個性『RTA』があまりに無慈悲すぎるヒーローアカデミア   作:ばばばばば

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10話 前半(1/2)

 多くの犠牲を出しながら、雄英体育祭は私の勝利で終わった。

 

 

 声に操られ続けた私は、その果てで、とうとう、その一端に触れる。

 

 

 あの日、爆豪君に勝つために『何か』と繋がった時。

 

 

『はやく、はやく、はやく』

 

 

 たった一つの思念と、なだれ込んでくる情報を処理しきれず、それが限界に近い私へのとどめとなって、あの後すぐに意識を失って倒れた。

 

 

 

 結局、私は倒れたまま閉会式にも出れずに、1位不在のまま(恐ろしいことに爆豪君はあの後すぐに意識を取り戻した)表彰となり、雄英体育祭は終了した。

 

 

 

 そしてあれから何日か過ぎ、今現在私は、いつもの通りに電車に乗って雄英へと向かっている。

 

 

 世間的には雄英体育祭の熱気が冷め止まぬまま、それでも学生である私は日常へと戻る

 

 

 ……はずだった。

 

 

 いつもなら、電車は混雑するため、特に理由がなければそのまま立っている私であるが、今は背中を席に預け、周りの迷惑にならぬように小さくなりながら脱力していた。

 

 

 体の方はおおむね治ったはずである。

 

 

 だというのに、どうにもおかしい。

 

 

「……あっ、ぐっ……」

 

 

 雄英体育祭から断続的に立っていられないほどの頭痛が発生する。

 

「ハァ……、ふぅ……、スゥーーー、…………よし」

 

 別に痛みはいい、息を整えて無理やり体を正しく動かせばいいだけだ。

 

 だが問題はこの頭痛が現れると同時におきる奇妙な現象だ。

 

 

「…………」

 

 

 

 だんだんと強まるその奇妙な感覚には耐えようがなく、私は時間が過ぎるのを待つ。

 

 

 まるで現実が現実と思えない強い違和感、自分が自分から切り離され、起こったことがすべて他人事のように感じてしまう。

 

 あるいは、自分とその周りを遠くから観察しているような現実感の消失。

 

 

 なにも分からない、そこに自分は存在せず、ただこの電車の中の光景が流れていく。

 

 

 

 

 なんと例えたらいいものだろうか

 

 

「……っぱり、クールな人ですね! ますますファンになりました!!」

 

 これは……、そう

 

「強い女の子に憧れてました! 色々言われてるけど応援してます!」

 

 支離滅裂な思考であるとは思うのだが 

 

「生で見るともっと凛としててかっこいいし! あ、あの! よ、よかったらサインください!!」

 

 まるで、

 

「……それはできないよ、ここは公共の場だし、あまり騒がないで」

 

 

 おままごとの人形を見ているような

 

 

 

「………ッ!?」

 

 

 

 ここで私はようやく現実を認識しだす。

 

 

 いつの間にか目の前に、私と同じぐらいの年頃の女の子達がこちらの手を掴まんと近付いていた。

 

 正確にはいつの間にかではない、私の口は勝手に開いて会話すらしていた。声をかけているという事実を、ようやく認識したのが今なのだ。

 

 

「どうされたんですか? 顔色が悪そうですけど」

 

「だいじょ……、ううん、実は今体調が悪くて、申し訳ないけどちょっと人の相手をする元気がないの」

 

 

 目の前の彼女たちはそれを心配するが適当にあしらって一人になった。嘘は言ってないので許してほしい。

 

 これが雄英体育祭のせいで起きたと考えられる弊害の一つだ。あの日からマシになってきていると言えども、ふいに今のような奇妙な感覚が訪れてしまう。

 

 

 そして嫌なことは重なるものである。

 

 

 雄英体育祭の後、この発作と合わせて、私の頭を悩ましているものはまだあった。

 

 

「……あいつが例の奴だぞ」

「まじ? そうは見えねぇけどおっかねぇー」

 

