と、思ったけれど。
ヒャア!我慢できねぇッ!このまま投稿だぁッ!
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俺には、どうしても勝てないヤツがいる。
ソイツはまさに完璧だとしか言いようがない人物で、成績優秀・スポーツ万能・人格も絵に描いたような好青年。
「いや、私達中学生だからまだ青年と言える年じゃなくない?」
何をやらせてもそつなくこなし、人もいいから嫉妬から突っかかるような奴も、
俺のような永遠の運命のライバルを除けば1人もいない。
「せめて永遠か運命どっちかにしない?」
優秀というならば、俺だってそうだった。中学生になってアイツと会うまでは、俺は負けた事がなかった。何だって一番だった。
もし俺が勝てない事があったとすれば、それはその道のプロが相手だった時くらいのものだし、それは負けて当然だし仕方ない事だと思ってた。
──だけど、アイツはその俺の妥協したプライドごと打ち破ってきた。
「それに関しては仕方ないというか…。初めてス○リートフ○イターに触ったその日にプロ相手に10割コンボ決める初心者を想定しろって言う方が頭おかしいと思う。」
ただただ悔しかった。自分の手が届く範囲ならば何だって一番だったのに、今や何をやっても二番目。
ならばと自分の外にあった、新しい物事に手を伸ばせば──アイツは当然のように後から俺を追い抜いていく。
どうしても勝ちたい。もう一度一番になりたい。
…でも、どうしたら、勝てるのか。
それが、わからない。
「挑戦する事する事何でも『それ面白そう!』って言って好成績叩きだしてくるからねーあの人。弱点とかないんじゃないんじゃないの?」
…弱点?
「うんごめん。思わずそういう反応するに決まってるよね。そんなのあの超人にあるわけないのに──それだ!──…え?」
そうだ!今まで俺はアイツが今までやった事のない事から手当たり次第に勝負を挑んでいた。それが大きな間違いだったのだ!
相手の手札も自分の手札も不明で未知数。そんな行き当たりばったりな勝負をいくら挑んでもアイツに勝てるはずがなかった!
「うん、まあ…そうだね?」
だが、彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。即ち自分を磨き、その上でアイツの弱点を知りそこに磨き上げたものを叩き込めば…きっと勝てる。
「うん、まあ、弱点があればね?」
そしてそのためにはまずアイツをよく知り弱点を探らなければならない。それ即ち…
──そう、観察日記だ!
「まて。どうしてそうなった。」
3月$日
そんなわけで、今日からアイツに勝つための観察日記をつけていこうと思う。これでアイツの弱点を探るのだ。
とは言ったものの、初めての経験だしどういう風にやっていけばいいのか…とりあえず食事周りを中心に観察していくか。これでアイツの苦手な食べ物でもわかればしめたものだ。
アイツは人がいいから、受けた好意を絶対に無下にはしない。
あのクー・フーリンが断れない食事に誘われて毒を盛られた逸話のように、苦手な食べ物を奢り続けて弱らせてやる!
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今回のコメント:友人A(♀)
「何気ない一言でクラスメイトがストーカーに……」
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3月☆日
しばらく観察していて気づいたが、アイツはよく白ぶどうジュースを水で薄めたものをよく飲んでいる。もしや甘味が好きだけど甘すぎると気持ち悪くなるタイプの人か…!?
早速弱点候補を発見とは幸先がいい。このまま観察を続けるぞ!
と、思った矢先にイチゴミルクを見つけて大はしゃぎしてやがった。
ガッツリ甘い系もいけるんじゃねーかこのヤロウ……!
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今回のその後:超人くん
その後家に帰って
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3月Д日
本当になんなんだ…
あの後、ホワイトデーのお返しをするわされるわで一日中チョコレート漬けだったのにも関わらずチョコのお供にイチゴミルクを飲み続けていた。見てるこっちが胸焼けしそうだ……!
それでも平気そうだったから典型的な重度の甘党なのかと思いきや、次の日家族でお花見にいった時のお弁当は重箱に入ったカレー群だった。ご丁寧に市販のルーじゃ見れない真っ赤な奴だ。せめて甘党か辛党かどっちかにしろよこのヤロウ!
というかお弁当に重箱、しかも汁物って!
いったいどういうセンスで選んでんだあの超人!?トッピングも豊富で彩りはバランス良かったけどさぁ!?
…そういえばあの時、一瞬心臓を射抜かれるような寒気を覚えたんだが、気のせいだろうか…?
