リリカルな超次元蹴球 作:平丸
悪い癖でいつも起承転結の転まで書いて投げてしまうので、一年あって一章も進んでないです。
取り敢えず投げてみたら何か変わるかなと思い投げます。
酷い文章ですがお願いします!
ぷろーろーぐ
ごく普通の日々を過ごしていた一人の青年が、ある時ふと眠りから目覚めると白い空間に立っていた。
なぜか、天を仰ぐ形で。
『…知らない天井だ、
って言いたかったけど、その天井が見えないけんですが、ここ何処だよ。』
横になり眠っていた筈だというのに、気付けば立っていた。
其れだけでも奇妙だと言うのに、更に良く分からない真っ白な空間に移動していたのだ。
青年がそう呟くのも無理のない話であった。
『……何にも無いなぁ』
青年は周囲の観察に回した。
辺り一面、ただ真っ白な地面が続いている。
人工物はおろか、 生物さえも一切存在しない。
幾らかの時間を掛け、そう結論づけた青年は取り敢えずこの場から離れる事にした。
周囲を見回せば地平線すら見えない真っ白な空間だ。
一体どれだけ歩けば良いのだろうかと考えると、中々に足が前に出なくなる。
数秒の苦悩の後、何とか一歩目を踏み出したそんな時だ。
青年の真後ろから、声が聞こえた。
『こらこら、何処に行こうとしているんじゃ。』
『っ!?』
反射的に後ろを振り向こうとする前に、青年は心臓を素手で掴まれた様な感覚を感じた。
周囲を見回し、誰もいない事は何度も確認していた筈だ。
幻聴だ、背後にヒトなんている訳がない。
体の反射に一瞬遅れながらも、そう自身に言い聞かせようとした。
しかし時既に遅く幻聴だと思いたかった声は、本物であった。
振り向いた青年の視界の先には、青色のTシャツの上に白の布を巻き付けている奇妙な老人が立っていた。
『 』
青年は、心臓が口から飛び出しそうになった。
老人は、そんな青年を見て愉しげな表情を見せていた。
『ふむ、中々に良い表情じゃ。最近の若者は、この空間に来たと思えば転生できるものだと思っとるかならのう………突如真後ろから現れて驚かしてやろうと思ってもワシを見たら神だと理解してあぁだこうだ、言ってくる様になったのは何故なのじゃろうか………』
『………』
目の前の老人が何か話しているのは思考が停止しかけている青年でも理解できた。
しかし一体老人が何を呟いてるのは理解出来ないまま、硬直し続けるしかなかった。
『ホントに何処で間違ったのかのぅ……やはり、何処かから漏れている様な気がしてならん。……さっさと、無くして仕舞えば良いんじゃが………おっと、すまんかったなお前さんさっさと本題に入るとするか。』
『 』
『ふむ、思考が停止しとるのう、さっさと起きんか。』
老人は、青年の額に人差し指を置く。
何をしたのかは分からないが、次の瞬間には青年の硬直状態が解放されていた。
『え………っと、誰?』
止まっていた水の流れが、一気に流れようとするかの様に青年の思考速度は、一時的に上昇した。
スッと、目の前の状況が頭に入り脳内で整理された後に今取るべき最善手を選択した結果の言葉であった。
『ワシか?ワシは神じゃよ、多分』
青年の問い掛けに老人は、笑顔でそう答えた。
『多分神って……』
笑顔で曖昧に答える神に青年は冷たい視線を送りながら呟く。
青年の冷たい視線を潜り抜けるように老人はスルーして言葉を続けた。
『多分なんじゃよ多分。お主らヒトが思っとる様な神は存在せん。ただ、お主らよりもずっと上位の生命体は多々おって 、創造主と言った様な存在もおるんじゃよ。』
さも当然だと言うかの様な説明をする老人。
青年は何だか良く分からない話になって来たので取り敢えず理解してるよ感を出す反応だけ示した。
『ヘーソウナンダァ、知らなかったー。凄いですーカミサマー』
『……お主、理解してる?』
『全然』
『おいっ!神との対話が出来る貴重なシーンなのじゃぞ!!基本的な事を言ったら始めの一話でしか現れない様な、ちょー珍しいシーンなんじゃ!!!もうちょっと、理解しようとせんかい!!』
又もや理解出来ない事を言い出したカミサマ(仮)。
青年は説明を聞いたとしてもどうせ分からないと判断し話を進めて貰う事にした。
『それより、そんな凄いカミサマ(仮)が何で、私の前に現れたのでしょうか?』
『お主面倒臭くなって、話を切り上げ様としとるな……まぁ良いか。先ず初めにお主が疑問に感じていた事を話してやろう。………お主を此処に詠んだのはわしじゃ。』
驚いたじゃろうと良いたげなドヤ顔をするカミサマ。
とても重要な事を口にしたと神は思っているのだろう。
