはり全員生きて帰れるとは心の底から思っていないのだろう。

 俺も胸に滾る熱い思いを吐き出したくなった。

 

「一つ言わせて貰う。俺が負けたら俺がそこで終わりってわけじゃねえ。誰かが仇をとると信じて俺なりに何かを託すさ」

 

 俺の発言で全員の士気が上がったようだ。ただしウォーズマンは表情を一切変えていない。まあ、今のところこいつに対し友好的な奴が誰一人いないからなぁ……。

 

「いくぜみんな!」

 

ダダダダダ

 

 正義超人皆が戦地へと向かった。その先に待ち受けるは生か死か……。

 

 

 

『ついに始まりました正義超人軍VS悪魔超人軍の団体対抗戦!! 最強のかつ最凶の悪魔超人軍に正義超人達がどんな闘いを見せてくれるでしょうか!!』

 

 最初に動きを見せた試合は、東京タワー下のリングにて行われているテリーマンVSステカセキングである。

 

「ケケケ~~~!!」

 

 ステカセキングが先に飛びかかってきた。

 

『ステカセキングしかけた!! ティーパックマンを死に追いやった悪魔のシンフォニーだ――――――っ!!』

 

「そうはいかないぜ!!」

 

がぁん

 

『テリーマン! ステカセキングへの喉元にラリアットをかました――――――っ!!』

 

 テリーマンはあっさりとステカセキングを吹っ飛ばせて少し意外だった。

 

「ようし、今度はそのランドセルだ!!」

 

『テリーマン! ステカセキングが持っているランドセルを強引に引き剥がそうとする!!』

 

「邪魔だ!」

 

がこん

 

 ステカセキングがエルボーで強引にテリーマンの拘束を逃れた。

 

「いくぜ~~~!! 超人大全集第五巻!!」

 

『ステカセキング!! カセットテープを装着した――――――っ!! 』

 

 ステカセキングの目の形が丸から細目になった。

 

「立てテリーマン」

 

 テリーマンがステカセキングの様子を見た。

 

「その声、その顔は……まさか!?」

 

「レッグラリアート!!」

 

どがぁあ

 

『ステカセキング! ラーメンマンばりのレッグラリアートを繰り出した――――――っ!!』

 

 テリーマンが強烈な蹴りでふっとばされた。

 

「こいつ、本物のラーメンマンになりやがった!!」

 

「まだまだいくぜ!!」

 

がきぃ

 

『ステカセキング! 今度はキャメルクラッチ! これは本物のラーメンマンと装飾ないファイトスタイルだ――――――っ!!』

 

「ケケケ、驚いたか? 俺は超人大全集のカセットによりあらゆる超人に変身できるのだ!!」

 

ぐききき

 

『テリーマン! このままでは身体が真っ二つだ――――――っ!!』

 

「これがラーメンマンの技か……問題ねえぜ!!」

 

 テリーマンは両手をマットにつき、腰を勢いをつけてあげた。

 

ぐわん

 

 ステカセキングの身体がテリーマンから離れた。

 

『テリーマン!! 何とかキャメルクラッチから脱出した!!」 

 

「俺は全員倒す気で超人オリンピックに出場したんだ!! ラーメンマンの必殺技だってご覧の通り破ってやるつもりだぜ!!」

 

 不忍池でアトランティスと対戦しているラーメンマンがそれを見て微笑した。

 

「ケケケ、お次はこれだ!! 超人大全集第一巻!! ロビンマスク!!」

 

 ステカセキングの顔がロビンマスクになっていった。

 

「次から次へと正義超人のトップファイターになってくれて俺は嬉しいぜ!! 俺が正義超人で一番強いと示せるからな――――――っ!!」

 

『テリーマン! ナックルパートだ! しかしステカセキング! 容易にかわしているぞ!!』

 

「無駄な攻撃が多いぜ」

 

がきぃ

 

