帰ってきた百獣戦隊ガオレンジャー 19YEARS AFTER 伝説を継ぎし者   作:竜の蹄

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今回から本編突入です。
しばらく目立った戦闘シーンはありませんが、日常編から楽しんで下さい‼︎

では、どうぞ‼︎


quest1 伝説、目醒める‼︎【挿絵付き】

 東京都の郊外に位置する小さな町、竜胆町。都会の喧騒から離れている為、静かな町だ。

 その町の外れにある小さなアパート……。アパートのドアには「竜崎」と言う表札が掛けられ、室内は暖かな朝日に照らされている 。

 部屋の一室では1人の少年が寝ている……。だが、何時までも寝てられないだろう……。少年が、ゴロリと寝返りを打つと……。

 

「兄さん、 起きて‼︎ 朝御飯だよ‼︎」

 

 ほらね……少年は、まだ夢現の状態で思う。次に来るのは……。

 

「もう‼︎ 早く起きないと、お味噌汁覚めちゃうよ⁉︎」

 

 何時ものパターンだ……。朝御飯、味噌汁、さあ次は……。

 

 

「お・き・ろ〜〜‼︎」

 

 

 少年の耳元で大声で叫ぶ。とうとう観念した少年は、もそもそと起きた。

 

「……煩いな、聴こえてるよ……」

 

 少年は寝ぼけ眼を擦りながら、仁王立ちで睨む少女を見た。良かった、何時ものパターンだ……。

 

「もう……やっと起きた‼︎ 早くしないと遅刻するじゃ無い‼︎」

 

 少女は、ブツブツ言いながら部屋を出て行く。少年はベッドから降りながら、昨晩の夢を思い返してみる。実に奇妙な夢だった。テレビの中に出てくる様な戦士が化け物と戦っている……高校生にもなって、こんな幼稚な夢を見るなんて……。友達に話せば馬鹿笑いは必至だろうな……等と考えていると。

 

「兄さん、まだ〜〜⁉︎」

 

 さて……これ以上、待たせたら益々、彼女の機嫌を損ねてしまう……。少年はパジャマを脱いで制服に着替えた。

 

 

 少年の名は竜崎 陽。竜胆高校に通う、ごく平凡な高校生だ。家族は中学2年生の妹が1人。妹の名は……

 

「兄さん、ご飯とパンどっちが良い?」

「どっちって味噌汁なら、ご飯しか無いだろ、祈」

「兄さん、遅れてるよ? パンは味噌汁にも合うのよ」

 

 初耳だ、そんな事……陽は苦笑する。彼女が竜崎 祈。3歳下の妹で中学生……。毎日、陽の世話を焼いてくれる。友達は「羨ましい」なんて言われるが、陽からすれば単なる、お節介でしか無い。以前「朝御飯くらい通学中にコンビニに買って食べるから」と言った時も、目を吊り上げながら「駄目‼︎ ちゃんと、バランス良く食べ無いと、すぐ身体が駄目になっちゃうんだから‼︎」等と、保険の先生みたいな事を言い出す始末である。

 

「……え、ねえ、兄さんったら‼︎」

 

 身体を揺さぶられて陽は我に帰る。祈が不満気に見ていた。

 

「私の話、聴いてた⁉︎」

 

 どうやら、何か喋ってたらしい。陽は苦笑いで祈を見る。

 

「ごめん、聴いてなかった」

 

 祈は、呆れた様にため息を吐く。

 

「お味噌汁は薄いか濃いかって聴いたの‼︎」

 

 お前は新婚ホヤホヤの新妻か……陽は心中でツッコミを入れる。

 

「どっちでも良いよ、そんなの……」

 

 と言うと、祈は怒り出す。

 

「どっちでも良いって何⁉︎ 私が折角、作ったお味噌汁が、どっちでも良いって……もう知らない‼︎」

 

 祈は陽の向かいに座り、不機嫌に朝食に有り付く。こうなったら、機嫌を取っとかないと後々、面倒である。陽は、作戦をシフトした。

 