「俺、結構あぁいう子タイプ、キツイ女ほど内にさえ入ればイチコロよ」

「……アタシ、ああいう女嫌いだわ、つーか彼女の前で色目使ってんじゃないわよ」

 

「さすがに実際見た時引いたわ」

「卑怯すぎてやばいっしょ、普通にあれはヒーローじゃねーよ」

 

「あんな奴がヒーロー科か、雄英も地に落ちたな……」

 

 

 私の耳が周りの音を捉えてしまう。

 

 頭痛の方は徐々に来る頻度も落ちてきているというのに、こちらの方は日に日にひどくなっている。

 

 

 雄英体育祭の結果はテレビやニュースで取りざたされ、私の行動も白日の下にさらされた。

 

 

 そして案の定、実際に学校へ保護者、部外者からのクレームが頻発したそうだ。

 

 あの日から、学校どころか街中でも睨みつけられた時がある。

 

 やめておけばいいものの、インターネットで自分の名前を検索してみたが、その内容に30秒も耐えられずすぐに閉じた。

 

 

 だが、この二つは私が受けるべき、真っ当な評価であり、気分良くとはいかないが何とか耐えられていた。

 

 

 最悪なのは3つ目だ。

 

 

 

 簡潔に言えば家族にばれた。

 

 

 

 そもそもこんな大事になっている時点でいくら当日雄英体育祭の中継を見ていなくともニュースでばれるに決まっている。

 

 その危険性を防ぐためヘルメットを被っていたというのに最後に顔が晒されれば何の意味もない、もっとも、ニュースで顔を隠した私を見て、すぐにお母さんは私だと気づいたので、初めから意味はなかったが。

 

 

 このことを知ったお父さんは今まで見たこともないぐらいに怒って、お母さんも泣かせてしまう。

 

 

 これ以上自分を大切にしないなら、私に雄英をやめるようにまで言ってくる両親の説得には苦労した。

 

 私がいくら罵倒したり、激高したフリをしようが、意志を曲げないお父さんは、私を転校させようと必要な書類を持って外に飛び出してしまう。

 

 

 私ができることは車に乗り込んだお父さんの前を遮って、地面に何度も頭を擦り付けて土下座して、雄英に通わせてもらうよう懇願することぐらいしかない。

 

 

 そうやって謝っていると、お父さんが悔しそうに顔をゆがませて、私が謝るのを止めようとする。

 

 それでも転校を撤回させるまではと土下座を続けると、お父さんもなぜか泣き出して、ようやく転校は撤回してもらえた。

 

 

 

 こうして、なんとか雄英に通うことは許されたが、家の雰囲気はもっと悪くなった。

 

 

 

『短縮要素なし、RTAにおけるオアシス! 日常ノベルゲームと化したヒロアカRTA Part10 はぁじまぁるよー!』

 

 

 

 そうだ。よく考えればいつも通りの日常だった。

 

 今日も私のヒーローアカデミアが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、一日で有名人になっちまったなぁ!」

 

「私もここに来るまでメッチャ声かけられた!」

 

「俺も俺も!」

 

 

 教室の扉を開ける。

 

 こちらに何人かの視線が集まり口を開きかけるのを真正面から睨み返す。

 

 

「何見てるの? 目障りだなぁ」

 

 

「げぇ……、今日はいつもの5割増しでおっかねぇ」

 

「ははん、分かったぜ、さてはお前今日、女の子の……」

 

「言わせないわ峰田ちゃん」

 

 

 いつまでも挨拶をされても面倒なのでこちらからペースを崩そうとしたが、それでもだめだったようだ。

 

 私は露骨に顔をしかめ、大きく舌打ちをして自分の席に座る。

 

 

『さて、雄英体育祭が終われば次は職場体験編です

 

 各地のヒーローのもとで職場体験をして経験値を稼ぎましょう

 

 職場体験編といえば保須市で、若いオス♂のエキス舐め舐めおじさんことヒーロー殺し「ステイン」との対決がありますね』

 

 

 

 ヒーロー殺し、その名前は知っていた。

 

 ヒーローだけを狙った犯行で巷を騒がしている連続殺人鬼

 

 

 これまでに17人を殺害し23人を再起不能まで傷つけて、なお逃げおおせているヴィラン。

 

 

 

 どうしてこの世にはこんな人達が平然と存在しているのだろう。

 

 人を殺しちゃいけないなんて簡単なことが、どうして分からないのだろうか?

