この小説はオムニバス形式を目指して書いています。
こちらはすべての始まりとなっていますので、必ずお読みいただけると嬉しいです。というかここは読まないと何一つわからないと思います。
第0話
第0話 始まりの日
二〇一九年、突如、海からの侵略者が現れた。
それは人型、筒のような形、人の上半身のようなものだけが見えるなど、種類は様々であった。最初は沖縄、そして、九州、四国と、攻め入ったそれらを、人々は深海棲艦と呼んだ。
深海棲艦に対し、世界は既存兵器による攻撃を開始した。しかし、それらが効果を示すことはなかった。深海棲艦の前に既存兵器は意味をなさず、人々は東へと移住を強制された。
それは世界中でも観測され、人々は海岸線からその姿を消していった。
人々が絶望し、深海棲艦の出現から一年、それは突然現れる。
女性の姿をした、背中に在りし日の武装を背負ったそれは、深海棲艦を水中へと沈めていく。
それが、世界初の艦娘である。
その艦娘は己の[娘]達をこの世界に呼ぶための機械、[建造機]を日本の自衛隊へと提供した。
「娘たちは旧日本軍の艦艇の水雷魂を受け継いでいます。海外よりは、日本のほうが住みやすいと思うので……」
艦娘はそう言い、日本にだけ建造機を置いて行った。その艦娘を探す試みはすべて失敗に終わっている。
長い黒髪をポニーテールに結んだその艦娘を。
それから三年の月日がたつ。
そのころの日本には自衛隊の面影はなかった。あるのは深海棲艦の根絶を目的とした[新日本海軍]である。
彼らは日本を、そして世界を守る最前線として多大な影響力を持つ組織になっていた。しかし、その実態は最悪であった。
何を勘違いしたのだろうか、新日本海軍は艦娘を出撃させては戦果を競い、艦娘たちは休む暇もなく深海棲艦との戦いに挑まされていた。戦力が不足したならば建造し、轟沈したならば建造する、そんなサイクルがいつの間にか出来上がっていた。
戦時中もこうだった、彼らの言い分はそれであった。それが間違いとも知らず。
艦娘という存在に謎が多いため、軍事機密とされ、新日本海軍内でしかその存在を知られていないという事もこれを加速させているのかもしれない。
そんな中、彼は突然現れた。
何もない空間から現れた彼は辺りを見渡すと伸びをする。
「転生して休暇とはねぇ。この世界での仕事はこれか」
彼は己の着ている白い提督服に目を落とす。
「さ、それじゃあこの世界での生活を始めますか」
そして彼は歩き出す。
が、すぐに道に間違えたのに気付き、来た道を引き返していった。
その後、大洗の鎮守府へと着任した彼は初期艦とともに生活することとなる。
これは、訓練所であると同時に厄介払い先として機能している大洗鎮守府に来た艦娘たちと、転生した旅人が織り成す物語である。
ここから様々な艦娘と彼、そして四人の艦娘が出会っていきます。
このキャラの話が見たいというのがあればいつでも受け付けております。
頑張っていこうと思いますのでよろしくお願いします。