【一話完結】メグメグとソーンの相性が良かった時の話   作:昼寝してる人

3 / 4
最近になって感想二件きたので更新します。


ソーンとメグメグと兵長がバトルする話

「本日ヨリ一定期間コノシェアハウスデ生活スル事ニナッタ『リヴァイ』サンデス」

「よろしく頼む」

 

 ソーンが来てから二ヶ月経った頃、コラボヒーローがやって来た。

 進撃の巨人における人類最強である。通称は兵長。親しみを込めて兵長と呼ぶのが良いだろう。

 そんな彼をパチパチと拍手して歓迎するのはシェアハウスの住人達。面白そうに見つめたり、純粋に歓迎したり、キルとどうなるんだろうかと考えたりしている。

 

「ねーねー、ロールは?」

「アタッカーデス。連続攻撃ガ優秀デスヨ。乃保サンタイプデスネ」

「神よ、タンクに慈悲を……!!」

 

 双挽乃保による蹂躙を思い出したジャンヌが泣き崩れ、タンク組が悲しげな顔で彼女の肩を叩く。

 防御力無視――貫通カードの中でも連続だけ優秀過ぎて泣いた。貫通大ダメとか普通に死ぬ。しかも二枚積みとか鬼では?

 当の本人である乃保は不思議そうに首を傾げていた。彼女の本質はシリアルキラーみたいなものなので、気にしてはいけない。

 

「リヴァイサンハHAモ今マデニ無イ仕様デス。戦略ノ幅ガ広ガリマスヨ」

「おや、そうなのですか。どのような効果が?」

「立体起動装置で飛ぶ。巨人がいないこの世界には無いらしいな。……珍しい世界もあるもんだ」

「立体起動装置??」

 

 それぞれが理解不能という表情を浮かべ、ボイドールがヒーロー紹介ムービーを流し始めた。

 真剣に見ていたジャンヌが神に祈りを捧げ始めた。HAによるダウンからの連続攻撃からは逃れられない運命なのだ。

 かなり強力なヒーローの登場に、シェアハウスの住人達は殺気立つ。彼等は大体バトルジャンキーなのだ。

 アタッカー組が新入りに負けてられないとばかりに立ち上がり、颯爽とバトルアリーナへと駆け出した。負けず嫌いばかりである。

 

「オット、言イ忘レル所デシタ。リヴァイサンの期間限定入居ト同時二新ステージを追加シマシタ。ステージモ期間限定デスノデ、楽シンデ下サイネ」

「おっ、マジで? だったら俺も行かなきゃな!」

 

 ボイドールの言葉で嬉しそうに目を輝かせたアタリが出て行った。流石はスプリンターというべきか、あっという間にアタッカー組を追い越して行く。

 残ったスプリンター組、ガンナー組、タンク組はそれぞれ顔を見合わせる。

 

「おい、どーするよ? 行くかぁ?」

「あーしはパス。これから生放送の時間だし?」

「私も……今回は止めておきます。皆さんに神の御加護がありますように」

 

 13が問えば、きららとジャンヌが断りを入れる。きららは仕事で、ジャンヌは精神的ダメージが大きかったためだ。

 

「コクリコ、あのステージのおっきい人こわい……」

「なら止めておきなさい。今回は私もやめておきますわ」

 

 涙目でぷるぷる震えながらテディーラビィを抱き締めるコクリコの頭を撫で、ヴィオレッタも参戦拒否。

 ならば……と13はジャスティスとグスタフへと視線を移す。

 

「女タンクはパスか。じゃ、オッサンらはどーすんだい?」

「俺の背中に……と言いたいところだが、止めておこう。まだあの時の傷が癒えていなくてな……」

 

 顔色を悪くしたジャスティスに、それに同意するように頷くグスタフ。

 どうやらタンク組はあの思い出すのも恐ろしい悪夢のトラウマを克服出来ていないらしかった。まあそれもしゃあないか、と周りの人間は頷く。

 あの頃のタンクの即溶ぶりはやばかった。

 

「じゃ、スプ組は? きららとコクリコはリタイアしたけどよ、お前らはパスする?」

「えー行くに決まってるじゃん! 新ステージなんて見たところ、なかなか悪戯が捗りそうでしょ?」

「悪戯……罠……テスラ……うっ、頭が」

 