 

 法律で禁止されてるから、自分がされるといやだから、残された人々が悲しむから、そんな屁理屈なんかじゃない。

 

 

 人を殺してはいけないから人を殺してはいけない、理由なんてなくても心からそう思えなくちゃだめだ。

 

 人を殺した人はもう人には戻れない、そんなことも分からない彼らは人間とは違う怪物だ。

 

 

『拗らせホモのステインがどのような人物か紹介するとこうです。

 

 ヒーローとは見返りを求めてはならず、自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない。そのような英雄回帰という思想を持っており、現代の間違ったヒーローに粛清を与えて世界を正そうって感じの思想犯です。

 

 申し訳ないが3行以上の説明はNGという方向けに説明すると

 

 ガンダムはファースト以外は認めない(過激派原理主義)

 いくら圧倒的な売上と人気を叩きだそうがガンダムはただ一つ

 つまり鉄血のオルフェンズはガンダムではない

 

 とまぁ、こういう感じの魂を宇宙世紀に囚われた奴です

 

 なんでや! 全ガンダム大投票で1位を擁する作品やぞ!!(ORG)』

 

 

 私にヴィランを捕まえろと言われたらできるだろうか?

 

 

 今まで出会ったヴィラン達と、いつかのように無様をさらす自分を思い出しながら、胸の心臓辺りを鷲掴みにして鼓動を確かめる。

 

 拍動は強いが、乱れてはいない。

 

 

 …………よし、冷静だ。

 

 

 今の私ならやれる。

 

 気負いなくそう確信した。

 

 

『はい、ですがステインとは戦いません、タイムの関係上当たり前だよなぁ!?

 

 いつもの復讐者のあんちゃん(飯田)先ほど位置メールくれた怪我好きのにいちゃん (デク)と轟(15歳)の3人で路地裏にいるヴィランの下(意味不明)で盛りあってもらいましょう

 

 選ぶべき体験先は原作の名ありであったり、ヒーローとしての評価が高いほど経験値がお太いですが、そういうところには大抵クラスメイトがいて、イベントが起きるので避けましょう。

 

 原作イベかつ、今後の展開のキーとなるヒーロー殺しに関わるなんて、いくら経験値が多くてもタイムロス、保須市は論外です。

 

 事務所で保須を避け、立教トリオ(デク・飯田・轟)を避けましょう。

 

 別に保須市じゃなくても割のいい場所はたくさんあります。

 

 総合1位を総なめにしている時点で引く手は数多ですので気にする必要はありません

 

 こちらは選ぶ側ですので自分の伸ばしたいスキルが伸びる場所を選びましょう』

 

 

 どうやら、私は戦わなくていいらしい、どこかでホッとしている自分に気づいて勝手に苛立った。

 

 

『保須市のイベントは飯田の兄がステインに再起不能にされたことで、飯田がステインに復讐しようとしますが返り討ち、しかし駆け付けた緑谷と轟が加わり、一転攻勢で仇討ち完了って感じのイベントです』

 

 

 …………飯田君のお兄さんが

 

 

『飯田の好感度やイベント次第では飯田(兄)を助けられますが、その場合は飯田が弱体化するか、飯田イベが爆増するのでお勧めはしません。

 

 このゲーム、復讐は何も生まないけど滅茶苦茶すっきりする上に肉壁が強化されるからね、(あえて放置も)しょうがないね』

 

 

 くそ、くそ……、なんでそんなこと、いまさら言うんだ……

 

 飯田君の方をみる。

 

 

