ヒートスクールD×D~目覚める龍の騎士~ 作:クレナイハルハ
――優斗side――
あれから少したってだいぶ学校に慣れた
イッセー君達が毎日のように女子に追いかけられている
なんで懲りないんだろ?
そう思いながら中庭のベンチで弁当を広げる
うん、美味しい
普通なら屋上なのだが、僕にとってあの場所は地獄だ
あの日のことを思い出してしまうから
そんなことを考えながら弁当を食べる
あれから学校で彼らを見つけると怖くて、避けるようになってしまった
最近、先端恐怖症が酷くなっている気がする
包丁やカッターを見るだけで吐いてしまったことが何度かあった
黒歌に言われて病院にいって精神安定剤を貰った
医者が言うには極限度のストレス状況に何度もなってしまったから酷くなったらしい
薬は常に鞄に入れている
そんなある日、いつもどうり教室の扉を開ける
中には信じられない物を見る目をしているクラスの皆、そして勝ち誇った顔をするイッセー君、そしてその近くで項垂れている元浜君と松田君
「えっと、どうしたの?」
「聞いてくれよ優斗!俺、彼女が出来たんだ!」
それを聞いた瞬間に僕の体に電流が走った
イッセー君に……彼女?
「……」
「優斗?」
「……ければ」
「優斗?どうしたんだよ優斗!」
「これは祝わなければ!」
「うおっ!」
そう言って制服の前を開く
今日は『我が魔王!』と書かれたTシャツを着ていた
僕の反応を見てクラスの皆は
「衛生兵!優斗君が壊れたわ!」
「誰か!担架を!」
僕は片手に本、そしてもう片方の手を広げ、僕は叫ぶ
「祝え!すべてのバカ共の劣情を蓄え、次元を越えて覗きに勤しむ変態の王者!その名も兵藤一誠!まさにハーレム王への一歩を踏み出した瞬間である!」
「なぁ、それ本当に祝ってるか?」
そんなことが会った後、僕はイッセー君に相談されていた
「明日、デートするんだけど何したらいいのかわかんねぇんだ」
「イッセー君がしたいことをしたらいいと思うよ、無理しないで楽しむことを大切にね、あと歩く早さとかは彼女にあわせてあげた方がいいよ」
「ありがとな優斗!それにしてもどうしてそんなに詳しいんだ?」
「アニメとか小説の受け売りだよ」
そのあと、デートプランを一緒に考えてあげた
イッセー君が凄く喜んでて僕も嬉しかった
次の日、僕は気になって最後に寄る予定の公園にいた
するとイッセー君と女の子が歩いてくる
二人はとても楽しそうだ、でも彼女の笑顔になにかを感じる、まるで何か罪悪感を隠しているかのような
その時、二人が止まって話し始めた
――イッセーside――
今日、夕麻ちゃんとデートが上手くいった
これも優斗がアドバイスしてくれたおかげだ!
あいつだけだった、彼女が出来たことを純粋?に祝ってくれたのは
「イッセー君」
「何?夕麻ちゃん」
彼女に呼ばれて振り替えると、凄く悲しい顔を浮かべた夕麻ちゃんがいた
「夕麻ちゃん?俺、なんか悪いことしちまったか?」
「違うの……イッセー君!お願い今すぐここから逃げて」
「え?」
「このままだと、危ない!」
急に突き飛ばされる
ザシュッ!
次の瞬間、夕麻ちゃんは光の槍に肩を刺されていた
「やはり下級の雑魚は使えんな」
腹に刺さっていた光の槍を抜かれ、倒れる
「おい!夕麻ちゃん!」
「イッセー……君……逃げて」
駆け寄って倒れそうになっていた夕麻ちゃんを支える
「てめぇ!よくも夕麻ちゃんを!」
俺は夕麻ちゃんを地面にゆっくりと座らせ、槍を持った男に殴りかかる、が簡単に避けられ次の瞬間
ザシュッ!