「祈の作ってくれた料理が不味い訳ないだろ? だから、どっちでも良い」

 

 と囁いた。すると祈は……。

 

「……ほ、ほんと?」

 

 ほら食い付いた、我が妹ながら単純な奴だ…と、陽は笑う。だが耳まで真っ赤に染めている辺り、効果はあったらしい。

 

「ほんと。ほら、早く食べないと遅刻するぞ?」

 

「……うん……」

 

 これが竜崎家の朝だ。数年前、両親を相次いで亡くしてからは、2人で暮らしてきた。遠方に住んでおり毎月、仕送りしてくれる叔父が一緒に暮らさないか、と誘ってくれているが……。

 

 

「それでね、舞花が……」

 

 通学中も祈は学校での出来事を話してきた。今でこそ元気だが、2人の両親は死んだ時は見てられない位、消沈していた。一時期、祈は病気がちになった事さえあった。

 医者は「精神的なもの」と言っていたが、ここ最近で漸く、笑顔を見せる様になったのだ。

 

【挿絵表示】

 

「ねえ、兄さん? どうしたの、ボーッとしちゃって?」

 

 祈が覗き込む様に陽を見ている。心配そうな顔だ。ふと昨夜、見た夢を思い出した陽。

 

「……昨日、夢を見たんだ……」

「夢?」

 

 祈は首を傾げる。構わず、陽は続けた。

 

「夢の中で赤や黄色の服を着た戦士が化け物と戦う夢」

 

 自分で話しておいて何だが、陳腐な夢だ。自嘲気味に陽は笑うと、祈は心底、心配そうに見ていた。

 

「……兄さん、疲れてるのよ。バイトのシフト、減らしたら?」

 

 どうやら自分が過労により幻覚を見た、と思っているらしい。陽は小さくため息を吐いた。

 

「……そうかもな。疲れてるかもな……」

 

 祈が不安に思うのも無理は無い。高校に入ってから、バイト漬けの毎日だった。学校が終わったら、ファミレスのバイト……土日、祝日も出勤だ。そんなんだから、変な夢を見てしまうのかも……。

 

「オッス‼︎ お2人さん、おはよう‼︎」

 

 ふと後ろから元気な声がして来た。振り返ると、幼馴染の2人組が笑っていた。1人は乾 猛。陽の小学校の頃からの付き合いで悪友だ。どうやら祈に気があるらしい。もう1人は申利 昇。中学に入ってから仲良くなり、高校進学後も付き合いは続いている。

 

「祈ちゃん、今日も可愛いね! 今度、遊びに行かない?」

「あはは……機会がありましたら……」

 

 猛のアタックに祈は、やんわりと断る。昇は呆れていた。

 

「お前も懲りないな、毎朝毎朝……。祈ちゃんが、お前なんかに興味持つ訳ないだろ?」

 

 クールに皮肉を言う昇に、猛は突っ掛かる。。

 

「ウルセェ‼︎ あ〜あ〜、陽は良いよな〜。こんな可愛い妹と毎日、一緒だろ? 羨まし過ぎるぜ、この野郎!」

「猛だって舞花ちゃんが居るだろ?」

 

 陽は笑いながら返す。猛は、ケッと不貞腐れた。

 

「舞花? 冗談じゃねェや、あんなの‼︎ 祈ちゃんと比べりゃ月とスッポンだぜ‼︎ クソ真面目だし口より先に手は出るし貧乳だし……」

「そこ関係あるのか?」

 

 昇のツッコミに対し、猛は信じられない、と言った具合に昇を見る。

 

「たりめーだ‼︎ その点、祈ちゃんは可愛いし気は付くし飯は美味いし‼︎ あ〜、次に生まれてくる時は陽に生まれてェ……」

 

 なんだ、その願望は……陽は呆れていると……。

 

「ふ〜〜〜〜ん。じゃあ今すぐ、来世に送って上げようか、バカ兄貴?」

 

