ハリーポッターと転生の双子   作:黒い柱

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お久しぶりの22話です。久しぶりにハリポタの映画を見て、めっちゃ感化されました笑


石になった猫と継承者~私が悪いんじゃなくて社会が、いや可愛すぎるあの子たちが悪い~

 10月になり、ハロウィーンの季節となり、ホグワーツにはカボチャの匂いが広がり始めた。去年はトロールに襲われたりして大変だったなぁ。お兄ちゃんが早く動いてくれていればもうちょっと楽に済んだんだけど。

(なあ、ユラナ。終わったことを今更言うのはやめてくれ)

 念話呪文で答えたのは私の兄であるマーティン・ウェリスである。

(過去のことをしっかり教訓にすべきでしょ?)

 私がウインクして答えると、お兄ちゃんはため息をつくのだった。

 さて、私とお兄ちゃん、そして三人組は今ハロウィーンにある絶命日パーティーからグリフィンドールの寮に戻るところだ。ゴーストのパーティーがどんなものか気になったから行ってみたけど、正直に言ってしまえば、二度と行くもんじゃないと感じられた。

 そう思って三人組の後ろを歩いていると、急に彼らが足を止めた。

「どうしたの、急に」

 ロンが恐る恐る床を指差しながら言う。

「ユラナ、これって……」

 そこにいたのは一匹の猫であった。その猫はまさに冷たいという言葉が似合うかのように固まって動かなくなっている。しかも質の悪いことにこの猫はフィルチの飼い猫のミセス・ノリスであったのだ。

 そして、目の前の壁には案の定文字が書かれていた。

「秘密の部屋は 開かれたり

 継承者の敵よ 気をつけよ」と。

 原作をよく知る私とお兄ちゃんが同時にため息をつく。フィルチが近づいてくる気配がしたからだ。いや、フィルチだけじゃない。ハロウィーンパーティーから戻ってくる学生が続々とやって来たのだ。

 フィルチが半狂乱になりつつ私たちに詰め寄ったところでダンブルドアら教師が来た。どうやら事情聴取が行われるらしい。

「どうして君たちは三階の廊下にいたのかね?」

 答えたのはハリーだ。

「絶命日パーティーからの帰りだったんです」

 今度はスネイプが聞く。

「それを証明するものは?」

「ゴーストたちが証明してくれます。それに……」

 それを遮ったのはお兄ちゃんである。

「どちらにせよ、やったのはハリーたちじゃありませんよ。この魔法は想像以上に強い。半人前の二年生ができる所業じゃあないです。それよりも気になるのは壁の文字では?」

 おいおいおいおい。何してくれちゃってるのよ馬鹿兄貴。このまま丸く収まる予定だったのに、あんたが口挟んだら話が拗れるじゃないの。

「そうじゃな。あの文字に心当たりは?」

 私を含めて四人が首を振る。お兄ちゃんは、

「ありません。しかし、継承者とはね……」

 となぜか微笑む。それを見逃さなかったフィルチが言う。

「お前だ! お前がやったんだ! お前が犯人だ! 何か企んでいるに違いない!

そうだ。貴様ほどの力があれば、私の猫を殺すことぐらい容易い!」

 その通りだ。お兄ちゃんが犯人ではないとは間違いないが、こうやって見ると明らかに何か企んでいるように見える。

 ここでダンブルドアが言う。

「フィルチや、あの猫は殺されたのではなく石になったのじゃ。マンドレイクが完成すれば治せますぞ」

「同じことだ! お前がやったんだろう!」

 フィルチがお兄ちゃんに掴みかかろうとしたところでダンブルドアが、

「疑わしきは罰せず、じゃよ」

 と止めに入った。そうしてようやく私たち五人は解放されることとなった。そして、グリフィンドールの談話室に帰りついた。

「ねぇ、お兄ちゃん。さっきの茶番は何だったの?」

 私が軽く睨みながら聞くと、お兄ちゃんはカラカラ笑った。

「あんな大根芝居でも思いの外騙せるもんだな。ま、ダンブルドアやスネイプ辺りは気づいてそうだったけど」

 ハーマイオニーが聞く。

「芝居? なんでマーティンが……」

「状況的に石化した猫を最初に見たのは君たち三人だ。だとすれば疑われるのは当然だ。てな訳であの三文芝居で注意を反らしたって訳さ。今一番容疑者候補として疑われているのは君たち四人じゃなくて俺だろうね」

 ハリーが慌てたように答える。

「マーティンは何もしてない! そうだろ?」

「もちろんだよ。俺としてもあの猫をわざわざ石にするメリットはないからね。でも、同じ理由で君たちが白い目で見られるのは我慢ならなくてね」

 そう言って彼は寝室に向かっていった。それから数秒経ってハリーが聞く。

「秘密の部屋って壁に書いてあったけど、何か心当たりはある?」

 私は首を振る。だいたい秘密の部屋と言いつつ、それが当たり前のように生徒に知られて秘密になっていないのって盛大な矛盾なんじゃないかな。

「分からないわ。でも、秘密の部屋だろうが継承者だろうが関係ないわ。ダンブルドアとお兄ちゃん、そして微力ながら私もいればね」

 不安になるこの三人に寄り添うのも私の役目だ。ロリコン、ショタコン拗らせててもこれには他意はない。ないはずだ……。

(途中で自信なくすなよ……)

 ハーマイオニーとともに女子寮に向かっているとお兄ちゃんが呆れたように言ってきた。

(うっさいわね。私が悪いんじゃなくて、社会が、いや可愛すぎるあの子たちが悪い。それよりもさ、さっき言ってたことって他にも何か狙いがあるんじゃないの?)

(無駄に勘が鋭くて可愛げのない妹だなぁ)

(妹なんだから、兄にはフランクに接するのは普通でしょ。それよりラノベや漫画の妹キャラみたいにラブラブしてた方がいい?)

(やめろやめろ。悪かったよ、お前は俺の可愛い可愛い妹だ。で、何の話してたんだっけ?)

(話が逸れたわね。何か他の狙いがあったんじゃないかって聞いてるのよ)

(そうだったな。ネタバレ済みのお前には言っていいと思うから言うが、その通りだよ。あそこで俺が身代わりになったのは継承者に俺の存在を意識させるためさ。継承者の日記を持っているであろうジニーがこれを知れば、早めに日記を手放すかもしれない。これでもホグワーツ最強を自負しているんでね)

 このイキった答えに私はドン引きする。

(うわぁ。急にナルシストスイッチ入れないでよ。でも、あながち間違ってないかもね。こうすれば被害が最小限で済むかもしれないし)

 私がそう言うとお兄ちゃんは不敵に笑った。ただ、一言だけ言わせてもらうならば、どこまでもこの男はお人好しだということだ。まあ、そこがお兄ちゃんのいいところではあるんだが。

 

 

 

 

 

 

 




今回は割りと少なめです。もっと長く書けるように頑張りますので、感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします。
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