このすばらしい世界にお節介を!   作:弐式炎雷

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タイトルのこの○○に祝福を!みたいな感じだと色々とネタギレなのでこの話からタイトルの感じを変えていきます。


駆け出しの町アクセル

異世界に転生して矢先にすぐにモンスターと戦闘になるというハプニングがあったが、なんとか街にたどり着くことができた。

 

まず驚いたのは巨大な外壁だった。

 

 煉瓦造りの高さは約5mくらいだろうか。

それが街の外縁をぐるりと余さず囲んでいる。モンスター等に対する防御の為なのだろうか?

前世、日本生まれの俺からしたら壮観だ

 

 いや、これほどの防備をしないと安全に暮らせない世界だと思うときが引き締まるな。

 

 何はともあれ、俺は無事に街に辿り着くことができた。

 

 入り口と思しき門は行商の馬車、旅装束の集団等が列を作っている。関所のようなものだろう。

 

 大した時間も掛からず行列は捌け、自分もさっさと並ぶことにした。

 

 守衛なのだろう数人、皆鈍い鉄色の甲冑を着込んでいる。この時点でもはやゲームや漫画のような感じだ。

 

 

 

「うん? あまり見ない顔だね。君一人かい?」

 

言葉が通じるかどうか不安だったが普通に日本語だった。いや、これもサクヤがやってくれたサポートのお陰だろう。

 

 俺の顔を見た羽筆を握った兵士が怪訝そうに言った。

まあ、日本人特有の黒髪黒目な見た目などこの世界では珍しいのかも知れない。

だが、ここでヘタなことをすれば街に入れなくなる可能性もあるのでそれも踏まえて慎重に発言した。

 

 

「はい、冒険者になるために遠い故郷か一人で旅をしていたんです。ですが色々と事故に巻き込まれて散々な目に会いましたよ…。」

 

「ははは、そりゃあ気の毒に」

 

「よくここまで無事に来られたな。街の周辺はともかく、山林はモンスターも出ただろう」

 

兵士達は揃って笑声を上げた。

少し嘘も混ぜた説明だったのでドキドキしたがなんとかクリアしたようだ

 

 軽口もそこそこに、兵士は何やら手元の紙に書き込んだ。

 

 

 

「男一人入街だ。開門頼む!」

 

「あの~通行料みたいな物は払わなくてもいいんですか?」

 

「あぁないない。前線近い王都ならともかくこんな駆け出しの街じゃね。人相と数を記録するだけだよ」

 

「そ、そうですか。良かった~実は今手持ちが殆ど無かったんですよ。」

 

「はははは、まあギルドで冒険者にでもなれば仕事はいくらでもあるから頑張りなよ。

 ようこそ!!駆け出し冒険者の街 アクセルへ!」

 

と兵士は手を振った。重厚な守護を謳っているのかと思いきやなんとも気安い警備である。身元の確認すら無い。いや、身元の説明などできない自分にすれば好都合この上ないが。

 

 門を潜ると背後から声が掛かった。

 

 

「ギルドは街の中心にある! 目抜き通りを歩いていけば道にも迷わないよ!」

 

「はい!ご親切にありがとうございました!」

 

親切な兵士に手を上げて応え、門を後にする。

 

 

 

「やっと来たな…初めて街 アクセル。」

 

街並みは中世ヨーロッパの様な街並みが広がっており、俺の子供の頃の、探究心の様なものが歓喜の声を上げるほどであった。

 

様々な商店や飯店は勿論、広場では多くの露天商によって市場いちが開かれている。

 

 街中を流れる川の畔で子供らが水遊びをしていた。釣り糸を川面に垂らした老人はそのまま船を漕いでいる。

 

 

 

俺は街並みをじっくりと観察しながら、ぶらぶらと歩いていた。

 

「…?気のせいか視線を感じるような?」

 

というか、街ですれ違う人々からジロジロと見られている気がする。

 

「やはり、俺の格好はこの世界では珍しい物なのか。」

 

現在の服装、ラフな半袖のTシャツにジーパンとスニーカーである。

他の人達が着ている服とは違うため、少し浮いている。

 

「まあいいか。それよりも店や看板の文字がわかるってことは、この世界の文字も読めるってことか。」

 

一度として目にした事のない文字である。しかし読める。

良かった、会話はできても読み書きが出来ないのは致命的だ。

 

なんやかんやしているうちにギルドらしき建物についた。

 

「おぉ…これがギルドか。なんかドキドキしてきたな。」

 

両開きの大扉を開く。昼間ということもあり灯りは点っておらず、やや薄暗い。窓からの陽光が一際強く感じられた。

 

 入り口の両隣には巨大な騎士甲冑の彫像が置かれ、入った者を歓迎、あるいは威圧した。

 

 

 

「いらっしゃーい! お食事は空いているお席にどうぞー! お仕事の案内は奥のカウンターへ~!」

 

 

扉を潜った俺を見付け、ギルドの女店員らしき人が大量の酒杯を両手に抱えながら言った。

 

 食堂、あるいは酒場だろうか。真昼間だというのに其処彼処の席で多くの者が飲んだくれている。しかし、この活気は嫌いではない。

 

「すげぇな。なんかモンハンの酒場みたいだ。」

 

そんなことをぼやきつつ、説明された奥のカウンターへ向かう。

 

ついたカウンターは少し驚いたが日本の受け付けセンターの窓口に少しにていた。

するとすぐに職員らしき人が出てきた。

 

(……おいおい、少し露出が強すぎやしませんかね。)

 

出迎えたのは、金髪を緩く巻いた綺麗な女性である。俺よりは年上だろうが充分若い見た目だった。

それはいい。それはいいのだか服装が少し問題であった。

その女性の服装がこれまた、肩から胸元まで露になった大胆なもので、平均より確実に大きいであろう胸が大きく見えていた。

 

(まあ、胸が大きい女性なら母さんとか妹で慣れてるけど…。)

いかんいかん、あんまジロジロ見たら失礼だな。

 

女性はその端整な顔に愛想の良い笑みを浮かべた。

 

 

「こんにちは、ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」

 

 

 

 

なんにせよ、ここからだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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