「みんな! 雄英体育祭の興奮はまだ収まらないだろうが、切り替えは大事だ! 席に着きたまえ!」

 

 

 表面上は変わらない、いつもの飯田君だった。

 

 手元のスマホで調べれば目当ての記事はすぐに見つかった。もっと調べればやられたヒーローの名前と安否も。

 

 

 よかった。どうやら生きているようだ。

 

 

 ……いや、いいわけがない

 

 

「おっと本条君! もうチャイムが鳴るから、スマホは片づけた方がいい!」

 

「……ごめんね飯田君」

 

「む? いや、別に今しまえば構わないぞ!」

 

 

 意味の通じない謝罪に彼は不思議そうにこちらを見る。

 

 全てを救いたいなんて傲慢で、実際には自分の手の平にあるものすら守れるか自信はない。

 

 

 こんな話は世界にはありふれている 

 

 

 ヒーローは遅れてやってくるどころか、現実では影すら見せずに悲劇で終わってしまうことを私は知っていた。

 

 

 これは仕方がないことなのだ。

 

 

 本当にそう思っているのか? そう叫ぶ自身の心に蓋をして、私は授業開始のチャイムを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 相澤先生が来れば1限目はヒーロー情報学だ。

 

 

「今日の授業はちょっと特別だぞ、コードネーム、つまりヒーローネーム名の考案だ」

 

 その一言に教室中が沸き立つ。

 

「前にも話したと思うがこれからお前たちには職場体験に行ってもらう、だが体験といってもお前たちにはヒーローという肩書がつくわけだ。そこで一応の名前が必要になる。仮ではあるが適当なもんをつけると……」

 

「地獄を見ちゃうわよ!」

 

 

『なんだこのおばさん!!(驚愕)』

 

 

 相澤先生の話を打ち切って教室に入ってきたのは18禁ヒーロー、ミッドナイト先生だった。

 

 あと、おばさんは失礼だ。お姉さんといっていいほど先生は綺麗な人だ。

 

「そこらへんのセンスは俺じゃ難しいので、今回はミッドナイトさんに選定してもらう、名前ってのはこれが馬鹿にならなくてな、名は体を表す。自分がどんなヒーローになりたいか、まじめに考えてやれよ」

 

 

『そうなんです。ですから私たちチルドレンが入力速度を考慮した結果、ホモに収束してしまうのも運命だってはっきりわかんだね

 

 名前は生まれて初めてもらえる親(兄貴)からの贈り物ってそれ一番言われているから

 

 まずは名前をしっかりと考えて決めましょう』

 

 

 クラスのみんなが思い思いにボードへ自分のヒーローネームを書き込んでいく。

 

 私も書こうとペンを持つが手が止まる。

 

 理想のヒーロー像なんて言うが、自分がヒーローなんて想像もできない、何も案がない人は名前を書くらしいが、本名でヒーローなんて危険すぎて書けない

 

 

「ピンキー!」

 

「あら芦戸さん、かわいらしくて良いじゃない!」

 

 

『デデドン(絶望)

 

 ファ!? クゥーン……(心停止)』

 

 

 そうこうしている内に、まるで前から考えていたかのように、いや、実際そうなのだろうけども、どんどん名前を決めていき、残る人物は少なくなっていく。

 

 

「残ってるのは再考の爆豪君に、……あとは緑谷君と飯田君、本条さんね」

 

 

『ではヒーローネームです。

 

 入力速度を考慮して名前は「あ」としました

 

 えっ? ホモ? 何を言ってるんだ冗談はよしてくれ(タメ口)、これRTAですよ、こんなどうでもいいところでなんで時間を使う必要があるんですか(正論)

 

 ホモはどうせ規制されるし、1、2文字だけの意味不明な言葉を入力すると、なんかそれっぽいヒーローネームを勝手につけられるので気にするだけ無駄です。

 

 名前の重要性? それドラゴンボールの前でも同じこと言えんの?