 キラキラした瞳で告げたテスラを見て、何人かが頭痛を訴えだした。ちなみに彼等の共通点はテスラの悪戯に巻き込まれたり被害者だったりする。

 流石にやっちゃいけない人にはやらないだろうが、テスラの悪戯には誰もが頭を悩ませている。

 

んろちも(もちろん)よくい(いくよ)! ねだみしのた(楽しみだね)!」

「何言ってんの全然わかんねえけど、行くって事でいいな?」

 

 ぶんぶんと顔を縦に振る勇者。合っているらしい。アタリやマルコスなら即座に理解出来るのだが、生憎彼等はバトルアリーナに既に向かってしまっていた。

 そのため、勇者と会話するには時間を必要とする。

 

「最後にガンナー組だが……リリカとメグメグは確定として、他に誰か行くか?」

「あっ、僕も行きます。新ステージなんて初めてですから」

 

 どこかワクワクした顔でソーンが言うと、メグメグが満面の笑みを浮かべた。そっとソーンの太ももに伸ばされていたメグメグの手が引っ込んでいく。

 恐らく本人が志願しなければメグメグに誘われて(脅され)ていただろう。手段はかわいいものだが。

 

「あたいは今、花火の注文が沢山あってね……行けそうにないよ」

「夏までに作らないといけないんだもんね。しょうがないよ」

「悪いねリリカ。出来るだけ早く終わらせるよ」

 

 しょんぼりした顔のリリカに苦笑して、まといは気合いを入れて部屋に戻った。これから夏までに花火を作りあげるのだ。

 残りのガンナーは、ルチアーノとイスタカだ。

 

「私は行こう。毎日戦っておかねば腕が鈍る。マピヤを暇させる訳にもいかないのでな」

「ほほう? じゃ、オッサンガンナーは出撃だな」

「勝手に決めるな。私は腰の調子が悪いんだ。悪いが今回は遠慮させて貰う」

「や、オッサンは俺と組むから」

「だから勝手に決めるなと……!」

 

 結局、彼等は今回の新ステージに出撃する事になった。

 そしてそれぞれ固定組は固定メンバーと、フリーなら気ままに一人でバトルアリーナに向かい始めた。

 そんな中で、メグメグとソーンは並んでとことこと歩いている。

 

「新ステージさあ、面白いかなー?」

「戦ってみない事には分かりませんが、きっと何時もと違った気持ちで戦えるはずですよ」

「だーよねー! 何積んで行こっかな?」

「回復!! 回復は絶対に積んで下さい!!」

「わかってるってば! もー、しつこ~い!」

 

 必死の形相でメグメグに何度も念押しをするソーンだったが、本人には嫌がられていた。一度ならまだしも、何度も何度も言ってくるからだ。

 ソーンはそれでも心配なのだ。たまに回復を積んだかと思ったらRランクの回復だったり……キレなかっただけソーンは褒められて良い。

 

 バトルアリーナに着いて固定してマッチング。

 数十秒待って、ステージへ移動する。そこは新ステージ【ストヘス区】急襲戦闘区域。

 二人は(レッド)チームで、もう一人の仲間は……、

 

「えっ、兵長さん!?」

「なんだ」

「あ、いえ、よろしくお願いします!」

「ああ」

 

 メグメグ、ソーン、リヴァイの(レッド)チーム。

 アタッカーがいるのは大変心強いが、いかんせん初対面である。しかもコミュニケーション能力があまり高くなさそうな。

 失礼な事を思いながら、ソーンは気を引き締める。何にせよ、新ステージ。

 皆が思うように動けなくて当然なのだ。

 

「害虫はプチプチ潰さなきゃ♪」

「家族への別れは済ませたか?」

 

 (ブルー)チームにいるのは、ルチアーノ、13、桜華忠臣の三人だ。

 どちらのチームももガンナー二人にアタッカーが一人。中々に良い戦いになるのでは……そう思ったところで気が付いた。

 

「何あれ?」

「巨人だ。が、偽物だな。ただのオブジェクトだろう、気にするな」

「う、動いているのですが……」

「この世界には動くオブジェクトはないのか?」

「あ! ルンバ! ルンバがあるよ!」

「ならそれだと思え」

「ええっ!? あれを、掃除機扱いですか!?」

 

 素っ頓狂な声を上げるソーンだが、二人は既に聞いていない。

 メグメグはさっさとリスポーン地点から降りEポータルへ走り出し、リヴァイはDポータルへ飛んでいく。

 ソーンはおろおろしつつ、とりあえずDポータルを取らずに敵二陣へ向かって行くリヴァイの援護に向かう。

 

「立体起動を見るのは初めてか?」

「はあっ!」

 

(ルチアーノさん、上手い……!)

