リリアとトレイズがイチャイチャするだけ(一つの大陸の物語あふたー)   作:明るいぼっち

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書いてみた。あまりに反応なかったら止めるかも。

それでも3話までは書くつもり。


よろしく。


そのいち

「トレイズーーーー!おーきろーーーー!」ボコッ

 

「フギャア!?」

 

 

世界暦三三○七年 第2の月 13日

 

気温は摂氏24度。

湿度48パーセント。

見ゆる地平線にはうっすらと赤い線が表れ、我々の活動時間を告げる星がまだ昇っていないころ、

 

リゾート用に造られたある民宿の一室で、大きな声と、軽快な打撃音が響いた。

 

「リリア!何するんだ!痛いじゃないか!」

 

「うるさいッ!今日はトレイズがエスコートしてくれるんでしょ!」

 

「言ったよ?言ったけどこんな朝早くからってことも言ってないと思うんだけど!?」

 

「私は今から行きたいの。だから行くわよ。」

 

「ーーーー理不尽だ。」ボソッ

 

「なにか言った?」

 

「イエ、ナンデモゴザイマセン。」

 

 

 

 

 

 

これはトンデモ理不尽な女の子に惹き付けられた男の子のお話です。

 

『誰が理不尽だってーーー!』

 

ほら、作者にも突っかかってくる危ない子dーーー

『は?』

 

とっても可憐で可愛いキュートな女の子が、下僕みたいに扱ってる男の子とイチャイチャするだけの物語です。

 

 

 

 

リリア・シュルツ。正式名称リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ。

彼女は齢16歳。栗毛色の髪、茶色の瞳を持っていて、彼女は飛行機に乗るのが、いや、飛行機を”飛ばす”のが好きな子だ。

彼女の両親は世界を救った英雄アリソン・ウィッティングトン・シュルツとヴィルヘルム・シュルツ。

ずっと前、この世界が戦禍に包まれていた時代を生きてきた彼等は多少、、、かなり抜けているところがあるが、リリアはそんな両親を少なからず思っている。

最近【再婚】したばかりでリリアは家に居ると妙に落ち着かないとか。主に両親のラブラブっぷりが。

 

だからだろうか、突如出たこの旅行の話に食い付いたのは必然で偶然だった。

 

 

もう一人の彼の名はトレイズ。”イクストーヴァの”トレイズ。

絶賛恋煩い中。(本人は自分の気持ちに気付いていない。)

 

”イクストーヴァの”と名前に付けることを許されているのは、この世界に何億人いようが、イクス王国の王族のみ。

現在のイクス王室は、女王フランチェスカと、その夫のベネディクト殿下、そして二人の”唯一の”子供、メリエル王女だけだと”公式では”記録されている。

 

しかし、トレイズはれっきとした王族で、メリエルの兄、または弟である。

要するに双子だ。

一人しか発表しなかったのはイクストーヴァの古い王室規範が原因で、そもそもは”イクストーヴァ回廊”という国家機密中の国家機密を守るための措置だった。

今はもうイクストーヴァ回廊が世間に大々的に公表されたので、意味のない法律だが。

現時点でこの事を知っているのはイクス王国の王室警護官達と、ロクシュ政府上層部、そして交流のあるス・ベー・ベルの王族だ。

 

もちろんのこと、リリア・シュルツも知っている。

 

隠していたのが盛大にばれた形で。

そのお陰で彼は肋骨が折れていながら胸ぐらを掴まれて揺らされた経験をしたそうだ。

 

御愁傷様。

 

 

そんな一国の王子を下僕みたいに扱ってるリリアって、、、

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さあ!いくわよ。」

 

「ほーい。」

 

「なによ。やる気ないの?」

 

「違うよ。眠いんだよ。誰かさんが朝早くから凶器で俺を攻撃してくるから!」

 

「別にいいじゃない。早起きは三文の徳って言うわよ。」

 

「・・・そうだな。」

 

トレイズは腰にあるバックの感触を確かめてから、宿の扉を開けて外に出る。そのままリリアを連れて階段に向かう。

地上三階にある部屋からフロントに降りるまで時間はかからなかった。

部屋の鍵を受付に渡し、リリアと外に向かう。

 

「ちょっとまって。304号室のお方。」

 

受付の男性に声を掛けられた。

 

「なんでしょうか。」

 

リリアは返答をする。

 

「こんな話を知ってるか?この街には有名なスポットがあるんだ。しかもあんたらに取って置きの。聞くか?」

 

「「ええ。聞くわ(聞かせてもらう)」」

 

「仲がよろしいこって。「よくないわ!」おっとこれは失礼。それでですね。この街がなぜ『共存の街』と呼ばれているかはご存じだと思いますが、ここには国境を越えて多数の人間がいます。だから必然っちゃあそうだが自然に異国間の恋愛が始まったそうだ。だからこそ異国間の恋愛に一番ご利益があるスポットがあるんだ。この宿からちょうど一キロ南、行ってみるかい?」

 

「「機会があったらね(な)」」

 

「はい。」

 

『またな。』とそう言い残して外に出る。ニコニコしていたあの受付の男性は最後の方はニヤニヤしていた。ちょっとうざかった。

そんなことを思いながら目的であるエスコートのため真っ直ぐに中心に向かうーー

 

ーーーーはず。

 

 

「ねえ。」

 

「うん?なんだ。」

 

「さっきから喋ってないわ。喋って。」

 

「いやいやいや、無茶苦茶だ!というかリリアも聞いてただろ、あの宿の受付の話」

 

「、、え、ええ。だからなに?いくの?わたしは別にいいけどー?そういうの信じないし。トレイズも信じてないでしょ?」

 

「、あ、ああ、勿論。」

 

お互いに顔を赤くして、そっぽをむく。などのラブコメイベントは発生しなかった。

 

代わりにー

 

「時間があったらな。」

 

「ええ。そうね。」

 

という会話があっただけだった。

 

この旅行の目的、ある物を買ってくるという使命をイクス王国から受けている彼等は、今日”も”街に出掛けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

イクス王国 首都クンスト

 

イクス王宮内部 執務室

 

「ねえあなた。」

 

「どうしたんだフィー。」

 

「私たちの息子はうまくいってるかしら。」

 

「わからんな。トレイズはまだ自分の気持ちに気付いていないようだしな。」

 

「早く気付いてあげてほしいです。リリアさんの気持ちにも。」

 

「英雄の子供だしなぁ。まずトレイズも気づけないだろうな。というかあのおてんば娘も自分の気持ちに気付いていないし。」

 

「ええ。だから心配です。」

 

「まあなるようになるさ。お互いにもう責任はとれるだろう。もし何かあってもイクスで保護すればいい。」

 

「そんなことにはなりませんよ。なってもあのヘタレ息子は無理ですね。少なくともあと2年は。」

 

「・・・・・シュルツ家には?」

 

「勿論おっけー貰ったわ。」

 

「ならいいや。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなのんきな話がされていたことを、まだ彼等は知らない。




週一の投稿になる気がする。
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