艦これの小説   作:猫又提督

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注意:本話はThe Backroomsの要素を含みます。

今回The Frontroomsから急にLevel7に行くけど許して?

登場人物

暁…作者のせいでやっぱり出されるこの娘。今回ひょんなことからBackroomsにとらわれてしまう。



Level7 [Thalassophobia]

その日はひどい嵐だった。打ち付ける雨と吹き荒れる風は目を開けることすら許さなかった。

 

「うぅ…どこに行ったのよー。なんでこんな時に限って…うわわっ!?」

 

このひどい嵐では嘆くことすら許されないようで航行にすべてを集中させないと簡単に足をすくわれてしまいそうだ。

 

彼女は遠征の帰りだった。天龍を旗艦とした艦隊。今まで何度もこなしてきた任務だった。だからこその油断も少しながら会ったのかもしれないが、そもそも今までこの任務中に嵐にあったことなどなかった。天龍も「なんでこんなところで嵐なんか…」と言っていたのを覚えている。本来ならこのような嵐に出会った場合でもよっぽどの強さでない限りは航行が可能だったが、今回はそのよっぽどに値した。天龍はそう認識してすぐに近くに避難できるような島がないか探したが残念ながらその島はすでに嵐に飲み込まれており多少危険ではあるがその島まで強行突破することを決めたのだった。

 

しかし、結果暁はそのせいで艦隊とはぐれてしまった。妖精たちが血眼になって艦隊を探しているが依然として見つからない。これならいっそのこと自分だけで嵐を抜け切ったほうがいいかもしれないとコンパスを頼りにして進み始めた。すると突然の閃光と轟音が彼女を襲った。

 

「きゃー!」

 

あまりの衝撃に彼女は転ぶこともいとわずその場にうずくまった。相当近くに落ちたのか耳がキーンとなっている。怖さからしばらくうずくまったままだったが、しばらくして恐る恐る目を開けるとそこにはしんじられない光景が広がっていた。

 

そこに嵐はなく、実に穏やかな水面が広がっていた。突然の光景に彼女はあっけにとられてしまった。そして耳が聞こえなくなったんじゃないかと思うほどの静寂。ついさっき雷の轟音を聞いたことやそれまで激しい嵐の音を聞いていたためより一層その静寂は感じられた。聞こえてくるのは波が彼女の艤装にあたるとても静かな音。

 

「……え、あ、嵐は……そうだ皆は?」

 

暁はあっけにとられたもののすぐに仲間を探し始めた。嵐はいつのまにか過ぎ去ったのかあたり一帯がよく見渡せる。これならきっとすぐに見つかるだろう。しかしその希望はそう長くは続かなかった。

 

 

 

一体どれだけさまよっただろうか。いくら進めど見えるのは変わり映えのない光景、ただ水平線が見えるだけだ。自分の航跡もすぐに消えてしまうのでずっとこの場から動いていないんじゃないかという錯覚に陥る。そしてなぜだかずっと薄暗いのだ。体感ではもう何時間もさまよっているように思える。

 

「みんな…どこにいるの…」

 

彼女はもう涙目だった。すこしでもそのタガが外れれば大泣きにまで発展しそうなぐらいに。そして今まさにそのタガが外れてしまいそうだというとき、今までずっと電探で仲間の居場所を探していた妖精が何かを探知したという。

 

「も、もしかして天龍さんたち!?」

 

しかし、探知した反応は一つだけだという。スピードは遅いもののこっちに近づいているようだ。

 

「ひ、一つだけ?じゃあ、だれか私のように遭難したのかしら…」

 

一人でも艦隊の仲間と合流できれば十分に安心できる。スピードが遅いのが気になるが、燃料の節約のためか、もしかしたら怪我でもしてしまっているのかもしれない。けがをしているなら大変だ。彼女はそのスピードを速めて近づいて行った。

 

どんどん近づいている。だが、その途中ずっと仲間と思われる反応に通信を呼び掛けていた妖精からずっと返事が来ないという報告がされていた。

 

「もしかしたら無線機が壊れてしまっているのかもしれないわ。」

 

妖精はもしかしたら深海棲艦かもしれないと警告をしたが、一刻も早く仲間と合流したい彼女はぐんぐんと進む。仕方がなく妖精たちは彼女にばれないようにひそかに機銃の準備をしていた。

 

電探の探知距離からしてそろそろ目視ができるかというころ。とうとうその感知したものが見えてきた。しかしそれは彼女が想像していたものではなかった。そして妖精たちでさせもそれは予想外のものだった。