 

 名前なんか記号だよ記号!』

 

 

 無茶苦茶なことを言い出す声を無視するがどうにも声の決定というものに引っ張られているのか、頭が「あ」の言葉を探してしまう。

 

 聞きかじったヒーロー名でアのつくヒーローたちを思い出す。

 

 アーサー、アイアン、アイス、アクア、アズラエル、アトム、アナーキー、アルテミス、アンノウン……、いや別に英語にこだわらなくてもいいのだろうけど、ヒーロー名って英語が多いし

 

 

「はい、飯田君も名前ね、じゃあ次は本条さん」

 

 

 

 私の番が来て、教壇に立った私はいったい何を考えていたのか、混乱した頭の中で残った一つの単語を書き出した。

 

 

 

「えーと………R(アール) T(ティー) A(エー)? どういう意味かしら」

 

「最速で終わらせる。そういう意味です」 

 

 

 

『ファ!? なんだこのヒーローネーム!

 

 あまりの偶然にたまげてRTA中にスクショを取り始めてますね……、走者のクズがこの野郎……

 

 この時私はヴォースゲー(興奮) スクショ取らなきゃ(使命感)タイムの無駄? そんなん関係ねぇんだよ! と興奮していましたが、冷静に考えれば録画してんじゃん……』

 

 

「アールティーエー?つーか名前じゃねーじゃん!」

 

「ううん、アルファベットの組み合わせ3文字のヒーロー自体はいるよ、演算ヒーローCPUや解決ヒーローQED、水星ヒーローORTとかね」

 

「アールティーエー、三文字頭字語でしょうか? スペルで考えれば色々考えられますね、ヒーローならRescue them all “皆 全てを救う”とかでしょうか」

 

「頭文字だけならどんな言葉でも何でもありだろ」

 

「アールティーエー……? アルティエ、アルティア、もしやアルタイルの別読みでは……? アルタイルはアラビア語で“飛翔する鷲”……、フッ……なるほど、鳥の王者の名を冠するか、これは大きく出たな……」

 

「いや何言ってんだ常闇」

 

「うーん、まぁ、あなたなりに意味を込めて考えたみたいだしいいでしょ! 本当の意味は隠されたミステリアスなヒーロー名、それもそれでアリよ!」

 

 

『幸先のいい名前も出たしこのRTAは勝ったな、ガハハ』

 

 

「じゃあ、事務所からの指名がある奴には、今から各自プリントを配るぞ。……例年はもっとばらけるんだが今年は轟と爆豪にかなり集まったな」

 

 

 やはり二人はとびぬけていた。

 

 指名の9割を超えて二人に集中しているのは流石というしかないだろう。

 

 

『さーて、指名はどんな感じでしょうか! たのしみですね!

 

 活躍的には5000ぐらい指名があってもおかしくないはずです。

 

 

 …………は?

 

 

 ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!待って!助けて!待って下さい!お願いします!アアアアアアアア!』

 

 

 当たり前だ。あんなことをして指名が増えるわけがない。私の指名は一応はあるが30件にも満たない、むしろこんなに大勢のヒーローが選んでくれたことに感謝しなければいけないぐらいだ。

 

 

『こマ? 活躍に比べて指名数が貧弱過ぎるだろ……

 

 こんなんじゃ(ロクな指名が)ないです

 

 もうこれ、学校側の選んだ指名から適当に受けるしかないじゃん

 

 ん?

 

 ちょっと待ってください

 

 クォレは……、これってもしかして、もしかするかも知れませんよ?』

 

 

 私が指名されたヒーロー事務所が載っている紙をめくっていると同時に声がそのヒーロー事務所の名前を告げる。

 

 

『おっ、空いてんじゃーん、ここにしましょう』

 

 

 

 その事務所名が書かれた部分を見つけると、私はすぐにその事務所について調べ始めた。

 

 

 

 




かっこいいヒーローネームとか無理無理っ!産めない!

ここで一度作者名見てください(ステマ)、お前見ろよこれなぁ!この無残な姿(ネーミングセンス)よぉなぁ!?

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