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今回のコメント:超人くんのお母さん
「うちの子が誰かにつけられてる気がするッ…!」
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3月¥日
アイツ、今度はとどめとばかりにピーマンの天ぷらやゴーヤチャンプルなどの苦い系のものを定食屋で美味しそうに食べていた。食に不満を持った事はないのかオノレは……!
この分じゃ残る渋いや酸っぱいも怪しいものだ。そういえば学校の給食もアイツの皿に何か残ってた記憶はない気がする……もっと早く思い出すべきだった。
こうして観察日記を書いている今も、今日の給食の献立である魚のホイル焼きが並べられていくが、どうせ完食するに決まって……
…
…
……んん?なんかアイツ、いつもより若干食べるのが遅いような…?
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今回のコメント:クラスメイト達
「なんであいつご飯食べながら日記書いてるんだ?」
「さぁ?今度はあの人に『どっちの方が今まで食べたご飯覚えてるか勝負』でも挑むつもりとか?」
「あいつならやりかねないな。」
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3月三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルル日
ふ、ふ、ふはははははははははは!
ついに見つけたぞ、アイツの苦手な食べ物を!
魚だ!アイツは魚が苦手だったのだ!
この前の給食で、より分けるように身をチマチマ小さくしてから、じっと何かを見極めるみたいに見つめてから口に運んでいた。よほど魚の味が堪えるらしいな!それでも給食の時間内には間に合わせるあたりが腹ただしいが…
しかも、今の俺はかなり運が向いてきているらしい。なんと学校からそう遠くないデパートに、新しく魚専門のレストランができたのだ。
あまりに場が整いすぎたこの状況にもはや運命すら感じる…きっと神がいるならば、やはり最後は俺がアイツに勝つ
さぁ覚悟しろ完璧超人よ……なぁに、俺の奢りだ。
遠慮せず、毎日・毎日・たっぷりと食らうがいいぞ……
この店一番に美味い、フィッシュ&チップスをなぁ!
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今回のコメント:超人くん
「魚の小骨ってどうしても気になっちゃうんだよね。」
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3月〓日
あの後、毎日フィッシュ&チップスを奢り続けてやった。
案の定アイツは一度も断らず、律儀に欠片も残さず完食し続け、順調に作戦は進んでいると思っていたが……今になって大きな見落としに気づいてしまった……なんと、いう事だ…
まだ、いつ・何で勝負を挑むのか決めていなかった。
そんな事すら決める前から弱らせても意味がない。そんな事にすら気づかないとは、なんたる不覚…!
まぁ大変不服ながらアイツの前では霞んでしまうとはいえ、俺もなんでも天才だからな。万能であるが故にこれまでこれといって一つの事に集中してこなかった。
つまり実は得意分野がない。な・ん・で・も・できるからな!決して起用貧乏なわけじゃない!
これを期に、アイツに叩き込むための究極の1の刃を研ぎ澄ますのもいいだろう。
どんなものにするかは……アイツがフィッシュ&チップスのお返しに作ってくれた大好物のハンバーグを食べてからじっくり考えるとしよう!
うむ!やはりハンバーグはこの世で一番うまい料理だな!
…しかし、今はアイツの家で手作りハンバーグをご馳走になってるわけだが、なんだかねっとりと粘つくような視線を感じる気がするな…?
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今回のコメント:超人くんの妹(小学生)
「お兄ちゃんが仲よさそうに男の人を連れて帰ってきたわ!」
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今回のまとめ:
主人公:
自称ライバル。究極の1を身につけるぞ!
友人A(♀):
苦手な食べ物見つけるどころか逆に胃袋掴まれてるのに突っ込むべきなの…?
超人くん:
よっぽとフィッシュ&チップス気に入ったんだなぁ。こんど作ってあげよう!
超人くんのお母さん:
どこのどいつ……?うちの子を付け回しているのは……?
超人くんの妹(小学生):
ウスイ本がアツくなるわ!
超人くんのお兄さん(高校生):
最近お母さんと妹が変だ…
いきなり殺気を飛ばしたりくねくね捩りだしたり、いったいどうしたというんだ。
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あとがき:
今回、初めて小説を投稿したのですが、こんな感じで大丈夫だったでしょうか。
まぁ自分で自分が面白いから他の人にとってつまらなくてもOKだな!
今後も、気分とネタの思いつき次第で連載していく…かも!です。
面白いと思ったら是非感想を書いていって下さい!もれなく自分が共振乱舞します!
……自分が共振乱舞する事による読者へのメリット?まぁないんじゃないかと()