 

 

「これ、メグメグのものだからね」

《キーを獲得しました》

 

「さあ、我を恐れよ!」

《キーを奪われました》

 

 

 流石は初期ヒーロー。PSがかなり高い。HAを使い、上手くリヴァイのHAの範囲外へと抜け出したようだ。そこから追撃とばかりに【迅雷の科学者 アバカン】を放つあたり侮れない。

 が、リヴァイだって簡単に当たらない。防御カード【帝皇機神 ケーニヒ・イェーガー】を発動させようと、

 

「くらいやがれ!」

「くそがっ!」

 

 13のHAによってカードキャンセルされ、リヴァイはまともにアバカンを食らいスタンにかかってしまう。

 たった一人でリヴァイを守りながら二人を牽制しなければいけなくなったソーンは既に涙目である。

 仕方が無いので、デス覚悟でソーンは【全天首都防壁 Hum-Sphere-LLIK】を張り、何とか耐えようとする。

 そんな時、ルチアーノが巨人と接触して吹き飛ばされる。

 

「…………え?」

 

 そう呟いたのは誰だろうか。

 あまりの事態に呆然としていると、スタンにかかっていたリヴァイも吹き飛ぶ。慌ててその場から離れたソーンと13は、そこでようやく理解する。

 ステージ真ん中で戦闘を繰り広げている巨人に接触すると吹き飛ばされる、と。

 

「めんっどくせぇステージだなオイ! あの片言ロボット正気か?」

 

「さっさと済ますぞ」

《キーを獲得しました》

 

「あっ」

 

 吹き飛んだ先がちょうどDポータルだったリヴァイ。これにて2-1である。慌てて13が【全天首都防壁 Hum-Sphere-LLIK】を張ってBポータルを取る。

 

「俺って赤だっけ、青だっけ?」

《キーを奪われました》

 

「行くぞ!」

「え!? あ、はい!」

「削ぎ落とす!」

 

 13に向かってHAを上手く当てたリヴァイだが、ガードを張っているためダウンせずに逃れていく。しかし数秒でガードの効果が切れ、そこにすかさずリヴァイが【ドリーム☆マジカルスクエア】をかける。

 全行動速度が大ダウンした13に【学園の王者 生徒会執行部】で攻撃する。少しの体力を残してダウンした13に通常攻撃で攻撃し、撃破。

 

「そういうのってアリ!?」

「躾に一番効くのは痛みだ」

 

《敵を倒しました》

 

 さて、とリヴァイが周りを見渡す。

 今までルチアーノによる妨害が来なかったため、不思議に思ったのだ。ソーンの援護も無かった。

 一体何を……と思っていれば、耳がソーンの声を拾う。

 

「術式、展開……リオート・メーチ! それ、氷よ」

「くっ」

「オドを集中する……氷柱よ、出でよ!」

「ぐふっ」

「スウィーニー!」

「馬鹿な……」

「兄様、褒めてくれるかなぁ」

 

《敵を倒しました》

 

(なんだあれ)

 

 遊んでるのか? と思った。戦場で遊ぶんじゃねえと口から出そうになった。

 しかし、何故か敵を倒している……何だ、あれ?

 

(見た目がどうあれ、使えるなら構わねえか)

 

 

「安心しろ、峰打ちだ」

「カミサマなんていないよ?」

 

《味方が倒されてしまいました》

 

 

 舌打ちがリヴァイの口から漏れる。一陣での戦いは忠臣が勝利したらしい。まあ、アタッカーとガンナーの戦いだ。近距離戦になればガンナーは不利なのだから仕方ない。

 ギラついた忠臣の目がリヴァイを捉える。ここで敵二陣のBポータル、あるいはCポータルを取ろうものなら、忠臣にキルされてしまうだろう。

 ここは大人しく自陣を広げるが吉である。

 

 リス地から戻ってきた13とルチアーノが、同じように陣地を広げる。が、お互いに牽制しあって戦況は膠着状態である。

 既に一分が過ぎ、残り二分。

 何とか隙を見てCを取り維持したいのだが、いかんせん……

 

(((巨人が邪魔――!!)))