腹を槍で刺されていた
「ガハッ!」
槍を抜かれ、地面に倒れる
「イッセー君!イッセー君!」
「ちっ、死ななかったか。今度こそ息の根を止めてやる」
そう言って光の槍を持った男が近付いてくる
「やめろぉぉぉお!」
するとその男が突然出てきた優斗にタックルされ、吹き飛ばされる
「イッセー死ぬな!ハーレム王になるんだろ!こんなところで死ぬなよ!」
「やっと…呼び捨てで、読んでくれたな、く、そ最後に、おっぱいを……揉みたかっ……た」
そう言って俺の意識は完全に途切れた
――優斗side――
目の前には目を閉じて倒れている血まみれのイッセー
イッセーが死んだ
守ることが出来なかった
「ふん、ネズミが紛れ込んだか、お前も始末するしかないな」
そう言って光の槍を持った男が近付いてくる
「お前が!お前がイッセーを!なんで!何で殺したんだ!イッセーがお前に何をした!」
「そいつは危険な存在だ、先に殺しておかなければ」
こいつがイッセーを殺した
許さない
殺してやる
殺して殺して殺し尽くす
僕は立ち上がり、懐からデッキケースを取り出す
翳す、すると腰にVバックルが装着される
「お前は!お前だけは!絶対に許さない!変身!」
僕はデッキケースをベルトにセットして変身した
『………』
あるのは目の前の男への怒り、殺意そして憎悪
それだけが今の僕を動かしていた
「そうか貴様も神器持ちだった―」
【グガァァァァ!】
「!?なんだ」
「キャッ!何!?」
すると突如として近くの鏡から黒い龍、暗黒龍ドラグブラッカーが現れる
そして僕の周り旋回しながら僕の方を見る
【グガァガァァァ(いい殺気だ、仮契約してやる)】
するとドラグブラッカーは一鳴きし、僕に二枚のカードを落とす、僕はそのうちの一枚のカードをセットする
【SWORD VENT】
すると空から剣が降りてくるのをキャッチする
その剣の名はドラグセイバー(リュウガバージョン)を握りしめる
『覚悟しろ!』
そう言って男に斬りかかる
男は光の槍を振るうがそれをドラグセイバーで弾き、肩から斜めに斬り裂く
「ガハッ!人間が!」
何かを言う前に腹を蹴り、吹き飛ばす
レイナーレは呆然としてこの光景を見ていた
彼女は目の前の光景に驚いていた、ドーナシークが圧倒されているのだ、あの神器?を纏った人間に、それにあの龍はなんなのだろうか、それだけが頭にある
私も怪我さえしてなければドーナシークに攻撃したい、それが今の思いだった
――三人視点――
龍騎はただひたすらに相手に剣を振るう
殺意と憎悪のままに
龍騎にはもう優斗の面影はなかった、更に龍騎は黒いオーラを纏っている
その時だった、近くに赤い魔方陣が現れる
「ちっ!邪魔が入ったか」
そう言ってドーナシークは羽を出して飛んでいく
『ちっ!』
そこから四人が出てくる
「そこまでよ、堕天使」
そう言って出てきたのはリアスグレモリー、木場祐斗、姫島朱乃、塔城小猫だった、リアスはイッセーの方を見ると
「あなた達がやったの」
『違う』
「じゃあそっちの堕天使がやったの」
「ち、違うわ!」
「怪しいわね、祐斗!」
「はい部長」
そう言ってレイナーレは羽を広げて逃げようとするが斬りかかってくる祐斗の剣に羽を切り裂かれてしまう
「ガッ!ぁぁぁぉぁぉあ!」
地面に落ちるレイナーレ、龍騎は木場を蹴り飛ばしてジャンプしレイナーレを受け止める
『大丈夫か?』
「え、ええ」
レイナーレを地面に下ろす
「ガハッ!」
「祐斗!よくも私の眷属を、朱乃!」
「騎士様、どうして攻撃するのですか!あのときと貴方は一体」
「朱乃!いい加減にしなさい!子猫!」
「はい」
子猫が龍騎を殴り飛ばそうする
『………』
龍騎はデッキケースから一枚のカードを取り出し、セットする
【STRIKE VENT】
すると僕の手がドラグクローに変化する
「手が!?」
そしてそれをためて炎を放つ
それに当たった子猫は足を石化され動けなくなる
「くっ動けない!」
「子猫!」
その時、ようやく優斗は意思冷静になる
その時だった、龍騎はレイナーレに向かって歩き出す
そしてレイナーレの前で止まる
『来い、逃げるぞ』
「え、えぇ」
「させない!」
そう言って木場が龍騎に斬りかかる
龍騎はドラグセイバーで受け止め、祐斗を蹴り飛ばす
そしてレイナーレを抱えると鏡の中に入っていった
「また逃げられたわ」
「今回の龍騎は少し変でしたね」
「えぇ、まるで別人のようでしたわ」
「部長、その子は」
「ええ」