 

「何あれ…」

 

なにかが波を立てているのはわかる。妖精曰くボートだそうだ。しかしその大きさはひどく小さい、おそらく大きさは数十センチ程度。

 

「じゃあ、あれ何?ラジコン?」

 

なんでこんな大海原のど真ん中でラジコンが動いているのだろう。何かそこはかとない不気味さを彼女が襲った。右手に備え付けられた主砲を胸に近づけ、彼女の意図に沿うように妖精たちは主砲の発射準備に取り掛かり、魚雷発射管にも同じような動きが見られた。すぐに魚雷発射管も謎のボートに向けられる。

やがてボートが近づき彼女の目でもその姿がはっきりととらえられるような位置でボートは止まった。

 

「……」

 

彼女は静かに砲口をボートに向ける。ボートには何の動きも見られない。妖精が下記の類は見られないと報告したので彼女は恐る恐るそのボートに近づいた。ボートには異常なほどに雨季のようなものがつけられており、また艦橋を模した部分にはその上にビデオカメラらしきものが取り付けられていた。彼女がそのボートを拾い上げようと手を伸ばした瞬間ボートが急に後退した。

 

「きゃ!?」

 

彼女は驚き尻餅をつき、機銃口が一斉に指向される。ボートはどうやら彼女から距離をとったらしかった。

 

「な、なによ…」

 

再び彼女がボートに近づこうとすると距離をとる。逆に彼女が離れようとするとボートは距離を近づけてきた。そんな一進一退がしばらく続いた後突然ボートは反転して離れていった。

 

「なんだったのかしら…」

 

彼女は仲間の捜索を再開しようとしたがその時ある事実に気づいた。

 

「あ、燃料が…」

 

そう、今までの捜索で燃料をかなり消費してしまったのだ。。一応遠征の時に手に入れた燃料があるが、これを使うのは本当に本当の最終手段だ。

 

「どうしよう…近くに島もないし…」

 

この代り映えのない景色の中どうしたものか。せめて島があればそこに座礁させて救難信号を出せばいいが…いやそうなるぐらいなら燃料を使ってしまってでも帰ったほうがいいだろうか。とりあえずこの残量では捜索など到底出来っこない。ひとまず帰還することを第一に考えよう。現在地から鎮守府の場所を見つける。だがそのためのコンパスはまるででたらめに回っていた。

 

「うわ!?な、なにこれ…どうしちゃったの…」

 

これはいたって普通で妖精特製の羅針盤などではないのだが…。これでは現在地が全く分からない。依然として空は薄暗く太陽は見えない。だから太陽の位置で法学を知ることもできない。

 

「これじゃ帰れないよぉ。」

 

また泣きそうになる。仲間が見つからないうえにコンパスが壊れて今の場所さえわからないのだから。

 

「う~ひびき~いかづち~いなずまぁ…」

 

この場にいない妹たちの名をつぶやいてとうとううずくまってしまった。そんな中妖精からある提案がされた。あのボートを追ってみてはというものだった。もしかしたら助けてくれるかもしれない。

 

「…うん、わかった…」

 

彼女も妖精の提案に賛成しあのボートが向かっていった先に進みだす。しかし、残念量もかなり厳しい。これは遠征で得た燃料を使うことも考えたほうがいいだろう。

 

あのボートを追って進んでいるとだんだん何かが見えてきた。

 

「家!家だわ!誰かいる!おーい!」

 

突如見えてきた家の屋根。久しぶりに見た人の痕跡に彼女は興奮しながら近づいて行った。しかしその興奮ゆえにその家に対する違和感には気が付かなった。家に近づいた彼女はドアをたたいて中の人を呼ぼうとしたがそのドアは水面から4,5mも離れており、手が届かなかった。

 

「おーい!誰かー!誰かいませんかー!?」

 

家に向かって叫んでいるとふいにドアが開かれた。その姿に彼女の顔からは笑顔が消えてしまった。防護服のようなものを着こみ顔がるはずの部分には黒い板のようなものが張られ全く見えなかった。そして極めつけにそれが発した言葉は彼女が理解できなかった言葉だった。

 

「…Who are you?」

「あ、え…」

 

彼女は考えてなかった。家から出てくる人物が日本人ではない場合のことを。突然出てきた人物は変な格好をしているうえに話しかけられた言葉は英語。彼女は固まってしまった。

 

「Who are you…a,are you human?」

「あ、あのえっと…その…」

「Hey,what's up?」

「Ah…thera's something out thear.Probably a person was in the video.」

「What? What are you saying?…Oh.」

 