 

 引き攣った笑みでちらちらと巨人を見る13。

 最初にルチアーノとリヴァイを吹き飛ばして以来、ずっとCポータル付近で取っ組み合いをして動かない。いい加減にしろ。邪魔!

 というのがお互いの心の内である。

 何だこの新ステージ、思いやりがない。頭おかしいんじゃないのか、と13は思った。

 期間限定ステージなのが不幸中の幸いである。

 

「たかいたか~い!」

「わっ……メグメグさん!?」

「あ、ソーンだ。もー、臣臣(おみおみ)ってば近距離上手すぎ! メグメグやられっぱなしじゃん!」

「お前……対戦相手変われ。俺が向こうに――」

 

「輪切りにして盛り付けてやるよ」

 

 ぐだぐだしている間に、13がHSを使い出した。すたっと着々した13が鎌を構え、

 

「そぉい!」

「うぁぁ!」

 

 ちゃっかり逃げていたリヴァイとメグメグはともかく、逃げ遅れたソーンはそのまま13の手に倒れる……かと思いきや、

 

「触れたきゃお菓子を持ってきな!」

「ぐえぁ!」

 

 メグメグの【チーちゃんのウワキオシオキ狙撃】によって追撃を阻止される。ダウンしていたソーンがその場を少し離れるも、大した距離を稼げないまま13が起き上がった。

 キルされるのだけは防ごうと、ソーンは【全天首都防壁 Hum-Sphere-LLIK】を張る。

 13はそのまま流れるように【オールレンジアタック】を使い、

 

「そら、イっちまいなあ!」

「お稽古とは、違いますね……」

 

《味方が倒されてしまいました》

 

 ソーンがキルられる少し前、メグメグがチーちゃんを使うと同時、ルチアーノも【紅薔薇の暗殺術 クルエルダー】を使っていた。

 それは見事にリヴァイを引き寄せ、ダウンしたリヴァイに【迅雷の科学者 アバカン】でスタンをかける。直後に【全員集合!魔法少女リリカ☆ルルカ】でHSを奪い取る。

 その頃にはソーンの死亡通知が鳴り響いていた。

 

 ルチアーノが踊るように通常攻撃でリヴァイの体力を削り、スタンから立ち直ったリヴァイが【魂を司る聖天使 ガブリエル】を使おうとした、その時。

 ルチアーノがカードキャンセルさせようとHAの構えを見せた直後に、緑の男が視界に映る。

 その男――忠臣がリヴァイの背後に立つ。リヴァイはまだその男に気付いておらず、その一撃【機航師弾 フルーク・ツォイク】を受けてしまった。

 

「遠慮無く死ぬがいい!」

「ぐっ!? ……次は殺す」

「眠れ」

 

《味方が倒されてしまいました》

《敵を倒しました》

 

「何? 13!!」

「跡形もないって最高だね♪」

 

 メグメグは近距離モーションが終わった姿勢だった。その背後には【荒れ狂う天空王 ぷれいずどらごん】が。

 

「ガンナーに積むカードか!?」

「相変わらず奇天烈な娘よな」

 

 呵々大笑する忠臣とは対照的に、ルチアーノは引き攣った笑みを浮かべるしかない。

 しかし、これはこれで良い流れだとルチアーノは思う。メグメグは既にカードの二枚を切っており、残り二枚のうち一枚は回復カードだろう。

 なら確実にキルをもぎ取り、Cポータルを取れるだろう。

 

「行くぞ、忠臣」

 

 ルチアーノの言葉が出た時には既に忠臣は前に出ていた。その後ろに続くようにルチアーノも駆け出し、そして忠臣が落ち着いて【楽団姫 ディーバ】を張った。

 ん? と首を傾げたルチアーノは目の前に【紅薔薇の暗殺術 クルエルダー】を使ったメグメグを見つけた。

 

「きったねえ顔で近付くな!」

「がはっ!」

 

