このすばらしい世界にお節介を!   作:弐式炎雷

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やっと本編に入れました。
今日は2本投稿できたらと思います


第一章 駆け出しの町アクセル
この新しい世界に祝福を!


今、俺の目の前にはかなりデカイ黒いヒョウのような化け物が2体ほど地に倒れていた。

俺の記憶が確かなら、こんな生き物日本どころか海外にすらいない筈だ。

対して俺は少し息があがっているものの、目の前に倒れている化け物達を睨んでいた。……手に袋を持った状態で。

 

「いきなり異世界に来てこれかよ…チュートリアルにしてはハード過ぎじゃないか…?」

 

何故俺はこんな事をしているのか、

それは数時間前の出来事…

 

 

 

眩しい光が小さくなり、目を開けると広大な草原に立っていた。

少し遠くには町のような物が見える。どうやら俺は無事に異世界に転生し、町の近くの草原に送られたようだ。

 

その世界には車や高層ビルなどはもちろん存在しない為、目の前の景色、空がとても広く感じた。

 

「ここが異世界か…意外とのどかな所だな。

しっかしここは何処だ…サクラ、できれば人里にでも送ってもらいたかったんだがなぁ」

 

 

 

案外、人目に付かぬ場所をあえて選んでのことか。いずれにせよ贅沢な物言いだろう。生き返らせてもらったうえに、特典や死んだ後の事についてなど、既に色々と頼んでしまったのだ。

これ以上何かを望むのは強欲過ぎだと思う。

 

 幸い目で見える距離に町があることだし、そこへ向けて歩けばいいだろう。

 

 もともとここは通り道なのか道のような物があるのでそこを歩こう。

 

 

 

 

「とりあえず町に行ったら冒険者にならないとな…サクヤもいってたし。まだ転生して誰ともあってないから少し不安だけど。」

 

 

 

 独り言にも拍車が掛かり始めた頃、感じ取るものがあった。

 

 気配。

 

 

前世では気配を感じる特訓は親父の扱きで多少身に付けた。

かなりの速さでこちらに向かってくる。 

 

背後を見ると…なんかこっちに来てました。

えっ?何あれ?結構でかいんだけど?なんかめっちゃ速くこっち向かってくるんだけど!?

 

 

黒くて滑らかな黒い短毛が全身を覆っている。猫科の特色を窺える。

近い例を挙げるとすればサーベルタイガーだろうか。

 

 四つ脚。太く強靭。ぎちぎちと極限に圧縮された発条バネのようだ。

 

 上顎から二本の牙が突き出ている。尋常な大きさではない。その刃渡り、短刀ほどもあろうか。

 

素人でもわかる位、強い殺気がこちらに向いている。

 

「おいおい!異世界での初の戦闘が何でこんな奴!?

これ絶対冒険の中盤位で戦うような奴だろ!?」

 

誰に届くかわからない文句を言いながら構える。

向こうは俺を逃がす気はないらしい。

 

「くそ…やるしかねぇか。

そういやサクヤから特典貰ってたな…ここで使わせてもらうか。」

 

俺は頭の中で貰った特典を思い浮かべる。

 

一つめの特典 俺が前世で見て覚えているアニメやゲームの能力を使えること。

 

この能力を使うことに決めた。頭の中でまず武器を思い浮かべる。

思い浮かべるのは俺の好きだったゲームで登場した武器だ。

 

『斬破刀!』

 

思い浮かべた瞬間、手にずっしりとした重みがある。

てを見ると自分の手には藍色の長めの刀が握られていた。

 

 

 【斬破刀】  モンスターハンターと呼ばれる国民的大人気ゲームに登場する武器である。太刀を使う人なら使ったことがある人も多いと思う。優れた攻撃力と属性値 何より作りやすいので愛用者が多い武器だ。

 

「おお…!すげぇ本物だ!」

 

もっとはしゃぎたい所ではあるが、目の前の敵は待ってはくれない。

唸り声をあげつつ、奴は此方に瞬発してきた。

鋭い爪や牙は人を殺すことなど造作もないだろう。

殺気を出しつつ襲っては来るが…

 

「そんな殺気剥き出しでまっすぐ来ても、すぐ避けられるぞ。」

こいつの動きが速いなんて見なくてもわかる。

 

黒豹は一瞬で間合を詰めてきた。

 

 上段。ひり出た鋭利な爪が振り下ろされる。

 

 しかし、既にこちらも前進している。獣の爪による斬撃、もはやその最適距離ではない。近過ぎる。

 

 刀の鞘を手にかけつつ、居合いの構えで敵を見つめる。

奴と俺の距離は大体二メートル弱、居合いでの距離では己の間合。

 

 自分の力だけではなく、相手の勢いを利用した居合いでの一撃はかなりの深手を与えた。

 

「ギィィイ!?!?」

 

黒豹から血が吹き出る。切ったのは脇腹あたりだと思う。

切った感触に少し不快感を覚えつつ、俺は驚いていた。

 

「すげぇ…殆ど重みが感じない。手に馴染むようだ。」

 

刀は結構重い。大体2キロ以上はあるので素人が居合い術などまずできない。俺は前世でも居合いは学んでいたのでできるのだが…。

 

「これも特典の力か…。」

この斬破刀はユウキの特典の力であり、自分の力で作ったものなので自分の一部のようなものなのだ。

そして、二つ目の特典である【家事スキルとかそう言うのを上げてほしい】というもの。

これは解りづらいが簡単に言えば手先の器用さが上がるというもの、つまり技術だ。

この二つの特典が合わさったことで、ユウキはガチのチート野郎になっていた。俺TUEEEという奴だ。

 

「さて、さっさと終わらせるか。悪いが狩らせてもらうぞ。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

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