もう一人奥から声がした。そして彼女をのぞき込み…多分驚いているのだろうと思う。手を頭らしき部分にあてているから。なんで驚いているのかはわからないが。

 

「Is that person?」

「I…I don't know,but it's something.I don't know the langage.」

「Humm…hey! Who are you?」

「ふぇ、あ、あの、わたし迷っちゃって…それで…あの…」

 

彼女は突然話しかけられ思わず日本語で受け答えしてしまった。当然その意味が伝わることはなかったが彼らに何かしらに気づきを与えた風だった。

 

「Ah,probably it's japanese.She is japanese.」

「Japanese? Why?」

「How would I know. Well…Akira! Japanese! You know japanese,don't know?」

「J…japanese!?」

 

目の前の人物に呼ばれたらしい誰かがまたドアから顔を出して一言「まじか…」とつぶやいた。その一言に彼女はひどく安心した。

 

「あ、あの!嵐に会って艦隊の仲間とはぐれてしまって、それで、あの、燃料も少なくなって、それで、あのここに通信施設とか補給施設とかありますか?それで、あの、あの、あ、ここってどこなんですか?コンパスが壊れちゃって太陽も見えないからここがどこかわかんないんです。」

「おいおい、ちょ、ちょっと落ち着け、嵐?と、というかお前なんでそこに浮かんでるだ!?」

「え?」

 

彼女は何を言っているのか分からなかった。今時艦娘という存在は世界に広く知れ渡っていて僻地の人でも知らないなんて言うことはなかなかない。10年前ならこういう反応も珍しくないのだが、それならここは相当な僻地になるというだが…。彼女はそこでその家を観察したことで違和感に気づいた。この家、水の上に立っていた。周辺は海しかないというのに家だけが建っているのだ。困惑した彼女は説明を求めようとあの男の人を見ると、その人は銃をもっていた。しかも銃口はこちらに向けられている。

 

「え、ちょ、どうして…」

「…お前は人か?」

「え、人?え、どういうこと?」

「質問に答えろ。日本語を理解できるんだろ?」

「ひっ、あ、あの、あのぉ」

 

彼女は泣きだしてしまった。これまでどれだけ変な状況に出会ったのか、それにやっと人の痕跡を見つけ人?とも出会えたというのに、変な格好をしているうえに今こうして銃口を向けられてしまっては泣き出してしまっても無理はない。だが、泣いたのが効いたのか、向こうは銃を下げ声色が優しくなった。

 

「お、おいおい、泣くなよ…」

「Hey…Akira,what are you making a girl cry?」

「う…はぁ。すまん俺が悪かった。Hey,bring the ladder.」

 

すこししてドアから梯子がかけられた。彼女はしゃくりながらもかけられた梯子を上がり家の中に入った。家の中は水浸しで艤装をつけていた彼女は浮いてしまう。

 

「おいおい、どうなってんだ…あー、なあ大丈夫か?話しできるか?」

「ひっく…うん…」

「よしよし…で、お前どこから来たって?」

「…嵐に巻き込まれて…それで気づいたら嵐がなくなって…それで、なんかここ不気味で…ひっく…」

「嵐?嵐…嵐が出てくるレベルとかあったけな?… Jhon,do you know level of storms come up?」

「Stom? Who knows?」

「なあ、お前それどこのレベルなんだ?」

「れ、レベル?な、なにそれ…私知らない」

「は?どういうことだ」

「ねえ、ここどこなの?」

「ここ?レベル7だが…」

「え、え?ここ太平洋じゃないの?」

「は…お、お、お前まさかフロントルームズから来たのか!?まじか?いや、そんなはずは…でも確かに太平洋って…な、なあい、今まで何してたんだ…?」

「うぇ?な、なんで?」

「いいから、頼む」

「今日はえっとそのいつも通りの遠征任務で0700ぐらいに鎮守府を出たの…」

「ちんじゅふ?鎮守府か?その鎮守府ってどこのだ?」

「佐世保だけど…」

「おいおいおい…まじかまじか…hey!Someone bring a video camara,now!」

「Hey,hey,what up?」

「She's from the frontrooms, apparently!」

「What?W,what?Is that true!?」

「Yhea,that's true,so hurry up!」

 

何が起こったのかは全く分からなかった。なんだかかなりあわただしく動いている。やがて誰かがその手に何か持って戻ってきた。ビデオカメラらしい、それを彼女に向けてすこしごにょごにょ言ってから

