キン肉マン~転生したらカナディアンマンだった件~ 作:やきたまご
アトランティスドライバーの勢いは増し、ラーメンマンが叩き付けられるであろう岩盤までもうすぐである。
「ケーケケ、ラーメンマン! お前の敗北は決まった!!」
ラーメンマンはアトランティスの猛攻により、頭部から出血しており意識がもうろうとしている。しかし、そんな状態でありながらもラーメンマンは笑っている。
「死んだブロッケンJr.が生きていたらこう言うだろうな……お前を倒すのはこの俺だ、お前が負けることは絶対許さないとな!!」
もわわわ
『なんと奇怪なことか! 何もしていないのにラーメンマンの三つ編みがほどけた――――――っ!?』
「闘龍極意・ネコジャラシ!!」
「な、な、なんだこりゃあ!?」
アトランティスの身体にラーメンマンの髪の毛が絡みついた。
のろのろのろ
『あ――――――っ!! どうしたことでしょう!! アトランティスドライバーの勢いが弱くなってきました!!』
「はいはい、マイクを私に渡して下さいな!」
突如、アデランスの中野さんが実況席に現れた。
『船は水中を速く進む設計になっていますが、船の動力となるスクリューに海草がひっかかると途端にスピードが落ちてしまうんですねこれが。つまりラーメンマンの髪の毛がアトランティスドライバーというスクリューの動力を弱め、スピードが落ちたというわけですねこれが』
岩盤に叩き付けられる直前、ラーメンマンは容易に両手で技を防いだ。
「反撃に移らせて貰う!!」
ぐぃん
ラーメンマンがアトランティスドライバーの状態ながらも岩盤を両手で押す力で、勢いよく地上へと推進していった。
ばしゃああ
『あー―――――っ!! もはや駄目かと思われたラーメンマンが水中から生きて出てきました――――――っ!!』
アトランティスも技の拘束を解いてしまった。
「空中へ出ればこちらのもの!」
ラーメンマンが空中で勢いよく脚を回した。
「レッグラリアート!!」
ばきぃぃん
「ケガァッ!!」
『決まった! ラーメンマンの十八番レッグラリアート! アトランティスに効いているぞ!!』
「これでフィニッシュだ!」
『ラーメンマン! アトランティスの両足の間に自分の頭を入れて技を決めていくぞ!!』
「
「ケケケ、生憎だが俺を叩き付けるマットはもうないぜ! 俺が全てウォーターマグナムで破壊したからな! 水中に叩き付けるようじゃあ岩盤につくまでに威力は落ちてしまうぜ!」
「ふふふ、まだリングにはお前を叩き付けるのに十分な場所が残っている」
「まさか!?」
「そう、コーナーポストの鉄柱だ!!」
『ラーメンマン! アトランティスの頭をコーナーポストに叩き付けにいく!!』
「そうはいかねえ! 悪魔の悪あがきを見せてやるぜ」
ぐぐぐ
アトランティスは脚に力を入れて、ラーメンマンの頭部を絞り上げるようにしていく。
「何をする気だ!」
「ケケケ~~~! 水芸セントへレンズ大噴火!!」
ドドドドド
『あ――――――っ!! ラーメンマンの頭部から大出血!! このままではラーメンマンが出血死だ――――――っ!!』
「ケケケ、早く技を解かねえとお前はおっちんじまうぜ?」
「ふふふ、私は今まで残虐超人として生きてきた。リング上で幾人もの男を殺してきたからこそ、リングで死ぬのも覚悟の上で闘っている! この試合で私の命が尽きようとも貴様を絶対倒す!!」
「ケケケ、大した心構えだな。しかしそう上手くいくかな?」
ぬるるっ
「なにっ!?」
『あー―――――っ!! ラーメンマンの頭部の出血により技のかかりが甘くなっていた! アトランティス! 血の滑りを利用し九龍城落地から脱出した――――――っ!』
「そんな……もう私には余力が……」
『ラーメンマン力尽きたか!? そのまま水中へと沈んでいった――――――っ!!』