 ふと低い声がする。猛が顔を青くして振り返ると、激おこプンプン丸状態の女の子が立っていた。

 

「あ……いらっしゃったんですか、舞花さ……」

「くたばれ‼︎」

 

 問答無用で、猛の顔面に強烈な蹴りを放つ。猛は見事にひっくり返ってしまう。

 

「相変わらず見事な上段蹴りだね……」

「空手部だからな」

 

 冷静に陽と昇は分析する。彼女が猛の妹で乾 舞花

 可憐な名前とは裏腹に、とてもワイルドな女の子である。祈とは親友であり、ついでに空手部だ。

 

「ごめんね、祈‼︎ ウチのバカ兄貴が……‼︎」

「良いよ私は……。でも猛さん、大丈夫?」

 

 祈は猛を気遣うが、舞花はフンッとそっぽを向く。

 

「平気よ‼︎ 普段は殺したって死なない、ゴキブリ並みの生命力だから‼︎」

 

 実兄に対し、あまりと言えばあんまりな言い草である。其処へ昇がフォローに入る。

 

「こんな馬鹿でも兄さんだから、暴力は良くない。あと、女の子がみだりに足を晒すのは、はしたないぞ?」

 

 昇の注意に、舞花は顔を赤らめる。

 

「あ、あわわ……ごめんなさい、昇さん。お見苦しい所を……」

「謝んのは、そっちじゃねェだろ‼︎」

 

 復活した猛は立ち上がり、舞花に突っかかる。舞花はシレッとした顔で見る。

 

「兄貴の顔を、こんなにして言う事はねェか⁉︎」

「何よ? その酷い顔に生まれたのは私の所為じゃないわ」

「俺と親父とお袋に謝れ‼︎」

 

 毎日のパターンだ。陽は小さく肩を竦めてみせる。性格の似たり寄ったりの2人は毎朝、喧嘩となる。さて、何時までも喧嘩させてる場合じゃ無いとして。

 

「取り込み中、悪いけど……そろそろ行かないと遅刻するぞ?」

 

 陽が言うと、2人は喧嘩する手を止める。こうして、祈達と別れた後、陽達は高校へと向かった。

 

 

 

 学校に着いた陽は、何時も通り授業を受ける。窓際にある席から、外を眺めると清々しい迄に快晴だ。教壇では歴史教師が「かの関ヶ原では〜」とか「つまり徳川 家康は〜」等と念仏みたいに繰り返しているが、真面目に聴いている生徒は少ない。

 目の前に座る猛に至っては、頬杖を付いて寝息を立てている。先生は気付いていない。陽は彼の背中をシャーペンで突いてやった。目が醒めない。その時……。

 

『目醒めろ……』

 

 突然、陽の耳に響く妙に靄がかかった様な声……。周りを見回すが、周りの生徒じゃ無いらしい。空耳だったんだろうか?

 

『早く目醒めろ……。残された時間は少ない……』

 

 まただ……。誰だろう、陽の耳に語りかけてくるのは……。だが、別の声が現実に引き戻す。

 

「乾‼︎ 俺の授業中に寝るとは良い度胸だな?」

 

 歴史教師が猛に向かって怒鳴る。おずおずと猛は顔を上げる。

 

「すいませーん……昨日、徹夜で勉強してて……」

「ほう? ならば、この問題を完璧に解けるという訳か。乾、解いて見ろ」

 

 教師の言葉に猛は立ち上がるが、トンチンカンな解答ばかり繰り返す。挙句には、江戸幕府の二代目将軍は織田信長だとか、言い出した。

 

「……もう良い、乾。座って宜しい。申利、代わりに解いてくれ」

 

 疲弊した様に教師は、猛を座らせる。猛は「あれ?」と頓狂な顔をするが、教室中は大爆笑の嵐だ。

 

「……お前、小学校から、やり直した方が良いぞ……」

 

 陽は小声で嫌味を言ってやった。猛は何が何だか解らない、と言った具合だったが……。

 

 

 ー時は満ちた……ー

 