 

「な、なあその、すまん、えっと、どういうんだっけ、き、今日、そうだ、今日起こったことを話してくれないか?」

 

といった。

 

「え、ど、どうして?ね、ねえここはどこなの?」

「それはちゃんと後で答えるから…今は頼む」

 

顔が見えないというのに謎の威圧感を感じた彼女はそれに威圧されて今日起こった出来事をすべて話した。自分の名前も。話しっ切った後はなぜか質問攻めにされた。それも日付やら自分たちの存在とか深海棲艦のことやらさも当たり前なことを聞いてきたものだからとても奇妙に思った。まるでインタビューみたいな構図が10分経った頃やっと終わった。さも当たり前なことを聞かれそれを懇切丁寧に説明するというのがいかに大変で面倒なのを初めて知った。

 

「…よし、これでいいはずだ」

「ねえ、終わった?」

「ああ、これでいい。約束だったな…まず、気をしっかり保ってくれよ。ここはThe Backroomsと呼ばれる場所で簡単に言えば、裏世界ってところだ」

「は、え、は?」

「まあ混乱するのはわかる。だが本当だ。ここは裏世界で、お前がいた世界じゃないんだ。それで、これはちょっと残酷な話だが、もう元の場所には戻れないと思ってくれ」

「ど、どういうこと…?」

 

全く理解が追い付かない裏世界?もう帰れない?何を言っているんだ。ここは太平洋ではないのか。だって嵐に会って雷が落ちた時その場にうずくまったのだ。つまりそこから動いたわけじゃないのだ。

 

「でも、だって、私は…あ、あ」

 

うまく言葉に表せない。言いたい、そんなはずがないって。だが、口がうまく動いてくれない。

 

「落ち着け、言いたいことはわかる。混乱するのもよくわかる。発狂しないだけましだな。でも事実は変わらん。残酷だがもう一度きっちり言っておくぞ。ここはThe Backroomsだ。お前の知る世界ではないんだ。そしてもう元の世界には帰れない」

 

もはや考えることができなかった。ただ目の前の人物から出てくる言葉の羅列を聞いて理解するだけ。そしてその中で彼女の中で残った言葉「帰れない」

 

「もう…帰れないの?」

「…そうだ。帰れない」

 

言い切られた。わかっていたはずだった。だって目の前の人物が帰れない、といったのだから。それでも認めたくなかった。もしかしたら聞き間違いなんじゃないかって。でもそんなことはなかった。

 

彼女は泣いた。その場にへたり込んで。目の前に人物が机をトントンとたたいた。周りの家具のほとんどが水没していて椅子も背もたれまで水につかっていたが机はまだ天井が浸かっていなかった。ここに座れということだ。時折背中をポンポンとたたかれながら泣いた。そのまましばらく泣き続けた。ずっと泣いていたものだから目は真っ赤に腫れていて涙の跡も残っていた。

 

「大丈夫か」

「…うん…」

「よしよし、大丈夫だ。今上に話付けて保護してもらえるようにお願いしているから」

 

と彼は言った。見ると同じ格好をした人物が無線機片手で英語で話している。

 

「…ねえ、そのば、ばっくるーむ?っていうのどんなところかもっと教えてほしいのだけど」

「ああ、The Backroomsっていうのは裏世界みたいなものだっていうのはさっき話したよなそれでこの場所は…」

 

と彼はこの場所について説明を始めた。曰くここに時間の概念はなく、常識が通じないことが多いらしい。様々な時間軸の人がいる、自分よりも過去から来た人も未来から来た人も。そしてThe Backroomsというのは今彼女がいるような場所のことではなくここみたいな裏世界の総称のこと。そしてその空間はLvelで区別されているということ。

 

「ちなみにここはLvel7[Thalassophobia]だ」

「たら?」

「Thalassophobia、海洋恐怖症っていう意味だな」

「へぇ…」

 

ここで彼は無線機で話していた人に何かを告げられ彼女にこう言った。

 

「話が付いたらしい。今からお前をLevel1まで連れていく」

「わかったわ」

「あれだよな、お前小さいくせにやけに落ち着いているよな」

「艦娘だから…」

「かんむすねぇ、何回話聞いてもいまいち理解できねえな、そのお前にくっついてる妖精とやらも。俺の知ってる日本とは違うみてぇだ」

 

彼はそう言ってほかの人たちに手を振って浸水した家の中を進む。彼女も彼についていこうとすると無線で話していた人たちが彼女に向けて何か言った。彼が「元気でなって言ってるんだ」というので彼女はその人たちに「さ、さんきゅー!」と返した。その人たちはただグッと親指を立てた。

