タイトルは前回と合わせたらいい感じになるかも?
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「……3秒37……」
あれからしばらくして、この訓練施設はさほど変わりないが、外の方ではいわゆる受験というものが学生を苦しめる時期。そんな中、初霜はこっちも依然変わりなく訓練を行っていた。以前よりもタイムが縮んだり、神永との模擬戦の結果もいいものになってきており、初霜はちょっとの満足を覚えるも、すぐにまだだめだと気を引き締める。そんな時だった。
「おーい、はっちゃーん!ちょ、てれ、テレビ!てかこっち!」
「え、ちょ、いきなり何!?」
突如走ってきた神永に初霜は誘拐されてしまった……なんとか説得してISだけは置いてきた。さて、そんなこんなで食堂でテレビを見させられる初霜。その内容は……
『なんということでしょう、今まで女性しか動かせないと言われていたISですが、今日この日、あの
「……へ……?」
「すごいよねぇ……やっぱ、
「……何があったの一夏君……」
「へ?」
「何でもない、けど、間違いなく世界は荒れるでしょうね」
「あぁー……確かに……」
2人がどうしてこう言うのか?それは、ISの特異性にある。皆も簡単に復習しよう。ここからはメタになるゾ。
インフィニット・ストラトス。通称、IS。制作者、篠ノ之束。元々は、篠ノ之束が宇宙開発用に作ったいわゆるロボットスーツと言うものである。しかし、IS発表後に起こった白騎士事件によって、宇宙開発用ではなく、現行兵器を凌駕する兵器として見られるようになった。しかし、ISは女性にしか動かせないため、女尊男卑という風潮を作り上げた……
とまぁ、そんなこんなな訳だが、世の中には、「IS乗れんの?ふーん」で済ます人もいるだろうが、「ISは女性の特権!死ね!」という人もいるだろうし、「なんで乗れるか知りたいから解剖させて?」という人もいるだろう。
どっちにしても、一夏の人生は波乱万丈なものになるだろう。
「……まぁ、私らには関係ないさね、そうでしょはっちゃん?」
「……そうね」
だが、初霜たちには関係がないことだ。そも、訓練中の代表候補生は、基本外に出ることはなく、そして、将来は国家代表に、ならなくても、基本は予備戦力として訓練施設に拘留されることになる。だから、国がどうこう言わない限りは、基本関係ないのだ。
「あ、はっちゃん、ご飯食べよ、ご飯!」
「……えぇ……」
そうして、2人はテレビから離れていった……
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「来てくれたか、品川初霜国家代表候補生……そして、荒川神永国家代表候補生」
「「は、はい」」
数日後、国家代表候補生訓練施設長室に呼び出された2人。そして、2人に与えられた任務は……
「知っての通り、数日前、織斑一夏とか言う若造がISを動かした。それで、近年立てられたIS学園に編入されることになった……そして、IS学園は腕の立つ護衛をお望みだ、故に、君たち2人にIS学園に向かってもらう、これは決定事項だ、いかなる異論も認められない」
「……了解」
「ちょ、はっちゃんは分かります、でも、なんで私が!?」
「品川国家代表候補生も顔見知りが1人もいないだろうところに向かいたくはないだろう、だから、国家代表候補生の中でもとりわけ仲のいい君に行ってもらうことにした」
「……は、はい……」
こうして、2人はIS学園に送られることになったのだった……余談だが、代表候補生の多くと関わりのあった2人は、IS学園編入までの間、いろいろあったとかなかったとか。
初霜は、改二前のイメージで書いてます。
神永は……うーん、みなさまのご想像にお任せします。
どうでもいいけど、専用機持ち2人増えるんだよね……銀の福音どうしよ。