 そこは、全ての景観が捻れた様な異様な空間だった

 人の気配は感じられ無い。あるのは巨大な3つの影……。

 

 ー再び、オルグが動き出す……地球に危機が訪れた……

 

 一際、巨大な影が唸る。

 

 ー戦士は倒され、精霊達は全滅した……。どうやら、我々の出番の様だ……ー

 

 隣に佇む影が言った。

 

 ー地球の危機は我等の危機……いざ、参ろう……ー

 

 3つの中で小柄な影が言った。其れだけ言うと、影は消え去った……。

 

 

「…祈? …ああ、今からバイト。…大丈夫だよ、8時には帰るから。遅くなる様なら、先に食べて寝てろよ。…うん、じゃあな」

 

 放課後、陽は商店街を歩きながら祈への電話を切った。これから、バイトだ。正直、叔父からの仕送りだけで学費と生活費を充分、賄えるのだが、いずれは自分は大学、祈は高校に進学すれば金は必要になる。

 貯蓄しておくに越した事は無い……。

 夕闇に染まる空を見上げなら、ふと考える。両親が死んで、祈と2人で生きてきた日々。端から見れば不幸な境遇に置かれた兄妹なのだろうが、陽自身は不幸であると感じた事は無い。確かに祈は、思春期の多感な時期に親が居なくなったのは辛かった筈だが……。

 ややドライ過ぎると言う自覚はあったが、あの時は自分が祈を守らなきゃならない、という重責が悲しむ余裕すら与えてくれなかった。気が付けば、兄1人妹1人の2人暮らしも返って気兼ねがしない心地よい空間にさえ思えた。きっと、これからも、この暮らしは変わらないだろう……。いつか、祈が大人になり恋人を連れて来たら……等と陽は考えながら、足を進めると…。

 

「……もし、其処の方……」

「はい?」

 

 自分に声を掛けられた気がして、振り返ってみる。其処には、如何にも怪しい格好をした黒ずくめの女が居た。

 

「…あの、僕に何か…?」

「…ええ。貴方ですよ。私は貴方を探して居ましたのよ」

 

 変な事を言う……少なくとも、マトモな人間じゃ無いのは一目瞭然である。変なのに絡まれた、と陽は返事を返したのを後悔する。

 

「…失礼ですが、僕は貴方を知りませんが…」

 

 事実だ。こんな場末の占い師みたいな、おばさんにはあった事が無い。しかし、女はニッコリ笑った。

 

「いえ……私は貴方を知っていますわ……」

「すいませんが急いでるんで……では」

 

 陽は、サッサと踵を返す。こういう輩には近付かない事が無難だ。君子危うきに近寄らず……そう結論付け、彼女から離れて行った。

 

「そうは参りませんわ。貴方には……死んで貰うわよ‼︎」

 

 急に語気を荒げた女に異変を感じ陽は振り返ると、女は杖を振り下ろしてきた。寸での所で、陽は身を躱した。

 

「‼︎ いきなり何をする⁉︎」

 

「あらあら、大した動体視力ね? でも次は外さなくてよ?」

 

 女は、尋常では無い空気を醸し出してくる。陽は瞬時に理解した。この女は、マトモじゃ無い所では無い。危険だ、と。

 

「ヤバイバ‼︎」

 

 女が叫ぶと突然、身体を誰かが抑え付ける。陽は、もがいて振り払おうとするが、物凄い力だ

 

「ヘッヘッヘッ、無駄無駄ァ! 唯の人間に、オルグの怪力を振り解けるかよ‼︎」

 

 顔を見た途端、陽は絶句した。白い肌の奇怪な男が身体を抑えつけていたからだ。何より驚いたのは、男の頭から伸びる長い角だ。

 

「ツエツエ、今だ‼︎ やっちまえ‼︎」

「は、離せ‼︎」

 

 陽は必死になり抗うが、ヤバイバと呼ばれたそいつは緩めようとしない。ツエツエと呼ばれた女が近づいて来た。

 

