登場人物
艦娘二人・・・自分の好きな艦娘を当てはめてみてね。
「ああ、この憎ったらしい世界に祝福は似合うだろうか。」
「なに?その変な言葉。」
「ふと、頭に思い浮かんだ。」
「あらそう。頭おかしくなっちゃった?解体される五分前だから。」
「そうかもしれない。そうでないかもしれない。」
「本当に壊れちゃったのね。そんなに怖い?深海棲艦のほうがもっと怖かったわよ?」
「ひどいなあ、勝手に壊れたなんて決めないでくれ。」
「あらそう。それは失礼。」
「怖くないさ。どうせ解体されたら、そこでおしまいさ。」
「それは理由になっているの?」
「さあね。」
『イヤだぁ!死にたくない!!まだ死にたくない!どうして!私達は世界を救ったのに!どうして!恨んでやる!絶対に恨んでやる!こんな国なんて滅んでしまえ!!』
「うるさいねぇ。最後なんだから静かに過ごさせてほしいよ。」
「そうねえ。あんなに扉をガンガン叩いてもどうしようもないのに。」
「ああ、気絶させられちゃった。」
「いや、撃たれちゃったのかもしれないわよ?」
「どうして?」
「音がした。」
「音?」
「そう、小さな音。ぱーんと小さく、でも部屋中に響くように。」
「ふーん。」
「怖くない?」
「解体のこと?」
「そう。」
「怖くないさ。どうせ解体されたらそれでおしまいなのだから。死人に口なしと言うだろう?終わったら何も言わないし、感じないし、思わないさ。」
「それは私達の立場が使う言葉ではないと思うのだけど。」
「あれ?そうだっけ。」
「どれぐらい経った?」
「思ったよりも長く過ぎたかもしれないし、短いかもしれない。」
「そうね分からないわね。ここには時計ないし。」
「何もないからね。いや、ベッドもトイレも窓もあるから何もないわけではないのか。」
「ああ、この憎ったらしい世界を謳歌した私達は一体何者なのか。」
「さあね、分からないね。」
「自分で言ってわけ分からないわね。さすが咄嗟に思い浮かんだ言葉。かっこ悪いし、意味がわからない。」
「言葉なんてそんなものさ。」
「まるでこの世界のよう?」
「かもしれないね。世界は自分たちを見放した。その結果どうなるのか。」
「あいつらが完全に消滅したのかはわからない。ただ、一年ちょっと全く見なくなっただけ。」
「ああ、ちょっと未来が気になるようになってしまった。」
「怖くなったの?」
「少しだけ。」
「逃げちゃう?」
「それはいいかもしれない。」
「でもできるかどうかは分からないわよ?」
「一か八かやって見る価値はあるはずさ。ほら、こんなところに艤装があるよ。」
「あら、いつの間にこんなところにおいてあったのかしら。あなたの分とそして私の分。」
「奴らは無能さ。これがわからなかったからね。」
「私も気になったわ。無能が自分たちの考えで矛と盾を投げ捨てた結果が。」
「そうだろう。そうだろう。さあ、時間がない。そろそろ奴らがやってくる。」
「そうね。コツコツとやってくる。」
「さあ、扉の前までやってきた。この壁の向こうが外だ。いくよ、せーの!」
最後はどうなったかな?
二人が先か奴らが先か