1回、2回と弾けるような音が鳴り、それぞれ灰と紺を纏う少女2人は駆け出す。灰を纏う少女は刀を構え、紺を纏う少女は2門の砲を向ける。先に仕掛けたのは灰……
実は、初霜の狙いは、瞬間加速中の神永ではなく、突っ込んでくる神永で、神永が突っ込んだのに合わせて砲を撃った。それだけだ。
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「……ふぅ……」
「ちぇー、負けちゃった。さっきまでの奴で結構
「1回だけの賭けだったけどね……砲撃が当たらなかったら負けてたわ……」
「勝負運いいよなぁはっちゃんは……」
私たちはついさっきの模擬戦の結果について話していた。はっちゃん、というのは神永が私につけたあだ名。神永は私が国家代表候補生訓練施設に来てから出来た……ライバルだろうか?どっちにしても彼女は強い。何でも、神永の家は、荒川流という剣術を教えているのだとか。だから、荒川家の1人娘の神永は荒川流壱ノ型という習得の難しい技まで覚えている。それをフルに使われるとなかなかキツい。
「単純に突っ込んでくるのを待ってただけよ?神永は待つの苦手だもの」
「……何も言えねぇ……」
神永は待つことがすごく苦手なのが唯一の弱点と言える。そこをつけばなんとかなるけど……それでも当人の技術が高いし、正直じり貧になる……
「そういうはっちゃんは近接苦手だよね、一応両手の砲をトンファーみたいにしてるけど……」
「……近接武器、ないからね」
そう、私のISは、『初霜』の艤装を模して……というかそのまま。だから近接武器はない。一応、砲をトンファーみたいにしてるけど……ダメだ、私は、まだ弱い……もっと強くならなきゃ……
「……はっちゃーん?」
「え、あぁ、ごめん……何でもないわ」
「ふーん、ならいいけど」
ダメね……最近考え事が多い。最近、どうやったら強くなれるかしか考えてない気がする。
「それにしても、なんというか、国家代表候補生訓練施設って言うのに、やってること基本の繰り返しだよねぇ……もっと派手にやりたいよねぇ……」
「でも、基本の繰り返しが強くなる1番の近道でもあるわ」
「知ってるよぉ……あ、そういえば……」
「何?」
「なんかぁ、えーと、そうそう、PC室あるじゃん?あそこのPCに前期国家代表候補生……ぐえっ」
「……教えて、前期国家代表候補生の何かがあるのね?何?何があるの!?」
「お、落ち着いてはっちゃん、えーと、あ、そうそう、何でも前期代表候補生の訓練内容があるんだって!」
「……フフ、ありがとう……ごめんね神永……」
(私は、とんでもないことを教えてしまったかも……)
神永の後悔をよそ目に、初霜はPC室に向かうのだった……地獄の始まりになるとも知らず……
あの後めっちゃ訓練した。第3世代機2機を第2世代1機で倒す超人を作る訓練プログラム……どんなのなんでしょう?
ちなみに、今回の中で1番初霜っぽいしゃべり方があったら教えていただけると嬉しいです。