青年は、そんな神を前にして真顔であった。
『いや…そりゃ、そうでしょ。この場にいるのはカミサマ(仮)しかいないんだし、カミサマ以外ありえないっすよ。』
『……もうちょっと、驚いくれても良いんじゃないのか?』
青年の慈悲のない言葉に、老人は哀しそうな顔を作る。
始めにワシを見た時の顔は良かったんじゃがなあ…可笑しい、鎮魂の術が効きすぎたのか?等と神はブツクサと呟き始めた。
このまま目の前の老人に合わさて会話をしていれば何時迄も前に進まない。
そう判断した青年は、強引にでも話を進めようとした。
一応とは言え神と名乗る存在であるのだ。
少しぐらい尊敬の意を込めて、会話をすれば気持ちよく話が進むだろうと考えて話し掛けた。
『あのカミサマ、要点だけ掻い摘んで願いします話が進まないです』
『ん?……おぉ、すまんな。つい、考え事に吹けていたわ。では、話を続けるとするか。お主は、死んだのじゃ。と言うよりかは、 ワシが殺してしもうた。』
『は?』
『いやーすまんのぅ。つい熱中してサッカーの日本代表を応援していたんだけどのぅ……中々優勝せんから思わず強めの言葉で文句を言っていたら、お主のいた世界にとんでもない雷鳴を空から振り落としていたんじゃよ。』
『は?(怒り)』
『何でこう何十年もやっていると言うのにベスト8までしか行かないのかのぅ。』
青年の怒りが混ざった言葉に対して聞いてないフリをして神は話を続ける。
『良くあるじゃろう?二十何年応援し続けていると言うのに全く優勝する気配の無い球団をいずれ勝つと応援するんじゃが、どうしても負けがこむと、つい、いつになったら勝つんじゃ!と大声で吐き捨ててしまうようなもんじゃ。』
『いやっ日本代表って何だよ!アンタ其れで俺殺すとかふざけんな!!初めて見た時に何でこのオッさん青いTシャツ身に付けてるのかと思ったら、それユニフォームかよ!!その上に布切れを巻いてるから違和感しか感じなかったわ!!!』
『いや〜本当すまんかったの…ってお主何故ワシのユニフォームを破こうとするんじゃっ!!やめいっ!!色々とプレミアムもんなんじゃぞっ!!』
『うっさいわ!!!』
神が身につけている青いTシャツが原因で殺されたのだと分かると青年の怒りが収まらない。
相手は、カミサマ(仮)である。
もし襲い掛かったとしても返り討ちにあう可能性があると冷静に青年は判断した。
責めてもの報いだと怒りを込めながら身につけている衣服を破り裂こうと老人の衣服に手を当てた。
その瞬間だった。
『まぁ【待て】ヒトの種よ。』
『っ!?』
青年は、老人の冷たい言葉を耳にした。
そう頭で理解した時には、既に身体の自由が奪われていた。
老人は、青年の手を一瞥すると離れた。
『やれやれ、最近の若者は喧嘩っ早い……と思ったがそうでもないな。いつの時代も人はそうやって、勝てもしない存在に手を出そうとする』
『……っ。』
『まぁ、お主はちょっと違うようだったがのぅ………おっとそうだった、さっさと話を終わらせたいんだったなぁ。本題に入るとするか。お主何処でいきたい?』
……いきたい?
青年は、神の言葉に違和感を感じた。
しかし、青年にはその理由を言及する事は不可能だった。
『………』
無言の圧力。
青年の出来る精一杯の抵抗であった。
『おっと、今は喋る事も不可能か………まぁ良い。俺が勝手に決めさせて貰おう。お前さん、超次元サッカーってのは知ってるか?とある次元先の日本代表がいるんじゃがな。その世界では少年サッカーとは言え、世界を相手にして優勝までしたのだ。凄いよなっ!だから思ったのじゃ。これからの次元世界は、全部超次元サッカーにしたら日本代表優勝し放題じゃ!!という事で、お主にはその次元世界で使っていた技を全部使えるようにしてやるから、来世を終えたら感想を頼むぞ!』
カミは、何処からともなく幾らかの光の玉を生み出した。
動けない青年の胸元に近づけると何の抵抗もなく青年の中へと浸透していく。
『っ。』
青年は自身の胸の中へと入り込んでいった玉を見つめるだけしか出来ない。
イヤな程に冷静な自分の精神が、目前で起きた事象が非侵襲的であると認識している。
それが、途轍もなく気持ち悪かった。
『それじゃあ……【逝ってこい】次は長生きするんじゃぞ』
青年は、神の言葉を耳にした。
神の言葉に凡人なる青年は、耳を傾け他に取るべき術は何処にもなかった。
『っ……… 。』
徐々に薄れていく意識の中。
最後に青年が目にした神は、何処か笑っている様に見えた。
あざした!