『ステカセキング! テリーマンのパンチに合わせて脇固めだ!! テリーマンがマットに寝かされたぞ!!』

 

「お次はこれだ!」

 

『ステカセキング! 今度はボストンクラブ! 流れるように技を繰り出していくぞ――――――ッ!! テリーマン良いところがありません!!』

 

「ぐおおっ!!」

 

「ケケケ、ラストはこれだ」

 

ぐいっ

 

『ステカセキング! タワーブリッジだ!!』

 

ぐきぃん ぐきぃん ぐきぃん

 

「ケケケ、このまま真っ二つにしてお友達の元へいかせてやるぜ~~~っ!!」

 

「ぐわぁあ!!」

 

『テリーマン危ない! 正義超人第一の犠牲者はまさかのテリーマンか――――――っ!!』

 

 テリーマンはタワーブリッジから脱出する方法が思い浮かばない。死が頭に浮かんだ。

 

(流石ロビンマスクの技だ。強いぜ。本当にお友達の元へ行っちまうようだな……)

 

(テリー、君にはあの世は似合わないさ)

 

 テリーマンが聞き覚えのある声を聞いて驚いた。

 

「スペシャルマン……」

 

(カナディアンマンとの闘いで見せたガッツはどこへ行ったんだよ! 僕はあの時のテリーが大好きなんだ!)

 

「そうだな……まずは俺が勝って士気を上げないとな!!」

 

ぼわぁ

 

『これはどういうことだ! テリーマンの両腕の星のエンブレムが金色に輝きだした――――――っ!!』

 

 

「ケケケ、今更何をやっても遅いぜ!!」

 

「うおおお!!」

 

 テリーマンが身体を曲げられまいと強引に逆方向に身体を曲げた。

 

「な、なんだこのパワーは!?」

 

「俺はロビンマスクに勝つ!!」

 

ばっ

 

『テリーマン! ついにタワーブリッジから脱出した――――――っ!!』

 

「くらえ! コンドルキック!!」

 

どがぁん

 

 テリーマンの両飛び膝蹴りでステカセキングが吹っ飛んだ。

 

「ケケガ~~~ッ!!」

 

「ようしいくぜ!」

 

 テリーマンがステカセキングを掲げながら上空へ高く上昇した。

 

「いくぜテリー一族伝家の宝刀!!」

 

 テリーマンがステカセキングの後頭部に膝をセットした。

 

『あー―――――っ!! 出ました!! カーフブランディング!! これで決着か――――――っ!!』

 

「これだけは使いたくなかったが……贅沢はいえんみたいだな……」

 

 ステカセキングが新たな超人大全集をセットした。

 

 

ぐぐ

 

「なにっ!?」

 

『あ――――――っ!! ステカセキング!! テリーマンのカーフブランディングをいとも簡単に強引に外してしまった――――――っ!!」

 

「見せてやるぜ!! 悪魔超人最強のあのお方のファイトをな!!」

 

『ステカセキング! テリーマンを空中でダブルアームスープレックス! いや、その状態でジャイアントスイングだ――――――っ!! そのまま空中へ高く上昇していき、ステカセキング! テリーマンの首に膝を載せて落下!! これは今までのステカセキングの変身の中で一番テクニカルなものだ――――――っ!!』

 

 田園コロシアムにて、バッファローマンがモニターを見て驚いていた。

 

「あの野郎、あのお方のカセットなんて反則に等しいぜ」

 

 バッファローマンの言葉を聞いて嫌な予感がした。俺もモニターでステカセキングの動きを見て衝撃を受けた。

 

「まさか!? いけねえ!! テリーマン!! 逃げろ――――――っ!!」

 

 テリーマンは逃げようにも、まるで逃げられない状態である。

 

「いくぜ!! 悪魔超人最強のお方の最強の必殺技!! 地獄の断頭台――――――っ!!」

 

ずがぁぁぁぁん

 




悪魔将軍降臨!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。