 もろに引き寄せされ、ルチアーノはダウンする。忠臣はガードを張っているため普通に攻撃しようとして、目を剥いた。

 メグメグが続いて発動させたカードは【ライバル狂刃忍者-幽々院ゆらら-】だったのだ。

 

「まっ」

「ねんねの時間だぜベイビー!」

「慢心、したな……」

《敵を倒しました》

 

 しかし忠臣までそう上手くはいかない。ディーバの効果時間中に近距離カードを切っていたのだ。

 メグメグがHAに移行する直前に、忠臣は【反導砲 カノーネ・ファイエル】を放った。ノックバックでHAを中断させられるメグメグ。

 その隙に、忠臣は刀を構えた。

 

「ゆくぞ……死ね!」

「のー!」

 

 リス地あたりまで吹き飛んでいくメグメグを見て、忠臣はCポータルを奪取する。既に残り時間は一分を切っている。

 キルに固執し、ポータルを取らずに引き分けては目も当てられないのだ。

 

「ここを我が国の領土としよう」

《キーを奪われました》

 

 陣地を拡張していると、そこにリヴァイが飛んでくる。さっと避けて、連続と近距離カードの応酬が繰り広げられる。そこへ13とソーンが走ってくる。

 

「アニマ式秘術、準備出来ました!」

「やれ!」

「はい! 魔導書チェーニ、第一拘束解除! 目覚めよ、グラナート!」

 

 リヴァイの相手を忠臣に任せ、13がソーンを狙い始める。何度もノックバックされては困る、リヴァイはメグメグに向かって大声を上げた。

 

「おい! 何とかしろ!」

「テキトーじゃん! もー、しょうがないなぁ」

 

 メグメグは13に向かって【チーちゃんのウワキオシオキ狙撃】をぶっ放す。クールタイムが終わっているのがそれだけだったのだが……遠距離だったの幸運だ。

 13がダメージを食らった瞬間にソーンは忠臣に突っ込み凍らせて、13に向かって走って行く。

 逃げる13、巨人に吹き飛ばされてちょうど氷の道の上に落下する。

 

「はあっ!?」

 

 それをメグメグがHAでキルし、忠臣もリヴァイが通常攻撃でキルする。

 そのままリヴァイはHAの構えを取り、ソーンとメグメグがCポータルを奪取する。

 遅れて走ってきたルチアーノをリヴァイがフルボッコにし、

 

「楽しいか? 俺は今楽しいぞ」

「やっと会える……」

《敵を倒しました》

 

「少し冷えるのでご注意を!」

「綺麗なものは壊したくなるよね♪」

《キーを獲得しました》

 

 ソーンが時間を確認する。残り二十秒。

 

「これはもう勝ち確だよね! アピする?」

「それは煽りになるんじゃないでしょうか……」

「いーのいーの! だってメグメグの勝ちだも~ん」

「お前ら、戦場で気を抜くな」

 

 完全に終わった気になっている二人は、油断しまくりで見ていられるものではなかった。

 呆れ返ったリヴァイが注意するのもおかしな事ではない。

 

「えー? いいじゃん、へーちょーのケチ!」

「誰がケチだ、お前――」

「隙を見せたな!」

「へっ?」

「死を超えるからこそ死神」

 

 【恒星間転送装置Tere-Pass】で飛んできたルチアーノがHSを発動させる。驚いた顔で振り向く三人を、容赦なく3発の弾丸が貫いていく。

 

「死んだ妻すら、利用する男なのさ」

 

《味方が倒されてしまいました》

 

 三人分のナタデココが周囲に撒かれる。それを気にせず、ルチアーノはポータルに触れ、

 

「私に任せろ」

《キーを奪われました》

 

<味方ナイス! 13

   

<味方ナイス! 桜華忠臣

 

《バトルが終わりました》

《負けちゃいましたね》

 

 

 

 

「我の姿を見た事、一生誇るが良い」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんであそこでテレパスなの!? ルチルチいつもは回復積んでるのに!」

「博打だったが、上手いこと行ったようだな」

「はー!? 全っ然ダメダメだけど!? もう一回!!」

「残念だが、お互いメンバーがやる気ゼロだ」

 




※遅延逢瀬を許すな

追記 Nカードの回復はエナ缶しかなかったので、Rに変更しました。申し訳ない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。