そう答えるリアスの手にはポーンの悪魔の駒が握られていた
――優斗side――
ミラーワールドを通って近くの森に転移する
「ここは」
『近くの森に転移した』
「痛っ!」
レイナーレは肩と羽の痛みに顔を歪める
『まってね』
腰のベルトから一枚のカードを取り出しセットする
【HEEL VENT】
するとレイナーレは淡い光に包まれ、光が収まると傷が消え、羽も元に戻っていた
「ありがとう」
『ごめん、取り敢えずさっきの人達から匿うから僕の家に』
「なんで!?」
『え?』
「なんで助けたの!?私はイッセー君を」
『殺そうとした?』
「ッ!」
彼女と男の会話から予想していた
『でも君はイッセーを助けようとした、だからだ』
すると彼女が黙る
『とにかく、僕の家で話そう』
「そもそも、貴方がもっと早く助けにきていれば!」
『ッ!』
「貴方がもっと早く助けに入ってくれていれば!彼は死ぬことはなかった!返してよイッセー君を返して!」
その言葉は今の優斗には一番心へのダメージが大きかった
そうだ、僕がもっと早く助けに入っていれば
その後悔が頭から離れない
『とにかく、家に来てくれ』
そう言って、変身を解除する
黒歌に説明してレイナーレを任せて、自分の部屋に入る
僕はもう限界だった
「結局……僕は!」
何が仮面ライダーだ
何も守れてないじゃないか
こんな臆病者には何も守れないのか
もっと早く一歩を踏み出せていれば!
そのせいでイッセーは
さらには怒りに任せて、僕は人を
殺そうとした
次の瞬間に次々と記憶がフラッシュバックする、僕はトイレに駆け込み、吐いた
「うぇ!ゴホッグッうぇ」
剣を持ったときの感覚、人を切ったときの感触、先端恐怖症はいつもより酷いことになっていた
体の震えは止まらず、恐怖だけが僕を支配する
「うぇ!ガハッ!ゴホッうぇ!」
「優斗!」
黒歌が僕の様子にいつもより重症だと気付き、背中を差すって介抱してくれるが、それすらも効果はなかった
体の震えは止まるどころか、ひどくなり、顔は真っ青に変わっていく
「ガハッ!ゴホッうぇ!、もう……やだ」
「優斗!落ち着くにゃ!落ち着くにゃ!大丈夫にゃ大丈夫にゃ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「優斗!?しっかりするにゃ!」
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……誰か……たすけ、て」
頭にあるのは、後悔と刃物に対する恐怖
だんだんと意識が薄れていく
最後に見たのは、信じられないような顔をしたレイナーレの顔だった
――レイナーレside――
私はイッセーが殺されたことが悲しかった
あいつがもっと早く助けに入っていれば助かったのに
そう思い、彼に怒鳴った
そのあと彼の家に匿ってもらうために入った
中には悪魔がいたが今の私には何も思わなかった
私のことを話した、もっと彼が早く助けていれば彼が助かったのに!と
次の瞬間、バシンッ!とゆう音と共に頬に痛みが走る
「なにを!」
「あんたは!優斗のことを何も知らないくせに、そんなことを言うにゃ!」
なにをいっているのだろう?
もっと早く彼が来ていれば助かったのに
彼がなんだと言うのだろうか
そんなとき、黒歌の耳がピクピクと動く、すると黒歌は急に走って廊下に戻った
私は疑問に思い、彼女のあとを追うと
「ガハッ!ゴホッうぇ!、もう……やだ」
「優斗!落ち着くにゃ!落ち着くにゃ!大丈夫にゃ大丈夫にゃ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「優斗!?しっかりするにゃ!」
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……誰か……たすけ、て」
体は震え、顔を真っ青になり気絶していく彼だった
私は理解出来なかった
どうして?
あれから彼を寝かせた黒歌は彼の過去について語ってくれた、それは私には想像できないようなものだった
私は何てことを話してしまったのだろう
彼は恐怖をおさえて戦っていたのだ
更には先端恐怖症、彼は重症だった
こんな状態で戦っているなんて、誰が想像出来るだろうか
その状態であのような言葉を叫んでしまったら、彼が壊れてしまう
次の日、彼が起きたら謝ろうそう思ったのだった
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