「ホホホ、悪く思わないでね。貴方が、ガオレンジャーになる前に始末しときたいの。恨むなら、自分の不運を恨みなさい‼︎」

 

 ツエツエは高々に杖を振り上げ、陽の脳天めがけて振り下ろしてきた。マズイ、このままじゃ……。

 だが、むざむざ殺される気は無い、と振り下ろされんとした杖を反対に蹴り上げた。杖は弾き飛ばされ、ツエツエはアタフタとしていた。

 

「……チャンス‼︎」

 

 今度は、ヤバイバの脛を蹴り飛ばしてやった。ヤバイバは痛そうに転げ回る

 

「いでいでいで〜〜‼︎」

「よくも、やったわね‼︎」

 

 ツエツエは憎々しげに睨むが、最後まで聴いてやる必要は無い。背を向けるや否や、陽は一目散に逃げる。

 

「ヤバイバ、痛がってる場合じゃ無いわよ‼︎ 早く、あいつを殺さないと私達が酷い目に遭わされるわ‼︎」

「ああ…‼︎ 相変わらず、扱き使われるんだな、俺達……」

 

 何か言ってるが知った事じゃ無い。コスプレ好きの通り魔か? 最早、訳が解らないが、今は考えている暇は無さそうだ。兎に角、逃げるが勝ちだ。

 だが、走りながら陽は気付いた。商店街の異変に……。まだ夕方にも関わらず、人気が無さすぎる。まるで住人が消えてしまった様だ……。しかし、気付くのに遅過ぎた。

 

「ゲットゲット‼︎ オルゲット‼︎

 

 突然、商店街の店や果てはマンホールの中から、見た事の無い異形の集団が飛び出して来た。頭には小さなコブみたいな突起があり、手には棍棒を携えている。

 

「こ、こいつ等は⁉︎」

「ホホホ、もう逃げられ無いわよ‼︎」

 

 気付くと、ツエツエとヤバイバも追い付いてきた。前は異形の集団、後ろはツエツエ達……袋のネズミとはこの事だ……。

 

「さあ観念しなァ‼︎ 大人しくしてりゃ苦しまずに死なせてやるぜ‼︎」

 

 ジリジリと詰め寄ってくる。退路を絶たれ、壁際まで追い込まれてしまう。

 

 

 ー切羽詰まっている様だなー

 

 

 陽の頭の中に声が響き渡る。

 

「? なんだ、この声は?」

 

 辺りを見回すが姿は無い。代わりに左手首に、竜の形をした携帯電話みたいな物が装着されていた。

 

「こ、これは⁉︎」

 

 陽は困惑した。だが、声の主は

 

 ーそれを使え。我々の力を貸してやるー

 

「使えって言われても……」

 

 ーさっさとしろ。使い方は知っている筈だー

 

 そんな無茶な……。そうしてる間に、ツエツエ達が騒ぎ始めた。

 

「こいつは、やばいバ‼︎ あれは、ガオの戦士の⁉︎」

「チィ‼︎ オルゲット、あれを奪え‼︎」

「ゲットゲット‼︎」

 

 どうやら向こうは待ってくれ無いらしい。もう考えて暇は無さそうだ。不思議に、どう使えば良いかの情報は頭の中に流れ込んできた。携帯を手に取り、コードを入力する。

 

 

『ガオアクセス‼︎ ハァ‼︎」

 

 

 すると身体を光の粒子が包み込んでいく。更に続けて叫んだ

 

『サモン・スピリット・オブ・ジ・アース‼︎』

 

 粒子が身体に集結し固形化していく。金色の戦闘着と変わり、頭部に竜を模したマスクが装着されて、変身が終了した。

 

「しまったァァ⁉︎」

 

 ヤバイバは叫ぶ。全く状況が飲み込め無いが、身体が勝手に動き出した。

 

 

「天照の竜‼︎

 

 ガオゴールド‼︎」

 

 

 〜今此処に、新たなガオの戦士の伝説が目を醒ましたのです〜


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