 

「ねえ、あの人たちはついてこないの?」

「ああ、俺たちはある組織からここの調査を命じられてな。本当は離れられないんだがお前が日本人だから特別に俺が送り届けるんだ」

「日本人だから?」

「ここに迷い込んでくるのはなぜだか英語圏の人がほとんどだ。日本人は滅多にいねぇ」

「わ、私英語話せないわ」

「あー、まあそれは頑張るんだな。幸いここには時間なんてものはない」

「べ、勉強嫌い…」

「ははっそれは俺も同じだったよ。大丈夫だ、英語の中で過ごしときゃいつの間にか身についてるよ」

 

そう彼は言うが、彼女もアメリカの艦娘と共同生活を送ってきた。英語は身につかなかった。その時彼女の目に一つのおもちゃが映った。それは彼女が疲弊していたせいなのか思わず「アヒルだ、かわいい」とつぶやいた。その言葉を聞いた彼はくるっと後ろを振り向き怒鳴った。

 

「そのアヒルに関わるな!」

「ひっ!?」

「あ、す、すまん。だがそのアヒルに話しかけるな、できれば気にも留めるな」

「な、なんで」

「言い忘れていたがなこのThe Backroomsというのは命の危険が常に付きまとっているんだ」

「え、嘘…」

「お前は浮いていたからわかんないと思うけどな、ここだって家の外にある海はとても深いしなぜか引き込まれるんだ。不注意で海に引っ張られて落ちてった奴を何度か見たことがある」

「それがなんでアヒルと…」

「アヒルに話しかけるとLvelFun=)に行ってしまう」

「そこ危ないの?」

「死ぬ、絶対に死ぬ。生きて帰るのはよっぽど幸運じゃないと無理だ」

 

彼は簡単に言った。そのせいか「へ、へぇ」としか返せなかった。

 

「そこはなPartygoresていうエンティティが出るんだ。あ、エンティティてのはBack Rooms内の生き物で早い話敵だ。まぁ中には友好的な奴もいるが大体襲ってくる」

「こ、怖いわね」

「そうだな、ここは海が広すぎて全然探索が進まん。そうだお前なにか出会ったりしたか?」

「いや、何も…ボート以外には…」

「そうか…お、ここ通るぞ」

 

そこには「No exit」と書かれたドアがあった。

 

「ここを通ったらLevel1に行けるの?」

「いやこのドアはLevel4につながってる」

「じゃあ、そこからLevel1に行くのね」

「いやLevel4からLevel1に行く方法は見つかっていない」

「じゃ、じゃあどうやって行くのよ」

「そうだな…ちと面倒だな、Level4からえっと…まあなんかいろんなLevelを経由するかな」

「そ、それちゃんとつくの?」

「…な、何とかするさ。あ、Level4はエンティティがいるから気を付けてくれよ」

「う、うん」

 

彼はドアを開けた。その先は今いるこの部屋とは全然違う内装をしている。彼が扉をくぐったのについていき彼女もそのドアを通った。

 

ここから二人によるLevel1につくまでの壮大な物語が展開されるのだがそれはまた別の話……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[u/Akatsuki]

暁はLevel7で確認されたThe Frontroomsからの遭難者です。彼女は日本人ですがM.E.G.の調査員であるアキラの知る日本とは違う日本からやってきた遭難者のようです。また、彼女は人とは異なる存在であり自らを『艦娘』と称しています。彼女が身に着けている装備は水上を船のように進むことができます。彼女が持っていた武器は旧日本海軍の軍艦の装備を模したものであることが確認されておりこのことから彼女の『暁』という名前も旧日本海軍の駆逐艦を模したものであると推測されます。現在M.E.G.は暁を最重要証人として彼女の保護計画を進めています。彼女は日本人であるためその場にいたアキラに案内させていますが、安全性の確保のため組織内の日本人エージェントの動員を進めています。彼女は現在Level"閲覧不可"にいることが確認されています。

 

以下はアキラによって行われた暁に対するインタビューのログです。

 

Akira:それではインタビューを開始します

 

Akatsuki:な、なんで急に敬語になるの

 

Akira:決まりみたいなものなんだ、気にしないでくれ…[咳払い]それではまず自己紹介をお願いします

 

Akatsuki:暁型駆逐艦一番艦暁よ

 

Akira:では次にここに来た時の状況を説明していただけますか

 

 

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