「ケケケ-! これぞ悪魔の執念だ-!!」
アトランティスが再度技を仕掛けた。
「アトランティスドライバ――――――ッ!!」
がぁぁぁん
完全にラーメンマンがKOされた状態となった。
カン カン カン カン
『あ――――――っ!! ラーメンマン負けてしまいました!! それにしてもテリーマン同様まことに惜しい試合でした! しかしあと一歩のところで逆転負けを許してしまいました!! これで正義・悪魔共に二勝二敗のイーブンになりました!!』
俺は予想外の試合展開にショックを受けた。
「テリーマンに続きラーメンマンまでもが……」
「おら! 何をよそ見してやがる」
バッファローマンが俺に迫ってきた。
「改めて気合い入れ直さねえとな!」
ぐいん
『カナディアンマン! バッファローマンに得意のカナディアンバックブリーカーをしかけた!!』
「そんな技で俺が倒せると思うなよでくの坊!」
ばっ
『しかし、バッファローマンのパワーの前にあっさりと腕のフックを外されてしまう』
「そう来ると思ったぜ!!」
がきぃ
「リビルトカナディアンバックブリーカー!!」
『お――――――っ!! カナディアンマンも負けていません!! 新技リビルトカナディアンバックブリーカーでバッファローマンに追撃だ――――――っ!!』
「俺はスペシャルマンと一緒にスタミナも十分鍛えてきた! お前がギブアップするまでこの状態を保つのも容易だぜ!」
しかしバッファローマンが不敵な笑みを浮かべた。
「それがお前の最大の必殺技ってわけか」
あっ、これまずいやつだ。俺が予想している展開がどんぴしゃで来るだろう。
「俺相手じゃなかったら決まっただろうぜ!」
俺の腕に強靱な力の圧がかかる。だめだ、踏ん張りきれない!
がっ
『バッファローマン! またも1000万パワーを活かし、強引に技を外した――――――っ!!』
やっぱな……だって俺ウォーズマンと同じ超人強度だぜ! ウォーズマンが原作で全く歯が立たなかったんだぞ! 国辱と呼ばれた男がここまでKOされていないだけでも殊勲ものだろ!
よし、ここは開き直る! 死ぬこと前提で、俺なりの役割を果たしてやる!
『こちら、鳥取砂丘のキン肉マンVSスプリングマンですが、キン肉マン優勢のようです!』
「なははは! 砂の上では思うようにジャンプはできまい!」
『キン肉マン! スプリングマンをサンドバッグのようにパンチを連打! スプリングマン! 手も足も出ない!』
「ちっとも効かないぜ! 俺はバネだからお前の攻撃を和らげることができるんだぜ!」
びよん びよん びよん
「ようし! だったらこれでどうじゃ!」
『キン肉マン! ボディスラムでスプリングマンを叩き付けた!!』
「ぎゃあああ」
「お! 効いとるわい! そうれもういっちょ!」
まずい、あの展開ではスプリングマンが有利になってしまう。
「やめるんだキン肉マン!」
咄嗟に俺は叫んだ。
「なんじゃカナディアンマン! 今いいとこなのに!」
「奴の狙いはお前のボディスラムで砂のマットを固めて、ジャンプしやすくするようにするためだ! このままボディスラムをすればベンキマンのようにバラバラになっちまうぞ!」
「なにぃ!? 危ないところだったぜ!」
キン肉マンがボディスラムを中止し、俺は一息ついた。
「ほう、さっきからおまえ他の正義超人に対しえらく良いアドバイスを出せているな」
ぎくっ! やばい! バッファローマンに何か勘付かれたか。
「そういえば駄目超人と言われたキン肉マンをロビンマスクやラーメンマンを倒すまで鍛え上げたのもお前の助力あってこそと聞いた」
「ふふ、さぁて、なんのことか?」
「いや、良いアドバイスというよりかは、こうなることを予測できていたかのような発言が多い。お前、何か隠しているな!」
猛牛の野生のカンがはたらいた!!